情島 (山口県)
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情島 | |
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情島の空中写真[1] | |
所在地 | 山口県大島郡周防大島町 |
所在海域 | 瀬戸内海 |
所属諸島 | 防予諸島 |
座標 | 北緯33度57分34秒 東経132度28分26秒 / 北緯33.95944度 東経132.47389度座標: 北緯33度57分34秒 東経132度28分26秒 / 北緯33.95944度 東経132.47389度 |
面積 | 1.0 km² |
最高標高 | 148 m |
人口 | 47人(2018年) |
プロジェクト 地形 |
情島︵なさけじま︶は、屋代島︵周防大島︶の隣︵伊保田港から東へ約3km︶に位置する防予諸島︵周防大島諸島︶の島である。山口県大島郡周防大島町に属する。
山口県の最東端はミルガ瀬戸を挟んで東隣に位置する諸島︵もろしま︶であるが、諸島は無人島であるため、有人島としては山口県では最東部に位置する島である。
地理[編集]
●面積‥1.0 km2 ●位置‥伊保田港から東へ約3km、周防大島の瀬戸ヶ鼻より、北東へ約0.4 km、本土との距離は1.0kmである。 ●人口‥47人[2] ●世帯数‥33世帯 集落は、島の東側の小さな入り江に沿って4か所に分かれている。産業[編集]
●漁業︵鯛、鱸などの一本釣り︶が中心である。教育[編集]
●周防大島町立情島小中学校 - 2017年度︵平成29年度︶以降休校中。 1888年︵明治21年︶に和田村立油田尋常小学校分教場として創立。1959年︵昭和34年︶には122名の児童生徒数がいたが、2006年︵平成18年︶末に島内の児童・生徒がいなくなり、以降は島内にあった児童養護施設﹁あけぼの寮﹂で暮らす子供達のみが通っていた。2017年︵平成29年︶3月末をもってあけぼの寮が岩国市に移転し、休校となった[3]。交通[編集]
●周防大島伊保田港より、町営の定期船﹁せと丸﹂が1日5往復運航。 ●所要時間は約15分で、本浦集落に定期船乗り場がある。 定期船のドック入りなどにより、ダイヤが一部変更となる場合もあるので注意が必要である。その他[編集]
●この島と屋代島︵周防大島︶の間は情の瀬戸︵串ケ瀬瀬戸︶、諸島︵もろじま・無人島︶との間はミルガ瀬戸が通り、さらに諸島と津和地島︵愛媛県・防予諸島︶との間には諸島水道が通っている。 ●この島には宿泊施設がない。 ●1976年︵昭和51年︶7月2日、﹁機船ふたば機船グレート・ビクトリー衝突事件﹂が発生した。この島の沖で日本カーフェリーのフェリーふたばとパナマ船籍の貨物船グレート・ビクトリーが衝突し、乗客・乗員15人が死傷したが、島民の献身的な救助活動により犠牲者の数を最小限に食い止めた。諸島水道を望む位置に、のちに犠牲者の慰霊碑として﹁ふたば海難慰霊之碑﹂が建てられている。 ●昭和20年代に島民が戦災孤児や年季奉公の少年たちを集め、船の舵とりとして児童労働させていたことが脱走者の保護によって発覚し、﹁舵子事件﹂と呼ばれ問題となった[4]。事件は1958年に﹁怒りの孤島﹂として映画化された。 ●下松市在住の歌手・北海まさるが、演歌﹁こころ情島﹂を歌っている。脚注[編集]
(一)^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成︵1981年撮影の4枚を合成︶
(二)^ 2018年︵平成30年︶4月1日現在の住民基本台帳による。それ以前の人口は139人であった。
(三)^ 周防大島町立情島小中学校 休校のしおり (PDF)
(四)^ 加登田恵子﹁︿児童福祉法体制﹀受容のプロセス : 舵子事件をめぐって﹂﹃山口県立大学学術情報﹄第2巻、山口県立大学社会福祉学部、2009年、39-70頁、CRID 1050564287489212672 、ISSN 1882-6393、2022年11月14日閲覧。
外部リンク[編集]