北海道の難読地名一覧
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北海道の難読地名一覧[編集]
※市町村コード順 ●茨戸︵ばらと︶ - 札幌市北区 アイヌ語の﹁パラ・ト﹂︵広い沼︶に由来[1]。行政地名は、東茨戸、東茨戸1条~東茨戸4条、西茨戸及び西茨戸1条~西茨戸7条。 ●簾舞︵みすまい︶ - 札幌市南区 アイヌ語の﹁ニセイ・オマㇷ゚﹂︵峡谷があるもの︶に由来[2]。行政地名は、簾舞及び簾舞1条~簾舞6条。 ●発寒︵はっさむ︶ - 札幌市西区 アイヌ語の﹁ハッチャムペッ﹂︵桜鳥の川︶、または﹁ハッ・サㇺ﹂︵ヤマブドウの傍ら︶に由来[3]。行政地名は、発寒1条~発寒17条。 ●庵原町︵いおはらちょう︶ - 函館市 周辺地域を開拓した庵原菡斎に由来。 ●川汲町︵かっくみちょう︶ - 函館市 アイヌ語の﹁カッコ・ク・ニ﹂︵カッコウのいるところ︶に由来[4]。 ●木直町︵きなおしちょう︶ - 函館市 アイヌ語の﹁キナ・ウㇱ﹂︵蒲の生えるところ︶に由来[4]。 ●椴法華︵とどほっけ︶ - 函館市 アイヌ語の﹁トー・ポㇰ・ケ﹂︵山の根の下のところ︶に由来[5]。行政地名に存在しない。 ●忍路︵おしょろ︶ - 小樽市 アイヌ語の﹁オショロ﹂︵尻のような窪み︶、あるいは﹁ウㇲ・オ・ロ﹂︵入江の中︶に由来[6]。 ●勝納町︵かつないちょう︶ - 小樽市 アイヌ語の﹁ヘロキ・アッ・トマリ・ナイ﹂︵ニシンが群集する入江の川︶が短縮され、アッがカッに転訛したもの[7]。 ●文庫歌︵ぶんがた︶ - 小樽市 アイヌ語の﹁プンカル・コタン﹂︵蔓植物の村︶に由来[8]。行政地名に存在しない。 ●神居古潭︵かむいこたん︶ - 旭川市 アイヌ語の﹁カムイ・コタン﹂︵神の村︶に由来[9]。行政地名は、神居町神居古潭︵かむいちょうかむいこたん︶。 ●雨紛︵うぶん︶ - 旭川市 アイヌ語の﹁ウプン﹂︵吹雪︶に由来[10]。行政地名は、神居町雨紛︵かむいちょううぶん︶。 ●大楽毛︵おたのしけ︶ - 釧路市 アイヌ語の﹁オタ・ノㇱケ﹂︵砂浜の中央︶に由来[11]。 ●知茶布︵ちちゃっぷ︶ - 釧路市 行政地名は、阿寒町知茶布。 ●徹別︵てしべつ︶ - 釧路市 アイヌ語の﹁テㇱ・ペッ﹂︵簗のある川︶に由来[12]。行政地名は、阿寒町上徹別、阿寒町下徹別、阿寒町中徹別、阿寒町西徹別及び阿寒町徹別中央。 ●幣舞町︵ぬさまいちょう︶ - 釧路市 アイヌ語の﹁ヌサ・オマ・イ﹂︵イナウを捧げるところ︶に由来[13]。 ●馬主来︵ぱしくる︶ - 釧路市、白糠郡白糠町 アイヌ語の﹁パㇱクㇽ﹂︵カラス︶に由来[14]。行政地名は、釧路市音別町馬主来及び白糠郡白糠町馬主来 ●相内町︵あいのないちょう︶ - 北見市 アイヌ語の﹁アイヌ・ナイ﹂︵人がいる川︶に由来[15]。 ●留辺蘂町︵るべしべちょう︶ - 北見市 アイヌ語の﹁ルペㇱペ﹂︵道に沿って下る川︶に由来[15]。 ●呼人︵よびと︶ - 網走市 アイヌ語の﹁イ・オ・ピト﹂︵それを捨て去った沼[注釈 1]︶に由来[16]。 ●癸巳町︵きしちょう︶ - 美唄市 屯田兵の騎兵隊が入植した明治26年の十二支十干に由来。 ●対雁︵ついしかり︶ - 江別市、石狩郡当別町 アイヌ語の﹁トエシカリ﹂︵沼がそこで回る︶[17]、もしくは﹁トゥ・イシカリ﹂︵石狩川の古い流れ︶[18]に由来。 ●野幌︵のっぽろ︶ - 江別市 アイヌ語の﹁ヌㇷ゚・オㇽ・オ・ペッ﹂︵野中を流れる川︶に由来[17]。 ●渚滑町︵しょこつちょう︶ - 紋別市 アイヌ語の﹁ソー・コッ﹂︵滝つぼ︶に由来[19]。 ●奔別町︵ぽんべつちょう︶ - 三笠市 アイヌ語の﹁ポン・ペッ﹂︵小さな川︶に由来[20]。 ●温根沼︵おんねとう︶ - 根室市 アイヌ語の﹁オンネ・トー﹂︵大きな沼︶に由来[21]。 ●珸瑶瑁︵ごようまい︶ - 根室市 アイヌ語の﹁コイ・オマ・イ﹂︵波があるもの︶に由来[22]。 ●納沙布︵のさっぷ︶ - 根室市 アイヌ語の﹁ノッ・サㇺ﹂︵岬の傍ら︶に由来[22]。 ●穂香︵ほにおい︶ - 根室市 アイヌ語の﹁ポン・ニ・オ・イ﹂︵小さい木片の多いところ︶に由来[23]。 ●歯舞︵はぼまい︶ - 根室市 アイヌ語の﹁アポ・オマ・イ﹂︵流氷があるもの︶に由来[22]。 ●奥潭︵おこたん︶ - 千歳市 アイヌ語の﹁オ・コタン・ウン・ペ﹂︵川口に村があるもの︶に由来[24]。 ●支寒内︵ししゃもない︶ - 千歳市 アイヌ語の﹁シサㇺ・ナイ﹂︵和人の沢︶に由来[25]。 ●幌美内︵ほろぴない︶- 千歳市 アイヌ語の﹁ポロ・ピ・ナイ﹂︵大きな涸れ沢︶に由来[24]。 ●神威︵かもい︶ - 歌志内市 、斜里郡清里町 アイヌ語の﹁カムイ﹂︵神︶に由来。 ●納内町︵おさむないちょう︶- 深川市 アイヌ語の﹁オ・サㇻ・ウン・ナイ﹂︵川尻にヨシ原のある川︶に由来[26]。 ●一已町︵いちやんちょう︶ - 深川市 アイヌ語の﹁イチャン﹂︵鮭や鱒が産卵するところ︶に由来[27]。 ●富岸町︵とんけしちょう︶ - 登別市 アイヌ語の﹁トー・ケㇱ﹂︵沼の端︶に由来[28]。 ●稀府︵まれっぷ︶ - 伊達市 アイヌ語の﹁イマリマレㇷ゚﹂︵イチゴがあるところ︶に由来[29]。行政地名は、北稀府町、南稀府町及び中稀府町。 ●輪厚︵わっつ︶ - 北広島市 アイヌ語の﹁ウッ﹂︵あばら骨︶に由来[30]。 ●送毛︵おくりげ︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁ウクル・キナ﹂︵サジオモダカ・植物︶に由来[31]。 ●生振︵おやふる︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁オ・ヤ・フル﹂︵尻が陸に付く丘︶に由来[1]。 ●群別︵くんべつ︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁クン・ペッ﹂︵黒い川︶に由来。 ●濃昼︵ごきびる︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁オキピリ﹂︵川下からそそり立つ崖︶に由来[32]。 ●聚富︵しっぷ︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁シュオプ﹂︵箱のような峡谷︶に由来[33] ●発足︵はったり︶ - 石狩市厚田区厚田、岩内郡共和町 アイヌ語の﹁ハッタㇽ﹂︵淵︶に由来[34]。 ●花畔︵ばんなぐろ︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁パナウンクㇽ・ヤソッケ﹂︵川下の衆の漁場︶に由来[1]。 ●幌︵ぽろ︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁ポロ・クンペッ﹂︵大きい石の川︶に由来[35]。 ●正利冠︵まさりかっぷ︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁マサㇻ・カ・オマㇷ゚﹂︵砂丘の草地の上にあるもの︶に由来[36]。行政地名は、2005年に厚田村が浜益村と共に石狩市に編入合併に伴って消滅。 ●望来︵もうらい︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁モライ﹂︵遅流︶に由来[37]。 ●安瀬︵やそすけ︶ - 石狩市 アイヌ語の﹁ヤ・ソㇱケ﹂︵網で漁をするところ︶[1]、あるいは﹁ヤン・ソㇱケ﹂︵陸に上がる、剥げた崖︶に由来[38]。 ●弁華別︵べんけべつ︶ - 石狩郡当別町 アイヌ語の﹁ペンケ・チㇷ゚・ペㇱ・ナイ﹂︵川上側の、丸木舟がそれに沿って下る川︶に由来[39]。 ●軍川︵いくさがわ︶ - 亀田郡七飯町 アイヌ語の﹁イ・クサ・ㇷ゚﹂︵それを越させる者、渡し守︶に由来[40]。 ●長万部︵おしゃまんべ︶ - 山越郡長万部町 アイヌ語の﹁オ・サマム・ペッ﹂︵川尻が横になっている川︶に由来[41]。 ●国縫︵くんぬい︶ - 山越郡長万部町 アイヌ語の﹁クンネ・ナイ﹂︵黒い川︶に由来[42]。 ●小砂子︵ちいさご︶ - 檜山郡上ノ国町 アイヌ語の﹁チシ・エㇺコ﹂︵立岩の水源︶に由来[43]。 ●厚沢部︵あっさぶ︶ - 檜山郡厚沢部町 アイヌ語の﹁ハッチャム・ペッ﹂︵桜鳥の川︶に由来[44]。 ●美利河︵ぴりか︶ - 瀬棚郡今金町 アイヌ語の﹁ピㇼカ・ペッ﹂︵美しい川︶に由来[45]。 ●貝取澗︵かいとりま︶ - 久遠郡せたな町 アイヌ語の﹁カイェ・ウトゥル﹂︵折岩の間︶に由来[46]。 ●歌棄町︵うたすつちょう︶ - 寿都郡寿都町、古平郡古平町 アイヌ語の﹁オタ・スッ﹂︵砂浜の根元︶に由来[47]。 ●千走︵ちわせ︶ - 島牧郡島牧村 アイヌ語の﹁チウ・アㇱ﹂︵波立つところ︶に由来[48]。 ●寿都︵すっつ︶ - 寿都郡寿都町 アイヌ語の﹁シュプト・ペッ﹂︵ヨシの川︶に由来[48]。 ●熱郛︵ねっぷ︶ - 寿都郡黒松内町 アイヌ語の﹁クンネ・プ﹂︵黒いもの︶。あるいは﹁ネプ﹂︵流木︶に由来[47]。 ●真狩︵まっかり︶ - 虻田郡真狩村 アイヌ語の﹁マㇰ・カㇼ・ペッ﹂︵奥で曲がる川︶に由来[49]。 ●倶知安︵くっちゃん︶ - 虻田郡倶知安町 アイヌ語の﹁クチャ・アン・ナイ﹂︵小屋のある川︶、あるいは﹁クッ・サㇺ・ウン・ペッ﹂︵崖の傍らにある川︶に由来[50]。 ●梨野舞納︵りやむない︶ - 岩内郡共和町 アイヌ語の﹁リヤㇺ・ナイ﹂︵年を越す川︶に由来[34]。 ●老古美︵おいこみ︶ - 岩内郡共和町 ●堀株村︵ほりかっぷむら︶ - 古宇郡泊村 アイヌ語の﹁ホㇿカ・ㇷ゚﹂︵後戻りするもの︶に由来[51]。 ●神恵内村︵かもえないむら︶ - 古宇郡神恵内村 アイヌ語の﹁カムイ・ナイ﹂︵神の川︶に由来[52]。 ●積丹︵しゃこたん︶ - 積丹郡積丹町 アイヌ語の﹁サㇰ・コタン﹂︵夏の村︶に由来[53]。 ●南幌︵なんぽろ︶ - 空知郡南幌町 ﹁ポロ・モイ﹂= 幌向︵大きな川の曲がり︶の南部に位置したことに由来[54]。 ●晩生内︵おそきない︶ - 樺戸郡浦臼町 アイヌ語の﹁オ・ショㇱケ・ナイ﹂︵川尻が崩れている川︶に由来[55]。 ●留久︵るうく︶ - 樺戸郡新十津川町 アイヌ語の﹁ル・クㇱ・ペッ﹂︵道が通る川︶に由来。行政地名には、存在しない。 ●妹背牛︵もせうし︶ - 雨竜郡妹背牛町 アイヌ語の﹁モセ・ウㇱ﹂︵イラクサの生えるところ、あるいは草刈りをするところ︶に由来[56]。 ●秩父別︵ちっぷべつ︶ - 雨竜郡秩父別町 アイヌ語の﹁チェㇷ゚・ペッ﹂︵魚の川︶、あるいは﹁チ・クㇱ・ペッ﹂︵我ら通る川︶、﹁チㇷ゚・クㇱ・ペッ﹂︵舟が通る川︶に由来[57]。 ●和︵やわら︶ - 雨竜郡北竜町 開拓者の出身地千葉県埜原村︵やわらむら︶に由来[58]。 ●比布︵ぴっぷ︶ - 上川郡比布町 アイヌ語の﹁ピピペッ﹂︵石のごろごろしている川︶、あるいは﹁ピオㇷ゚﹂︵石の多いもの︶に由来[59]。 ●勇駒別︵ゆこまんべつ︶ - 上川郡東川町 アイヌ語に﹁ユ・コ・オマン・ペッ﹂︵湯に向かう川︶に由来[60]。 ●占冠︵しむかっぷ︶ - 勇払郡占冠村 アイヌ語の﹁シ・ムカㇷ゚﹂︵鵡川の本流︶より[61]。︵鵡川は、アイヌ語の﹁ムッカ・ペッ﹂︵塞がる川︶、あるいは﹁ムカㇷ゚﹂︵ツルニンジンのあるところ︶から[62]︶ ●苫鵡︵とまむ︶ - 勇払郡占冠村 アイヌ語の﹁トマㇺ﹂︵湿地︶より[61]。 ●和寒︵わっさむ︶ - 上川郡和寒町 アイヌ語の﹁アッ・サㇺ﹂︵オヒョウの傍ら︶より[63]。 ●美羽烏︵びばかるうし[注釈 2]︶ - 上川郡剣淵町 アイヌ語の﹁ピパ・カㇽ・ウㇱ﹂︵カラス貝を取るところ︶より。 ●音威子府︵おといねっぷ︶ - 中川郡音威子府村 アイヌ語の﹁オ・トイネ・ㇷ゚﹂︵川尻が汚れたもの︶より[64]。 ●咲来︵さっくる︶ - 中川郡音威子府村 アイヌ語の﹁サㇰ・ル﹂︵夏の道︶より[64]。 ●母子里︵もしり︶ - 雨竜郡幌加内町 アイヌ語の﹁モシㇼ・ウン・ナイ﹂︵島がある川︶より[65]。 ●天売︵てうり︶ - 苫前郡羽幌町 アイヌ語の﹁テウレ﹂︵魚の背腸︶、あるいはチェウレ︵足︶より[66]。 ●焼尻︵やぎしり︶ - 苫前郡羽幌町 アイヌ語の﹁ヤンケ・シㇼ﹂︵水揚げする島︶より[66]。 ●雄信内︵おのぶない[注釈 3]︶ - 天塩郡天塩町 アイヌ語の﹁オ・ヌㇷ゚・ウン・ナイ﹂︵川尻に原野がある川︶より[67]。 ●男能富︵だんのっぷ︶ - 天塩郡天塩町 ●振老︵ふらおい︶ - 天塩郡天塩町 アイヌ語の﹁フラ・ウェン・イ﹂︵臭いの悪い所︶より[68]。 ●敏音知︵ぴんねしり︶ - 枝幸郡中頓別町 アイヌ語の﹁ピンネ・シㇼ﹂︵男の山︶より[69]。 ●枝幸︵えさし︶ - 枝幸郡枝幸町 アイヌ語の﹁エサシ﹂︵岬︶より[70]。 ●活汲︵かっくみ︶- 網走郡津別町 、中川郡本別町 アイヌ語の﹁カックㇺ﹂︵柄杓︶より[71]。 ●止別︵やむべつ︶ - 斜里郡小清水町 アイヌ語の﹁ヤム・ペッ﹂︵冷たい川︶より。 ●訓子府︵くんねっぷ︶ - 常呂郡訓子府町 アイヌ語の﹁クンネㇷ゚﹂︵黒いもの︶より[72]。 ●富武士︵とっぷし︶ - 常呂郡佐呂間町 アイヌ語の﹁トプ・ウㇱ﹂︵竹が群生しているもの︶より[73]。 ●丸瀬布︵まるせっぷ︶ - 紋別郡遠軽町 アイヌ語の﹁マウレセㇷ゚﹂︵3つの川の集まる広い所︶より。 ●札久留︵さっくる︶ - 紋別郡滝上町 アイヌ語の﹁サㇰ・ル﹂︵夏の道︶より[69]。 ●興部︵おこっぺ︶ - 紋別郡興部町、紋別郡西興部村 アイヌ語の﹁オ・ウ・コッ・ペッ﹂︵川尻が互いにくっつくもの︶より[74]。 ●雄武︵おうむ︶ - 紋別郡雄武町 アイヌ語の﹁オ・ム﹂︵川尻が塞がる︶より[75]。 ●礼文華︵れぶんげ︶ - 虻田郡豊浦町 アイヌ語の﹁レプン・ケ・ㇷ゚﹂︵沖の先へ削るもの[注釈 4]︶より[76]。 ●壮瞥︵そうべつ︶ - 有珠郡壮瞥町 アイヌ語の﹁ソー・ペッ﹂︵滝の川︶より[77]。 ●平取︵びらとり︶ - 沙流郡平取町 アイヌ語の﹁ピラ・ウトゥル﹂︵崖の間︶より[78]。 ●貫気別︵ぬきべつ︶ - 沙流郡平取町 アイヌ語の﹁ヌㇷ゚キ・ペッ﹂︵濁り水の川︶より[79]。 ●新冠︵にいかっぷ︶ - 新冠郡新冠町 アイヌ語の﹁ニカㇷ゚﹂︵木の皮︶より[80]。 ●月寒︵つきさっぷ︶ - 浦河郡浦河町 アイヌ語の﹁チキサニ﹂︵ハルニレ︶より[80]。 ●西舎︵にしちゃ︶ - 浦河郡浦河町 アイヌ語の﹁ニチャ﹂︵木を伐る︶より[81]。 ●染退︵しぶちゃり[注釈 5]︶ - 日高郡新ひだか町 ﹁シペツ・チャリ﹂︵鮭の産卵場︶、﹁シペ・イチャン﹂・﹁シペッ・イチャニ﹂︵本流が散らばる︶など諸説ある[82]。 ●鳧舞︵けりまい︶ - 日高郡新ひだか町 アイヌ語の﹁ケリマㇷ゚﹂︵履き物焼くところ︶より[83]。 ●音更︵おとふけ︶ - 河東郡音更町 アイヌ語の﹁オトプケ﹂︵髪が生ずるところ︶より[84]。 ●長流枝︵おさるし︶ - 河東郡音更町 アイヌ語の﹁オ・サルㇱ﹂︵川尻に茅原が多くある川︶より。 ●居辺︵おりべ︶ - 河東郡士幌町 、河東郡上士幌町 アイヌ語の﹁ウㇽ・ペッ﹂︵丘の川︶より[85]。 ●屈足︵くったり︶- 上川郡新得町 アイヌ語の﹁クッタㇻ・ウㇱ﹂︵イタドリの群生するところ︶より[86]。 ●雄馬別︵おまべつ︶- 河西郡芽室町 ●更別︵さらべつ︶ - 河西郡更別村 アイヌ語の﹁サラ・ペッ﹂︵アシ・カヤが生い茂る地︶より[80]。 ●生花苗︵おいかまない︶ - 広尾郡大樹町 アイヌ語の﹁オイカ・オマ・ナイ﹂︵波が越えて入る川︶より[87]。 ●萠和︵もいわ︶ - 広尾郡大樹町 アイヌ語の﹁モイワ﹂︵小さな聖なる山︶より[88]。 ●音調津︵おしらべつ︶ - 広尾郡広尾町 アイヌ語の﹁オ・シララ・ウン・ペッ﹂︵川尻に岩礁のある川︶より[89]。 ●白人︵ちろっと︶ - 中川郡幕別町 アイヌ語の﹁チロ・ト﹂︵鳥の沼︶より[90]。 ●利別︵としべつ︶ - 中川郡池田町 アイヌ語の﹁トゥシ・ペッ﹂︵縄の川︶より[91]。 ●旅来︵たびこらい︶- 中川郡豊頃町 アイヌ語の﹁タㇷ゚コㇷ゚・ライ﹂︵瘤のような山の近くの、流れのない川︶より。 ●押帯︵おしょっぷ︶ - 中川郡本別町 アイヌ語の﹁オ・シュップ﹂︵川尻の箱のような峡谷︶より[85]。 ●負箙︵おふいびら︶ - 中川郡本別町 アイヌ語の﹁ウフイ・ピラ﹂︵燃える崖︶より[92]。 ●勇足︵ゆうたり︶ 中川郡本別町 アイヌ語の﹁エ・サン・ピタㇻ﹂︵頭が浜のほうに出ている川原︶より。これに﹁勇足﹂を当てて﹁えさんぴたら﹂と読ませたが難読なので﹁ゆうたり﹂と読みが変えられた[85]。 ●足寄︵あしょろ︶ - 足寄郡足寄町 アイヌ語の﹁エショロ・ペッ﹂︵沿って下る川︶より[93]。 ●愛冠︵あいかっぷ︶ - 足寄郡足寄町、厚岸郡厚岸町 アイヌ語の﹁アイカㇷ゚﹂︵矢が届かない︶より[94]。 ●大誉地︵およち︶ - 足寄郡足寄町 アイヌ語の﹁オ・イ・オチ﹂︵川のそばに﹁それ﹂の多い所[注釈 6]︶より[95]。 ●螺湾︵らわん︶ - 足寄郡足寄町 アイヌ語の﹁ラウ・アン﹂︵低い所︶より[93]。 ●鷲府︵わしっぷ︶ - 足寄郡足寄町 ●斗満︵とまむ︶ - 足寄郡陸別町 アイヌ語の﹁トマㇺ﹂︵湿地︶より[96]。 ●勲祢別︵くんねべつ︶ - 足寄郡陸別町 アイヌ語の﹁クンネ・ペッ﹂︵黒い川︶より[97]。 ●止若内︵やむわっかない︶ - 足寄郡陸別町 アイヌ語の﹁ヤㇺ・ワッカ・ナイ﹂︵冷たい水の川︶より[98]。 ●鼈奴︵べっちゃろ︶ - 十勝郡浦幌町 アイヌ語の﹁ペッチャロ﹂︵川の口︶より[99]。 ●跡永賀︵あとえか︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁アトゥイ・カ﹂︵海の上︶、または﹁アトゥイ・オカケ﹂︵海の跡︶より[100]。 ●老者舞︵おしゃまっぷ︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁オ・イチャン・オマㇷ゚﹂︵川尻に鮭鱒が卵を産むところ︶に由来[101]。 ●来止臥︵きとうし︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁キト・ウㇱ﹂︵ギョウジャニンニクがあるところ︶に由来[100]。 ●賤夫向︵せきねっぷ︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁チェプヌルンゲㇷ゚﹂︵樹木の少ない山で石落ちるところ︶に由来。 ●初無敵︵そんてき︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁ト・ウン・テㇰ﹂︵沼であるような︶に由来。 ●知方学︵ちっぽまない︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁チㇷ゚・オマ・ナイ﹂︵舟のある川︶に由来[101]。 ●重蘭窮︵ちぷらんけうし︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁チㇷ゚・ランケ・ウシ﹂︵舟下ろしをするところ︶より[102]。 ●入境学︵にこまない︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁ニ・オマ・ナイ﹂︵流木のある川︶に由来。 ●冬窓床︵ぶいま︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁プイ・モイ﹂︵穴のあいた岩のある入江︶に由来。 ●又飯時︵またいとき︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁ワッカ・タ・エトク﹂︵水を汲む源︶に由来[103]。 ●分遣瀬︵わかちゃらせ︶ - 釧路郡釧路町 アイヌ語の﹁ワッカ・チャラ・セ﹂︵水がチャラチャラ音をさせる︶より[104]。 ●厚岸︵あっけし︶ - 厚岸郡厚岸町 アイヌ語の﹁アッケ・ウㇱ﹂︵オヒョウの木の皮を剥ぐところ︶より[105]。 ●片無去︵かたむさり︶ - 厚岸郡厚岸町 アイヌ語の﹁カタㇺ・サㇽ﹂︵ツルコケモモのある湿原︶より。 ●別寒辺牛︵べかんべうし︶ - 厚岸郡厚岸町 アイヌ語の﹁ペカンペ・ウㇱ﹂︵ヒシのあるところ︶より[106]。 ●奔渡︵ぽんと︶ - 厚岸郡厚岸町 アイヌ語の﹁ポン・ト﹂︵小さな湖︶より。 ●羨古丹︵うらやこたん︶ - 厚岸郡浜中町 アイヌ語の﹁ウライ・ヤ・コタン﹂︵簗網の村︶より。 ●恵茶人︵えさしと︶ - 厚岸郡浜中町 アイヌ語の﹁エサウㇱ﹂︵頭を浜につけている沼︶より。 ●瞼暮帰︵けんぼっけ︶ - 厚岸郡浜中町 アイヌ語の﹁ケネ・ポㇰ﹂︵ハンノキの下︶より[106]。 ●後静︵しりしず︶ - 厚岸郡浜中町 アイヌ語の﹁シㇼ・スッ﹂︵山の根本︶より[107]。 ●仙鳳趾︵せんぽうし︶ - 厚岸郡浜中町 アイヌ語の﹁チェッポ・オッ﹂︵小魚がいる所︶より。 ●散布︵ちりっぷ︶ - 厚岸郡浜中町 アイヌ語の﹁チュルㇷ゚﹂︵アサリ貝︶より[106]。 ●貰人︵もうらいと︶ - 厚岸郡浜中町 アイヌ語の﹁ポン・モイレ・モイ﹂︵小さな静かな湾︶より。 ●標茶︵しべちゃ︶ - 川上郡標茶町 アイヌ語の﹁シ・ペッ・チャ﹂︵大きな川の岸︶より[108]。 ●茶安別︵ちゃんべつ︶ - 川上郡標茶町 アイヌ語の﹁チャ・アン・ペッ﹂︵岸の川︶より。 ●弟子屈︵てしかが︶ - 川上郡弟子屈町 アイヌ語の﹁テㇱ・カ・カ﹂︵簗の岸の上︶より[109]。 ●跡佐登︵あとさのぼり︶ - 川上郡弟子屈町 アイヌ語の﹁アトゥサ・ヌプリ﹂︵裸の山︶より[110]。 ●屈斜路︵くっしゃろ︶ - 川上郡弟子屈町 アイヌ語の﹁クッチャル﹂︵沼の喉口︶より[111]。 ●鐺別︵とうべつ︶ - 川上郡弟子屈町 アイヌ語の﹁ト・ペッ・クシ﹂︵ふたつに分かれる川︶より[100]。 ●最栄利別︵もえりべつ︶ - 川上郡弟子屈町 アイヌ語の﹁モイレ・ぺッ﹂︵流れの遅い川︶より。 ●雪裡︵せつり︶ - 阿寒郡鶴居村 アイヌ語の﹁セッ・チリ・ウㇱ・イ﹂︵巣・鳥の多い所︶より[112]。 ●御札部︵おさっぺ︶ - 白糠郡白糠町 アイヌ語の﹁オ・サッ・ぺ﹂︵川尻が枯れているところ︶より。 ●標津︵しべつ︶ - 標津郡中標津町、標津町 アイヌ語の﹁シ・ペッ﹂︵大きな川︶より[113]。 ●色丹︵しこたん︶ - 色丹郡色丹村︵北方領土︶ アイヌ語の﹁シ・コタン﹂︵大きな村︶より[114]。 ●紗那︵しゃな︶ - 紗那郡紗那村︵北方領土︶ アイヌ語の﹁シャン・ナイ﹂︵下る川︶より[115]。 ●蘂取︵しべとろ︶ - 蘂取郡蘂取村︵北方領土︶ アイヌ語の﹁シ・ペッ・オㇿ﹂︵大きい川のところ︶より[115]。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d 山田秀三 1984, pp. 27.
- ^ 山田秀三 1984, pp. 34.
- ^ 山田秀三 1984, pp. 22.
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