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飛騨川流域一貫開発計画

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下呂市を流れる飛騨川



196237191144[ 1][ 2]231143530[1]

[]


1,672西西148.02,177[2]121.01,840[3]165.71,985[4]196439196540[5]

2,500

[]


1911


[]

191043

189831[6]19104352

1914365090[7][ 3] [ 4]1911西[ 5]西4[ 6]191019132調[8]

西191984192211

[]

193611
西193813
1938
193914[9]

41911192099201921101192211西[ 7]6,60028941924133192061926151118000西921000[10]

1919619203[ 8]5,650192312123[ 9]2430019261029[ 10]6,425194511926[11]

西519305沿411938131012[12]

[ 11]1967819361126500193712326調

調調193914西[13]


[]

195328
1953

119381731沿19395,0001

19411695

1946216194823(GHQ)99GHQ19512699西

西[14]

[]

1962
調196944

調使使1962[15]

25001953283500019551920使384001960351962

3196019657150[16]3425100196944133.0[ 12]

[]

調197651
調1976

10[ 13]19492419481(TVA)3195122

1951[17]1952273調15[ 14][18]西5

7200019000[19][ 15]

1963381968196540196641[20]

[21]調1968431035197651288000調調66400[22][23][ 16]

19651966西[24]調[ 17]

[]

198762

197752133006.619785319835821300

使198257219876261400200315

2311435301195631調1167560[25]調97.9117.015700[26][27]

138[28]

[]

[]


 p.878便1,000
河川
発電所
常時出力
最大出力
発電形式
ダム
型式
高さ
総貯水容量
運転開始年
所在地
備考
飛騨川 高根第一 0 340,000 揚水 高根第一ダム アーチ 133.0 43,600 1969 高山市
飛騨川 高根第二 590 25,100 ダム水路式 高根第二ダム 中空重力 69.0 11,927 1969 高山市
飛騨川
秋神川
朝日 6,700 20,500 ダム式 朝日ダム
秋神ダム
重力
重力
87.0
74.0
25,513
17,584
1953 高山市
飛騨川 久々野 12,200 38,400 水路式 久々野ダム 重力 26.7 1,247 1962 高山市
飛騨川 小坂 17,400 49,400 水路式 小坂ダム 10.9 - 1930 下呂市 1966年増設
飛騨川 東上田 16,400 35,000 水路式 東上田ダム 重力 18.0 1,065 1954 下呂市
飛騨川 瀬戸第一 7,740 28,200 水路式 瀬戸ダム 5.4 - 1924 下呂市
飛騨川 中呂 0 13,300 水路式 - - - - 1978 下呂市
飛騨川 下原 3,800 22,200 ダム水路式 下原ダム 重力 23.9 2,936 1938 下呂市
飛騨川 大船渡 2,800 6,400 水路式 大船渡ダム 13.0 1,660 1929 下呂市
飛騨川 新七宗 0 20,000 水路式 大船渡ダム 13.0 1,660 1982 下呂市
飛騨川 七宗 3,900 6,200 ダム水路式 七宗ダム 10.6 783 1925 加茂郡白川町
飛騨川 名倉 9,200 22,200 ダム水路式 名倉ダム 13.5 1,151 1936 加茂郡白川町
飛騨川
細尾谷
上麻生 16,300 27,000 ダム水路式 上麻生ダム
細尾谷ダム

重力
13.2
22.4
706
71
1926 加茂郡七宗町
飛騨川 新上麻生 0 61,400 ダム水路式 名倉ダム 13.5 1,151 1987 加茂郡七宗町
飛騨川 川辺 7,200 30,000 水路式 川辺ダム 重力 27.0 12,815 1937 加茂郡川辺町
小坂川 小坂川 4,300 21,300 水路式 兵衛谷ダム 14.6 - 1983 下呂市
竹原川 竹原川 300 1,200 水路式 竹原川ダム 3.6 - 1922 下呂市
馬瀬川 瀬戸第二 4,400 21,000 水路式 西村ダム
弓掛ダム
重力
17.5
4.7
276
-
1938 下呂市
馬瀬川 馬瀬川第一 0 288,000 揚水 岩屋ダム ロックフィル 127.5 173,500 1976 下呂市 多目的
馬瀬川 馬瀬川第二 0 66,400 ダム式 馬瀬川第二ダム 重力 44.5 9,736 1976 下呂市
佐見川 佐見川 83 330 水路式 佐見川ダム 10.0 - 1928 加茂郡白川町

送電[編集]




1954295861515925

196991272221970451048197348[29]

[]

192615

1968818沿412104

380350819211

82118228232

303011937[30]

[]



[]


23[31]
各発電所建設に伴う移転戸数(単位:戸)[32]
発電所 川辺 朝日 東上田 久々野 新小坂 高根第一
高根第二
馬瀬川第一
馬瀬川第二
中呂
移転戸数 23 66 10 11 0 69 157
30
3

 661951122442姿[33]

[34]1963沿6964[35]

157姿3[36][37]

[ 18]197449

6030016.5166535015283625155[38]

[]

195429



[39][40]

[41]19657

使姿1966[42][43]15ppm19724736[44]

西姿[45]3[46]
各発電所における漁業補償額(単位:円)[47]
漁協\発電所 朝日 東上田 久々野 新小坂 高根第一
高根第二
馬瀬川第一
馬瀬川第二
中呂
益田川上流 12,880,000 60,300,000 70,000,000 3,300,000 46,700,000 - -
益田川 3,700,000 17,100,000 12,000,000 18,000,000 114,500,000
飛騨川 - - - - - 10,500,000 -
馬瀬川上流 - - - - - 57,500,000 -
馬瀬川下流 - - - - - 320,000,000 -
共同漁場[注釈 19] - - - - - 9,600,000 -

2006187[48]

[]


3

[49]

使使使使

11800[50]

[]

193712

[51]20[52]

[53]19201924400270002,000[54]

調4[55]193491025退

[]


1970A201224[56][57][ 20][58]41361沿

[ 21]

[]


1911西4198776
西暦 年号 出来事
1911年 明治44年 関西電力発起人、久々野・小坂・瀬戸第一・馬瀬川(瀬戸第二)発電所の水利権取得を岐阜県に申請する。
1914年 大正3年 小坂電灯、製材所に川井田発電所を建設し運転開始。飛騨川流域初の水力発電所。
1919年 大正8年 日本電力発足。
岐阜興業発起人、飛騨川第一・第二・第三発電所の水利権取得を岐阜県に申請する。
1920年 大正9年 益田川流木事件勃発。
1921年 大正10年 瀬戸第一・竹原川発電所着工
大同電力発足。
1922年 大正11年 竹原川発電所運転開始。飛騨川流域で現存する最古の水力発電所。
東邦電力発足。
岐阜興業、東邦電力より役員を受け入れ岐阜電力と改称。
1924年 大正13年 瀬戸第一発電所運転開始、瀬戸ダム完成。
益田川流木事件、岐阜県の仲裁で解決。
1925年 大正14年 七宗発電所運転開始、七宗ダム完成。
1926年 大正15年 東邦電力、岐阜電力を吸収合併。
上麻生発電所運転開始上麻生ダム細尾谷ダム完成。
1928年 昭和3年 佐見川発電所運転開始
1929年 昭和4年 大船渡(金山)発電所運転開始、大船渡ダム完成。
1930年 昭和5年 小坂発電所運転開始、小坂ダム完成。
瀬戸第二発電所変更申請。これに伴い日本電力・東邦電力間で水利権問題勃発。
1934年 昭和9年 日本電力・東邦電力、瀬戸第二発電所における水利権問題で交渉妥結。
1936年 昭和11年 名倉発電所運転開始、名倉ダム完成。
1937年 昭和12年 川辺発電所運転開始、川辺ダム完成。
1938年 昭和13年 瀬戸第二発電所運転開始、西村ダム完成。
下原発電所運転開始下原ダム完成。
1939年 昭和14年 日本発送電発足。
東邦電力と大同電力の共同事業である今渡発電所運転開始、今渡ダム完成。
1941年 昭和16年 配電統制令発令。
飛騨川流域の全水力発電所、日本発送電に接収される。
1942年 昭和17年 中部配電発足。
1946年 昭和21年 日本発送電東海支店、朝日発電所・朝日ダムの調査開始。
1948年 昭和23年 日本発送電・9配電会社、過度経済力集中排除法に指定される。
1950年 昭和25年 ポツダム政令に基づく電気事業再編成令発令。日本発送電分割民営化
1951年 昭和26年 中部電力発足。飛騨川流域の水力発電施設・発電用水利権を継承。
国土総合開発法に基づき木曽特定地域総合開発計画閣議で決定。朝日など3発電所4ダム計画が盛り込まれる。
1953年 昭和28年 朝日発電所運転開始、朝日ダム・秋神ダム完成。
1954年 昭和29年 東上田発電所運転開始、東上田ダム完成。
1962年 昭和37年 飛騨川流域一貫開発計画発表
水資源開発促進法施行、水資源開発公団発足。
久々野発電所運転開始、久々野ダム完成。
1964年 昭和39年 河川法改訂。飛騨川一級河川に指定される。
1965年 昭和40年 飛騨川本流全域が「飛騨川」の名称で統一される。
飛騨川150万キロワット一貫開発計画発表。
木曽川水系、水資源開発促進法に基づく開発水系に指定される。
朝日ダム濁水問題が表面化する。
1966年 昭和41年 小坂発電所増設。
濁水問題に対し流域町村・漁協・観光協会などが飛騨川公害対策協議会を設置する。
1968年 昭和43年 中部電力、馬瀬川総合開発事業に電気事業者として参加。
飛騨川バス転落事故発生。中部電力「水位零作戦」で救助活動を援護する。
1969年 昭和44年 高根第一・第二発電所運転開始高根第一ダム高根第二ダム完成。
1970年 昭和45年 川辺ダムの人造湖・飛水湖に岐阜県川辺漕艇場が開設される。
1972年 昭和47年 岐阜県との間で濁水対策協定が締結され、朝日ダム濁水問題終結。
1974年 昭和49年 電源三法施行。馬瀬川第一発電所が第一次対象に指定される。
1976年 昭和51年 馬瀬川第一・第二発電所運転開始岩屋ダム馬瀬川第二ダム完成。
1978年 昭和53年 中呂発電所運転開始
1982年 昭和57年 新七宗発電所運転開始
1983年 昭和58年 小坂川発電所運転開始。兵衛谷ダム完成。
1987年 昭和62年 新上麻生発電所運転開始。飛騨川流域一貫開発計画に基づく新規水力開発、概ね終了する。
2003年 平成15年 瀬戸第一・第二、下原、大船渡、七宗、佐見川の各発電所が改修され、発電出力が増強される。

参考文献[編集]

  • 建設省『国土総合開発特定地域の栞』、1951年
  • 建設省河川局開発課『河川総合開発調査実績概要』第一巻、1955年
  • 建設省河川局開発課『河川総合開発調査実績概要』第二巻、1955年
  • 建設省河川局監修・財団法人ダム技術センター編『日本の多目的ダム 直轄編 1990年版』山海堂、1990年
  • 中部電力編『飛騨川 流域の文化と電力』、1979年
  • 水資源開発公団編『水資源開発公団30年史』財団法人水資源協会、1992年

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 西

(二)^ 

(三)^ 1956

(四)^ 西

(五)^ 西

(六)^ 

(七)^ 15.0

(八)^ 15.0

(九)^ 15.0

(十)^ 15.0

(11)^ 15.0

(12)^ 3

(13)^ 

(14)^ 15#

(15)^ 153

(16)^ 

(17)^ 調1998

(18)^ 

(19)^ 

(20)^ 

(21)^ 

出典[編集]

  1. ^ 社団法人電力土木技術協会『水力発電データベース』2010年3月19日閲覧
  2. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.375
  3. ^ 『日本の多目的ダム 直轄編 1990年版』p.471
  4. ^ 『日本の多目的ダム 直轄編 1990年版』p.473
  5. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.407
  6. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.515
  7. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.524-525
  8. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.530-531
  9. ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  10. ^ 以上の段落は『飛騨川 流域の文化と電力』pp.537-538
  11. ^ 以上の段落は『飛騨川 流域の文化と電力』pp.541-544
  12. ^ 以上の段落は『飛騨川 流域の文化と電力』pp.539-540
  13. ^ 以上の段落は『飛騨川 流域の文化と電力』pp.549-551
  14. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.552-565
  15. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.572-573
  16. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.571
  17. ^ 『国土総合開発特定地域の栞』pp.37-40
  18. ^ 『河川総合開発調査実績概要』第一巻p.66
  19. ^ 『河川総合開発調査実績概要』第二巻p.67
  20. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.582-583
  21. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.582
  22. ^ 『日本の多目的ダム 直轄編 1990年版』pp.466-467
  23. ^ 『水資源開発公団30年史』pp.211-213
  24. ^ 国土交通省告示・通達データベース2010年3月28日閲覧。キーワードを「ダム」、年度を「1966年」~「1966年」で検索すると本通達内容が見られる
  25. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.875-876
  26. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.878
  27. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.874-875
  28. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.728
  29. ^ 以上は『飛騨川 流域の文化と電力』pp.732-734
  30. ^ 以上は『飛騨川 流域の文化と電力』pp.611-615
  31. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.630
  32. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.856-864
  33. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.644-650,pp762-763
  34. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.763-766-770
  35. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.766
  36. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.768-769
  37. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.865
  38. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.855-864
  39. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.742-743
  40. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.747
  41. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.744-746
  42. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.683-684
  43. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.747-751
  44. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.684
  45. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.751-754
  46. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.754-755
  47. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.742-756
  48. ^ 中部電力プレスリリース ダム・堰危機管理業務顕彰「奨励賞」を受賞。2007年6月29日2010年3月22日閲覧
  49. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.762-763
  50. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.755-759
  51. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.121
  52. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.738
  53. ^ 財団法人日本ダム協会『ダム便覧』文献にみる補償の精神【27】小牧ダム2010年3月20日閲覧
  54. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.739-740
  55. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』pp.741-742
  56. ^ 岐阜新聞Web 川辺漕艇場2010年3月22日閲覧
  57. ^ 旅館福寿美ホームページ飛騨川流域の水力発電所位置図が掲載されている。2010年3月22日閲覧
  58. ^ 『飛騨川 流域の文化と電力』p.640

関連項目[編集]

外部リンク[編集]