「サッカー」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
78行目: | 78行目: | ||
「サッカー」と言う呼称は、他の[[フットボール]]と区別する必要がある場合に用いられやすい。[[アメリカ]]、[[オーストラリア]]では[[ラグビー|ラグビーフットボール]]、[[アメリカンフットボール]]との混同を避けるため、サッカー ({{Lang|en|''soccer''}}) を使用する{{efn|[[アメリカンフットボール]]は、アメリカではフットボール(football)、イギリスでは(American football)を使用する}}。 |
「サッカー」と言う呼称は、他の[[フットボール]]と区別する必要がある場合に用いられやすい。[[アメリカ]]、[[オーストラリア]]では[[ラグビー|ラグビーフットボール]]、[[アメリカンフットボール]]との混同を避けるため、サッカー ({{Lang|en|''soccer''}}) を使用する{{efn|[[アメリカンフットボール]]は、アメリカではフットボール(football)、イギリスでは(American football)を使用する}}。 |
||
soccerという名称は、﹁ |
soccerという名称は、﹁アソシエーション式フットボール﹂({{Lang|en|''Association Football''}}) が転化した物であり、as'''soc'''iationの短縮形socに[[接尾辞]]cerをつけてできたとされる<ref>松井良明﹃球技の誕生﹄平凡社、2015年, p.18-19.</ref><ref name=":0">{{Cite book|title=日本大百科全書|date=|year=|publisher=小学館}}</ref>。これは[[イングランド]]の[[オックスフォード大学]]で19世紀後半に流行った、語尾に[[接尾辞]]﹁ -er ﹂をつけるという通称のつけ方に由来する。この[[:en:Oxford "-er"|Oxford "-er"]][[スラング]]には、[[ラグビーフットボール]]を指すラガー ({{Lang|en-gb|''rugger''}})、サッカー協会の名前でもあったフッター({{Lang|en-gb|''footer''}})などもある<ref>{{Cite web |title=What's The Origin of the Word "Soccer"? |url=https://www.lexico.com/explore/whats-the-origin-of-the-word-soccer |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20210502083021/https://www.lexico.com/explore/whats-the-origin-of-the-word-soccer |archive-date=2 May 2021 |access-date=22 March 2021 |website=Lexico Dictionaries | English}}</ref>。当初、association の略式表記 '''Assoc.''' が登場し、そこからさらに語頭の二文字が省略されて[[1889年]]に初期の形である '''socca''' という表記の記録があり、[[1891年]]に '''socker''' 、[[1895年]]に '''soccer''' の記録がある<ref>{{Cite web |title=Origin and meaning of soccer |url=https://www.etymonline.com/word/soccer#etymonline_v_23809 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20181030035630/https://www.etymonline.com/word/soccer#etymonline_v_23809 |archive-date=30 October 2018 |access-date=29 October 2018 |website=Online Etymology Dictionary}}</ref><ref>松井良明﹃球技の誕生﹄平凡社、2015年, p.18-19.</ref>。当初は assoccer と綴られていたともいう<ref name="Clarke">{{Cite news |last=Clarke |first=Donald |date=Jul 3, 2021 |title=There is no easier way to annoy a British soccer fan than referring to soccer as 'soccer' |language=en |newspaper=The Irish Times |url=https://www.irishtimes.com/culture/there-is-no-easier-way-to-annoy-a-british-soccer-fan-than-referring-to-soccer-as-soccer-1.4608849 |url-status=live |access-date=2022-11-30 |archive-url=https://web.archive.org/web/20221130021358/https://www.irishtimes.com/culture/there-is-no-easier-way-to-annoy-a-british-soccer-fan-than-referring-to-soccer-as-soccer-1.4608849 |archive-date=30 November 2022}}</ref>。
|
||
協会名称に「{{Lang|en|''soccer''}}」に当たる語を使用しているのはFIFA加盟国ではアメリカ、カナダ、[[アメリカ領ヴァージン諸島|米領ヴァージン]]の3ヶ国・地域のみ{{efn|大陸連盟加盟国ではほかに[[ニウエ]]、[[シント・マールテン]]も使用。近年では[[オーストラリア]]、[[ニュージーランド]]も「{{Lang|en|''soccer''}}」を用いていたが、それぞれ2004年・2007年に名称を「{{Lang|en|''football''}}」に変更した。}}で、日本協会は便宜的に国内でのみ使用している(日本語表記は「日本'''サッカー'''協会」であるが、英語表記では ''{{Lang|en|Japan '''Football''' Association}}''としている)<ref>[http://www.jfa.or.jp/archive/fanzone/faq/soccer/answer/index.html JFA公式HPサッカーQ&A - サッカー全般 (3)サッカーの語源は?]</ref>。 |
協会名称に「{{Lang|en|''soccer''}}」に当たる語を使用しているのはFIFA加盟国ではアメリカ、カナダ、[[アメリカ領ヴァージン諸島|米領ヴァージン]]の3ヶ国・地域のみ{{efn|大陸連盟加盟国ではほかに[[ニウエ]]、[[シント・マールテン]]も使用。近年では[[オーストラリア]]、[[ニュージーランド]]も「{{Lang|en|''soccer''}}」を用いていたが、それぞれ2004年・2007年に名称を「{{Lang|en|''football''}}」に変更した。}}で、日本協会は便宜的に国内でのみ使用している(日本語表記は「日本'''サッカー'''協会」であるが、英語表記では ''{{Lang|en|Japan '''Football''' Association}}''としている)<ref>[http://www.jfa.or.jp/archive/fanzone/faq/soccer/answer/index.html JFA公式HPサッカーQ&A - サッカー全般 (3)サッカーの語源は?]</ref>。 |
2023年10月31日 (火) 13:55時点における版
![]() | この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年3月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
●英語版記事を日本語へ機械翻訳したバージョン︵Google翻訳︶。
●万が一翻訳の手がかりとして機械翻訳を用いた場合、翻訳者は必ず翻訳元原文を参照して機械翻訳の誤りを訂正し、正確な翻訳にしなければなりません。これが成されていない場合、記事は削除の方針G-3に基づき、削除される可能性があります。
●信頼性が低いまたは低品質な文章を翻訳しないでください。もし可能ならば、文章を他言語版記事に示された文献で正しいかどうかを確認してください。
●履歴継承を行うため、要約欄に翻訳元となった記事のページ名・版について記述する必要があります。記述方法については、Wikipedia:翻訳のガイドライン#要約欄への記入を参照ください。
●翻訳後、
{{翻訳告知|en|Association footb all|…}} をノートに追加することもできます。
●Wikipedia:翻訳のガイドラインに、より詳細な翻訳の手順・指針についての説明があります。
|
![]() |
サッカー | |
---|---|
![]() | |
統括団体 | 国際サッカー連盟 |
通称 |
蹴球 アソシエーション・フットボール アソシエーション式フットボール ア式蹴球 |
起源 |
![]() |
特徴 | |
身体接触 | 有 |
選手数 | 1チーム11人 |
男女混合 | 無 |
カテゴリ | 屋外競技 |
ボール | サッカーボール |
実施状況 | |
オリンピック |
1900年(男) 1996年(女) |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d3/La_mejor_Hinchada_de_Futbol_Argentino.jpg/220px-La_mejor_Hinchada_de_Futbol_Argentino.jpg)
概要
名称
フットボールとサッカー
言語 | 呼称 | 発音 |
---|---|---|
英語 | football | [ˈfʊtbɔːl] (![]() |
米語 | soccer | 米語発音: [ˈsɑkər] サーカー 英語発音: [ˈsɒkə(r)] ソカ |
フランス語 | football | [futbol] (![]() |
スペイン語 | fútbol | [fudβ̞ol] フッ(トゥ)ボル |
ポルトガル語 | futebol | [futəˈbɔɫ] フーチボウ(ル) |
日本語 | サッカー、蹴球 | |
韓国・朝鮮語 | 축구(蹴球) | [t͡ɕʰuk̚k͈u] チュック |
中国語 | 足球 | 拼音: zúqiú ![]() |
ロシア語 | Футбол | [fʊdˈbol] (![]() |
イタリア語 | calcio | [ˈkaltʃo] (![]() |
ドイツ語 | Fußball | [ˈfuːsˌbal] (![]() |
オランダ語 | voetbal | [ˈvudbɑl] (![]() |
フィンランド語 | jalkapallo | |
アラビア語 | كرة القدم | kurat al-qadam |
footballの翻訳
次に英: footballをfoot︵足︶とball︵ボール、球︶に分解して、自分達の言語での訳語をそれぞれ当てはめる呼称の仕方が存在する。ドイツ語: Fußballが典型で、Fußがfootに、ballがballに相当する。ヨーロッパの言語ではゲルマン語派に特徴的な表記方法であるが、これらの言語は語彙的に英語に近い︵英語はゲルマン語派︶ためドイツ語: ballと英語: ballのように語彙的な違いがない︵発音は違う︶か、あってもFußとfootのように違いがそれほど感じられない場合も多い。オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語、アイスランド語等がこれに相当する。この方法を踏襲するのはゲルマン語派に限らず、近隣の言語にも影響している。フィンランド語やギリシャ語、アラビア語などが相当する。これらの言語は英語と語彙がかなり乖離しているためゲルマン系の言語とは印象が大きく異なる。また、footballを外来語として用いることが多いロマンス語の系統の中で、イタリア語が、この表記法に近い面を有する。calcioは元々﹁蹴る﹂という意味の言葉が変化したものである。イタリア語でカルチョと呼ぶのは歴史的な理由がある為である。また、スペイン語: balompiéという言葉がある。これはbalón︵ボール︶とpie︵足︶を組み合わせた語であるが、一部のクラブの名称としては使われるが、英語からの外来語のフトボル︵fútbol︶のほうが一般的である。 漢字文化圏における漢字表記では、 中国語: ﹁足球﹂︵ズーチィウ︶が当てられている[注釈 4]。これはゲルマン系の言語と同じケースである。一方同じ漢字文化圏でも日本語では﹁蹴球︵しゅうきゅう︶﹂という漢字が当てられている[注釈 5]。漢字表記自体が一般的ではないものの、朝鮮語における漢字表記も﹁蹴球︵축구、チュックー、ツックー︶﹂が用いられる[注釈 6]。 日本語では、foot︵足︶でなく、﹁蹴る﹂と﹁ボール﹂が組み合わさっており、このスポーツを動的に捉えた意訳をしている。このように﹁蹴る﹂と﹁ボール﹂を組み合わせたものには、イタリア語のカルチョ、ハンガリー語: Labdarúgás、ベトナム語: Bóng đáなどが相当する。試合
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/63/U20-WorldCup2007-Okotie-Onka_edit2.jpg/220px-U20-WorldCup2007-Okotie-Onka_edit2.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d3/Soccer_goalkeeper.jpg/220px-Soccer_goalkeeper.jpg)
歴史
起源
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a2/Ancient_Greek_Football_Player.jpg/220px-Ancient_Greek_Football_Player.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/21/One_Hundred_Children_in_the_Long_Spring.jpg/220px-One_Hundred_Children_in_the_Long_Spring.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/12/Kemari_Matsuri_at_Tanzan_Shrine_1.jpg/220px-Kemari_Matsuri_at_Tanzan_Shrine_1.jpg)
- 中国・日本・東南アジア
イタリア
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a7/Calcio_fiorentino_1688.jpg/220px-Calcio_fiorentino_1688.jpg)
サッカーの確立
フットボールとラグビーの分岐
当時のフットボールは学校毎にルールが異なり、他校との試合の際はその都度ルール調整のための話し合いが持たれていたが、手間もかかり、ルールに対する理解に齟齬を来たした。そのため、ルール統一を目指した協議がしばしば行われ、1846年にケンブリッジ大学で共通ルールとしてのケンブリッジルールが立案された。これが現在のサッカーのルールの基になった[26]。ケンブリッジルールの特徴としてラグビー校式のルールがほぼ取り入れられなかったことが挙げられる。上流階級の出身者が多いイートン校やハーロー校の卒業生が、中流階級の子弟が比較的多いラグビー校の卒業生を格下とみなしていた階級差別もこの一因であったことが指摘されている[38]。 こうして1850年代までにはイートン校を中心とする﹁手を使うことを制限するルール﹂と、ラグビー校を中心とする﹁手を使うことを許可するルール﹂との二大勢力に収束していったが、両者の間には依然として大きな隔たりがあった。1863年には、一部のクラブはボールを手で持って運ぶこと︵キャリング︶、ボールを運んでいる相手の脛を蹴ること︵ハッキング︶を認めるラグビー校スタイルのルールを採用し、その他のクラブはどちらも禁止していた。1863年10月26日にイギリスのロンドンにある居酒屋フリーメイソンズ・タバーンにて、ロンドンの12︵11とする資料もある︶のクラブが﹁統一ルールの作成と、試合における同ルールの運用に携わる協会の設立﹂を目指した会議を開いた。参加したクラブは、バーンズ、ブラックヒース︵後に脱退︶、ブラックヒース・スクール、クルセイダーズ、クリスタル・パレス、フォレスト、ケンジントン・スクール、ノー・ネイムズ、パーシバル・ハウス、サーピトンなどである。この日がフットボール協会︵FA︶の公式な設立日とされる。この日の会合ではハッキング派と反対派との間の激しい隔たりがあった。同年11月17日の会合ではハッキング派が優位に立ち、この問題を議論した。FAの主事エベネーザー・コッブ・モーリーによって起草されたFAの規則の初稿はこの好みを反映し、今日ではサッカーよりもラグビーに近いと見なされるであろう多くの要素を含んでいる。 11月24日の会合では、﹁ハッキング派﹂が再び辛うじて過半数を占めた。しかしながら、この会合で、モーリーはその年の10月に出版されキャリングとハッキングを禁止したケンブリッジ大学のフットボール規則に出席者の注意を向けさせた。ケンブリッジルールの議論とこの問題に関してケンブリッジと意思疎通をはかることを勧める提案によって、規則の最終的な﹁調停﹂は12月1日の会合に先延ばしとなった[39]。ラグビー式フットボールを支持する多くの代表者はこの追加会合に出席せず[40][41]、結果としてキャリングとハッキングは禁止された[41]。ブラックヒースと他のハッキング支持派クラブはFAを脱退した[注釈 7]。ハッキング派︵ラグビー派︶は、1871年にラグビーフットボール連合を設立した。 同1863年12月、FAの規則の最終版が正式に採用された、14条から成る統一ルールが誕生した[43]。これを現代サッカーの始まりと見なすことができる。FAのフットボールは協会式フットボール︵Association Football︶と呼ばれるようになった。その省略形 soc に﹁人﹂を意味する -er をつけたものが soccer の語源であり、1880年代頃から使われているといわれている。1863年の規則と現在の規則との大きな違いは以下の通りである。 ●クロスバーがなく、ゴールはどの高さでも決めることができること︵今日のオーストラリアンフットボールと同じ︶ ●ほとんどのハンドリングは禁止だったが、ボールのキャッチは認められていた︵持ったまま走ったり、投げたりはできなかった︶。フェアキャッチに対してはフリーキックが与えられた︵今日のオーストラリアンフットボール、ラグビーユニオン、アメリカンフットボールに残っている︶。 ●厳格なオフサイドルール。ボールより前にいる味方選手はオフサイドとなった︵今日のラグビーユニオンのオフサイドと似ている︶。唯一の例外はボールがゴールラインの後方から蹴られた時。 ●ボールがタッチの外に出た後に最初にボールに触った選手にスローインが与えられた。ボールはタッチラインから直角に投げ入れなければならなかった︵今日のラグビーユニオンのラインアウトと同じ︶。 ●コーナーキックはなかった。ボールがゴールラインの後ろに出た時は、ラグビーと幾分似た状況となった。攻撃側が最初にボールに触った時は攻撃側がボールを触った地点から15ヤード後方からゴールへのフリーキックを得て︵ラグビーのコンバージョンに幾分似ている︶、守備側が最初にボールに触った時は、ゴールラインの後方からのキックアウトとなった︵現在のゴールキックに相当する︶。 ●ゴールが決まる毎にエンドを交換した。 ●ゴールキーパー、審判、反則に対する罰、試合時間、ハーフタイム、選手の数、ピッチのマーキング︵プレーエリアの境界線を印す旗のみ︶については規定が設けられていなかった。 このFAルールでの初の試合、つまり世界初の﹁サッカー﹂の試合は、1863年12月19日にイングランドで行われたリッチモンド対バーンズ戦で、0-0の引き分けだった[26]。 1850年代は英語圏でパブリックスクールや大学との繋りを持たない多くのクラブが設立され、様々なルールでフットボールをプレーしていた。その内の1つの北部のクラブであるシェフィールドFCは1858年にシェフィールド・ルールを策定し、このルールは北部地域ではサッカーよりも人気を博していた。シェフィールド・ルールではコーナーキックやスローイン、クロスバーが考案され、またフェアキャッチを廃止したことによりヘディングの技術が発展した。サッカーはこれらの要素を取り込みつつ、最終的に1877年にはFAのルールとシェフィールド・ルールが統一された。ゴールキーパーのポジションは1871年に導入された。サッカーの伝播
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b4/Fu%C3%9Fballgeschichte_%281872%29.jpg/200px-Fu%C3%9Fballgeschichte_%281872%29.jpg)
サッカー大会の開始
イングランドでは、1872年に最初のサッカー大会となるFAカップが開始された。これは他の多くの国、地域でのカップ戦のモデルになっている。FAカップでは最初はアマチュアクラブや、大学チームが活躍していたが、1880年代に入ると、生活保障を受けるプロフェッショナルプレーヤーが誕生しこれを主体としたクラブが上位を占めるようになった。こうした国内強豪クラブを集めて実施されたのが1888年から始まったフットボールリーグである。これはサッカーでは最初のリーグ戦であり、多くの国、地域が自国のリーグ戦のモデルとしている。プロフェッショナルの誕生と産業化
20世紀初頭までにイングランドでは完全にプロフェッショナルが主体となり、他の国、地域でもこれに追随した。アマチュアとプロフェッショナルの間で多少の軋轢があり、時期的な違いが見られるものの、当時強豪国と呼ばれていた国・地域のほとんどは1920年代までにプロフェッショナルへの移行を果たしている。 プロフェッショナルとなった彼等に払われるサラリーは当初ごく僅かなものであり、これはパブ仲間内で出し合ったお金で遣り繰りすることは可能であった。次第に選手へのサラリーが増大し、高額な移籍金で選手を集めるクラブが出現し始めると小額の資本でクラブを運営していくことは難しくなり、クラブの運営はより大きな資本を持つ者の手にゆだねられるようになった。最初は企業家、商人、医師といった地元の名士が名乗りを上げたが、1920年代以降になると次第にもっと大きな資本がクラブの運営に手を出すようになってきた。フィアットの資本的後援を受けたユヴェントスや、フィリップスの後援を受けたPSVアイントホーフェンなどはその一例である。国際大会
サッカーで最初の国際大会は、オリンピックのサッカー競技であった。公開競技としては第一回のアテネオリンピックから行われており、1908年ロンドンオリンピックで公式競技として採用された。 オリンピックのシステムとサッカーのそれは互いに矛盾する点が幾つか見られた。前述の通り1920年代までに強豪国のほとんどがプロフェッショナルへの移行を果たしていたが、五輪憲章でアマチュア条項が規定されたオリンピックのサッカー競技では最強のナショナルチームを結成することは不可能であった。1904年に結成された国際サッカー連盟︵FIFA︶は、1930年からアマチュアもプロフェッショナルも出場可能な真のサッカー代表世界王者を決める大会としてFIFAワールドカップを開始した。なお、﹁ワールドカップ﹂という名称を最初に用いたのはサッカーである。以降アマチュアのオリンピックは急速に興味を失われていくことになる。なおオリンピックサッカー競技はその後、1984年のロサンゼルス五輪によるプロ参加の容認︵五輪憲章のアマチュア条項自体は、このロサンゼルス五輪より10年前の1974年の第75回IOC総会で削除[44]︶などの制度の変遷を経て、1992年バルセロナ大会以降は男子に関しては﹁23歳以下の選手による大会﹂という性格を得るに至っている︵詳細はオリンピックのサッカー競技の記事を参照︶。なお、女子は1996年アトランタ五輪から五輪競技に採用され、採用時から現在まで女子A代表︵年齢制限なしのその国最強の代表︶の大会となっている。同じく女子A代表のFIFA女子ワールドカップは1991年から開催されている。 また、スキャモンの発達曲線から区分された育成年代のサッカー選手の各発達段階[45]に国際経験を積むことで、更なる成長を促すという目的で[要出典]各年代別世界大会が男女とも開催されている。男子は1977年に開始されたFIFAワールドユース選手権︵現FIFA U-20ワールドカップ︶、女子は2002年に開始されたFIFA U-20女子ワールドカップが最初に開始されたFIFAの年代別世界大会である。 第二次世界大戦後には各大陸連盟が設立され、これらの下で大陸別選手権︵例‥アジアではAFCアジアカップ︶が開催されるようになった。また同時に、各大陸連盟はクラブチームによる大陸別選手権︵例‥アジアではアジアクラブ選手権︹現AFCチャンピオンズリーグ︺︶も実施した。ただしクラブチームによる世界選手権、FIFAクラブワールドカップが創設されるのは21世紀を待たなければならなかった。現在
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d9/Football_world_popularity.png/350px-Football_world_popularity.png)
種類
﹁11人集めてチームを作り、グラウンドの上でプレーする﹂と言う制約を除けば、現代のサッカーは以下のような形態でも行われている。 ●ストリートサッカー︵en:Street football︶ ●フットサル ●ビーチサッカー これらについては上記各項目を参照。このうち、フットサルとビーチサッカーについてはFIFAによって世界選手権が開催されている。 ソサイチや4v4などより少人数や短時間で行うなど簡略化した競技も考案されている[49]。 20世紀中頃まで競技者は男性が中心であったが、近年では女性の競技も認知され、また他方では健常者だけでなく障害を持つ者に対してプレーできるよう取り組みがなされてきている。女子サッカー
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2a/UEFA-Women%27s_Cup_Final_2005_at_Potsdam_1.jpg/200px-UEFA-Women%27s_Cup_Final_2005_at_Potsdam_1.jpg)
障害者サッカー
20世紀末から、身体や発達に障害を持つ人向けのサッカーが広く行われ、ワールドカップ大会が開催されたり、パラリンピックやスペシャルオリンピックスなどの大会に採用されたりしている。サッカーの名称 | 対象 | 大会 |
---|---|---|
電動車椅子サッカー | 肢体障害者 | 電動車椅子サッカーワールドカップ |
視覚障害者サッカー(ブラインドサッカー) | 視覚障害者 | パラリンピック |
ろう者サッカー(デフサッカー) | 聴覚障害者 | デフリンピック[50] |
知的障害者サッカー | 知的障害者 | スペシャルオリンピックス 世界選手権 |
脳性麻痺7人制サッカー(CPサッカー) | 脳性麻痺者 | パラリンピック |
アンプティサッカー | 肢体障害者 | アンプティサッカーワールドカップ |
ルール
サッカーのルールは全17条の項目であるサッカー競技規則とこれ以外の国際サッカー評議会 (IFAB) の通達やガイドライン等によって構成されている。日本では、日本サッカー協会が英語版を毎年改正部分を含めて日本語に翻訳、表現を見直しながら出版している[51][注釈 11]。 ●Laws of the Game 23/24 (サッカー競技規則2023/24) (Web版)(JFA) IFABが毎年2月末頃︵2月か3月︶に開催する年次総会(AGM)において、ルール改正を討議し、出席者の3/4以上の賛成を得た場合︵IFAB構成メンバー:FIFA4票、英本土4協会各1票計8票中6票以上︶、ルールが改正される[注釈 12]。﹁新競技規則︵新ルール︶﹂は5月末までにFIFAからFIFA加盟各国のサッカー協会に通達され、6月1日から全世界で施行される︵国際試合は6月1日から有効。ただし、6月1日までにその年のシーズンが終了していない大陸連盟及び加盟協会は、その施行を次のシーズン開始まで延期できる。日本では例年6月1日以降のしかるべき日、遅くとも8月中には施行している[52][53]。6月1日以前に、シーズンを開始する場合は、IFABの改正に関する通達の直後に施行することができる[54]︶。 このように、毎年サッカーのルールは細かく変更されている。そのため、審判は毎年、更新講習会を受ける必要があり、未受講の場合、審判資格を失効する。近年、IFAB年次総会で結論が出なかった内容などについては、6月か7月のIFAB特別会議を経て、その他の指示や方向性︵通達︶として改めて伝えられるようになった。したがって、以下のルールも変更あるいは削除︵ルールおよび用語自体が無くなっている︶されている場合がある。例えば、キーパーチャージ︵ゴールエリア内のキーパーへのチャージを禁ずる︶の反則は、1997年のルール改正で削除され現在は存在しない。フィールド ︵第1条︶
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/12/Football_Field_%28ja%29.png/250px-Football_Field_%28ja%29.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
ボール ︵第2条︶
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0c/Fussball.jpg/150px-Fussball.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
出場人数 ︵第3条︶
●11人以下。ただし、そのうち1人は必ずゴールキーパーであること。どちらかのチームが7人未満の場合は試合を行わない。また、試合中に7人未満になった場合は、国際サッカー評議会としては一方のチームが7人未満となった場合、試合中止すべきと考えるが、実際の判断は加盟協会の裁量に任せる︵試合続行可能な1チームの競技者最少人数を加盟協会が決定してよい︶。 ●FIFA、各大陸連盟、各国協会が行う公式競技会ではいかなる試合でも最大3人まで交代できる。︵1994 FIFAワールドカップ以降︶ ●国際Aマッチの親善試合では最大6人まで交代可能︵たとえ対戦する両チームの合意があっても、7名以上交代させた場合は、国際Aマッチ認定を取り消し、その試合の記録は国際Aマッチとしては全て無効になる)。それ以外の試合であれば対戦者同士の合意と試合前の主審への通知があれば、最大交代人数をさらに増やすことができる。試合前に主審に通知されなかった場合、または合意出来なかった場合は、最大6人交代可能。 ●2018 FIFAワールドカップからは延長戦に限り4人目の交代が認められ、その他の主要国際大会でも導入された[55]。 ●交代枠の人数の推移についてはサッカー競技規則#規則の発展を参照用具︵第4条︶
●袖のあるシャツ ●ショーツ ●ソックス ●スパイク ●脛当て︵シンガード、レガース︶ ●ゴールキーパーは、トラックスーツのパンツをはくことができる。 ●ヘッドギア、フェイスマスク、また膝や腕のプロテクターなど危険でない保護用具で、柔らかく、軽いパッドが入った材質でできているものは、ゴールキーパーの帽子やスポーツめがねと同様に認められる[54]。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
審判員︵第5条、第6条︶
フィールド内に主審が、タッチライン外側に副審2名が置かれる。大きな大会ではこれ以外に第4、第5の審判員が設置される。最近ではVAR︵ビデオアシスタントレフリー︶も導入されている。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
試合時間 ︵第7条︶
●前後半45分の計90分。 ●年齢、性別により変更できる。 ●いわゆるコールドゲームは原則的にない。 ●途中の選手交代や負傷などによる中断時間を審判員が独自に計測し、その分の余剰時間︵アディショナルタイム︶を付ける。 ●一定以上の規模の試合では、第4の審判員が目安となる時間をタッチラインで明示する。 ●時間内に決着がつかなければ次のように取り扱われる。 (一)引き分け : 各国リーグではそのまま引き分けにする場合が多い。 (二)延長戦 : トーナメント戦で次のラウンドに進むチームを決める場合に行われることが多い。 (三)PK戦 : 延長戦でも勝者が決定しない場合に行われる。ごくまれに、延長戦を行わずにPK戦を行う場合もある。プレーの開始・再開︵第8条︶
キックオフ、直接フリーキック、間接フリーキックもしくはドロップボールで試合が開始、再開される。キックオフは前・後半の開始時と得点のあとにおこなわれる。試合前にコイントスで勝ったチームがエンドを選ぶか前半にキックオフをする。後半はエンドを入れかえ、前半にキックオフしなかったチームがキックオフする。ドロップボールはインプレー中に主審が試合をとめたときの再開方法。ドロップボールはボールがグランドにふれてから︵バウンドしてから︶ける。空中でけるとやりなおし。オフサイド︵第11条︶
相手側ゴールラインより前に相手側の選手が2人︵GK含む︶の時に、相手選手達より前、あるいは間に味方が立ち、その味方にボールを蹴り出す行為。または、ボールに関与する動きをすること。または、相手選手を邪魔すること[56]。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
ファウル及び不正行為︵第12条︶
![イエローカードとレッドカード](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/19/Yellow-red_card.svg/80px-Yellow-red_card.svg.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
●グリーンカード : フェアプレーや良いことをした時に提示するカード。12歳以下の試合でのみ使用。 ●イエローカード : 警告を告げる際に主審が提示するカード。同一試合に2枚で退場︵レッドカード︶となる。大会、形式によっては次の試合出場停止。 ●レッドカード : 退場を告げる際に主審が提示するカード。 大会、形式によっては次の試合出場停止。 ●ハンドリング : ボールを手や腕で扱う反則。ただし、ゴールキーパーが自陣のペナルティエリア内にあるボールを扱う場合は反則とならない。故意や悪質と判断されたもの、決定的な得点の機会を阻止した︵例 触らなければゴールになるシュートをフィールドプレイヤーが手で阻止した︶、場合には、警告や退場となる。ルール上故意とはあるが、故意か否かは本人にしか分からないので、基本的には手に当たったことにより敵チームが不利となる時には反則を取られる(ハンドリングにより得点やアシストをした場合など)。 ●キッキング : 相手選手を蹴ること。 ●トリッピング : 相手選手をつまずかせる行為。足、または体を使い相手選手を倒したり、倒そうとする行為。 ●ジャンピングアット : 相手選手に飛びかかる行為。 ●ストライキング : 相手を殴ること。または殴ろうとする行為。 ●プッシング : 相手選手を押すこと。 ●ファウルチャージ : 乱暴で危険な手法で相手選手にチャージする行為。または、妨害していない相手選手を背後からチャージする行為。 ●ファウルコンタクト : ボールに触れる前に相手選手に触れること。 ●ホールディング : 相手選手を押さえ込むこと。 ●スピッティング : 相手選手に唾を吐きかけること。 ●シミュレーション : 相手選手との接触による転倒を模擬して審判を欺く行為。 ●アドバンテージ : 守備側が反則行為を行ったが、そこでゲームを止めない方が明らかに攻撃側に有利となる場合、その時点での反則を取らない場合がある。これをアドバンテージといい、主審は両手を上前方にあげるジェスチャーを取り、プレー続行を示す。これは反則を見逃すということではなく、次にプレーが止まった時点で警告や退場を命じることがある。
フリーキック︵第13条︶
反則を犯したチームへの罰として相手チームによって試合を再開させるキック。直接得点できる直接フリーキックと、ほかのプレーヤーに触れてからでないと得点できない間接フリーキックがある。フリーキックの際は、守備側選手は一定距離離れなければならないが、その距離が満たされていなくても攻撃側は一定の場合を除き、キックでプレーを始めることができる。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
ペナルティーキック︵第14条︶
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d3/Ivory_Coast_penalty.jpg/200px-Ivory_Coast_penalty.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
スローイン︵第15条︶
タッチラインを割ったときに最後に触れた選手の反対のチームが、ボールが割った位置で頭上で両手を使ってボールを投げ入れて試合を再開する。このとき、両足を地面についていないといけない。直接ゴールを狙うことはできない。スローインのボールはオフサイドの対象とならない。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
ゴールキック︵第16条︶
ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が攻撃側だった場合、守備側がゴールエリア内にボールを置いてキックで再開する。直接ゴールを狙ってもよい。ゴールキックのボールはオフサイドの対象とならない。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
コーナーキック︵第17条︶
ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が守備側だった場合、フィールドの角を示すコーナーポストの位置から相手に邪魔されない形でキックすることができる。直接ゴールを狙ってもよい。コーナーキックのボールはオフサイドの対象とならない。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
ポジション
大きく分けて次の4つのポジションがある。 ●ゴールキーパー (GK) : ゴールを守る選手。唯一ペナルティエリア内で手でボールを扱うことができる。しかし、ペナルティエリアを出てボールを扱う場合は、他のプレーヤー同様、手の使用は禁じられる。GKに対し、それ以外の選手を総称してフィールドプレーヤー︵FP︶という。 ●ディフェンダー (DF) : 主に後方で守備を行う選手。 ●センターバック:ディフェンダーのうち、真ん中を守る選手。防御することを求められるため攻撃に参加する事は少ないが、役柄上、上背があって屈強な身体をしていることから、セットプレイ時には攻撃参加する事もある。 ●サイドバック:ディフェンダーのうち、両サイドを守る選手。期を見ては攻撃参加することも要求されるので、スピード、体力、クロスを上げる能力といった具合に要求される能力が多い。 ●ミッドフィールダー (MF) : 主に中盤で守備と攻撃とをつなぐ選手。 ●ボランチ:中盤の底(DFの前)に位置し、相手の攻撃を遮断すると同時に攻撃の起点となる選手。ゾーンプレス戦術で重要なポジション。 ●サイドハーフ:両サイドに位置するミッドフィルダー。サイドにおける攻撃と防御を担当する。攻撃寄りになるとサイドアタッカーとなり、MFより下がり目、DFよりも上がった位置でプレイをするとウィングバックとなる。 ●トップ下(シャドウ):FWの後ろでプレイをするMFのこと。FWに対して効果的なパスを供給することとシュートを決めることが役割なため花形とされているが、戦術によってはおかないチームも多い。 ●フォワード (FW) : 主に前線で攻撃を行う選手。 ●ウィング:フォワードを3トップ、もしくは4トップにしている時の両翼に位置する選手。 ●センターフォワード:シュート、ヘディングを打つのが目的な選手。 ●セカンドトップ:サイドから中央に切り込む、また中央付近で多く活動しシャドウのような役割をする選手。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
フォーメーション
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/91/Association_football_4-4-2_formation.svg/100px-Association_football_4-4-2_formation.svg.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/af/3-5-2DV.jpg/100px-3-5-2DV.jpg)
戦術
●トータルフットボール ●ポゼッションフットボール ●ムービングフットボール ●サイドアタック ●カウンター・アタック ●カテナチオ ●マンツーマンディフェンス ●ゾーンディフェンス ●プレスディフェンス ●ラインディフェンス ●フォアチェック ●リトリート ●ゾーンプレス ●オフサイドトラップ ●バイタルエリア ●パワープレイ ●3バックシステム ●スイーパーシステム ●ダブルボランチ ●アタッキングサード‥フィールドを3分割したゾーンのうち、相手ゴール側のゾーンをいう。 ●5レーン理論 ‥ サッカーにおけるフィールドを縦に5分割し、ポジショニングに対し約束事を設定するプレーモデルで、同レーン上にポジションが近い選手が並ばないで隣り合うレーンの選手は斜めのポジションをとるとなどの約束事を作り自然とトライアングルができパスコースを限定させない戦術。技術
●キック : ボールを蹴り、移動させること。 ●ヘディング : 頭でボールを叩いてパスやシュートを行うこと。 ●シュート : ゴールの内側へ向かってボールを蹴ること。 ●ドリブル : ボールを蹴りながらボールとともに移動すること。 ●キープ : 保持するという意味でサッカーにおいてボールを持ち続けること。 ●マノーン : ﹁相手がきている﹂と言う意味。 ●ターン : 方向転換をすること。 ●ラン・ウィズ・ザ・ボール : 味方からのパスなどをワンタッチでスペースへ出して、素早く走りこみボールに付いて行くこと。 ●パス : ボールを足で蹴るなどして味方選手に渡すこと。 ●センタリング : フィールド左右の敵陣深い位置︵ペナルティエリア付近︶からゴール前を狙ってロングパスを蹴ること。クロス或いはクロスボールとも呼ぶ。 ●フィード : 前方へのパスという意味で使われることが多い。ディフェンダーや守備的ミッドフィールダー、ゴールキーパーが前線に長いパスを送る︵ロングフィード︶ときなどに使われる。 ●トラップ : ボールを受け止めて、次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること。 ●フェイント : 相手競技者にプレーの意図を読まれないようにするための動作。 ●ポストプレー : ゴールに背を向けて、相手選手を背負いながらボールをもらうこと。﹁楔︵クサビ︶を受ける﹂とも言う。 ●スルー : 他にもパスを受けられる味方の選手がいる場合に、ボールには触れず自分を通り抜けさせるプレー。 ●スルーパス: 相手の選手や仲間の選手の間を通り抜け、ある仲間の選手の前のスペースに出すパスのこと。 ●フリック: 自分に向かってきたボールに軽く触り、すらすような形でコースを変えるプレー。しっかりと蹴ってパスするということではなく、自分にきたパスの軌道を若干変えるだけで流すようなイメージ。 特にゴール前など相手の意表をつくプレーがもとめられるシーンに多く使われる。フリックは主にパスの一つとして考えらるが、抜き技として用いられることもある。 ●スクリーン : ボールを持っているときにボールと相手競技者の間に自分の身体を入れて、ボールを奪われないようにする技術。 ●チェイシング : ボールを持った選手を追い掛け回すこと。﹁フォアチェック﹂とは、チェイシングを高い位置から行うこと。 ●ボディシェイプ : 競技者の動きと身体の姿勢を表す概念。ボールを持っているとき持っていないとき関わらず、常によいボディシェイプで視野を確保することがいいプレーをするために非常に重要。 ●フィジカル : 選手の能力の身体的な面。英語のphysicalが元。精神的な面の﹁メンタル﹂の対となる。持久力の高さ、体格の良さ≒競り合いの勝ちやすさなどに優れていると﹁フィジカルが強い﹂と表現する。 ●チャージ : 肩などを使って自分の体を相手競技者の体にぶつけて押したりして、相手競技者のプレーを妨害する行為。しかし、肘より下の部分を使った場合や、過度に激しいチャージはファウルとなる。 ●ディレイ : ボールを奪いに行くのではなく、相手の進路をふさいで攻撃のスピードを遅らせること。 ●オン・ザ・ボール : ボールを持っているときの動き。 ●オフ・ザ・ボール : ボールを持っていないときの動き。スペースを作る・スペースを使うために重要な動き。 ●オーバーラップ : 後ろにいる選手が前にいる選手を追い越す動き。或いはディフェンダーの攻撃参加のことをいう。 ●クリア : ピンチの時などに、タッチラインやゴールラインの外、前方などにボールを蹴り出したり、跳ね返したりすることを言う。 ●カバーリング : 味方が抜かれたときに自分の持ち場を離れて助けに行くことや、味方の選手が攻め上がって空いてしまった場所を埋める動きのこと。 ●ジョッキ: ドリブルしている相手の選手をある方向に追いやること。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Soccer_ball.svg/16px-Soccer_ball.svg.png)
その他の用語
プレイ関係
●ハットトリック : 1試合個人3ゴールを達成すること。元々はクリケットの用語。 ●アシスト : 得点につながったラストパス。 ●マリーシア : ずる賢いプレー。ポルトガル語で﹁ずる賢さ﹂という意味がある。 ●フリー : ボールを受ける際、近くに敵がいないこと。 ●スペース : 選手が誰もいない空間。 ●ギャップ : DFとDFの間にできる隙間。 ●サイドチェンジ : ボールのあるサイドから逆のサイドへ︵ロング︶ボールを送ること。 ●放り込み : 中盤を飛ばして前線にロングボールを入れて攻めること。 ●リトリート : 守備時にほとんどの選手が自陣まで下がり、ゴール前のスペースをなくしてチャンスを与えないようにすること。 ●ビルドアップ : 攻撃の組み立てのこと。この言葉がよく使われる場面は、守備から攻撃に転じた際に、最後尾のディフェンスの選手から、パスをつなぎながら徐々に前にボールを運んでゆく状況。 ●スイッチを入れる : ボールを前線へ運ぶことから、ゴールを奪うために攻撃をスピードアップさせるきっかけとなるプレー。クサビのパス、サイドチェンジ、ドリブル突破など。 ●プレッシング : DFラインからFWまでの距離をコンパクトにし、高い位置から積極的にボールを奪いに行くこと。 ●ゾーン : マークする相手を特定の選手に決めるのではなく、選手ごとに担当するゾーンを決めマークを受け渡しながら守る形。 ●マンツーマン : 守備時にマークする選手を決め、マークする選手の移動に合わせてついていくこと。 ●ブロックを作る : 守備時に中盤の選手またはFWの選手も自陣まで下がりDFラインと協力してゴール前のスペースを消すこと。 ●トランジション : 攻守の切り替えのこと。トラジションともいう。 ●削る : 相手の体力やパフォーマンスを削減するボディーコンタクト。意図的に行った場合はファウルだが、方法や程度は厳密でなく、ファウルとならない程度の上半身や腰・脚による激しいボディコンタクトを含む。公的・個人間で認識や見解が異なるので注意が必要。特にスパイクの裏ですね辺りを蹴ったり、膝を入れたりする事を表現する場合がある。激しく足をはらいに行く行為などを含む場合がある。 ●サポート : ボールを持つ選手にとってパスの受け手となれるポジションへ移動すること。 ●受け渡す : 自分がマークを担当していた選手を他の選手に任せること。ゾーンディフェンスに見られるが、マンツーマンでマークしているときも、状況によって行うこともある。 ●落ちる : 前線にいた選手が、パスをもらうためにボールを受けやすい場所へ下がってくる動きのこと。同義語に﹁下りる﹂。 ●スイッチ : ボールを保持していない選手がボールを保持している選手のところまで走り、すれ違いざまにボールを受け渡すこと。 ●ダイアゴナル ‥ 対角線。ダイアゴナルパス、ダイアゴナルラン。選手関係
●キッカー : ボールを蹴る選手。下記2件とは違い、転じて﹁上手にボールを蹴る選手﹂﹁プレースキックが上手い選手﹂を指すことは少ない。 ●ドリブラー : ドリブルをする選手。転じて﹁上手にドリブルする選手﹂を指すこともある。 ●パサー︵パッサー︶ : パスを出す選手。転じて﹁上手にパスを出す選手﹂を指すこともある。 ●ストライカー : 積極的にシュートを打ち得点を決めるフォワードの選手。特に得点の多いストライカーを﹁エースストライカー﹂と呼ぶ。 ●ファンタジスタ : トリッキーなプレーやアクロバティックなプレーをし観客を魅了する選手。 ●クラッキ‥名手。 ●ハードワーカー : 味方のために激しく動き回って献身的なプレーをする選手。 ●水を運ぶ人‥同上。 ●守護神 : ゴールを堅固に守ってくれる優秀なゴールキーパー。 ●ポリバレント‥複数のポジションを一定の水準以上でこなせる選手。ユーティリティープレイヤー、マルチロールプレイヤー︵マルチプレイヤー︶ともいう。 ●ボールウォッチャー : マークする選手から目を離し、ボールを見ているだけの状態になった選手のこと。 ●エースキラー : 相手チームのキープレイヤーの持ち味を消し、機能させないようにする選手。 ●カードコレクター : イエローカードやレッドカードを、主審から他の選手と比べてよく出される選手。 ●ダイバー : 故意に転倒しファウルを受けたと見せかけ、審判を欺くプレイ︵ダイビング(ダイブ)︶を多用する選手。その他
●ゴールセレブレーション : 得点を決めた後にその喜びを表現する事。日本では﹁ゴールパフォーマンス﹂ともいう。 ●サポーター : サッカーファンの中でも熱心に自分の贔屓にしているチームを応援する人々。 ●フーリガン : サッカーファンの中でも暴力を目的とする人々。 ●ダービーマッチ : 同一都市に本拠地を置くチーム同士の対戦。 ●無観客試合 : 敢えて観客を入れずに試合をすること。なんらかの罰則として行われることが多い。 ●クリーンシート : 無失点試合のこと。 ●勝ち点 : リーグ戦において、その試合の勝敗に応じてチームに与えられるポイント。多くのリーグ戦において、順位決定の最優先となる。勝利=3ポイント、敗北=0ポイント、引き分け=両チームに1ポイント。 ●エスコートキッズ : 選手入場の際に、選手の引率などをする子供。 ●ホペイロ : ポルトガル語で﹁用具係﹂の意。 ●ポケット ‥ ゴール脇のスペース。 ●エンド : 対戦するチームの攻撃や守備の陣地。サッカーの選手
●サッカー選手一覧サッカー選手に贈られる賞
●バロンドール ●女子バロンドール ●FIFA 100サッカーの大会
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f0/WorldCup.svg/320px-WorldCup.svg.png)
- サッカーの国際大会一覧
- 女子サッカーの国際大会一覧
- 日本のサッカー大会一覧
- 世界のサッカー(サッカーリーグの一覧)
サッカーの団体
- 国際サッカー連盟(FIFA)
- アジアサッカー連盟(AFC)
- アフリカサッカー連盟(CAF)
- 北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)
- 南米サッカー連盟(CONMEBOL)
- オセアニアサッカー連盟(OFC)
- 欧州サッカー連盟(UEFA)
- 国際サッカー評議会(IFAB)
- NF-Board
サッカーの競技施設
脚注
注釈
- ^ 日本語ではこれを略して「ア式蹴球(あしきしゅうきゅう)」とも呼ぶ。「日本のサッカー#名称」も参照・^ アメリカンフットボールは、アメリカではフットボール︵football︶、イギリスでは︵American football︶を使用する ・^ 大陸連盟加盟国ではほかにニウエ、シント・マールテンも使用。近年ではオーストラリア、ニュージーランドも﹁soccer﹂を用いていたが、それぞれ2004年・2007年に名称を﹁football﹂に変更した。 ・^ 例‥チャウ・シンチーの映画﹁少林サッカー﹂=原題﹁少林足球﹂ ・^ これは古来の遊戯﹁蹴鞠﹂︵けまり︶を連想して名づけられたといわれ、文献史料等を検討すると日本にサッカーが本格的に普及し始めた1905年以降の創作と考えられる。これ以前の文献には、フートボール、アッソシエーションフットボール、フットボールが散見され、﹁蹴球﹂が現れるのは大正時代になってからである ・^ これは、1945年まで続いた日本統治の結果として、同一の協会︵大日本蹴球協会、現在の財団法人日本サッカー協会の前身︶の下にあった影響が大きい。漢字表記が用いられなくなっても呼び方はこのままで変わっていない ・^ 最も顕著なハッキング派であったブラックヒースのフランシス・キャンベルは、﹁ハッキングに賛成する﹂規則が採用されるのを防ぐために11月24日の会合を不適切に運営したとしてFA会長アーサー・ペンバー、モーリー、そして彼らの仲間を糾弾した[42]。ペンバーはそういった﹁非紳士的な行為の訴え﹂を否認した ・^ 1870年の11月19日、ケニントン・オーヴァルでイングランドが1-0で勝利。1871年2月25日、同地区で1-1引き分け。1871年11月18日、ロンドンでイングランドが2-1で勝利、1872年2月24日、ロンドンでイングランドが1-0の勝利。一連の非公式国際試合は、それらの試合を企画したイングランドサッカー協会 (FA) 第4代事務局長チャールズ・ウィリアム・オールコックの名前にちなんで、オールコックの国際試合と呼ばれている。 ・^ 国だけでなく地域が加盟の理由はFIFA参照 ・^ 2006年時点の各国別の競技人口ランキングも、FIFA公式HPで閲覧することが出来る。但し、2006年時点でのFIFA加盟協会のみ。All Playersは各協会未登録者も合わせた競技人口、Registered playersは各協会登録競技者人口、Unregistered Playersが各協会未登録競技人口、Clubsがクラブ数、Officialsが競技役員総数である[47][48] ・^ サッカーの競技規則はFIFAではなく、国際サッカー評議会 (IFAB) が定めている。2015年2月頃に改正されたサッカー競技規則2015/2016までは、IFABが制定したルール︵競技規則等︶をFIFAが冊子として発行していたが、2016年3月IFAB年次総会(AGM)で改正されたサッカー競技規則2016/2017以降は、IFABが直接ルール︵競技規則等︶の英語版︵正式な原本︶、フランス語版、ドイツ語版およびスペイン語版の冊子︵ルールブック。競技規則本︶を発行している。文章表現や解釈に疑問が生じた場合は、英語版の競技規則に基づくものとされている ・^ つまり、ルール改正にはFIFAの4票、英本土4協会が各1票の計8票のうち6票以上が必要であり、FIFAだけでも英本土4協会だけでも決められないようになっている[52]
出典
関連項目
関連書籍
- フランクリン・フォア 著、伊達淳 訳 『サッカーが世界を解明する』 白水社 ISBN 4-560-04975-0
外部リンク
- 公式
-
- FIFA - 国際サッカー連盟
- IFAB - 国際サッカー評議会
- AFC - アジアサッカー連盟
- EAFF - 東アジアサッカー連盟
- JFA - 日本サッカー協会
- CAF - アフリカサッカー連盟
- CONCACAF - 北中米カリブ海サッカー連盟
- CONMEBOL - 南米サッカー連盟 (スペイン語)
- OFC - オセアニアサッカー連盟
- UEFA - 欧州サッカー連盟
- ルール
-
- 国際サッカー評議会(IFAB)の役割・組織・会議とルール改正手続き・歴史等 (FIFA公式HP)
- サッカー、フットサル、ビーチサッカー、8人制サッカーの最新競技規則及び各種通達・日本語 (日本サッカー協会)
- Laws of the Game 最新版 ( サッカー競技規則-FIFA公式HP)
- その他
-
- サッカー - Curlie
- 『サッカー(フットボール)』 - コトバンク