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セントルシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セントルシア
Saint Lucia
セントルシアの国旗
国旗 国章
国の標語:The Land, The People, The Light
(英語: 国土、国民、光)
国歌Sons and Daughters of Saint Lucia(英語)
セントルシアの息子と娘
セントルシアの位置
公用語 英語
首都 カストリーズ
最大の都市 カストリーズ
政府
国王 チャールズ3世
総督 エロール・チャールズ英語版(代行)
首相フィリップ・ピエール
面積
総計 616km2178位
水面積率 1.6%
人口
総計(2020年 184,000[1]人(178位
人口密度 301[1]人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2020年 43億6500万[2]東カリブ・ドル (EC$)
GDP(MER
合計(2020年16億1700万[2]ドル(168位
1人あたり 8934.701(推計)[2]ドル
GDP(PPP
合計(2020年23億3400万[2]ドル(172位
1人あたり 1万2896.628(推計)[2]ドル
独立
 - 日付
イギリスより
1979年2月22日
通貨 東カリブ・ドル (EC$)(XEC
時間帯 UTC-4 (DST:なし)
ISO 3166-1 LC / LCA
ccTLD .lc
国際電話番号 1-758

: Saint Lucia

[]


 Saint Lucia : [sənt luˈsiːə] ( ) [sənt ˈluːʃə]: [seɪnt ˈluːʃə] ( ) 




歴史[編集]


3

1500100

171814181419581962西1962西19671979222

政治[編集]


1979222

[]



立法[編集]

立法府となる議会は両院制で、元老院上院)と代議院下院)により構成される。上院は11議席で、全議員が任命によって着任する。その任命は、6議席が総督、3議席が野党指導者、残り2議席が宗教界や財界などの社会的集団によって成される。下院は17議席で、全議員が直接選挙小選挙区制)によって選出される。両院とも任期は5年。

政党[編集]

二大政党制であり、保守系の連合労働者党(UWP)と社会民主主義を掲げるセントルシア労働党(SLP)の力が強い。他の小政党も存在するが、二大政党の勢力を覆すほどの勢力は持っていない。

司法[編集]

国際関係[編集]

セントルシアは1997年に中華人民共和国と国交を樹立して中華民国台湾)と断交したが、2007年に中華民国と国交を回復して中華人民共和国と断交した[3]

国家安全保障[編集]

正規軍は無く、代わりにロイヤル・セントルシア警察隊準軍事的組織として存在している。また、警察隊の中に沿岸警備隊が含まれている。

地域安全保障システムには1982年の設立当初から加盟している。

地方行政区分[編集]

セントルシアの地方行政区分

10地区 (District) に分かれる。

  1. アンス・ラ・レイ (Anse-la-Raye)
  2. カストリーズ (Castries)
  3. ショゼール (Choiseul)
  4. デナリー (Dennery)
  5. グロス・イスレット (Gros-Islet)
  6. ラボリー (Laborie)
  7. ミクッド (Micoud)
  8. スフレ (Soufriere)
  9. ビュー・フォート (Vieux-Fort)
  10. カナリアス (Canaries)

地理[編集]

セントルシアの地理



951m西748m798m2004

[4][5]

経済[編集]

首都カストリーズ

農業バナナが中心で、他にはココアコプラなどもある。また、観光業も有望である。

2005年国際通貨基金の調査では、一人当たりGDPは4,658米ドルとなっている。

交通[編集]

島内に鉄道は敷設されておらず、道路も整備されたものは首都を中心とした西海岸とヘウノラ国際空港を中心とした南東海岸に限られる。内陸の山岳地帯では未だに徒歩ないしラバが主な交通手段である。

国民[編集]

民族[編集]


90%6%3%1%

[]


使

宗教[編集]

宗教は、ローマ・カトリックが90%、聖公会が3%、プロテスタントが7%である。

教育[編集]

同国における義務教育は5歳から15歳までに制定されている。

保健[編集]

治安[編集]

セントルシアの治安はカリブ海諸国の中で比較的良い部類とされている。 しかし日本と比べると犯罪発生率が高く、特に強盗を始めとした窃盗事件が多く発生している。

近年は凶悪犯罪の増加が懸念されており、特に銃器が蔓延し強盗や性犯罪などにおいて銃が使用される割合も増えていることから現地警察が警備を強化しているが、現地にはギャング団が存在し、その組織同士の抗争事件も多発していることから禁制品(違法薬物や銃器)の密輸対策が強力に推し進められている。

さらには違法薬物や銃器関連犯罪により検挙されるケースが増えている点をはじめ、日没後の海岸ならび人通りの少ない場所に凶器を持った薬物中毒者が出没するケースがあるなど、非常に危険な状況となっている点から同国を訪れる際には慎重なまでの注意が必要となって来る[6]

人権[編集]

マスコミ[編集]

文化[編集]

セントルシアの文化は、アフリカならびフランスイギリスの影響を強く受けている。

食文化[編集]

セントルシア料理は、隣接するセントヴィンセント・グレナディーンならびドミニカ共和国ドミニカ国ジャマイカおよびトリニダード・ドバゴなど他の多くのカリブ海諸国の料理との類似点が多い。

使用される野菜類で典型的なものとしては、ジャガイモタマネギセロリタイムスコッチボンネットペッパー英語版があり、加工品には小麦粉ココナッツミルクコーンミールが挙げられる。

芸術[編集]

ボンスキー・アグノ(The Honorable Bongskie Agno)は、セントルシアにおける有名な芸術家として知られている。彼はセントルシア国旗図案を手掛けた人物でもある。UK Telegraphは、彼を「カリブ海のミケランジェロ」と形容している。

また、2007年に同国の民俗研究センターが彼を国民文化英雄として推薦している。

音楽[編集]

文学[編集]

セントルシア出身のノーベル文学賞作家として、デレック・ウォルコット1992年受賞)が挙げられる。

学術[編集]

黒人初のノーベル経済学賞を受賞したアーサー・ルイスは、国籍がイギリスではあるがセントルシアの出身である。また、アーサー・ルイスは西インド諸島大学の創設にも大きな役割を果たした人物として知られている。

祭事[編集]

セントルシアは他のカリブ海諸国と同様に、四旬節の前にカーニバルを開催する。また、世俗的な行事には、国際的に有名なジャズフェスティバル英語版が開催される。

世界遺産[編集]

ピトン管理地域 - (2004年、自然遺産)。

セントルシアには、ユネスコ世界遺産リストに登録された自然遺産が1件存在する。

祝祭日[編集]

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 2日間に渡って制定されており、1月2日までが元日と定められている
2月22日 独立記念日 1979年に英国からの独立を果たしたことを記念して制定
3月から5月、年により移動 復活祭
5月1日 労働者の日
5月から6月、年により移動 ウィットマンデー英語版
5月から6月、年により移動 聖体の祝日
5月から6月、年により移動 ジュヴェ カーニバルにおける催事の一環として開かれる
8月1日 解放の日英語版 1834年の奴隷解放(アフリカ系奴隷の解放)を記念して制定されたもので、同国では8月1日に指定されている
10月第1月曜日 感謝祭
12月13日 建国記念日
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシングデー

スポーツ[編集]


西2013620FIFACONCACAF3199132001414141

著名な出身者[編集]

脚注[編集]



(一)^ abUNdata.  . 20211012

(二)^ abcdeIMF Data and Statistics 20211025[1]

(三)^ "St. Lucia dumps PRC for Taiwan", The Taipei Times, 2007-04-26

(四)^ Savannes Bay | Ramsar Sites Information Service. rsis.ramsar.org (2002219). 2023420

(五)^ Mankòtè Mangrove | Ramsar Sites Information Service. rsis.ramsar.org (2002219). 2023420

(六)^ https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_292.html#ad-image-0  

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

政府

日本政府

観光