「かもめ (列車)」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
567行目: | 567行目: | ||
* [[2020年]]([[令和]]2年) |
* [[2020年]]([[令和]]2年) |
||
** [[3月14日]]‥ダイヤ改正に伴い以下のように変更<ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2019/12/13/201912132020daiya.pdf|title=山陽・九州新幹線、特急列車時刻表-2020年春ダイヤ-|accessdate=2019-12-12|publisher=九州旅客鉄道|format=PDF}}</ref>。
|
** [[3月14日]]‥ダイヤ改正に伴い以下のように変更<ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2019/12/13/201912132020daiya.pdf|title=山陽・九州新幹線、特急列車時刻表-2020年春ダイヤ-|accessdate=2019-12-12|publisher=九州旅客鉄道|format=PDF}}</ref>。
|
||
**# ﹁[[きらめき (列車)|きらめき]]﹂5号を統合する形で101号の運転区間を門司港駅 - 佐賀駅間に延長。これにより、吉塚駅以北に直通運転する﹁かもめ﹂が15年ぶりに復活。また列車種別を変えずに博多駅を跨いで運転する在来線定期優等列車の設定が9年ぶりに復活。
|
**# ﹁[[きらめき (列車)|きらめき]]﹂5号を統合する形で101号の運転区間を門司港駅 - 佐賀駅間に延長。これにより、吉塚駅以北に直通運転する﹁かもめ﹂が15年ぶりに復活。また列車種別を変えずに博多駅を跨いで運転する在来線定期優等列車の設定が2011年3月のダイヤ改正以来9年ぶりに復活。
|
||
**# 一部列車で車両を変更。博多駅 - 長崎駅間の列車は885系13往復、787系11往復での運行になる。また週末・繁忙期運転の臨時列車5往復も787系のみから885系2往復・787系3往復の併用に変更。これにより、2000年の885系投入より続いてきた﹁1時間あたり885系を1本、時間帯によっては783系→787系を1本運転﹂の原則が崩れることになる、佐賀駅発着の列車は、101・108号は787系7両編成から783系9両編成︵土曜・休日は5両編成︶に変更、104号は783系﹁みどり﹂編成のみとする。783系の運用は1.5往復に増加。
|
**# 一部列車で車両を変更。博多駅 - 長崎駅間の列車は885系13往復、787系11往復での運行になる。また週末・繁忙期運転の臨時列車5往復も787系のみから885系2往復・787系3往復の併用に変更。これにより、2000年の885系投入より続いてきた﹁1時間あたり885系を1本、時間帯によっては783系→787系を1本運転﹂の原則が崩れることになる、佐賀駅発着の列車は、101・108号は787系7両編成から783系9両編成︵土曜・休日は5両編成︶に変更、104号は783系﹁みどり﹂編成のみとする。783系の運用は1.5往復に増加。
|
||
** 3月20日 - 6月18日‥[[2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響#交通|新型コロナウイルス感染症による利用客減少]]に伴い、以下の通りの対応を行った。なお、社会情勢の変化に伴い随時追加の対応が発表されており、当初発表されていた内容から変更された点も生じた<ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2020/03/16/200316unkyutuika2_2.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う今後の運転計画について|accessdate=2020-3-16|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>{{Cite news|title=JR九州 新幹線・特急の一部臨時列車運休へ 新型コロナ影響で3月は鉄道収入半減|date=2020-3-13|newspaper=乗りものニュース|url=https://trafficnews.jp/post/94493|accessdate=2020-3-18}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2020/03/24/200324tsuikaunkyu_2.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について︵3月24日追加︶|accessdate=2020-3-20|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>[http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2020/04/08/200408unkyutsuika.pdf 新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について︵4月8日追加︶] - 九州旅客鉄道︵2020年4月8日︶</ref><ref>[http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2020/04/15/200415-0531keikau.pdf 新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について︵4月15日更新︶] - 九州旅客鉄道︵2020年4月15日︶</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.jrkyushu.co.jp/train/pamphlet/img/200421gw_unkyuu.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について ︵2020年4月21日追加︶|accessdate=2020-4-21|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2020/04/21/200421_gw_unkyuu_tuika.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について|accessdate=2020-4-21|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2020/05/08/200508_zairai_unkou_hp.pdf|title=新新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について︵在来線︶|accessdate=2020-5-8|publisher=九州旅客鉄道}}</ref>。
|
** 3月20日 - 6月18日‥[[2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響#交通|新型コロナウイルス感染症による利用客減少]]に伴い、以下の通りの対応を行った。なお、社会情勢の変化に伴い随時追加の対応が発表されており、当初発表されていた内容から変更された点も生じた<ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2020/03/16/200316unkyutuika2_2.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う今後の運転計画について|accessdate=2020-3-16|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>{{Cite news|title=JR九州 新幹線・特急の一部臨時列車運休へ 新型コロナ影響で3月は鉄道収入半減|date=2020-3-13|newspaper=乗りものニュース|url=https://trafficnews.jp/post/94493|accessdate=2020-3-18}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2020/03/24/200324tsuikaunkyu_2.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について︵3月24日追加︶|accessdate=2020-3-20|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>[http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2020/04/08/200408unkyutsuika.pdf 新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について︵4月8日追加︶] - 九州旅客鉄道︵2020年4月8日︶</ref><ref>[http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2020/04/15/200415-0531keikau.pdf 新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について︵4月15日更新︶] - 九州旅客鉄道︵2020年4月15日︶</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.jrkyushu.co.jp/train/pamphlet/img/200421gw_unkyuu.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について ︵2020年4月21日追加︶|accessdate=2020-4-21|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2020/04/21/200421_gw_unkyuu_tuika.pdf|title=新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について|accessdate=2020-4-21|publisher=九州旅客鉄道}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2020/05/08/200508_zairai_unkou_hp.pdf|title=新新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について︵在来線︶|accessdate=2020-5-8|publisher=九州旅客鉄道}}</ref>。
|
2022年7月9日 (土) 10:42時点における版
![]() |
かもめ | |
---|---|
![]() | |
概要 | |
国 |
![]() |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 福岡県・佐賀県・長崎県 |
運行開始 | 1976年7月11日 |
運営者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
旧運営者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
路線 | |
起点 | 門司港駅・博多駅 |
終点 | 佐賀駅・肥前鹿島駅・長崎駅 |
営業距離 | 153.9 km (95.6 mi) |
使用路線 | 鹿児島本線・長崎本線 |
車内サービス | |
クラス | グリーン車・普通車 |
座席 |
グリーン車指定席 普通車指定席 普通車自由席 (詳細は使用車両・編成を参照) |
技術 | |
車両 |
885系電車 787系電車 783系電車(いずれも南福岡車両区) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 交流20,000 V・60 Hz |
備考 | |
1本(104号)は博多駅から吉塚駅まで直通 (博多以北は普通列車として運行) |
かもめは、九州旅客鉄道︵JR九州︶が門司港駅・吉塚駅・博多駅 - 佐賀駅・肥前鹿島駅・長崎駅間を、鹿児島本線・長崎本線経由で運行する特急列車である。
本項では、東京駅 - 神戸駅間で運行されていた﹁鷗﹂および、長崎本線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。
概要
特急﹁かもめ﹂は、1976年7月1日に長崎本線と佐世保線全線の電化により、それまで小倉駅・博多駅 - 長崎駅間で運行していた急行﹁出島﹂の一部を特急に格上げする形で、7往復で運行を開始した。運行区間の線路容量の都合から、6往復については小倉駅・博多駅 - 肥前山口駅間で佐世保駅発着の特急﹁みどり﹂を併結していた。また、残りの1往復に関しては﹁みどり﹂編成を﹁かもめ﹂の付属編成として連結し、肥前山口駅で増解結していた。 1980年10月と1982年11月の2段階に分けて残りの﹁出島﹂は﹁かもめ﹂に格上げされ、福岡市と長崎市を鹿児島本線・長崎本線経由で結ぶ昼行優等列車は﹁かもめ﹂に統一された。また小倉駅乗り入れは1980年9月30日をもっていったん終了した後、一部列車が小倉駅発着や門司港駅始発で運行された時期もあった。2005年3月1日に門司港駅始発の列車が博多駅始発に短縮されて以降、特急列車としての博多駅以北への乗り入れは行っていなかったが、2020年3月14日のダイヤ改正で門司港駅 - 佐賀駅間の列車が設定された。 佐世保方面に向かう特急﹁みどり﹂との併結は1978年10月2日に全列車で行うようになった後、1985年3月14日に日中の一部列車が単独運行となり、1986年11月1日にはいったん全列車単独運行となった。国鉄分割民営化以降﹁かもめ﹂が増発されたのを受けて1988年3月13日に﹁みどり﹂との連結が復活し、以後増発されるたびに連結列車が増える傾向にあった。1992年からは﹁みどり﹂を連結する列車の一部でハウステンボス駅発着の特急﹁ハウステンボス﹂も連結するようになった。 新型車両の投入が進んだことで1996年3月16日に運行開始当初から使用されていた485系電車は﹁みどり﹂を連結する列車のみで用いられるようになり、2000年3月11日には単独運行の列車は885系電車︵白いかもめ︶、﹁みどり﹂連結列車はそれまで単独運行の列車で使用されていた783系電車に置き換わった。2011年3月12日のダイヤ改正で783系充当の列車のほとんどが787系電車︵黒いかもめ︶での運行になったのと合わせて﹁みどり﹂との連結運行は終了した。なお、長崎本線は単線区間が多く存在するため、対向列車の待ち合わせの時間が設定されている。 なお、2022年9月23日に予定されている西九州新幹線の武雄温泉駅 - 長崎駅間の先行開業に伴い[新聞 1]﹁かもめ﹂の列車名は新幹線に移行して、武雄温泉駅から博多方面へ既存の在来線特急については、﹁リレーかもめ﹂の列車名で運転され、武雄温泉駅で同一ホームでの対面乗り換えで接続する[新聞 2]。同様に佐世保駅方面の既存の在来線特急である﹁みどり﹂﹁ハウステンボス﹂の一部は武雄温泉駅で西九州新幹線と直近の時間に接続する列車は﹁みどり︵リレーかもめ︶﹂﹁ハウステンボス︵リレーかもめ︶﹂の列車名となって、のちに﹁みどり﹂は西九州新幹線と直近の時間に接続ではないのも含めて、﹁リレーかもめ﹂に名称統一を前提とする。また﹁リレーかもめ﹂とは別に、博多駅︵一部は小倉駅・門司港駅︶- 肥前鹿島駅︵一部は佐賀駅︶間の特急﹁かささぎ﹂が8.5往復運行される予定となっている[報道 1]。﹁かもめ﹂の列車名の由来および使用列車
列車名は海鳥のカモメが由来である。﹁かもめ﹂の名称を使用した列車は戦前から運行されており、日本国有鉄道︵国鉄︶・JRグループでは特急列車の名称として使用されている。なお、戦前は﹁鷗﹂と漢字表記であったが、戦後はすべて平仮名表記になっている。 ●1937年 - 1943年‥東京駅 - 神戸駅間を東海道本線経由の特急﹁鷗﹂。 ●特急﹁鷗﹂は﹁富士﹂﹁櫻﹂の運行開始に際して公募されていた愛称で、当時は8位であった。︵公募結果は﹁富士﹂を筆頭に﹁燕﹂﹁櫻﹂﹁旭﹂﹁隼﹂﹁鳩﹂﹁鷗﹂の順であった︶ ●1953年 - 1975年‥京都駅 - 博多駅間、のちに京都駅 - 長崎駅・宮崎駅︵宮崎駅発着編成は後に西鹿児島駅︵現在の鹿児島中央駅︶→佐世保駅発着に変更︶間、山陽本線・鹿児島本線・日豊本線・長崎本線・佐世保線経由の特急﹁かもめ﹂。 ●1976年以降‥主に博多駅 - 長崎駅間の長崎本線特急﹁かもめ﹂。 なお、定期の特急列車とは別に海水浴客向けの臨時列車として﹁かもめ﹂の名称が使用されたことがあり、1934年夏季に東京鉄道局が発行したパンフレットには他の列車と一緒に藤沢行きに﹁かもめ﹂と記載されているほか、1964年から1967年までは房総西線臨時快速列車に起用されたことがある。特急﹁かもめ﹂
運行概況
2022年7月時点の定期列車は博多駅 - 長崎駅間22往復︵1 - 46・48号。15・28・36号は欠番、多客期に臨時列車として運転︶、門司港駅→佐賀駅間下り1本︵101号︶、博多駅 - 佐賀駅間下り1本・上り2本︵下り103号/上り100・108号︶、肥前鹿島駅→博多駅間上り1本︵102号︶と、平日のみ佐賀駅→吉塚駅間上り1本︵104号。博多駅からは普通列車︶、土曜・休日のみ佐賀駅→博多駅間に上り1本︵106号︶が運行されている。なお101号は2020年3月14日ダイヤ改正時点で、列車種別を変更せずに博多駅を跨いで運行する唯一の定期運行の在来線特急列車である。本来であれば104号も博多駅を跨いで運転するが、博多→吉塚間は普通列車として運転されるため、列車種別を変えずに博多駅を跨いで運転する101号が唯一の定期運行の在来線特急列車となった。﹁かもめ﹂として列車種別を変えずに博多駅を跨いで運転する列車は初めてだが、2011年3月11日まで運転されていた﹁リレーつばめ﹂や﹁有明﹂などを含めると、列車種別を変えずに博多駅を跨いで運転する列車は2011年3月12日以来9年ぶりの運転となる。 博多駅 - 長崎駅間の列車は毎時1本又は2本運行されている。かつては885系充当列車が毎時1本、時間帯によって787系充当列車が毎時1本運行されるという原則があったが、2020年3月14日のダイヤ改正でこの原則が崩れた。100番台の列車は朝・夜間に運行される。なお2004年3月13日から2018年3月16日までは諫早駅 - 長崎駅間の列車の設定もあり、200番台の号数が与えられていた。 臨時列車は博多駅 - 長崎駅間に6往復設定されており、ゴールデンウィークなどに運行される。号数は70-77、91-94が与えられるが70番台と90番台に特に差はない。これとは別に、福岡PayPayドームなどでのコンサートや長崎ランタンフェスティバルの際に﹁コンサートかもめ﹂や﹁ランタンかもめ﹂の列車名、または﹁かもめ19〇号﹂として臨時列車が運行されることがある。さらに、ピーク期には博多駅 - 佐賀駅間の臨時列車が、原則片道のみ5 - 6本程度運行される。佐賀駅発着の臨時列車には60号以降の号数が与えられている。また2014年からは佐賀インターナショナルバルーンフェスタの期間中の早朝に、肥前鹿島駅始発の列車に送り込む車両を用いて、博多駅→肥前山口駅間に下り1本が運行されている。 列車番号は、定期列車の1 - 48号が号数+2000M、100番台が号数+1970M︵104号の普通列車区間も同様︶である。臨時列車は70番台が号数+8000M︵8070 - 8077M︶、90番台が号数+7910M︵8001 - 8004M︶である。停車駅
門司港駅 - 門司駅 - 小倉駅 - 戸畑駅 - 黒崎駅 - 折尾駅 - 赤間駅 - 福間駅 - ︵吉塚駅︶ - 博多駅 - ︵二日市駅︶ - 鳥栖駅 - 新鳥栖駅 - 佐賀駅 - ︵肥前山口駅︶ - 肥前鹿島駅 - 諫早駅 - 浦上駅 - 長崎駅
●()の駅は一部列車のみ停車。
●吉塚駅は104号のみ停車︵104号は博多駅から普通列車︶。
●二日市駅・肥前山口駅については以下の通り。
●1・3・38・39・46・48号‥双方とも停車。
●5・10・11・14・29・30・33・34・37・42・44号‥二日市駅のみ停車。
●上記以外の長崎駅発着列車‥肥前山口駅のみ停車。
●100番台の列車‥肥前鹿島駅始発列車︵102号︶は肥前山口駅停車・二日市駅通過。佐賀駅発着列車は二日市駅には101・103・108号が停車。
●なお臨時列車は70~75号、77号と92・93号は二日市駅・肥前山口駅とも通過。2021年3月ダイヤ改正で臨時化された列車は以前の停車パターンを維持する形で91号は二日市駅停車・肥前山口駅通過、76・94号は肥前山口駅停車・二日市駅通過。なお91・94・76号は2021年3月13日改正前の15・28・36号に相当する列車であり、この3つは改正以降も詰められることなく欠番となっている。
●以下の駅に臨時停車することがある。
●バルーンさが駅‥佐賀インターナショナルバルーンフェスタ期間中に一部の列車が臨時停車。なお、2006年までは下り列車のみだったが、2007年以降は上り列車も設定がなされている。
●肥前浜駅‥JR九州ウォーキング開催日に一部の列車が臨時停車。
●肥前七浦駅‥毎年初夏に行われる﹁鹿島ガタリンピック﹂開催日に一部の列車が臨時停車。
●湯江駅‥JR九州主催の﹁諫早干拓ウォーク﹂開催時に一部の列車が臨時停車[要出典]。かつて通年停車する列車が存在した。
●このほか、2010年までは佐賀県神埼市の名勝﹁九年庵﹂の一般公開期間中に一部の列車が神埼駅に停車していたが、2011年以降は﹁かもめ﹂は停車せず、代わりに﹁みどり︵・ハウステンボス︶﹂が停車している。また多良駅にはかつて通年停車する列車が存在し、その後も2018年 - 2019年まではカニのシーズン︵主に12月 - 2月︶に一部の列車が臨時停車していたが、2019年 - 2020年より臨時停車は中止となった。
使用車両・編成
![]() | 編成表における色の取り扱いについては、プロジェクト‐ノート:鉄道/色#編成表における色の取り扱いに従って議論を行っており、それまでは従前の表記に従い「社色」を使用しています。議論が終結するまで編成表の色部分の編集を行わないでください。 |
かもめ | ||||||||||||||||
← 長崎・肥前鹿島・佐賀 博多・吉塚・門司港 → | ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
|
南福岡車両区に所属する885系電車・787系電車・783系電車が充当されている。JR九州管内を運行する特急列車の中では唯一、3形式の車両が使用されている。
●783系‥佐賀駅始発の上り104号︵平日のみ運転︶
●787系‥博多駅 - 長崎駅間の11往復と佐賀駅発着の2往復、肥前鹿島駅始発の上り1本
●下り‥1・5・9・11・13・23・25・29・33・39・41・101・103号
●上り‥6・10・14・18・20・30・32・34・40・44・48・100・102・108号
●885系‥博多駅 - 長崎駅間の11往復と佐賀駅始発の上り1本︵佐賀駅始発列車は土曜・休日のみ運転︶
●下り‥3・7・17・19・21・27・31・35・37・43・45号
●上り‥2・4・8・12・16・22・24・26・38・42・46・106号
885系は2000年3月11日の車両投入時より使用されている。当初は黄帯の﹁白いかもめ﹂編成︵1次車・6両編成︶のみで運用されていたが、2次車である青帯の﹁白いソニック﹂編成が5両から6両に増結されてからは次第に﹁白いソニック﹂での運行が増えた。現在は1次車と2次車は共通運用となっており、1次車は青帯化され、ロゴも﹁KAMOME EXPRESS﹂から共通運用を前提とした﹁AROUND THE KYUSHU﹂ロゴに変更されている。車両投入以来、博多駅 - 長崎駅間の列車のうち16往復に使われ続けてきたが、2020年3月14日のダイヤ改正で13往復に削減され、2021年3月13日ダイヤ改正では11往復に減少している。
787系は4人用グリーン個室とDXグリーン席を備えた7両編成︵100・103号のみ6両編成︶で運転されている。100号は﹁みどり1・10号﹂が﹁ハウステンボス﹂を併結する日に限り、783系﹁みどり﹂編成+﹁ハウステンボス﹂編成で運転される︵﹁かもめ100号﹂は博多駅に到着後、﹁みどり1号﹂の運用に入るため︶。
7両編成は長崎駅発着の﹁かもめ﹂を主体とし、間合い運用として深夜・早朝の﹁みどり﹂﹁きらめき﹂の運用にも入っている。2021年3月12日までは﹁有明﹂の運用もあった。6両編成は日豊本線に乗り入れる﹁にちりん﹂用の編成で、日豊本線での運用を主体とし、﹁みどり﹂﹁きらめき﹂や佐賀駅発着の﹁かもめ﹂100・103号︵長崎駅への定期乗り入れはない︶でも運転されている。
1994年3月のダイヤ改正時に単独運行の列車5往復に投入されたが︵当時連結していたビュフェも営業していた︶、単独運行﹁かもめ﹂の783系への統一に伴い1996年3月15日をもって撤退した。その後、2001年3月3日に﹁有明﹂用の4両編成が博多駅 - 肥前山口駅間の列車1往復に充当されたが、これもこの年の10月5日に撤退していた。2011年3月12日の九州新幹線全線開業に伴い、廃止または大幅削減となった﹁リレーつばめ﹂・﹁有明﹂用の7両編成から付随車1両を抜いた6両編成が充当され、787系は9年半ぶりに﹁かもめ﹂の定期運用に復帰した。なお、885系と783系に予備車が少ないため、それ以前にも臨時列車で運用されたことがある。2014年のダイヤ改正からは従来の6両編成から7両編成に増結された︵繁忙期はさらに1両増結した8両編成で運転される場合がある︶。2018年以降は佐賀駅発着列車に主に﹁にちりん﹂に使用される6両編成が再び運用され始めている。
783系は104号のみの運用で、﹁みどり﹂用の4両編成で運行されている。各車両とも中央の乗降口を境に佐賀寄りのA室と門司港寄りのB室に分かれており、駅や車内でもそのように案内されている。2017年3月4日のダイヤ改正まで﹁みどり﹂編成+﹁ハウステンボス﹂編成の8両編成で運転されていた鹿児島本線長洲駅始発の特急﹁有明﹂4号のうち、﹁ハウステンボス﹂編成を佐賀駅始発の﹁かもめ﹂104号︵新設、平日のみ運転︶に変更して、鳥栖駅→吉塚駅間は﹁有明4号・かもめ104号﹂として併結運転を行うようになった。その後、2018年3月17日のダイヤ改正で両編成とも﹁かもめ﹂104号になったのを経て、2020年3月14日ダイヤ改正で﹁みどり﹂編成のみでの運転に変更されている。
1989年の投入当初は、先頭車の帯色を青と赤で塗り分けた専用編成︵7両・全室グリーン車・繁忙期9両︶が使用されていた。1990年3月から1994年7月まで、車両愛称の﹁ハイパーサルーン﹂にちなみ﹁ハイパーかもめ﹂として運転されていた。運転開始時よりカフェテリアの営業も行っていたが、1992年に営業を終了している。
その後、前述の通り1996年に単独運行の﹁かもめ﹂は783系6両編成︵繁忙期は一部8両編成に増結︶に統一されたが、2000年3月11日に885系が投入されると783系は﹁みどり﹂併結列車での運用がほとんどとなり、編成も4両編成となった。ただし、多客期に5両編成で運行したのが2006年9月以降は常態化し、2007年3月18日のダイヤ改正で正式に5両編成に増結された。2011年3月12日のダイヤ改正で﹁みどり﹂との併結運行が終了したことに伴い、783系は佐賀駅発着2往復のみの運転に縮小され、編成も再び4両となった。なお、従来用いられていた5両編成は日豊本線で運行される特急列車に転用された。2016年3月26日のダイヤ改正で1往復が5両編成に変更され、2017年3月4日のダイヤ改正で104号が運行を開始した。2018年3月17日のダイヤ改正で783系は104号のみとなったが、2020年3月14日のダイヤ改正で上記の通り787系の運用を1往復置き換えた。これは翌年に再び787系に戻されており、現在は再び104号のみとなっている。
なお885系と783系は諫早駅 - 長崎駅間運転の200番台に充当されたこともあるが、200番台ではグリーン車は締切扱いのため利用できなかった。
1976年から2000年までは485系電車も使用されていた。JR九州は1990年以降、自社所有の485系を外装を赤一色にするなどのリニューアルを施工し、﹁かもめ﹂塗装の車両に関しては﹁KAMOME EXPRESS﹂の愛称があった。しかし﹁KAMOME EXPRESS﹂車両は単独運行の﹁かもめ﹂の車両更新が進んだことから1996年に全廃され、その後は2000年の485系撤退まで﹁にちりん﹂などで用いられる﹁RED EXPRESS﹂車両︵﹁MIDORI EXPRESS﹂車両が組込まれることもあった[要出典]︶で運行された。
-
787系
-
885系は「ソニック」塗装の編成で運転されることもある。
所要時間
博多駅 - 長崎駅間の所要時間はおおよそ885系が1時間50分台、787系が2時間0分台で、臨時列車では形式を問わず2時間10分前後を要することが多い。885系と787系の時間差は、主に肥前七浦駅 - 諫早駅間の急曲線連続区間での振り子車と非振り子車の速度制限の格差によるものである。2011年3月12日のダイヤ改正によって新鳥栖駅にも停車するようになったため、改正前より全体的に所要時間がわずかに延びたが、肥前山口駅での﹁みどり﹂との連結・切り離しが廃止されたことと、787系は基本的に肥前山口駅を通過するようになったことにより、783系が使われていた時期に比べると格差は小さくなっている。ただし2020年3月14日のダイヤ改正以降は787系の二日市駅通過・肥前山口駅停車タイプの列車や、逆に885系の二日市駅停車・肥前山口駅通過タイプの列車が運転されており、787系でも博多駅 - 長崎駅間を1時間50分台で走破する列車がある︵6・18・20・23・30・34号︶。
特急「鷗」
「東海道本線優等列車沿革」も参照
1937年7月1日から東京駅 - 神戸駅間で運行を開始した。﹁櫻﹂よりも30分先行する時刻で運行されていたが、東京駅は午後に発車、神戸駅は午前に発車し所要時間は﹁燕﹂より20分ほど長く、同区間を走っていた﹁燕﹂や、同時間帯を走る﹁富士﹂と﹁櫻﹂の補助的性格が強い列車であった。
列車は、一・二・三等各車両と洋食堂車で編成されていた。展望車は1939年3月まで連結が見送られ、利用率次第ではすぐに臨時列車へ格下げする予定であったといわれている。この﹁鷗﹂の設定された頃が、戦前の鉄道の最盛期であった。しかしながら同列車の設定された6日後の7日に盧溝橋事件が起こって日中戦争が勃発し、日本は次第に戦時体制に突入して行き、鉄道を取り巻く環境も変化していくことになり、1943年2月に戦況の悪化に伴い廃止された。なお、戦後の1950年代に東京駅 - 大阪駅間で運行されていた特急列車﹁はと﹂は、戦前の﹁鷗﹂とほぼ同じ時刻に運行されていた。
長崎本線優等列車沿革
山陽本線・鹿児島本線特急「かもめ」の運行開始
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「山陽本線優等列車沿革」も参照
●1953年︵昭和28年︶3月15日‥
(一)京都駅 - 博多駅間を山陽本線・鹿児島本線経由で運転する特急﹁かもめ﹂が運行開始。
●両線では戦前に﹁富士﹂﹁櫻﹂といった特急が設定されていたが、戦中の1944年︵昭和19年︶に﹁富士﹂を最後にして廃止されたため、戦後初の同線における特急列車となった。
●運行前には山陽特急との仮称があり、新形式の一等展望車の設計等がなされたとされるが︵もし実現していた場合は新形展望車が東海道線の特急に使用され、山陽特急にはマイテ39形などの戦前製展望車が転用されていたかもしれないともいわれている︶、実際には二等・三等車・食堂車のみの組成となった。
●また、運行ダイヤ上では、下りは始発駅の京都駅で、上りは大阪駅で東海道本線夜行急行列車﹁明星﹂・﹁彗星﹂と接続するようにしていた。
(二)門司港駅 - 長崎駅間を早岐駅・大村駅経由で運行する臨時準急列車として、3107・3108列車が運行を開始。鳥栖駅までは熊本駅発着の﹁407・408列車﹂に併結されていた。
●11月‥3107・3018列車が定期列車に昇格。
●1954年︵昭和29年︶10月1日‥3107・3108列車単独運行に変更。なお、このとき通称として﹁ながさき﹂の名称が与えられる。
●1956年︵昭和31年︶11月19日‥従来、広島駅 - 門司駅間を運行していた山陽本線の準急3207・3208列車が延長され、407・408列車と博多駅を介して直通運転を実施。これにより、広島駅 - 長崎駅間を運行する列車番号が405・406列車に変更される。
特急列車の乗り入れの再開
表・編・話・歴・PJR・PJRN・C | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
かもめ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 長崎・宮崎 京都 → | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
●1957年︵昭和32年︶
●6月5日‥同日博多発より﹁かもめ﹂の三等車をスハ44系客車から﹁軽量客車﹂の10系客車に変更。
●博多駅方でのデルタ線による編成の回転がしづらいことなどからの採用であったが、急行列車と共通するボックスシートを三等車に用いざるを得なかった。このため、走行区間では海が見える区間より山中を走る区間が多いことや、﹁つばめ﹂﹁はと﹂と比べ見劣りする編成内容から﹁﹃かもめ﹄でなく﹃からす﹄だ﹂と揶揄︵ 車両の水準に満たなかったのみならず、三等車には冷房も搭載されていなかったが、この当時は、冷房のないおよび座席が特急用車両の水準に満たない車両でも、特急料金を割引く規定が存在していなかったため、通常の特急料金のままであった︵冷房がない場合、および座席が特急用車両の水準に満たない場合の割引制度が制定されたのは1961年10月1日以降︶。
●10月1日‥同年7月に東京駅 - 博多駅間で運行を開始した臨時寝台特急列車﹁さちかぜ﹂を長崎駅発着に延長。長崎本線に再び特急列車が乗り入れる。
●1958年︵昭和33年︶10月1日‥﹁さちかぜ﹂を﹁平和﹂︵へいわ︶に名称を変更。
●1959年︵昭和34年︶
●7月‥﹁平和﹂を﹁さくら﹂に名称を変更。同時に﹁さくら﹂には20系客車が導入される。
●9月22日‥405・406列車に﹁ふたば﹂の名称が与えられる。
●1960年︵昭和35年︶5月1日‥以下のように運行体系が変更される。
(一)長崎本線肥前鹿島駅経由の気動車による準急列車﹁ながさき﹂が新設される。この列車は、佐世保線佐世保駅発着の準急列車﹁弓張﹂を肥前山口駅で分割運転を行うこととなった。
(二)﹁ながさき﹂・﹁弓張﹂の補助列車として博多駅 - 長崎駅間を大村線経由で運行する準急列車﹁出島︵
(三)﹁ふたば﹂の運行区間を広島駅 - 博多駅間に短縮。以降は山陽本線優等列車沿革を参照されたい。
●9月1日‥﹁ながさき﹂の上り1本に島原鉄道島原鉄道線加津佐発の列車を設定する。
●1961年︵昭和36年︶
●9月1日‥﹁ながさき﹂が島原鉄道線よりの乗り入れを拡大。下り1本が加津佐発長崎行き、博多駅 - 南島原駅間1往復︵ただし、上りは加津佐発︶となる。
●10月1日‥サンロクトオのダイヤ改正に伴い、以下のように運行体系が変更される。
(一)従来京都駅 - 博多駅間の特急﹁かもめ﹂の使用車両を特急形気動車であるキハ80系気動車に変更のうえ、運行区間を京都駅 - 長崎駅・日豊本線経由宮崎駅間に変更。
(二)﹁ながさき﹂1往復増発し、1往復を門司港駅発着に変更。
(三)熊本駅 - 長崎駅間を佐賀線経由で運行する準急列車﹁ちくご﹂を運行開始。
●1962年︵昭和37年︶9月10日‥﹁ながさき﹂の門司港駅発着の1往復を小倉駅発着に変更。
●1963年︵昭和38年︶6月1日‥﹁出島﹂の運行区間を肥前鹿島駅経由広島駅 - 長崎駅間に変更。同時に急行列車に昇格。ただし、広島駅 - 小倉駅間を別府駅発着の﹁べっぷ﹂と併結運転。
●1964年︵昭和39年︶
●3月20日‥﹁出島﹂の運行区間を呉線呉駅 - 長崎駅間に変更し、全区間単独運転となる。
●4月10日‥久大本線経由で別府駅 - 長崎駅・佐世保駅間を運行する急行列車﹁西九州︵
●10月1日‥﹁西九州﹂の長崎駅発着編成に臨時増結車両として博多駅発着編成を連結開始。
山陽本線・鹿児島本線﹁かもめ﹂の廃止まで
かもめ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 長崎・早岐 佐世保/京都 → | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
●1965年︵昭和40年︶10月1日‥ダイヤ改正により以下のように変更する。
(一)﹁かもめ﹂の宮崎駅発着編成を鹿児島本線経由西鹿児島駅発着に変更するとともに、食堂車は西鹿児島駅発着編成のみに連結。宮崎駅発着の編成は新設された﹁いそかぜ﹂に代替される。
(二)﹁ながさき﹂1往復の運行区間を日豊本線・豊肥本線経由で熊本駅 - 博多駅︵ただし、博多行きは三角線三角発︶の急行﹁くさせんり﹂に吸収。熊本駅 - 別府駅 - 博多駅 - 長崎駅・佐世保駅間を運行する急行列車﹁九重︵ これにより、﹁ながさき﹂が1往復減って3往復となる。
●1966年︵昭和41年︶
●3月5日‥準急制度改変に伴い、﹁ながさき﹂・﹁ちくご﹂が急行列車に格上げ。
●3月25日‥ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
(一)﹁出島﹂に佐世保駅発着の編成を連結開始。
(二)﹁西九州﹂の博多駅 - 長崎駅編成を定期列車化。これにより、﹁西九州﹂の運行区間は久大本線︵久留米駅︶経由別府駅 - 佐世保駅・長崎駅間および二日市駅経由博多駅 - 長崎駅間となる。
●1967年︵昭和42年︶10月1日‥﹁九重﹂の運行系統を分割し、日豊本線経由別府駅 - 佐世保駅・長崎駅間運行の﹁べっぷ﹂とする。
●1968年︵昭和43年︶10月1日‥ヨンサントオのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
(一)﹁かもめ﹂の西鹿児島駅発着編成を筑豊本線経由佐世保駅発着に変更するとともに︵両編成の分割・併合は小倉駅で行う︶、長崎駅発着編成の食堂車が3年ぶりに復活。西鹿児島駅発着の列車は別に大阪駅 - 西鹿児島駅間運行の﹁なは﹂として分離。
(二)﹁西九州﹂の博多駅 - 長崎駅間・﹁べっぷ﹂の大分発長崎行き列車・﹁ながさき﹂の全列車の名称を変更し、長崎本線急行列車の総称として﹁いなさ﹂の名称が与えられ、臨時列車1往復を含めた5往復体制を採る。
●ただし、﹁べっぷ﹂・﹁ながさき﹂の名称はそれぞれ京阪神対別府、東京都対長崎県の夜行急行列車の名称となる。これ以降の﹁べっぷ﹂は彗星 (列車)・山陽本線優等列車沿革を、﹁ながさき﹂は東海道本線優等列車沿革・山陽本線優等列車沿革・さくら (列車)を参照されたい。
●また﹁西九州﹂・﹁ちくご﹂はそれぞれ、﹁いなさ﹂に連結されるようになる。
●黒崎駅 - 原田駅間は筑豊本線経由(60.5 km)であると鹿児島本線経由(70.8 km)に比べると営業キロで10.3km程度短縮されることや筑豊地域とりわけ現在の飯塚都市圏への便を図るためとされているが、原田駅 - 肥前山口駅間では同じ名前の列車が2本続けて運行されることとなった。なお、この区間の停車駅は鳥栖駅と佐賀駅であるが、鳥栖駅は佐世保駅発着編成のみ停車、佐賀駅は双方とも停車した。
●1972年︵昭和47年︶
●3月15日‥﹁いなさ﹂と﹁ゆのか﹂の大分駅発を延長し、大分駅発着1往復とする。また、博多発下り1本を増発し、下り7本上り6本となる。
●10月2日‥﹁いなさ﹂の上り博多行き1本を増発し、7往復となる。また、これまで優等列車を含めた全列車が長与駅経由だったが、同日、市布駅経由のルートが新しく完成したため、これ以降優等列車は原則として市布駅経由となる。ただし、線路容量の問題から一部の﹁出島﹂・﹁平戸﹂が長与駅を経由していた時期はある。
●1975年︵昭和50年︶3月10日‥山陽新幹線博多駅乗り入れにより、以下のように変更する。
(一)山陽本線の昼行優等列車は新幹線へ移行する施策がなされたことから、﹁かもめ﹂と(本州直通列車としての)﹁出島﹂廃止。この廃止から翌年電化されるまでの約1年間、長崎本線を走る昼行特急列車は設定されなかった。
●なお、﹁かもめ﹂の廃止時点での停車駅は以下の通りである。
●長崎駅発着列車‥京都駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 尾道駅 - 広島駅 - 宮島口駅 - 小郡駅︵現在の新山口駅︶ - 厚狭駅 - 下関駅 - 小倉駅 - 博多駅 - 佐賀駅 - 諫早駅 - 長崎駅
●佐世保駅発着列車‥京都駅…この区間は長崎駅発着列車に連結…小倉駅 - 直方駅 - 飯塚駅 - 鳥栖駅 - 佐賀駅 - 武雄駅︵現在の武雄温泉駅︶ - 早岐駅 - 佐世保駅
(二)﹁いなさ﹂を﹁出島﹂に名称を変更。﹁出島﹂山陽新幹線連絡急行列車として、小倉駅発着3往復、博多駅発着7往復の合計10往復となる。
●1976年︵昭和51年︶3月1日‥門司港駅 - 長崎駅・佐世保駅間の夜行普通列車に﹁ながさき﹂の愛称を与える。
詳細は「#夜行普通列車「ながさき」」を参照
長崎本線の特急「かもめ」として
表・編・話・歴・PJR・PJRN・C | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「かもめ」「みどり」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 長崎・早岐 佐世保/博多・小倉 → | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
●1976年︵昭和51年︶7月1日‥長崎本線・佐世保線全線電化により、以下のように変更する。
(一)﹁出島﹂4往復を特急列車に格上げ。﹁かもめ﹂の愛称を与えエル特急に指定。7往復を設定し、うち3往復が小倉駅発着とし、4往復が博多駅発着となる。
(二)﹁かもめ﹂は6往復で佐世保線佐世保駅発着の﹁みどり﹂を併結し、1往復は﹁みどり﹂編成を﹁かもめ﹂の付属編成として運転。分割・併合は肥前山口駅で行う。
(三)﹁出島﹂は、小倉駅発着を1往復含む6往復とする。なお、気動車による運行であったことから、2往復は島原鉄道加津佐駅へ乗り入れを行う。
(四)また、この改正からしばらくは、優等列車の補完として、長崎・佐世保線内を快速として走る門司港 - 長崎・佐世保間の普通列車が421系電車で1往復︵夜の下りと朝の上り︶設定された。快速区間では停車駅・速度とも急行とほぼ同じであった。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/df/Edamitsu_Curve-1978-08.jpg/200px-Edamitsu_Curve-1978-08.jpg)
﹁みどり﹂と併結の﹁かもめ﹂︵文字マーク時代︶
●1978年︵昭和53年︶10月2日‥ゴーサントオのダイヤ改正に伴い以下のように変更する。
(一)﹁かもめ﹂の1往復のみ連結していた付属編成を﹁みどり﹂に編入し運転区間を佐世保駅へ延長、全列車﹁みどり﹂併結となる。ただし、実際は佐世保線西有田信号場の完成を待って翌1979年から運転開始、それまで当該﹁みどり﹂1往復は佐世保線内を運休していた。
(二)﹁西九州﹂別府行きの大分駅→別府駅間を普通列車化。
●1980年︵昭和55年︶10月1日‥1980年10月1日国鉄ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
(一)﹁出島﹂の3往復を﹁かもめ﹂に格上げし、﹁かもめ﹂10往復、﹁出島﹂3往復体制とする。また小倉駅および島原鉄道線への乗り入れを終了し、全列車博多駅 - 長崎駅間の運行とする。
●なお、この改正は将来の急行列車の総特急化を前提としたものであったため、﹁かもめ﹂の号数には欠番が生じ、﹁出島﹂は﹁かもめ﹂の欠番を埋める形で運行された。
(二)﹁西九州﹂の運行区間を博多駅 - 大分駅間とし、﹁由布﹂に名称を変更。
(三)﹁ちくご﹂を廃止。
●1981年︵昭和56年︶6月7日‥長崎本線久保田駅 - 牛津駅間を走行中の﹁かもめ・みどり﹂11号が、線路の一部が波打っているのを発見して急停車。﹁かもめ﹂の後ろ2両と﹁みどり﹂の全編成が脱線した。のちに損傷の激しかった﹁みどり﹂の後3両は廃車になった。この事故は国鉄時代に485系電車が事故廃車になった唯一の事例である。
●1982年︵昭和57年︶11月15日‥1982年11月15日国鉄ダイヤ改正により﹁出島﹂の3往復を電車化し、﹁かもめ﹂に昇格。﹁かもめ﹂が博多駅 - 長崎駅間を13往復体制となる。これにより﹁出島﹂を廃止。
●1984年︵昭和59年︶2月1日‥﹁ながさき﹂を廃止。
●1985年︵昭和60年︶3月14日‥1985年3月14日国鉄ダイヤ改正により、﹁かもめ﹂の日中の5往復について﹁みどり﹂との連結運転を廃止。ただし、運行本数は13往復と変更なし。
●1986年︵昭和61年︶11月1日‥1986年11月1日国鉄ダイヤ改正により、以下のように変更する。
(一)﹁かもめ﹂と﹁みどり﹂は全列車単独運転となる。同時に﹁かもめ﹂1往復が小倉駅まで延長される。
(二)臨時列車の﹁ながさき﹂を廃止。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/df/Edamitsu_Curve-1978-08.jpg/200px-Edamitsu_Curve-1978-08.jpg)
国鉄分割民営化後
●1988年︵昭和63年︶3月13日‥﹁かもめ﹂を1往復増発し、14往復となる。同時に下り1本で﹁みどり﹂との連結運転を再開。小倉駅発着列車は再び消滅。 ●1989年︵平成元年︶3月11日‥﹁かもめ﹂を14往復から18往復に増発︵下り4本・上り3本は﹁みどり﹂併結︶。また、2往復で783系電車︵ハイパーサルーン︶の使用を開始[1]。またこの列車ではカフェテリアの営業も行われた。 ●1990年︵平成2年︶3月10日‥﹁かもめ﹂を3往復増発し、21往復︵下り7本・上り5本は﹁みどり﹂を連結︶となる。783系充当の5往復を﹁ハイパーかもめ﹂と命名。また、この頃から485系を使用した﹁かもめ﹂を赤い外観の﹁KAMOME EXPRESS﹂︵7・8両編成︶・﹁RED EXPRESS﹂︵5両編成︶にリニューアルする。なお、原則として﹁KAMOME EXPRESS﹂は単独運転の列車に、﹁RED EXPRESS﹂は﹁みどり﹂との連結列車に用いられた。 ●この頃には高速バスへの対抗策として、途中停車駅を鳥栖駅・佐賀駅・諫早駅の3駅のみとした列車も存在した。[2][3] ●1992年︵平成4年︶ ●3月25日‥﹁みどり﹂併結列車の一部でハウステンボス駅発着の﹁ハウステンボス﹂併結開始。 ●6月1日‥﹁ハイパーかもめ﹂のカフェテリアの営業終了。 ●7月15日‥﹁かもめ﹂を1往復増発し、﹁ハイパーかもめ﹂と合わせて22往復とする。また、この日以降多良駅と湯江駅に通年停車する列車はなくなる。 ●1994年︵平成6年︶ ●2月1日‥いわゆるホームライナー的な運行で毎日運行の臨時列車として博多駅 - 肥前山口駅間を運行する﹁かもめ﹂101・102号を新設[4]。使用車両は主に﹁ハウステンボス﹂に使用する485系。 ●3月1日‥単独運行の5往復に787系を投入[1] ︵ビュッフェ営業も行われた︶。先に投入された﹁にちりんシーガイア﹂と異なり787系充当列車に特別な愛称は設定されず﹁かもめ﹂として運転された。 ●7月1日‥﹁ハイパーかもめ﹂の名称を廃止し﹁かもめ﹂に統合。ただし、一部の駅の発車標などでは﹁赤いかもめ﹂と区別するために783系使用列車には﹁ハイパーかもめ﹂と表示されることがあった。 ●1995年︵平成7年︶4月20日‥﹁かもめ﹂101・102号を定期列車化し、車両を783系とする。 ●1996年︵平成8年︶3月16日‥﹁かもめ﹂は単独運転列車を783系︵17往復︶、﹁みどり﹂を連結する列車を485系︵5往復︶に統一。783系の一部編成は﹁つばめ﹂・﹁にちりん﹂で使用していた編成から転用。これに伴い787系は撤退してビュッフェ営業も終了。485系に関しては﹁RED EXPRESS﹂編成のみの運転となる。 ●1997年︵平成9年︶11月29日‥﹁かもめ﹂5号を門司港始発とする。485系国鉄特急色「かもめ」
(1991年 鳥栖駅)
(1991年 鳥栖駅)
783系「ハイパーかもめ」
(1992年 博多駅)
(1992年 博多駅)
485系「KAMOME EXPRESS」
(1992年12月 博多駅)
(1992年12月 博多駅)
787系「かもめ」(1996年 長崎駅)
2000年代の動き
かもめ・みどり・ハウステンボス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 長崎・早岐・ハウステンボス 佐世保/博多 → | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
●2000年︵平成12年︶3月11日‥ダイヤ改正、885系デビューに伴い、以下のように変更する。
(一)﹁かもめ﹂は長崎駅発着列車24往復︵5号は門司港駅始発、下り8本・上り7本は﹁みどり﹂併結︶、肥前山口駅発着列車︵101・102号︶1往復、佐賀駅発着列車︵103・104号︶1往復の計26往復体制となる。
(二)使用車両を、48号を除く長崎駅発着の単独運転の列車16往復および103・104号は885系電車[1]﹁白いかもめ﹂、﹁みどり﹂併結列車および48・101・102号は783系電車とし、485系電車は﹁かもめ﹂から撤退。なお、従来﹁かもめ﹂に充当されていた783系は﹁にちりん﹂系統および改造の上で﹁みどり﹂・﹁ハウステンボス﹂に転用され︵そのためダイヤ改正直前には﹁みどり・ハウステンボス﹂編成で走る﹁かもめ﹂も見られた︶、この改正からは従来﹁有明﹂で使用されていた4両編成︵多客期は5両に増結︶が充当されるようになる。
●2001年︵平成13年︶
●3月3日‥101・102号を787系電車︵﹁有明﹂用4両編成︶での運行とする。787系は5年ぶりに運用復帰。
●10月6日‥101・102号を783系電車︵﹁ハウステンボス﹂用4両編成︶での運行とする。787系は再び撤退。
●2002年︵平成14年︶
●6月‥土曜・休日のみ佐賀駅→博多駅間に上り1本増発︵106号︶。
●10月21日‥101 - 104号の運行を以下のように変更する。
(一)101・104号は佐世保駅発着に変更の上で﹁みどり﹂に編入︵佐賀駅・肥前山口駅 - 佐世保駅間は臨時列車扱い︶。号数は変更なしで885系を充当。なお、この列車は翌年3月15日に全区間定期列車化し、車両も783系に変更となる。
(二)102号は肥前鹿島駅始発に変更︵肥前鹿島駅→佐賀駅間は臨時列車扱い︶。
(三)103号は使用車両を783系﹁ハウステンボス﹂編成に変更。
●2003年︵平成15年︶
●3月‥102・103・106号の運行を以下のように変更。
(一)102・103号は使用車両を885系に変更し、102号は全区間定期列車化。同時に103号は号数を101号とする。
(二)106号は号数を104号に変更。
●7月18日‥長崎本線内で﹁かもめ46号﹂が落石に衝突し脱線する長崎線特急列車脱線転覆事故が発生。
●2004年︵平成16年︶3月13日‥平日のみ諫早駅→長崎駅間に下り1本増発︵201号・885系︶。
●諫早駅 - 長崎駅間運行の﹁かもめ﹂は運行距離が24.9kmであるが、設定以来2006年5月30日まで、新幹線車両を用いた博多南線、上越線ガーラ湯沢支線内のみ運行の特急列車を除いて、JRグループが運行する特急列車の中で最も運行距離が短い列車だった。
●2005年︵平成17年︶
●3月1日‥ダイヤ改正により以下のように変更する。
(一)同日廃止された寝台特急﹁さくら﹂の九州内区間が﹁かもめ﹂に編入され、博多駅 - 長崎駅間の列車を25往復に増発。門司港駅乗り入れは終了。また、この改正で区間運転の列車を除き、単独運転の列車︵16往復︶は885系、﹁みどり﹂を連結する列車︵9往復︶は783系での運転に統一された。
(二)平日のみ長崎駅→諫早駅間に上り1本増発︵202号・783系︶。
●7月11日‥長崎本線市布駅 - 肥前古賀駅間で﹁かもめ3号﹂の窓ガラスが破損し、乗客6人が負傷。この事故を受けて、783系電車のエンブレムおよびルーバー塞ぎ板は同日中に全て撤去された。のちに塞ぎ板のみ再取付、エンブレムはステッカーになった。
●2006年︵平成18年︶
●9月‥この頃から、783系で運行する列車は1両増結した5両編成での運行が常態化する。
●11月1日‥佐賀駅→博多駅間の列車を上り1本増発︵100号︶。なお100号は翌年3月17日までは臨時列車扱いであった。
●2007年︵平成19年︶
●3月18日‥ダイヤ改正により以下のように変更。
(一)佐賀駅発着列車を783系2往復︵101・103・106・108号︶、885系1往復︵100・105号︶の計3往復に増発。
(二)783系で運行する列車を所定でも5両編成に増結。ただし佐賀駅発着列車は﹁きらめき﹂で使用される4両編成で運行。
(三)全列車全車禁煙化。
●7月1日‥運転開始70周年を記念し、大分鉄道事業部大分車両センターの485系を使用した特急﹁かもめ70周年記念号﹂︵団体扱い︶を運転。
●博多駅 - 長崎駅間の途中停車駅は鳥栖駅・佐賀駅・肥前山口駅・肥前鹿島駅・多良駅︵往路のみ︶・湯江駅︵復路のみ︶・諫早駅・浦上駅。また、長崎駅 - 諫早駅間でも臨時団体列車として運行された。
●2008年︵平成20年︶
●3月15日‥ダイヤ改正により以下のように変更。
(一)同日廃止された寝台特急﹁あかつき﹂の九州内区間が﹁かもめ﹂に編入され、博多駅 - 長崎駅間の列車を1往復増発し26往復とする。増発分には783系が充てられたが、下り列車は単独運転としたため783系での博多駅 - 長崎駅間の単独運転が復活した。
(二)201号は増発された博多駅 - 長崎駅間の列車に統合する形で運行終了。
●7月頃‥エル特急の呼称を中止。
●2009年︵平成21年︶3月14日‥783系で運行する佐賀駅発着列車を、博多駅 - 長崎駅間の列車と編成を共通化し5両編成とする。
2010年代の動き
●2011年︵平成23年︶ ●3月12日‥ダイヤ改正により以下のように変更[5]。 (一)博多駅 - 長崎駅間の列車を1往復削減し25往復とする。﹁みどり﹂との併結運転は終了し、全列車全区間単独運転となる。 (二)使用車両を、博多駅 - 長崎駅間の16往復および102・104・202号は885系、博多駅 - 長崎駅間の9往復︵+臨時3往復︶および101・106号は787系︵DXグリーン席連結の6両編成・繁忙期8両編成︶、103・105・100・108号は783系﹁みどり﹂用4両編成での運行とする。787系は定期運行としては9年半ぶりに運行に復帰、長崎駅には15年ぶりの乗り入れとなる。 (三)全列車を新鳥栖駅に停車。また二日市駅と肥前山口駅は原則としてどちらか1駅に停車する﹁千鳥停車﹂の形を取るようになる。 ●2014年︵平成26年︶3月15日‥ダイヤ改正に伴い以下のように変更。 (一)博多駅→佐賀駅間に下り1本増発︵103号・787系︶。これに伴い、従来の103・105号は105・107号に変更。 (二)787系で運行する列車を従来の6両編成から7両編成に増結。 ●2015年︵平成27年︶ ●3月14日‥車内販売を廃止[6]。 ●5月22日‥肥前竜王駅で、﹁かもめ20号﹂︵885系SM11編成︶が駅で1番線に停車中に、﹁かもめ19号﹂︵787系BM-8編成︶が待避列車と同じ1番線に進入して緊急停止、両車の距離が93mに接近、重大インシデントと認定された[7][8]。 ●2016年︵平成28年︶3月26日‥ダイヤ改正に伴い、107・100号を﹁にちりん﹂などに用いられる783系5両編成での運転とする。 ●2017年︵平成29年︶3月4日‥ダイヤ改正に伴い以下のように変更[9]。 (一)博多駅 - 長崎駅間の列車を1往復増発︵うち下り1本は103号を延長︶し、2011年3月11日までの26往復体制に戻る。これに伴い105・107号は103号・105号に変更。 (二)平日のみ佐賀駅→吉塚駅間に上り1本増発︵104号・783系﹁ハウステンボス﹂編成︶。なおこの﹁かもめ104号﹂は鳥栖駅→吉塚駅間は長洲駅始発の特急﹁有明4号﹂︵﹁みどり﹂編成︶に併結、博多駅→吉塚駅間は普通列車となる。これにより他の列車と併結運転を行う﹁かもめ﹂が6年ぶりに、また博多駅以北に直通運転する﹁かもめ﹂が12年ぶりに復活。これに伴い従来の104 - 108号は106 - 110号に変更。 ●2018年︵平成30年︶3月17日‥ダイヤ改正に伴い以下のように変更[10]。 (一)博多駅 - 長崎駅間の列車のうち787系充当の2往復︵18・19・28・29号︶を臨時列車︵81 - 84号︶に格下げ。同区間の定期列車は24往復となる。 (二)103・110・202号を廃止。これに伴い従来の105号は103号に変更。また103・100号は車両を783系5両編成から787系6両編成に変更。また、202号が運行を終了した事で、諫早を終点とする﹁かもめ﹂が消滅。 (三)104号は﹁有明﹂との併結を終了し、全区間783系﹁みどり﹂編成+﹁ハウステンボス﹂編成での運行となる。これにより全列車全区間単独運転に戻る。なお定期運行の﹁かもめ﹂で783系を充当するのは104号のみとなる。 (四)上り列車の佐賀駅 - 博多駅間、一部下り列車の諫早駅 - 長崎駅間で行ってきた、自由席特急券で普通車指定席の空席を利用できるサービスが終了。[11]2020年代の動き
●2020年︵令和2年︶ ●3月14日‥ダイヤ改正に伴い以下のように変更[12]。 (一)﹁きらめき﹂5号を統合する形で101号の運転区間を門司港駅 - 佐賀駅間に延長。これにより、吉塚駅以北に直通運転する﹁かもめ﹂が15年ぶりに復活。また列車種別を変えずに博多駅を跨いで運転する在来線定期優等列車の設定が2011年3月のダイヤ改正以来9年ぶりに復活。 (二)一部列車で車両を変更。博多駅 - 長崎駅間の列車は885系13往復、787系11往復での運行になる。また週末・繁忙期運転の臨時列車5往復も787系のみから885系2往復・787系3往復の併用に変更。これにより、2000年の885系投入より続いてきた﹁1時間あたり885系を1本、時間帯によっては783系→787系を1本運転﹂の原則が崩れることになる、佐賀駅発着の列車は、101・108号は787系7両編成から783系9両編成︵土曜・休日は5両編成︶に変更、104号は783系﹁みどり﹂編成のみとする。783系の運用は1.5往復に増加。 ●3月20日 - 6月18日‥新型コロナウイルス感染症による利用客減少に伴い、以下の通りの対応を行った。なお、社会情勢の変化に伴い随時追加の対応が発表されており、当初発表されていた内容から変更された点も生じた[13][14][15][16][17][18][19][20]。 (一)4月24日以降、定期列車3往復︵11・15・28・32・36・37号︶を運休。 (二)5月11日以降は、上記の3往復に加えてさらに2往復︵14・29・33・44号︶を運休。また5・40号は長崎駅発着から佐賀駅発着に変更。 (三)臨時列車は3月27日の81 - 84号を除いて全て運転中止。 (四)一部の定期列車で減車を実施。 (五)なお5月2日から6日までは、JR九州管内の在来線特急列車が全て運休となったため全列車運休。 ●6月19日‥いったん通常ダイヤでの運行再開。ただし週末など運転の臨時列車︵81 - 84号︶は引き続き運休[21]。 ●10月28日‥九州新幹線︵長崎ルート︶での愛称として﹁かもめ﹂と発表され、N700Sで運行されることが発表される[22][23]。 ●11月1日‥新型コロナウイルス感染症による利用客減少に伴い、1往復︵15・28号︶を運休︵年末年始は運転︶[24]。 ●2021年︵令和3年︶ ●3月13日‥ダイヤ改正に伴い以下のように変更[25][26]。 (一)博多駅 - 長崎駅間の列車を2往復︵従来の15・28・36・39号︶削減。15・28・36号はピーク期に臨時列車として運転。39号は廃止し、41号以降の号数が繰り上がる。これにより博多駅 - 長崎駅間の定期列車は22往復となる。また臨時列車のうち旧82号は設定がなくなり、前述の15・28・36号を含めて6往復︵70 - 77・91 - 94号︶となる。 (二)使用車両は、博多駅 - 長崎駅間の列車は885系と787系7両編成を11往復ずつ、100番台の列車は102号が787系7両編成、104号が783系﹁みどり﹂編成、106号が885系、その他は787系6両編成とする。これにより783系の定期運用は再度104号のみとなる。 ●7月15日〜‥101・108号を7両編成に増結。西九州新幹線﹁かもめ﹂と﹁リレーかもめ﹂
●2022年︵令和4年︶9月23日︵予定︶‥西九州新幹線の武雄温泉駅 - 長崎駅間開業に伴うダイヤ改正により、﹁かもめ﹂の名称を西九州新幹線に移行[報道 1]。 (一)武雄温泉駅 - 長崎駅間の新幹線﹁かもめ﹂は開業前の在来線﹁かもめ﹂︵長崎駅発着︶と同じ22往復とし、この他に新大村駅 - 長崎駅間の区間列車を朝の下りに2本、深夜の上りに1本設定。 (二)在来線の﹁かもめ﹂は﹁リレーかもめ﹂に改称の上、武雄温泉駅で新幹線﹁かもめ﹂と接続する列車として下り18本、上り16本を運転︵下り4本、上り6本は﹁みどり﹂﹁ハウステンボス﹂が﹁みどり︵リレーかもめ︶﹂﹁ハウステンボス︵リレーかもめ︶﹂として接続︶。885系と787系を使用し、787系で運転する列車は8両編成に増結。 (三)従来はそれぞれ独立して付番されていた﹁かもめ﹂・﹁みどり﹂・﹁ハウステンボス﹂の号数が、﹁リレーかもめ﹂・﹁みどり﹂・﹁ハウステンボス﹂の連番となる。 (四)新幹線に接続しない肥前鹿島駅または佐賀駅までの﹁かもめ﹂を﹁かささぎ﹂に改称し、下り8本、上り9本︵土休日は10本︶を運転。このうち7往復が肥前鹿島駅まで乗り入れる。列車名の由来
︵五十音順︶
●﹁いなさ﹂…長崎市にある稲佐山︵いなさやま︶から。
●﹁九重﹂︵くじゅう︶…経由地である九重連山︵くじゅうれんざん︶にちなむ。
●﹁ちくご﹂…熊本と長崎を結び列車経由地である佐賀線の大部分が旧国名︵令制国上︶筑後国︵ちくごのくに︶の領域にかかることから。
●﹁出島﹂︵でじま︶…江戸時代のオランダ商館所在地であった長崎市にある地名である出島から。
●﹁ながさき﹂…目的地である長崎県・長崎市および運行路線である長崎本線にちなむ。
●﹁西九州﹂︵にしきゅうしゅう︶…目的地である長崎県・佐賀県を指す広域地域名から。
●﹁ふたば﹂…広島市にある﹁二葉山﹂︵ふたばさん︶にちなむとされる。
●﹁べっぷ﹂…目的地である別府市にちなむ。
夜行普通列車﹁ながさき﹂
1976年︵昭和51年︶3月1日、従来無名であった門司港駅 - 長崎駅・佐世保駅間を佐世保線・大村線経由で運行する寝台車連結の夜行普通列車に﹁ながさき﹂の愛称が与えられた。 これは、座席指定席・寝台車を連結した普通列車を旧国鉄の座席指定オンラインシステム﹁マルス﹂へ収容するための、全国的な措置である[27]。 この経路の夜行普通列車の歴史は古く、長崎本線のルートがそれまでの早岐駅・大村駅ルートから現在の肥前鹿島駅ルートになった1934年︵昭和9年︶12月の段階で、既に門司駅[28] - 長崎港駅︵長崎 - 上海間航路接続のための駅で、船の入港しない日は長崎駅止まりとなった︶と同じ経路を通る列車として設定されていた。 ﹁ながさき﹂は1984年︵昭和59年︶2月1日をもって廃止されたが、36年後の2020年︵令和2年︶にYouTuberのスーツの申し入れにより、同年9月12日から13日にかけて門司港駅 - 長崎駅間を1往復、団体臨時列車として復活運行した。車両はキハ66系気動車2両編成が充当され、長崎→門司港の復路は夜行﹁ながさき﹂のダイヤに沿って運行された[29]。脚注
注釈
(一)^ 中村光男﹁かもめ客車覚書き﹂、﹃国鉄時代﹄Vol.13 p.40-46
(二)^ スシ47は1953年の称号改正によりマシ29形100番台となる。
(三)^ 食堂車は1954年夏から冷房改造でマシ49となる。
(四)^ 一等車︵1969年以降のグリーン車、1960年までの二等車︶をナロ10に置換え。ただし、﹃鉄道ピクトリアル 1961年3月号 No.116﹄電気車研究会 p.57 の1月16日付け読者短信によれば、それ以前にナロ10が投入されている。また年末年始にはナハ11が2両増結された。
(五)^ 運行当時、特別急行列車は座席指定制であり、二等車には当時の特別二等車が充当された。そのため、営業案内上二等車となる。特別二等車#概要も参照されたい。
出典
(一)^ abc“JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日)
(二)^ 博多→長崎最速1時間51分・長崎→博多最速1時間50分。
(三)^ ﹃JTB時刻表﹄. 日本交通公社. (1992年3月). pp. 419,423. "ハイパーかもめ19号 博多13:13発長崎15:04着
ハイパーかもめ14号 長崎10:28発博多12:18着
停車駅‥鳥栖・佐賀・諫早"
(四)^ “博多-肥前山口間通勤特急を増発JR九州”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1994年1月28日)
(五)^ "平成23年春ダイヤ改正" (Press release). 九州旅客鉄道. 17 December 2010. 2010年12月20日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年2月6日閲覧。
{{cite press release2}}
: 不明な引数|deadlinkdate=
は無視されます。 (説明)
(六)^ “﹁かもめ﹂﹁ソニック﹂の車内販売3月で終了 JR九州、駅店舗増加で売り上げ減”. 産経WEST (産業経済新聞社). (2015年1月28日). オリジナルの2015年6月29日時点におけるアーカイブ。 2015年1月29日閲覧。
(七)^ “JR長崎線:わずか93メートルまで…特急同士が衝突寸前”. 毎日新聞. 毎日新聞社. (2015年5月22日). オリジナルの2015年6月23日時点におけるアーカイブ。 2017年2月6日閲覧。
(八)^ “九州旅客鉄道株式会社 長崎線 鉄道重大インシデント ︵平成27年5月22日発生︶ 調査報告書 説明資料” (PDF). 運輸安全委員会. 国土交通省 (2016年6月30日). 2017年2月6日閲覧。
(九)^ “平成29年春ダイヤ改正について” (PDF). 九州旅客鉄道 (2016年12月16日). 2017年3月20日閲覧。
(十)^ “平成30年3月にダイヤを見直します” (PDF). 九州旅客鉄道 (2017年12月15日). 2017年12月15日閲覧。
(11)^ “JR九州、佐賀→博多間の指定席開放を廃止 ﹁サービス低下﹂不満の声”. 2018年4月22日閲覧。
(12)^ “山陽・九州新幹線、特急列車時刻表-2020年春ダイヤ-” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年12月12日閲覧。
(13)^ “新型コロナウイルス感染拡大に伴う今後の運転計画について”. 九州旅客鉄道. 2020年3月16日閲覧。
(14)^ “JR九州 新幹線・特急の一部臨時列車運休へ 新型コロナ影響で3月は鉄道収入半減”. 乗りものニュース. (2020年3月13日) 2020年3月18日閲覧。
(15)^ “新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について︵3月24日追加︶”. 九州旅客鉄道. 2020年3月20日閲覧。
(16)^ 新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について︵4月8日追加︶ - 九州旅客鉄道︵2020年4月8日︶
(17)^ 新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について︵4月15日更新︶ - 九州旅客鉄道︵2020年4月15日︶
(18)^ “新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について ︵2020年4月21日追加︶”. 九州旅客鉄道. 2020年4月21日閲覧。
(19)^ “新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について”. 九州旅客鉄道. 2020年4月21日閲覧。
(20)^ “新新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について︵在来線︶”. 九州旅客鉄道. 2020年5月8日閲覧。
(21)^ “在来線特急・D&S列車の運転計画変更について”. 九州旅客鉄道. 2020年6月8日閲覧。
(22)^ 九州新幹線・長崎ルート 列車の名称﹁かもめ﹂に - 日本放送協会︵NHK NEWS WEB︶ 2020年10月28日16時35分※国会中継︵第203回国会・衆議院本会議 各党代表質問1日目︶終了後の配信
(23)^ 九州新幹線︵武雄温泉・長崎間︶新幹線の名称と導入車両が決定!! - 九州旅客鉄道 2020年10月28日
(24)^ 一部在来線特急列車の運転計画の見直しについて - 九州旅客鉄道︵2020年9月18日、2020年9月20日閲覧︶
(25)^ ︻長崎支社版︼ 2021年3月にダイヤを見直します- 九州旅客鉄道長崎支社(2020年12月18日,2020年12月19日閲覧)
(26)^ 山陽・九州新幹線、特急列車時刻表 -2021年春ダイヤ- - 九州旅客鉄道(2020年12月18日、2020年12月19日閲覧︶
(27)^ 同時に、従前は運行地域のみの発券であった夜行普通列車の寝台券の販売も、全国へ拡充される事となった。
(28)^ 門司駅は関門鉄道トンネル開業以降の門司港駅で、現在の門司駅は当時大里駅と称した。
(29)^ ︻YouTuberスーツの旅行記︵11︶︼自分専用の夜行列車を運行! JR九州キハ66系の旅 - ZAKZAK、2020年10月8日
報道発表資料
- ^ a b "2022年9月23日ダイヤ改正 西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します" (PDF) (Press release). 九州旅客鉄道. 10 June 2022. 2022年6月10日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2022年6月10日閲覧。
新聞記事
- ^ “西九州新幹線「かもめ」が長崎の港に陸揚げ 今秋暫定開業へ性能など確認”. 日刊スポーツ (2022年1月9日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ “九州新幹線長崎ルート 列車名は「かもめ」に 特急の名を継承”. 毎日新聞 (毎日新聞). (2020年10月28日) 2020年10月28日閲覧。
関連項目
外部リンク
- JR九州の列車ガイド かもめ - 九州旅客鉄道