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マラウイ

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マラウィーから転送)
マラウイ共和国
Dziko la Malaŵi (チェワ語)
Republic of Malawi (英語)
マラウイの国旗
国旗 (国章)
国の標語:Unity and Freedom
(英語: 統一と自由)
国歌Mlungu dalitsani Malaŵi(チェワ語)
おお、神よ、マラウイに祝福を
マラウイの位置
公用語 チェワ語英語
首都 リロングウェ
最大の都市 リロングウェ
政府
大統領 ラツルス・チャクウェラ
副大統領 サウロス・チリマ英語版
面積
総計 118,480km298位
水面積率 20.6%
人口
総計(2020年 19,130,000[1]人(62位
人口密度 202.9[1]人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2019年 8兆2198億5300万[2]マラウイ・クワチャ
GDP(MER
合計(2019年110億3100万[2]ドル(143位
1人あたり 543.685(推計)[2]ドル
GDP(PPP
合計(2019年298億4400万[2]ドル(136位
1人あたり 1470.941(推計)[2]ドル
独立
 - 日付
イギリスより
1964年7月6日
通貨 マラウイ・クワチャMWK
時間帯 UTC+2 (DST:なし)
ISO 3166-1 MW / MWI
ccTLD .mw
国際電話番号 265

西西西

[]


The Warm Heart of Africa[3]

西西90 - 161 km900 km

[]


Dziko la Malaŵi

Republic of MalawiMalawi


歴史[編集]


15Maravi19
1897

189118931893 - 190719071907 - 19531915使[4]

1953CAF1953 - 196319581123AAPC1959196019621963[5]

[]


19647619941966 (MCP) 1970沿[5]

199219931994[6]

20042005DPP2009201245[7]47[8]201452020145[9]2019[10]

政治[編集]

第5代大統領ラツルス・チャクウェラ

マラウイは共和制大統領制を採る立憲国家である。現行憲法1995年5月18日に公布されたもの。

行政[編集]

国家元首である大統領は、国民の直接選挙により選出される。任期は5年。3選は禁止。閣僚は大統領により任命される。首相職は1966年に廃止された。

立法[編集]


1935

[]


1994MCPDPP2005DPPUDFRPMC

司法[編集]

国際関係[編集]


1975退[5]

西19662007[11]

日本との関係[編集]

日本はマラウイを独立と同時に承認し、現在では相互に大使館を開設している。

  • 在留日本人数 - 99名(2021年10月)[12]
  • 在日マラウイ人数 - 132名(2021年)[12]

国家安全保障[編集]

マラウイ軍の女性兵士

マラウイ軍は陸軍、海軍、空軍の三軍から構成され、総人員は約5,300人である。兵制は志願制を採用している。2000年度の軍事予算は950万ドルでGDPの0.76%である。

地理[編集]

マラウイの地図
マラウイ北部に存在する山々。画像は雨季の様子を撮影したもの

11.8km2118484km2沿20%[13]5120[14]30[15]2018[15]542[16]20195.74/1017296[17]

(Cw5101142000800[13]1729723[18]

生態系[編集]

マジェテ動物保護区に生息するアフリカゾウ

マラウイ国内では約187種の哺乳類の生息が確認されている。湖や川には約500種の魚類が生息しており、その多くは固有種である。また鳥類は約648種の存在が記録されている。

マラウイ湖[編集]

マラウイ湖の湖岸

560km75km29500km280706m500[19]

地方行政区分[編集]

北部州中部州南部州の3つの州(Region)に分かれており、その下にさらに28の県(District)がある。

北部州は、チティパ(Chitipa)、カロンガ(Karonga)、ルンピ(Runphi)、ムジンバ(Mzimba)、カタベイ(Nkhata Bay)、リコマ(Likoma)の6県に分かれている。

中部州は、カスング(Kasungu)、ンチシ(Ntchisi)、ドーワ(Dowa)、ムチンジ(Mchinji)、コタコタ(Nkhotakota)、サリマ(Salima)、リロングウェ(Lilongwe)、デッザ(Dedza)、ンチェウ(Ntcheu)の9県に分かれている。

南部州は、マンゴチ(Mangochi)、バラカ(Balaka)、マチンガ(Machinga)、ゾンバ(Zomba)、チラズル(Chiradzulu)、ムワンザ(Mwanza)、チョロ(Tyolo)、ムランジェ(Mulanje)、パロンベ(Phalombe)、チクワワ(Chikwawa)、ンサンジェ(Nsanje)、ブランタイヤ(Blantyre)、ネノ(Neno)の13県に分かれている。

主要都市[編集]


 (Lilongwe)98(2014[20]1975[21]2000[22] (Blantyre)66(2008[9][23]

 (Mzuzu) 13(2008[9]4 (Zomba) 9(2008[24]1975[25]

 (Township)

経済[編集]

マラウイの経済の中心であるブランタイヤ
リロングウェの工芸品市場

kwacha,Mkw,M.K110020068%20141250(20226409[26]

[]


84.5%(1998[9]26.4%2019201346.6%(9.5%2013(7.1%2013(5.0%2013[9][27]50.4(201442.5貿31貿[9][28]

[29]2009201311.3[9]2014[30]

[31]

20052005102016[32]

2019100[33]

[]


90%201289.1[9][34]

200120182019[35]

交通[編集]



[]


50[36][37]

鉄道[編集]


[38]貿19801990[39][40]

空港[編集]

空運は、リロングウェのリロングウェ国際空港とブランタイヤのチレカ国際空港の2つの国際空港が存在し、そのほかムズズ空港など小規模な空港がいくつか存在する。

科学技術[編集]

国民[編集]

FAOによる1961年から2003年までのマラウイの人口動態グラフ。
マラウイ大学チャンセラー校の校舎。

人口[編集]


1962295[41]1994995[42]20151730[20][43][44]

[]


32.6(2008[9]40

[]


[45][42]使[45]使[45]Kokola

[]


()[46]

宗教[編集]

1998年のセンサスによれば、国民の79.9%がキリスト教、12.8%がイスラーム、その他が3%、無宗教が4.8%である[47]。キリスト教はカトリックよりもプロテスタント各派のほうが多い。マラウイのイスラームにおいてはムスリムはマラウイ湖畔や北部に比較的多い。

教育[編集]


20031562.7%76.1%49.8%[47]2003GDP5.8%[47]844844[48]1994[49]

19641999[50]

保健[編集]


HIV/AIDS52.9[51]2007HIV930,000[47]11.9%[47]31600[52][53]

医療[編集]

治安[編集]






[54]

人権[編集]

マスコミ[編集]

マラウイでは携帯電話の所持率は10%弱である。インターネット普及率も低く、通信環境に恵まれていない面が強い。

文化[編集]

食文化[編集]

マラウイ人の多くは、ンシマと呼ばれるトウモロコシ粉を湯で練って作ったものを主食として食べる[55]。多くの場合、魚・牛肉・鶏肉や調理された野菜を副菜にして一緒に食べる。キャッサバ粉から作られた食物なども好んで食べる。また、畑などに現れるネズミもよく食べる。マラウイではネズミはポピュラーな食糧で、よく市場で売られているという。

文学[編集]

マラウイを代表する作家にはレグソン・カイラ英語版フランス語版が挙げられる。

音楽[編集]

マラウイの伝統的な楽器

マラウイにおける音楽文化は、歴史的に英国アメリカの音楽文化からの影響を受けている面がある。

映画[編集]

世界遺産[編集]

マラウイ共和国内には、ユネスコ世界遺産リストに登録された文化遺産が1件、自然遺産が1件存在する。

祝祭日[編集]

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日
1月15日 ジョン・チレンブウェ記念日 バプテスト牧師教育者であったジョン・チレンブウェを称えて制定された。
チレンブウェは第一次世界大戦においての強制労働と当時のアフリカの関与に抗議して1914年~1915年に最初の国民主義者の蜂起を主導した人物である。
3月3日3月4日交互) 殉教者の日英語版 イギリスの植民地主義との闘いで戦死した政治的英雄を称える日である。
3月から5月、年により移動 復活祭 前日に聖金曜日を祝い、終了後にはイースターマンデーを祝う。
5月1日5月2日または3日交互) 労働者の日 メーデーに該当する。
5月14日 カムズ・バンダ記念日 同国の初代大統領であるヘイスティングズ・カムズ・バンダの誕生日を記念したものである。
7月6日 独立記念日 1966年のイギリスからの独立を記念したもの。
10月15日 母の日 この休日は、世界農山漁村女性の日ともなっている。
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシングデー
ヒジュラ暦第10月  シャウワール英語版

スポーツ[編集]

サッカー[編集]

マラウイ国内でも他のアフリカ諸国同様に、サッカーが最も人気のスポーツとなっており、1986年にサッカーリーグのマラウイ・プレミアディビジョンが創設された。ニャサ・ビッグ・ブレットFC英語版がリーグ最多14度の優勝に輝いている。サッカーマラウイ代表FIFAワールドカップへの出場歴こそないものの、アフリカネイションズカップには3度出場しており、2021年大会では初めてグループリーグを突破しベスト16入りを果たした。

オリンピック[編集]

著名な出身者[編集]

参考文献[編集]

書籍[編集]

  • 栗田和明、『マラウィを知るための45章』、明石書店、2004年。

脚注[編集]



(一)^ abUNdata.  . 20211010

(二)^ abcdeIMF Data and Statistics 20211018[1]

(三)^ JICA(46) 20186292

(四)^ 45p602004

(五)^ abc19982p.522 ISBN 4254166621 

(六)^ 19982p.523 ISBN 4254166621 

(七)^ https://www.afpbb.com/articles/-/2869992?cx_part=search AFPBB 201247 20191020

(八)^ https://www.afpbb.com/articles/-/2870072?cx_part=search  AFPBB 201248 20191020

(九)^ abcdefghi  2016 p307  28110

(十)^ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45347740Y9A520C1EAF000/   2019/5/28 20191020

(11)^ 45p2432004

(12)^ ab .  . 2021920

(13)^ ab45p182004

(14)^ 45p962004

(15)^ abhttps://www.afpbb.com/articles/-/3203258  AFPBB 20181219 20191021

(16)^ Briggs, Philip (2010) (). Malawi. Bradt Travel Guides. ISBN 978-1-84162-313-9. https://books.google.com/books?id=fqhc-1eKDOIC&q=There+are+five+national+parks%2C+four+wildlife+and+game+reserves+and+two+other+protected+areas+in+Malawi&pg=PA27 

(17)^ Grantham, H. S. et al. (2020). Anthropogenic modification of forests means only 40% of remaining forests have high ecosystem integrity  Supplementary Material. Nature Communications 11 (1): 5978. doi:10.1038/s41467-020-19493-3. ISSN 2041-1723. PMC 7723057. PMID 33293507. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7723057/. 

(18)^ 19982p519 ISBN 4254166621 

(19)^ 45p94-952004

(20)^ ab  2016 p306  28110

(21)^ 45p1052004

(22)^ 45p1042004

(23)^ 45p112-1132004

(24)^ 45p1182004

(25)^ 45p1202004

(26)^ http://databank.worldbank.org/data/download/GNIPC.pdf

(27)^ 45p85-862004

(28)^ 19982p525 ISBN 4254166621 

(29)^ 45p872004

(30)^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malawi/data.html  99 20191020

(31)^ https://www.kkc.co.jp/service/env_energy/pdf/report_vol_13.pdf   p3-6   20192 20191022

(32)^ https://www.afpbb.com/articles/-/3073695?cx_part=search 1400 AFPBB 2016119 20191020

(33)^ https://www.afpbb.com/articles/-/3216084?cx_part=search 126 AFPBB 2019316 20191021

(34)^ https://www.kkc.co.jp/service/env_energy/pdf/report_vol_13.pdf   p3   20192 20191022

(35)^ https://globe.asahi.com/article/12572434   1GLOBE 2019.07.26 20191020

(36)^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007907.html 便 109 20191022

(37)^ 45p178-1802004

(38)^ p357   2015102

(39)^ 45p2362004

(40)^ /50p257   20067101

(41)^    p344 19649141 

(42)^ ab19982p520 ISBN 4254166621 

(43)^ 45p58-592004

(44)^ 45p25-262004

(45)^ abc45p282004

(46)^ Surnames of married women, The Nation, March 3, 2015.

(47)^ abcdeCIA World Factbook2010114

(48)^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/07africa/infoC74300.html   2910 20191021

(49)^ https://home.hiroshima-u.ac.jp/cice/wp-content/uploads/2014/02/12-2-17.pdf p203-207  12 2200920191021

(50)^ 45p1552004

(51)^  2008The 2008 Revision HighlightsTable A.17寿World Population Prospects: The 2008 Revision Popuation Database Archived 2009215, at the Wayback Machine.

(52)^ AFPBB 2019424 20191022

(53)^ https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_120.html   20180111 20191021

(54)^  .  . 2022419

(55)^ 45p1842004

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

政府
日本政府

ウェブサイト[編集]