「持続可能な開発目標」の版間の差分
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*SDGs・環境対策の取り組みを応援するSDGsの歌を作詞・作曲<!-- <ref>『[[SDGsのうた]]』 - 歌:『[[未来人 feat. SDGsオールスターズ]]』</ref> -->した。のちにこの活動が認められて[[日本国政府]]主催の「ジャパンSDGsアワード」で特別賞のSDGsパートナー賞となる。 |
*SDGs・環境対策の取り組みを応援するSDGsの歌を作詞・作曲<!-- <ref>『[[SDGsのうた]]』 - 歌:『[[未来人 feat. SDGsオールスターズ]]』</ref> -->した。のちにこの活動が認められて[[日本国政府]]主催の「ジャパンSDGsアワード」で特別賞のSDGsパートナー賞となる。 |
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== 批判 == |
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=== 競合する多すぎる達成基準 === |
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2015年の[[エコノミスト]]による解説では、SDGsの169の達成基準は多すぎると主張し、[[ミレニアム開発目標|8つのミレニアム開発目標]](MDGs)と比較して、「無秩序で、誤った考え」で「乱雑」だと述べている<ref name=":5">{{Cite news|title=The 169 commandments|newspaper=The Economist|url=https://www.economist.com/news/leaders/21647286-proposed-sustainable-development-goals-would-be-worse-useless-169-commandments|url-status=live|access-date=2016-02-19|archive-url=https://web.archive.org/web/20171018114345/https://www.economist.com/news/leaders/21647286-proposed-sustainable-development-goals-would-be-worse-useless-169-commandments|archive-date=18 October 2017}}</ref>。 そしてこうした達成基準は地域の文脈を無視しているとした。他の16の目標はすべてSDG1「貧困を終わらせる」の達成を条件としている可能性があり、これは非常に短い目標リストのトップにあるべきものであったという。 |
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17のSDGsの間の[[トレードオフ]]は、[[持続可能性]]のための難しい障壁であり、その実現を妨げる可能性がある<ref name=":102">{{Cite book|last=Berg|first=Christian|url=https://www.worldcat.org/oclc/1124780147|title=Sustainable action : overcoming the barriers|date=2020|isbn=978-0-429-57873-1|location=Abingdon, Oxon|oclc=1124780147}}</ref>{{rp|66}} 。例えば、次に示すものはトレードオフを考える上で難しいものである。「飢餓の撲滅は、環境の持続可能性とどのように調和させることができるのか?(SDGsターゲット2.3、15.2) 経済成長はどのように環境の持続可能性と両立させることができるのか?(SDGsターゲット9.2、9.4) 所得の不平等と経済成長はどのように折り合いをつけることができるのか?(SDGsターゲット10.1、8.1)」<ref name=":30">{{Cite web |last=Machingura |first=Fortunate |date=2017-02-27 |title=The Sustainable Development Goals and their trade-offs |url=https://odi.org/en/publications/the-sustainable-development-goals-and-their-trade-offs/ |access-date=2022-04-25 |website=ODI: Think change |language=en-gb}}</ref>。 |
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=== 環境の持続可能性に弱い === |
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[[ファイル:SDG wedding cake.jpg|サムネイル|SDGウエディングケーキモデル。持続可能な開発目標︵SDGs︶の経済、社会、環境保護の側面からの捉え方<ref name=":26">{{Cite web |title=The SDGs wedding cake |url=https://www.stockholmresilience.org/research/research-news/2016-06-14-the-sdgs-wedding-cake.html |access-date=2022-07-12 |website=www.stockholmresilience.org |language=en}}</ref>。]]
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学者たちは、持続可能な開発目標について、惑星、人々、繁栄の問題はすべて一つの地球システムの一部であり、[[プラネタリー・バウンダリー]]を保護することは手段であってはならず、それ自体が目的であるべきだと認識されていないと批判している<ref name=":31">{{Citation|title=Planetary Integrity|last=Kotzé|first=Louis J.|last2=Kim|first2=Rakhyun E.|last3=Burdon|first3=Peter|last4=du Toit|first4=Louise|last5=Glass|first5=Lisa-Maria|last6=Kashwan|first6=Prakash|last7=Liverman|first7=Diana|last8=Montesano|first8=Francesco S.|last9=Rantala|first9=Salla|date=2022|url=https://www.cambridge.org/core/books/political-impact-of-the-sustainable-development-goals/planetary-integrity/147A3264C1C585FF83CA3E27FB0550B3|work=The Political Impact of the Sustainable Development Goals: Transforming Governance Through Global Goals?|publisher=Cambridge University Press|editor-last=Sénit|editor-first=Carole-Anne|pages=140–171|place=Cambridge|isbn=978-1-316-51429-0|editor2-last=Biermann|editor2-first=Frank|editor3-last=Hickmann|editor3-first=Thomas|doi=10.1017/9781009082945.007|access-date=2022-09-27|doi-access=free}}[[File:CC-BY_icon.svg|50x50ピクセル]] Text was copied from this source, which is available under a [[creativecommons:by/4.0/|Creative Commons Attribution 4.0 International License]]</ref>{{rp|147}}。SDGsの主要な懸念は、経済成長が持続可能な開発のすべての柱を達成するための基盤であるという考えに固執したままであることである<ref name=":31" />{{rp|147}}。こうしたSDGsの環境保護への舵取りに対する疑念は、その舵取り能力からだけでなく、そもそも環境保護を優先していないように見えることから生じている<ref name=":31" />{{rp|144}}。
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包括的な環境目標や「惑星的」目標は存在せず、その代わりに環境保護は、目標13、14、15にある環境に焦点を当てたSDGs群に委ねられている。これらの明確な環境目標を含めることで環境保護が進むかもしれないが、目標13、14、15は環境問題(気候、土地、海洋)を区分けする可能性があるという意見もある。これらの目標は、[[プラネタリー・バウンダリー]]を追求するものではないが、気候、陸地、海洋などの環境面を保護することについて、その重要性は認識されている<ref name=":31" />{{rp|144}}。 |
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SDGsは、単に現状を維持するだけで、野心的な開発アジェンダを実現するには至らない可能性がある。現在の現状は、﹁人間の福利と環境の持続可能性を切り離し、ガバナンスを変え、トレードオフ、貧困と環境悪化の根本原因、社会正義の問題に注意を払うことに失敗している﹂と言われている<ref name=":18">{{Cite journal|last1=Schleicher|first1=Judith|last2=Schaafsma|first2=Marije|last3=Vira|first3=Bhaskar|date=2018|title=Will the Sustainable Development Goals address the links between poverty and the natural environment?|journal=Current Opinion in Environmental Sustainability|volume=34|pages=43–47|language=en|doi=10.1016/j.cosust.2018.09.004|doi-access=free}}</ref>。
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3%の世界経済成長の継続︵目標8︶は、生態系の持続可能性の目標とは両立しない可能性がある。なぜなら、世界の生態系経済の絶対的なデカップリングの必要率は、過去にどの国も達成したことがないほど高いからである<ref name=":15">{{cite journal|last1=Hickel|first1=Jason|date=September 2019|title=The contradiction of the sustainable development goals: Growth versus ecology on a finite planet|journal=Sustainable Development|volume=27|issue=5|pages=873–884|doi=10.1002/sd.1947|s2cid=159060032}}</ref>。人類学者は、GDPの総成長を目標とする代わりに、目標は一人当たりの資源使用量を目標とし、﹁高所得国での大幅な削減﹂を提案した<ref name=":15" />。
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SDGsの中では、環境制約や惑星の境界線が十分に表現されていない。例えば、現在のSDGsの構成は、環境の持続可能性とSDGsの間に負の相関関係をもたらしている<ref>{{cite journal|last1=Wackernagel|first1=Mathis|last2=Hanscom|first2=Laurel|last3=Lin|first3=David|date=11 July 2017|title=Making the Sustainable Development Goals Consistent with Sustainability|journal=Frontiers in Energy Research|volume=5|pages=18|doi=10.3389/fenrg.2017.00018|doi-access=free}}</ref>。つまり、SDGsの環境持続可能性の側面が過小評価されているため、すべての人、特に低所得者層の資源確保が危険にさらされている。これは、SDGsそのものを批判しているのではなく、その環境条件がまだ弱いという認識に基づいた批判である<ref name=":15" />。
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SDGsは、生物多様性を保護することができないという批判がある。持続可能な開発の名の下に、意図せずして環境破壊を促進しかねない可能性がある<ref>{{Cite web |last=The University of Queensland |date=6 July 2020 |title=Latest U.N. sustainability goals pose more harm than good for environment, scientists warn |url=https://phys.org/news/2020-07-latest-sustainability-goals-pose-good.html |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200706163936/https://phys.org/news/2020-07-latest-sustainability-goals-pose-good.html |archive-date=6 July 2020 |access-date=27 August 2020 |website=phys.org}}</ref><ref>{{cite journal|last1=Zeng|first1=Yiwen|last2=Maxwell|first2=Sean|last3=Runting|first3=Rebecca K.|last4=Venter|first4=Oscar|last5=Watson|first5=James E. M.|last6=Carrasco|first6=L. Roman|date=October 2020|title=Environmental destruction not avoided with the Sustainable Development Goals|journal=Nature Sustainability|volume=3|issue=10|pages=795–798|doi=10.1038/s41893-020-0555-0|s2cid=220260626}}</ref>。
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科学者たちは、SDGsにおける環境の持続可能性に関する弱点に対処する方法をいくつか提案している。 |
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* 持続可能な開発を支える環境と社会の結合システムの本質をよりよく捉え、調整とシステム変換の指針とするために、必要不可欠な変数のモニタリングをする<ref>{{cite journal|last1=Reyers|first1=Belinda|last2=Stafford-Smith|first2=Mark|last3=Erb|first3=Karl-Heinz|last4=Scholes|first4=Robert J|last5=Selomane|first5=Odirilwe|date=June 2017|title=Essential Variables help to focus Sustainable Development Goals monitoring|journal=Current Opinion in Environmental Sustainability|volume=26-27|pages=97–105|doi=10.1016/j.cosust.2017.05.003|hdl-access=free|hdl=11858/00-001M-0000-002E-1851-0}}</ref>。 |
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* 様々な場所︵例‥沿岸の河川デルタ、山岳地帯︶における生物物理システムの背景にもっと注意を払う<ref>{{cite journal|last1=Scown|first1=Murray W.|date=November 2020|title=The Sustainable Development Goals need geoscience|journal=Nature Geoscience|volume=13|issue=11|pages=714–715|bibcode=2020NatGe..13..714S|doi=10.1038/s41561-020-00652-6|s2cid=225071652}}</ref><ref>{{cite journal|last1=Kulonen|first1=Aino|last2=Adler|first2=Carolina|last3=Bracher|first3=Christoph|last4=Dach|first4=Susanne Wymann von|date=2019|title=Spatial context matters in monitoring and reporting on Sustainable Development Goals : Reflections based on research in mountain regions|journal=GAIA - Ecological Perspectives for Science and Society|volume=28|issue=2|pages=90–94|doi=10.14512/gaia.28.2.5|s2cid=197775743}}</ref>。
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* 最終的にSDGsの成否を左右しうる、空間︵例‥グローバル化を通じて︶と時間︵例‥将来の世代に影響を与える︶のスケールを超えたフィードバックのより良い理解をする<ref>{{cite journal|last1=Reyers|first1=Belinda|last2=Selig|first2=Elizabeth R.|date=August 2020|title=Global targets that reveal the social–ecological interdependencies of sustainable development|journal=Nature Ecology & Evolution|volume=4|issue=8|pages=1011–1019|doi=10.1038/s41559-020-1230-6|pmid=32690904|s2cid=220656353}}</ref>。
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=== 倫理的な方向性 === |
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SDGsの倫理的方向性には懸念がある。SDGsの焦点は依然として﹁資源の成長と利用......そして︵それは︶集団的視点ではなく個人的視点から出発する﹂ようであり、﹁開発に関する︵西洋︶近代に見られた強い概念、つまり、環境に対する人間の主権︵[[人間中心主義]]︶、[[個人主義]]、競争、自由︵義務ではなく権利︶、自己利益、集団的福祉につながる市場への信頼、︵法制度によって保護される︶[[私的所有権|私有財産]]、能力に基づく報酬、[[物質主義]]、価値の数量化、労働の道具化といった概念に支えられている﹂ものであると言える<ref name=":31" />{{rp|146}}。
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=== 質的な指標の追跡の難しさ === |
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SDGsの目標に関して、一般的に「実施手段」と成果を結びつける根拠が弱い<ref name=":22">{{cite journal|last1=Bartram|first1=Jamie|last2=Brocklehurst|first2=Clarissa|last3=Bradley|first3=David|last4=Muller|first4=Mike|last5=Evans|first5=Barbara|date=December 2018|title=Policy review of the means of implementation targets and indicators for the sustainable development goal for water and sanitation|journal=NPJ Clean Water|volume=1|issue=1|pages=3|doi=10.1038/s41545-018-0003-0|s2cid=169226066}}</ref>。 「実施手段」に関する目標(例えば、ターゲット6.aのように文字で示されるもの)は、概念化が不完全で、策定が一貫しておらず、その大部分が定性的な指標の追跡は困難であると考えられている<ref name=":22" />。 |
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=== インパクトの達成の難しさ === |
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これまでのSDGsのインパクト、特に惑星の完全性を守るというアレーに欠けているところがある<ref name=":31" />{{rp|161}} 。目標の数,目標の枠組みの構造(例えば非階層的構造)、目標間の一貫性、目標の具体性あるいは測定可能性、本文で使用されている言語、そして、その中核的な方向性として[[新自由主義]][[経済開発]]指向の[[持続可能な開発]]への依存など、いくつかの設計要素は当初から欠陥があったかもしれない<ref name=":31" />{{rp|161}}。 |
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SDGsが持続可能な経済発展を重視していることは、経済成長の限界と貧富の差の「発展的」な除去の両方を必要とする、惑星の完全性と正義にとって必然的に有害であると主張する者もいる<ref name=":31" />{{rp|145}}。 |
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=== 日本のマスメディアによるゴリ押し === |
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生物学者の[[池田清彦]]やライターの[[窪田順生]]は、﹁[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[中華人民共和国|中国]]、[[ロシア]]、[[中東]]に比べ、[[石油]]や[[天然ガス]]といったエネルギーの資源を持たない[[欧州]]によって﹃自らの劣勢を挽回しよう﹄と作り出されたもの、という意味合いが強い﹂﹁誰も反対できないような美しい言葉を並べているが、その恩恵があるのは一部の国だけという実に巧妙な仕掛けになっている﹂とSDGsを批判している<ref name=":1" />。窪田によると、欧州は脱石炭や脱石油と共に、天然ガスやメガソーラーを含む[[太陽光発電]]を推進しているが、[[ハイブリッド車]]で世界一の技術を誇る日本がSDGsを進めたところでなんのメリットもなく、むしろメガソーラーによる災害など損をすることの方が多い事態になっているという<ref name=":1" />。その上で、日本の大手マスメディアは﹁世界中の報道機関とエンターテインメント企業に対し、その資源と創造的才能をSDGs達成のために活用するよう促す﹂ことを目的とした﹁SDGメディア・コンパクト﹂に参加しているため、国民や日本企業の99.7%を占める中小企業の関心の実態に合わないメディアによるゴリ押しが凄いことになっていると述べている<ref name=":1">{{Cite web |title=SDGsを発明した人は本当に頭がいい、皮肉な理由 |url=https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2205/31/news056.html |website=ITmedia ビジネスオンライン |date=2022-05-31 |access-date=2022-08-24 |language=ja}}</ref>。
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ある民放局の情報番組ディレクターは、SDGs関連の視聴率は悪いが﹁実態がなくても取り上げなければいけない。上司の機嫌取りのため、実績作りのために無理やり企画をねじ込む﹂と自論を展開している<ref name=":2" />。そのため、﹁SDGs関連を一生懸命やってるのは大社員様ばかり﹂﹁少数者、弱者の立場や権利向上を、というのなら、俺たち外部スタッフの給与を少しでも上げてくれといいたいね﹂と皮肉を述べた。NEWSポストセブンは、SDGsに関する放送に関わっているスタッフが﹁持続可能﹂と言えない過酷な労働の負担になっていると述べ、結局救われるべき弱者が置いてけぼりにされるのではないかと懸念を表明した<ref name=":2">{{Cite web |title=SDGsに忙殺されるテレビ局スタッフ﹁どこが持続可能なのか﹂とぼやく |url=https://www.news-postseven.com/archives/20220124_1721250.html?DETAIL |website=NEWSポストセブン |access-date=2022-08-24 |language=ja}}</ref>。
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アナリストの松岡真宏によると、日本のSDGs検索数は世界で突出して多く、2位のジンバブエとの比較でも3.6倍、9位の韓国の20倍、34位のアメリカ合衆国の100倍となっている<ref>{{Cite web |title=「SDGs」に関心を寄せているのは日本企業だけ? 欧米企業との違いを考える {{!}} Frontier Eyes Online by フロンティア・マネジメント |url=https://frontier-eyes.online/sdgs_japanese-companies/ |date=2022-07-29 |access-date=2022-09-17 |language=ja}}</ref>。デイリー新潮は、行き過ぎたSDGs教育で子供が人間不要論を唱えだしたり、テレビ「SDGsのうた」、書店の「SDGsコーナー」には関連書籍が乱立している「SDGs祭り」の様相を呈しているとし、お祭り騒ぎをしているのは日本だけと指摘している<ref>{{Cite web |title=行き過ぎた「SDGs教育」で子どもが「人間はいらない」 お祭り騒ぎをしているのは日本だけ? (デイリー新潮) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/e63b4c9a20fa498f0c7cd5c7ea35d80fc5485687 |website=Yahoo!ニュース |access-date=2022-09-17 |language=ja}}</ref>。 |
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=== SDGsウォッシング === |
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{{seealso|グリーンウォッシング|環境に優しい}} |
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実態がないのにSDGsに熱心であることを発信している、実態以上にSDGsに熱心であることを発信している、取り組み自体は本当だが不都合な事実を伝えず良い情報のみを伝達している、といった企業に、﹁SDGsウォッシング︵SDGsウォッシュ︶﹂だという批判が起きることがある。<!--要出典 SDGsウォッシング批判では、環境、労働、人権の問題が対象になることが多い。ウォッシュ︵うそ、ごまかし︶には、以下のようなものがある。
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*根拠がない、情報源が不確か |
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*事実よりも誇張した表現 |
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*言葉の意味が限定しにくいあいまいな表現 |
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*事実と関係性の低いビジュアル |
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*製品、サービスの全体像との整合性のなさ |
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*条件付きである |
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*適切でないラベル |
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*正しい選択のために必要な情報が隠されている |
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*必要な情報へのアクセシビリティが悪い-->SDGsウォッシングが懸念されている例には以下のものがある。 |
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*メガバンクの[[三菱UFJ]]・[[三井住友フィナンシャルグループ]]・[[みずほ銀行]]は2019年、[[脱炭素]]社会に向けて[[気候変動]]問題に取り組む意思を明確にした。しかし進行中の石炭火力発電事業への融資は継続していた。これについて、﹁[[パリ協定 (気候変動)|パリ協定]]の目標達成に必要とされる急速な段階的停止を行う兆候は全く見られない﹂と国際環境NGO5団体から批判された<ref>[https://www.alterna.co.jp/27457/2/ SDGsウォッシュにご用心︵2︶﹇金融編﹈] オルタナ2019年7月4日</ref>。
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*[[ユニクロ]]を運営するファーストリテイリングは、「環境に負荷をかけない服づくり」を発信してきた<ref>[https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/sdgs/index.html ユニクロとSDGs] ユニクロ公式サイト</ref>。しかし2021年、中国・[[新疆ウイグル自治区]]で生産された綿を服の生産過程で使用してきたことで、[[サプライチェーン]]を通じてウイグル人強制労働への関与をなくすための調査が不十分である、と国際人権NGOヒューマン・ライツ・ナウおよび[[日本ウイグル協会]]から指摘された<ref>[https://hrn.or.jp/wpHN/wp-content/uploads/2021/04/23231543a42eb93f6355a612f24a5118.pdf 報告書『ウイグル自治区における強制労働と日系企業の関係性及びその責任 』] 2021年4月8日</ref>。この指摘について、柳井正会長は決算記者会見で「政治問題なのでノーコメント」と述べた<ref>[https://jp.reuters.com/article/uniqlo-uighur-idJPKBN2BV19N ウイグル問題は政治的であり、ノーコメント=柳井ファーストリテ社長] ロイター通信2021年4月8日</ref>。フランス検察は同仏法人を「人道に対する罪の隠匿」で捜査した<ref>[https://www.afpbb.com/articles/-/3354656 仏当局、ユニクロなどを捜査 ウイグル人強制労働問題で] AFP通信2021年7月2日</ref>。 |
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<!--SDGsウォッシュとの関連が不明確 世界的なCRM(顧客管理システム)大手の[[セールスフォース・ドットコム]]日本法人は、「だれもが平等にやりがいを持って働ける環境づくり」を掲げ<ref>[https://sdgs.edutown.jp/action/012.html だれもが平等にやりがいを持って働ける環境づくり] EduTownSDGs 2021年5月公開</ref>、社員の定着重視やフレキシブルな働き方、[[LGBT]]や障害者に寛容な施策も盛んに打ち出してきた<ref>[https://www.businessinsider.jp/post-221828 #私たちはここにいる 「差別に黙ることはない」世界で進む“企業の政治参加”。日本のLGBTQ支援にも変化] Business Insider Japan 2020年10月12日</ref>。しかし、2021年には[[発達障害者]]への差別と雇い止めをめぐる訴訟が起き、<ref>[https://www.bengo4.com/c_5/n_13323/ 発達障害の女性、大手IT・セールスフォースを提訴「合理的配慮を受けられず、雇い止めされた」]弁護士ドットコム2021年7月20日</ref>[[DPI日本会議]]、[[日本自閉症協会]]、東京都自閉症協会など障害者団体が傍聴を呼びかけるなど支援に乗り出していた。原告の入社から、上司との関係、困りごとを相談した結果、症状悪化し休職、復職ならず雇い止めに至るまでの状況が、[https://www.genkoku2021.com 「原告からのご報告」]に公開されている'''(【注意】著しい差別的言動・暴言・パワーハラスメント等の具体的な記述を含みます。フラッシュバックの危険性がある方は十分留意して閲覧ください)'''。--> |
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=== 旧統一協会の関連団体による活動 === |
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[[世界平和統一家庭連合]]([[世界平和統一家庭連合|旧統一教会]])は、大学構内での信者獲得の際にSDGsを旗頭にしたカレッジサミット、オンラインセミナーなどを開催して、学生や教員を引き込んでいるという<ref name=":3">{{Cite web |title=「今はSDGsに要注意だ」旧統一教会による大学キャンパス内勧誘や学生向けオンラインセミナーも?鈴木エイト氏に聞く {{!}} 国内 |url=https://times.abema.tv/articles/-/10032376 |website=ABEMA TIMES |access-date=2022-10-01 |first=ABEMA |last=TIMES編集部}}</ref><ref name=":4">{{Cite web |title=流行りはSDGs?若年層狙う宗教団体の勧誘手法とは |url=https://www.sankei.com/article/20220729-PNV4QSEUAFPCBPAJJBDRXCAIBM/ |website=産経ニュース |date=2022-07-29 |access-date=2022-10-01 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}</ref>。特に貧困、ジェンダー、エネルギー、気候変動と多様な問題の解決を目指すSDGsは裾野が広く、多くの学生を対象にでき、政府が推奨しているキーワードであるため、安心感を与えることもできるという<ref name=":4" />。そのため、宗教や政治に詳しいジャーナリストである[[鈴木エイト]]は「SDGsには要注意だ」と警鐘を鳴らしている<ref name=":3" />。 |
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実際に[[豊中市|大阪府豊中市]]や[[東広島市|広島県東広島市]]は、SDGsに連携して取り組むパートナーとして、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の関連団体や学生団体を登録していたことが発覚している<ref>{{Cite web |title=豊中市、旧統一教会の関連団体をSDGs連携パートナーに 昨年9月:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASQ8W2H7SQ8TPPTB00J.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2022-08-27 |access-date=2022-10-01 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=旧統一教会系「広大CARP」をSDGsパートナー制度に登録 東広島市、すでに取り消し {{!}} 中国新聞デジタル |url=https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/205991 |website=旧統一教会系「広大CARP」をSDGsパートナー制度に登録 東広島市、すでに取り消し {{!}} 中国新聞デジタル |access-date=2022-10-01 |language=ja}}</ref>。また、北海道の旧統一教会の関連団体と札幌市の[[外郭団体]]である札幌市環境プラザが「WAKUWAKU 4U Project」を共催して、SDGsすごろくなどを実施していた<ref>{{Cite web |title=旧統一教会の“擬装イベント” 「日韓友好」「SDGs」「医療者支援」の名目で開催{{!}}au Webポータル |url=https://article.auone.jp/detail/1/2/2/218_2_r_20220905_1662329931868916 |website=au Webポータル{{!}}最新のニュースをお届け! |date=2022-09-05 |access-date=2022-10-01 |language=ja}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
2022年12月5日 (月) 04:52時点における版
17の目標
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b1/%E6%8C%81%E7%B6%9A%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%82%92%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%95%99%E6%8E%882017-04-19.jpg/250px-%E6%8C%81%E7%B6%9A%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%82%92%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%95%99%E6%8E%882017-04-19.jpg)
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進捗状況
●2017年7月 - 国際連合の事務総長であるアントニオ・グテーレスは、SDGsに掲げられている多くの分野の前進が2030年までに達成できるペースをはるかに下回っているとし、前進を加速すべく取り組みを強化する必要があるとする国連報告書を発表した[6]。 ●2019年5月 - 国際連合事務総長のアントニオ・グテーレスは、経済社会理事会ECOSOCに提出する﹁国連持続可能な開発目標SDGs進捗報告書﹂を公表する。首脳レベルのSDGs進捗状況は4年に1度の発表であるため、2015年に採択されてから初の報告として注目を集める。目標1から17まで各々の課題が発表されたが、全体的に目標達成に至らず、掲げる目標の達成までに課題が山積みしている[7]。 ●2020年9月 - 国際連合副事務総長のアミナ・モハメドは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が原因で、貧困撲滅を目指す目標1の取り組みが大幅に減退している、と危機感を表明した[8]。国際連合開発計画︵UNDP︶は、SDGsの根幹をなす目標1の達成はますます困難になったと認識を示している[9]。日本の状況
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c9/%E9%98%AA%E6%80%A51000F_SDGs%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3.jpg/250px-%E9%98%AA%E6%80%A51000F_SDGs%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ea/Hanshin_Series1000-1004_SDGs.jpg/250px-Hanshin_Series1000-1004_SDGs.jpg)
SDGs未来都市
SDGs未来都市とは、自治体がSDGsの達成に向けた取り組み・提案を行い、国に選定されたものである。SDGs未来都市の取り組みについて、国の支援を得ながらモデルとして普及展開を図り、﹁持続可能なまちづくり﹂の実現を図っていくことを目的とする。 内閣府は地方創生に取り組んでおり、SDGsの理念が﹁政策の全体最適化、地域課題解決の加速化という相乗効果が期待できる﹂とし、﹁地方創生SDGs﹂を推進している[12]。SDGs未来都市はその取り組みの一つである。 SDGs未来都市はSDGsに積極的に取り組んでいる都市・地域の中で、特に経済・社会・環境・脱炭素化に関する取組(2021年追加)の四つの側面の﹁統合的取組による相乗効果、新しい価値の創出を通して、持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市・地域﹂が選定されている[13]。2022年現在、154都市(155自治体)が選出されている[14]。また、環境モデル都市、環境未来都市事業との関連性が強く、2018年に選出された29都市のうち10都市が環境モデル都市、環境未来都市事業のいずれかにも選出されている[15]。SDGs先進都市
SDGs先進都市とは、SDGsにある17の目標すべてに関わる市民活動が活発であることを指している。代表例として、ドイツのフライブルク市がある[16]。 2018年6月15日に、当時の内閣総理大臣の安倍晋三のSDGs推進本部会合における指示を踏まえ公募した結果地方創世分野における日本の﹁SDGsモデル﹂を構築していくため、自治体によるSDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する29都市を﹁SDGs未来都市﹂として選定した[17]。自治体SDGsモデル事業
SDGs未来都市のうち、先導的な取組を自治体SDGsモデル事業として選定している。自治体SDGsモデル事業は、以下の3点を満たすものである[17]。
- 経済・社会・環境の三側面の統合的取組による相乗効果の創出
- 自律的好循環の構築
- 多様なステークホルダーとの連携
SDGsに向けた取組
省庁 | 取り組み |
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外務省など |
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消費者庁 |
詳細は「エシカル」を参照
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農林水産省 |
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地方自治体 | 取り組み |
神奈川県 |
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埼玉県 |
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富山市 |
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団体 | 取り組み |
運輸デジタルビジネス協議会 |
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岡山大学 |
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関西SDGsプラットフォーム | |
千葉大学、京葉銀行 |
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東京オリンピック・パラリンピック組織委員会 |
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日本科学未来館 |
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日本経団連 |
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日本ユネスコ協会連盟 |
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企業 | 取り組み |
アルビス株式会社[35] |
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共同ピーアール総合研究所 | |
スターバックスコーヒー |
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電通 |
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東京書籍、積水化学、日経BP |
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東急電鉄 | |
阪急阪神HD | |
三菱UFJ銀行 |
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ユーグレナ | |
ユニクロ |
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吉本興業 |
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批判
競合する多すぎる達成基準
環境の持続可能性に弱い
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/10/SDG_wedding_cake.jpg/220px-SDG_wedding_cake.jpg)
倫理的な方向性
SDGsの倫理的方向性には懸念がある。SDGsの焦点は依然として﹁資源の成長と利用......そして︵それは︶集団的視点ではなく個人的視点から出発する﹂ようであり、﹁開発に関する︵西洋︶近代に見られた強い概念、つまり、環境に対する人間の主権︵人間中心主義︶、個人主義、競争、自由︵義務ではなく権利︶、自己利益、集団的福祉につながる市場への信頼、︵法制度によって保護される︶私有財産、能力に基づく報酬、物質主義、価値の数量化、労働の道具化といった概念に支えられている﹂ものであると言える[48]:146。質的な指標の追跡の難しさ
SDGsの目標に関して、一般的に﹁実施手段﹂と成果を結びつける根拠が弱い[58]。 ﹁実施手段﹂に関する目標︵例えば、ターゲット6.aのように文字で示されるもの︶は、概念化が不完全で、策定が一貫しておらず、その大部分が定性的な指標の追跡は困難であると考えられている[58]。インパクトの達成の難しさ
これまでのSDGsのインパクト、特に惑星の完全性を守るというアレーに欠けているところがある[48]:161 。目標の数,目標の枠組みの構造︵例えば非階層的構造︶、目標間の一貫性、目標の具体性あるいは測定可能性、本文で使用されている言語、そして、その中核的な方向性として新自由主義経済開発指向の持続可能な開発への依存など、いくつかの設計要素は当初から欠陥があったかもしれない[48]:161。 SDGsが持続可能な経済発展を重視していることは、経済成長の限界と貧富の差の﹁発展的﹂な除去の両方を必要とする、惑星の完全性と正義にとって必然的に有害であると主張する者もいる[48]:145。日本のマスメディアによるゴリ押し
生物学者の池田清彦やライターの窪田順生は、﹁アメリカ、中国、ロシア、中東に比べ、石油や天然ガスといったエネルギーの資源を持たない欧州によって﹃自らの劣勢を挽回しよう﹄と作り出されたもの、という意味合いが強い﹂﹁誰も反対できないような美しい言葉を並べているが、その恩恵があるのは一部の国だけという実に巧妙な仕掛けになっている﹂とSDGsを批判している[59]。窪田によると、欧州は脱石炭や脱石油と共に、天然ガスやメガソーラーを含む太陽光発電を推進しているが、ハイブリッド車で世界一の技術を誇る日本がSDGsを進めたところでなんのメリットもなく、むしろメガソーラーによる災害など損をすることの方が多い事態になっているという[59]。その上で、日本の大手マスメディアは﹁世界中の報道機関とエンターテインメント企業に対し、その資源と創造的才能をSDGs達成のために活用するよう促す﹂ことを目的とした﹁SDGメディア・コンパクト﹂に参加しているため、国民や日本企業の99.7%を占める中小企業の関心の実態に合わないメディアによるゴリ押しが凄いことになっていると述べている[59]。 ある民放局の情報番組ディレクターは、SDGs関連の視聴率は悪いが﹁実態がなくても取り上げなければいけない。上司の機嫌取りのため、実績作りのために無理やり企画をねじ込む﹂と自論を展開している[60]。そのため、﹁SDGs関連を一生懸命やってるのは大社員様ばかり﹂﹁少数者、弱者の立場や権利向上を、というのなら、俺たち外部スタッフの給与を少しでも上げてくれといいたいね﹂と皮肉を述べた。NEWSポストセブンは、SDGsに関する放送に関わっているスタッフが﹁持続可能﹂と言えない過酷な労働の負担になっていると述べ、結局救われるべき弱者が置いてけぼりにされるのではないかと懸念を表明した[60]。 アナリストの松岡真宏によると、日本のSDGs検索数は世界で突出して多く、2位のジンバブエとの比較でも3.6倍、9位の韓国の20倍、34位のアメリカ合衆国の100倍となっている[61]。デイリー新潮は、行き過ぎたSDGs教育で子供が人間不要論を唱えだしたり、テレビ﹁SDGsのうた﹂、書店の﹁SDGsコーナー﹂には関連書籍が乱立している﹁SDGs祭り﹂の様相を呈しているとし、お祭り騒ぎをしているのは日本だけと指摘している[62]。SDGsウォッシング
旧統一協会の関連団体による活動
世界平和統一家庭連合︵旧統一教会︶は、大学構内での信者獲得の際にSDGsを旗頭にしたカレッジサミット、オンラインセミナーなどを開催して、学生や教員を引き込んでいるという[68][69]。特に貧困、ジェンダー、エネルギー、気候変動と多様な問題の解決を目指すSDGsは裾野が広く、多くの学生を対象にでき、政府が推奨しているキーワードであるため、安心感を与えることもできるという[69]。そのため、宗教や政治に詳しいジャーナリストである鈴木エイトは﹁SDGsには要注意だ﹂と警鐘を鳴らしている[68]。 実際に大阪府豊中市や広島県東広島市は、SDGsに連携して取り組むパートナーとして、﹁世界平和統一家庭連合︵旧統一教会︶﹂の関連団体や学生団体を登録していたことが発覚している[70][71]。また、北海道の旧統一教会の関連団体と札幌市の外郭団体である札幌市環境プラザが﹁WAKUWAKU 4U Project﹂を共催して、SDGsすごろくなどを実施していた[72]。脚注
注釈
出典
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e1/CC_BY_icon.svg/50px-CC_BY_icon.svg.png)
関連項目
- 国際連合(国連)
- 持続可能な開発のための教育(ESD)
- 持続可能な開発のための文化
- エコロジカル・フットプリント
- 循環経済
- プラネタリー・バウンダリー
- きかんしゃトーマス - イギリスの子供向けテレビシリーズ。2018年より国連と共同制作となり、17の目標の内5つの目標をストーリーに取り入れた。
- アジェンダ21
- ミレニアム開発目標(MDGs) - 2015年までの達成を目指していた国連の開発目標で、本開発目標にも継承されている。
- 持続可能性
- サスティナブル (ウィクショナリー)