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「近鉄30000系電車」の版間の差分

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2010年4月29日から階下席は3-5人が同一行程で利用できる「グループ専用席」とされ、それにあわせて、2010年4月から2012年3月にかけて全編成に2回目の車体更新(B更新)が高安検修センターにて施工されている。

2010年4月29日から階下席は3-5人が同一行程で利用できる「グループ専用席」とされ、それにあわせて、2010年4月から2012年3月にかけて全編成に2回目の車体更新(B更新)が高安検修センターにて施工されている。



最初に施工された30201FではB更新時にT車階下席を[[ヨット]]のキャビンをイメージした座席にリニューアルされ<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/20100319VISTA.pdf 2階建て特急「ビスタカー(30000系)」の階下席がグループ専用席になります 〜ヨットのキャビンをイメージした座席改造車両1編成もデビュー〜]}}-近畿日本鉄道プレスリリース 2010年3月19日</ref>、座席は[[近鉄22600系電車|22600系]]に準じた[[ゆりかご]]式リクライニングシートでなく、従来の座席モケットの張り替えのみで、T車2階席は赤系に、Mc車座席は青系にそれぞれ交換され、内装は22600系に準じた明るめのグレートーンに改装され、T車乗降扉のエントランスに設置されていた観葉植物も撤去されている。ただし、トイレは内装変更を行ったのみで従来の仕様が維持され、Mc車は間接照明にはされていないものの、このB更新で、それまでの「ビスタEX」特有のモダンな雰囲気から22600系に近い高級感の漂う車内空間となった。さらに側面行先表示器は12400系や12410系の更新車に準じた3色[[発光ダイオード|LED]]式、先頭車前面行先表示器は[[フルカラー]]LED式にそれぞれ変更され、車体連結面にはスクリーンタイプの[[転落防止幌]]が設置されている。

更新の要点は次の通りです。最初に施工された30201FではB更新時にT車階下席を[[ヨット]]のキャビンをイメージした座席にリニューアルされ<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/20100319VISTA.pdf 2階建て特急「ビスタカー(30000系)」の階下席がグループ専用席になります 〜ヨットのキャビンをイメージした座席改造車両1編成もデビュー〜]}}-近畿日本鉄道プレスリリース 2010年3月19日</ref>、座席は[[近鉄22600系電車|22600系]]に準じた[[ゆりかご]]式リクライニングシートでなく、従来の座席モケットの張り替えのみで、T車2階席は赤系に、Mc車座席は青系にそれぞれ交換され、内装は22600系に準じた明るめのグレートーンに改装され、T車乗降扉のエントランスに設置されていた観葉植物も撤去されている。ただし、トイレは内装変更を行ったのみで従来の仕様が維持され、Mc車は間接照明にはされていないものの、このB更新で、それまでの「ビスタEX」特有のモダンな雰囲気から22600系に近い高級感の漂う車内空間となった。さらに側面行先表示器は12400系や12410系の更新車に準じた3色[[発光ダイオード|LED]]式、先頭車前面行先表示器は[[フルカラー]]LED式にそれぞれ変更され、車体連結面にはスクリーンタイプの[[転落防止幌]]が設置されている。



同年8月以降から2012年3月にB更新が施工された30202F - 30215Fでは、座席モケットはMc車が赤系モケット、T車2階席はリニューアル階下席と同様の明るめの青系モケットで、それぞれの背もたれに[[砂浜]]をイメージした波模様を取り入れたものとされ、座席自体も22600系に準じたゆりかご式リクライニングシートに交換<ref>シートピッチそのものは前回更新後と同じ1,000mmのままで、電気コンセントや足置き台は省略されている。</ref>されている。内装カラーにおいても30201Fとは一部異なり、明るめのグレートーンにオレンジ色を混ぜた暖色系で、Mc車、T車の妻面について、[[2010年]]度に更新された車両はオレンジ系の化粧板に、[[2011年]]度に更新された車両は濃いめの茶木目調の化粧板にそれぞれ改装され、高級感と爽やかさを併せ持つ車内空間となった。トイレは22600系や26000系更新車に準じた仕様へ(男性専用の小便器と男女共用の温水洗浄便座の洋式トイレ。処理方式は真空式)改装され、Mc車の車内販売基地は半室化されている。ただし、30202F - 30204F・30214F・30215Fの行先表示器は従来の字幕式のまま存置されている。このほか、30201Fと同様のスクリーンタイプの転落防止幌も設置している。

同年8月以降から2012年3月にB更新が施工された30202F - 30215Fでは、座席モケットはMc車が赤系モケット、T車2階席はリニューアル階下席と同様の明るめの青系モケットで、それぞれの背もたれに[[砂浜]]をイメージした波模様を取り入れたものとされ、座席自体も22600系に準じたゆりかご式リクライニングシートに交換<ref>シートピッチそのものは前回更新後と同じ1,000mmのままで、電気コンセントや足置き台は省略されている。</ref>されている。内装カラーにおいても30201Fとは一部異なり、明るめのグレートーンにオレンジ色を混ぜた暖色系で、Mc車、T車の妻面について、[[2010年]]度に更新された車両はオレンジ系の化粧板に、[[2011年]]度に更新された車両は濃いめの茶木目調の化粧板にそれぞれ改装され、高級感と爽やかさを併せ持つ車内空間となった。トイレは22600系や26000系更新車に準じた仕様へ(男性専用の小便器と男女共用の温水洗浄便座の洋式トイレ。処理方式は真空式)改装され、Mc車の車内販売基地は半室化されている。ただし、30202F - 30204F・30214F・30215Fの行先表示器は従来の字幕式のまま存置されている。このほか、30201Fと同様のスクリーンタイプの転落防止幌も設置している。


2013年3月17日 (日) 01:40時点における版

近鉄30000系電車
基本情報
製造所 近畿車輛
主要諸元
編成 4両編成
軌間 1,435
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 120
起動加速度 2.5
減速度(常用) 4.0
減速度(非常) 4.5
全長 82,140
車体長 Mc車:20,720mm
T車:20,350
車体幅 2,800
全高 4,150
車体高 Мc車:3,860mm
T車:4,135
車体 普通鋼
台車 近畿車輛 シュリーレン式KD-83・KD-83A
主電動機 三菱電機 MB-3127-A
主電動機出力 180kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 3.81
編成出力 1,440kW
制御装置 抵抗制御
制動装置 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ HSC-D
抑速ブレーキ
保安装置 近鉄型ATS
備考 電算記号:V

第22回(1979年

ブルーリボン賞受賞車両

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3000030000

便+FFormation=302014=30201FMc2T


19785310100

100310100 (New) IIIEX

西使[1]

198821000CM1220026使1979


30000調1240030000調160[2]2[3]

10100[4]退10100[5]30000

III


19781219991130000


LV 使


MT2M2T22430200 (Mc1) - 30100 (T1) - 30150 (T2) - 30250 (Mc2) 22
30000系営業運行開始時点の編成表
編成方向(大阪・京都発着)

← 大阪難波・京都

賢島・近鉄奈良・橿原神宮前 →

編成方向(名古屋発着)

← 賢島

近鉄名古屋 →

形式 モ30200形 (Mc1) サ30100形 (T1) サ30150形 (T2) モ30250形 (Mc2)
定員 60 76(2階…64 1階…12) 76(2階…64 1階…12) 60
車内設備 洗面室・トイレ
車内販売準備室
ダブルデッカー ダブルデッカー 洗面室・トイレ
  • 形式欄のMはMotorの略でモーター搭載車(電動車)、TはTrailerの略でモーターを搭載しない車(付随車)、Mcのcはcontrollerの略で運転台装備車(制御車)。
  • 編成定員は272名(12400系と比較して8名増加)。

30000系と他系列編成との連結位置


2182001241030200[6]
30000系の各線における編成の向きと、他系列編成との連結位置を示した図[7]
大阪線系統 30000系+18400系の編成表
 

← 近鉄難波・京都

鳥羽・賢島・近鉄奈良 →

号車 1 2 3 4 5 6
形式 モ18400 ク18500 - モ30200 サ30100 サ30150 モ30250
名古屋線系統 30000系+12200系の編成表
 

← 近鉄名古屋

鳥羽・賢島 →

号車 1 2 3 4 5 6
形式 モ30250 サ30150 サ30100 モ30200 - ク12300 モ12200

1

3020030250

30000 - 
McT
T

1220012400

1010012200230000[8]20,800mm

1240021240012410126001240016010302001302502

使10100245mm15mm[8]12

1[8][9]1,700mm×750mm840mm×750mm930mm×575mm2[10][11]2調[8]

1240010000101004,060mm[12]2調[8]1120mm50mm[13]

2調10100VVISTA CAR30200


ABFM-254-15MDHB

2318ABFM-254-15MDHB122

61014610100ABFM-168-15MDH
制御装置の再利用状況[13]
編成名 30201F - 30205F 30206F - 30210F 30211F - 30213F 30214F 30215F
区分 新製 再利用 新製 再利用 新製

主電動機


MT1:11220012400675V1180kWMB-3127-A32WN80:21=3.81

2.5km/h/s120km/h22.7106km/h - 33.3100km/h

McKD83 
TKD83A 

KD-83KD-83A

18200KD-63196612000KD-6819671220012400KD-711969 - 1977KD-83KD-83A2KD-83AKD-83200mm

T

HSC-D33

HSC

12200120km/h


PT4811-A-M2


10100210300300002124002T

HG-634-ErbAC120kVA30150C-200030100[14]

調


調4,500kcal/hRPU-151162110,000kcal/hRPU-3051242

[15]

1010030000

2101002.18m調

Mc12400調6[16]124003使TT[17]McT2

12400U4T

TT2調[18]Mc12400

12024128TMcTMcTT2T[19]

McT使4

214302004[20]30214F30215F30200[6]36980mm81,030mm1,650mm


Mc13


3020012400使


1978198541 (30201F - 30207F) 197972 (30208F - 30213F) 198073 (30214F) Mc30213F302004[6]

198534 (30215F) 3430215[12][21]T24,140mm[22]EX60mm100mm2,070mm2Mc30200430214F[23]


19883120km/h3ATS[6]

1990111830214F[24]

1980[25]

30207F302571840018410F199631010030207F[26]1840012200[27]

EX

B
VISTA EX 

210003000022000ACE2300017[28]19968200012

1994[28]230005130000[28]Elegance & Resort[28]

EX (Vista EX) EX[28]

Expectant

Exciting

Excellent

Exceed

Expansive

30201F綿[29]


IIILV V

編成

30000系更新改造後の編成表
編成方向(大阪・京都発着)

← 大阪難波・京都

賢島・近鉄奈良・橿原神宮前 →

編成方向(名古屋発着)

← 賢島

近鉄名古屋 →

形式 モ30200形 (Mc1) サ30100形 (T1) サ30150形 (T2) モ30250形 (Mc2)
定員 56 68(2階…56 1階…12) 68(2階…56 1階…12) 60
車内設備 洗面室・トイレ
車内販売準備室
ダブルデッカー ダブルデッカー 洗面室・トイレ

Mc1161122425220


モ30250形
モ30250形
  • サ30150形
    サ30150形
  • サ30100形
    サ30100形
  • モ30200形
    モ30200形
  • ビスタEXへの改造内容

    外観


    1010030206F - 30210F30214F1220018400T20000VISTA CARMcVISTA EX

    22200002,800mm×4,140mm

    TVMc[28]McT

    30214F30215FMc130m50m

    McTT[28]

    客室


    2980mm1,000mm302001[30]272252

    222000[28][28]Mc

    T調[28]

    30200便3025021000

    2回目のリニューアルとそのほかの改造


    20092011ATS(ATS-SP)

    20104293-520104201232B

    30201FBT[31]22600T2Mc22600TMcBEX2260012400124103LEDLED

    820123B30202F - 30215FMcT222600[32]30201FMcT20102011調2260026000便便Mc30202F - 30204F30214F30215F30201F

    201010BT20113T

    運用


    1978124730201F - 30207F5[33]1215西 -  - CM300002[34]

    1230 - 2 - 2 - 231使15[35]130000[36]V


     - 


     
    9:20  11:53 

    10:20  12:49 




    12:25  14:30

    14:00  16:30



     - 


     
    9:15  12:10 

    10:15  13:10 




    12:20  15:18

    13:20  16:18



     - 


     
    9:25  11:29 

    11:25  13:2931 

    14:25  16:32 




    11:40  13:44

    14:40  16:4731

    16:40  18:46


    19797


    197972530208F - 30213F - 8 - 2 - 6 - 7431 - 3 - 橿1 - 2[1]30000

    30000III使197530000

    19903152100030000退30000191

    1996430201F427 - 2

    19998282922 - [37]

    19991127302728 - 12930 - 2

    20043300002[38]

    2009320300002

    2010429B30201FB10[39]



    8:18

    10:50

    13:29

    20:50




    5:41

    7:50

    10:29

    12:50

    15:16

    20:10



    2011橿

    脚注



    (一)^ ab1979730

    (二)^  200311 No.511 p.70-72

    (三)^  198812 No.505 p.60 - p.62, 183

    (四)^ 10100185530000

    (五)^ 101003210100111.5

    (六)^ abcdJTB  JTB p.90 - p.91

    (七)^ 198033000018200 198112 p47

    (八)^ abcde 200311 No.511 p.68-72

    (九)^ 2

    (十)^  198812 No.505 p.62

    (11)^  19793 No.145 p.17-18

    (12)^ ab 20031 No.727 p.136 - p.137

    (13)^ ab    p.38

    (14)^ 30000 p11

    (15)^   p.105

    (16)^  198812 No.505 p.61

    (17)^ 30000 p.3 

    (18)^  19793 No.145 p.18

    (19)^  198112  p.31

    (20)^ 790mm30200500mm

    (21)^ 13   ISBN 4-635-06125-6  19841240030000

    (22)^  西 p.180 ISBN 4-906399-02-9

    (23)^  198812  No.505 p.184 - p.185  西 p.129 ISBN 4-906399-02-9

    (24)^  西 p.129 ISBN 4-906399-02-9

    (25)^  西 p.60 ISBN 4-906399-02-9

    (26)^   20091 No.409 p.64 

    (27)^  20031  No.727 p.223

    (28)^ abcdefghij19968 No.625  p.62 - p.65

    (29)^ 20031 No.727 p.45

    (30)^ 

    (31)^ 2(30000) 1 (PDF) - 2010319

    (32)^ 1,000mm

    (33)^ 19793 No.215 p.77

    (34)^    p.81

    (35)^ 30000197812       p.153

    (36)^ 1700    p.119

    (37)^ 30214F+30215F30214

    (38)^ JTB CAN BOOKS  []  p74

    (39)^ 2(30000) (PDF) -  2010319

    関連項目

    外部リンク