鼠橋

鼠橋
鼠橋
基本情報
国	日本
所在地	長野県埴科郡坂城町大字南条
交差物件	千曲川
用途	道路橋
路線名	坂城町道A05号線
管理者	坂城町
施工者	宮地鐵工所
着工	1981年（昭和56年）7月
竣工	1988年（昭和63年）7月
開通	1988年（昭和63年）7月19日
座標	北緯36度25分34.9秒東経138度11分18.3秒 / 北緯36.426361度東経138.188417度
構造諸元
形式	連続鈑桁橋
材料	鋼
全長	386.0 m
幅	9.750 m
最大支間長	48.0 m
関連項目
	橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
	テンプレートを表示

鼠橋︵ねずみばし︶は、長野県埴科郡坂城町大字南条の千曲川に架かる橋長386 m︵メートル︶の坂城町道A05号線の桁橋。

概要[編集]

千曲川に架かる坂城町の橋の中で、最も上流側に架かっている。 ●形式 - 鋼4径間連続鈑桁橋2連 ●橋長 - 386.0 m ●支間割 - 2 × ( 4×48.0 m) ●幅員 ●総幅員 - 9.750 m ●有効幅員 - 8.750 m ●車道 - 6.75 m ●歩道 - 片側2.00 m ●床版 - 鉄筋コンクリート ●総鋼重 - 800 t ●施工 - 宮地鐵工所^[注釈 1] ^[1]^[2]^[3]^[4]

歴史[編集]

江戸時代は鼠宿から篠ノ井矢代まで千曲川に橋はなく、すべて渡し船により往来された。現在の鼠橋のあたりには小網御林舟渡があった。当時はこの渡しより南側で千曲川左岸を通行することができなかったため、それより以南は上田まで渡しが存在しなかった^[5]。 1873年︵明治6年︶に舟橋が架橋された^[6]。その後、1894年︵明治27年︶7月に橋長95 m、幅員2.4 mの板橋が架橋される^[7]^[8]^[9]^[5]。その後、1926年︵大正15年︶6月10日に幅員2.1 mの木塔・無補剛吊橋が完成し^[10]、1955年︵昭和30年︶^[注釈 2]には橋長225.50 m、幅員3.1 mの2径間鋼下路補剛トラス吊橋に架け替えられた^[11]^[9]^[12]^[5]。この吊橋は活荷重1.5 tの3等橋で基礎はケーソン3基、重力式1基、木脚9基であった^[13]。この吊橋は1981年︵昭和56年︶8月22日から23日にかけての台風15号のため、通行不能となり、1982年︵昭和57年︶1月30日に災害復旧工事が起工し、1984年︵昭和59年︶6月30日に暫定開通した。新橋は7年後の1988年︵昭和63年︶7月19日に全面開通した^[11]^[9]^[12]^[14]。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

^ 現在の宮地エンジニアリング
^ 信濃川百年史では昭和28年設置としている。

出典[編集]

(一)^ “橋梁年鑑昭和60年版” (PDF). 日本橋梁建設協会. pp. 162, 163. 2021年4月24日閲覧。 (二)^ “橋梁年鑑昭和61年版” (PDF). 日本橋梁建設協会. pp. 170, 171. 2021年4月24日閲覧。 (三)^ “千曲川・橋梁の今昔その5坂城大橋” (PDF). 長野県千曲建設事務所総務課. 2021年4月24日閲覧。 (四)^ “対象橋梁ごとの概ねの次回点検時期及び修繕内容・時期又は架替時期” (PDF). 坂城町. 2021年4月24日閲覧。 (五)^ ^a ^b ^c﹃歴史の道路調査書XXXI 千曲川﹄70頁。 (六)^ “鼠橋1873”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年4月24日閲覧。 (七)^ “鼠橋1894-7”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年4月24日閲覧。 (八)^ 小西純一﹁長野県統計書に見る明治・大正時代の長野県道路橋架設状況について﹂︵PDF︶﹃土木史研究講演集﹄第25巻、土木学会、2005年、297–306、2021年4月24日閲覧。 (九)^ ^a ^b ^c長野県千曲建設事務所 [@nagano_chikuken] (2021年3月24日). "#橋カード ① #鼠橋︵ねずみばし︶". X︵旧Twitter︶より2021年4月24日閲覧。 (十)^ “鼠橋1926-6-10”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年4月24日閲覧。 (11)^ ^a ^b“鼠橋1953”. 土木学会附属土木図書館. 橋梁史年表. 土木学会. 2021年4月24日閲覧。 (12)^ ^a ^b﹃信濃路・橋の秘めごと﹄105–106頁。 (13)^ ﹃信濃川百年史﹄1159頁。 (14)^ “11-21. 町の歴史” (XLS). 坂城町統計書︵令和2年度︶. 坂城町. 2021年4月24日閲覧。

参考文献[編集]

●建設省北陸地方建設局﹃信濃川百年史﹄社団法人北陸建設弘済会、1979年3月30日。 ●青木潤﹃信濃路・橋の秘めごと﹄︵初版︶アース工房、1999年5月10日。 ●長野県教育委員会﹃歴史の道路調査書XXXI 千曲川﹄︵初版︶長野県文化財保護協会、1992年6月20日。

外部リンク[編集]

坂城町 - 橋梁管理者
空から眺める千曲川・犀川千曲川上流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所

[1] 現在の宮地エンジニアリング

[12] 信濃川百年史では昭和28年設置としている。

[注釈 1]

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[注釈 2]

[11]

[12]

[13]

[14]

表話編歴信濃川の橋
千曲川	(源流甲武信ヶ岳) 蓬2号橋蓬1号橋日本基橋黒厳橋室屋橋秋山1号橋秋山2号橋秋山3号橋居倉橋下木戸橋小坂橋金山橋横沢橋大深山橋赤顔橋本郷橋男橋樋沢新田橋第一千曲川橋梁（小海線）広瀬橋第二千曲川橋梁（小海線）向橋第三千曲川橋梁（小海線）古屋敷橋第四千曲川橋梁（小海線）海ノ口大橋大芝橋第五千曲川橋梁（小海線）海尻橋第六千曲川橋梁（小海線）箕輪橋第七千曲川橋梁（小海線）小海大橋清流ふれあい橋馬流橋東馬流橋高岩橋千曲橋天神橋宮前橋下畑橋南佐久大橋栄海橋栄橋八十厳橋三条大橋臼田橋住吉橋野沢橋佐久大橋浅蓼大橋御影橋千曲川橋（中部横断道）佐久橋琵琶島橋中津橋第一千曲川橋梁（北陸新幹線）浅科大橋宮沢橋 ~~大杭橋~~ 小諸大橋戻り橋大久保橋布引大橋布下橋鏡橋羽毛山橋田中橋大屋橋大石橋第二千曲川橋梁（北陸新幹線）小牧橋常田新橋千曲川橋梁（別所線）上田橋古舟橋上田大橋鼠橋大望橋坂城大橋昭和橋笄橋万葉橋大正橋冠着橋平和橋千曲橋粟佐橋千曲川橋（長野道）第三千曲川橋梁（北陸新幹線）千曲川橋梁（しなの鉄道線）篠ノ井橋岩野橋赤坂橋松代大橋更埴橋関崎橋落合橋 (犀川合流点) 屋島橋村山橋（長野電鉄長野線供用橋）小布施橋第四千曲川橋梁（北陸新幹線）立ヶ花橋北千曲川橋（上信越道）上今井橋笠倉壁田橋（豊田中野線）古牧橋第五千曲川橋梁（北陸新幹線）綱切橋中央橋大関橋常盤大橋柏尾橋湯滝橋市川橋東大滝橋明石大橋箕作平滝大橋百合居橋 (信濃川)
信濃川	(千曲川) 宮野原橋上郷橋田中橋信濃川橋豊船橋信濃川橋梁（飯山線）宮中橋姿大橋信濃川橋梁（ほくほく線）十日町橋妻有大橋栄橋魚沼橋川井大橋越後川口橋（関越道）西倉橋（魚野川合流点）牛ケ島大橋山本山大橋旭橋小千谷大橋越の大橋越路橋信濃川橋梁（信越本線）フェニックス大橋長生橋大手大橋長岡大橋蔵王橋信濃川橋（北陸道）与板橋（大河津分水分派点）本川橋萬盛橋（中ノ口川分派点）蒲原大橋栄橋（北陸道）第一信濃川橋梁（上越新幹線）三条大橋瑞雲橋信濃川橋梁（弥彦線）石上大橋景雲橋加茂大橋五反田橋庄瀬橋小須戸橋臼井橋大郷橋信濃川大橋（中ノ口川合流点）ときめき橋（北陸道）第二信濃川橋梁（上越新幹線）新潟大橋平成大橋（関屋分水分派点）本川大橋千歳大橋信濃川橋梁（越後線）昭和大橋八千代橋萬代橋柳都大橋 (新潟みなとトンネル) (河口日本海)
中ノ口川	(中ノ口水門より分派) 中ノ口水門橋八王寺橋県央大橋燕橋中央橋中ノ口川橋梁（弥彦線）朝日大橋六ヶ江橋中之口川橋（北陸道）中ノ口川橋梁（上越新幹線）佐渡橋新飯田橋児ノ木橋両郡橋針ヶ曽根橋月潟橋萱場橋四ツ合橋富月橋凧見橋白根橋味方橋味方歩道橋高井橋根岸橋中ノ口川大橋松橋橋塩俵橋大野大橋大野橋信濃川大橋 (合流点信濃川)
大河津分水	(大河津可動堰より分派) 大河津可動堰管理橋大河津橋信濃川分水橋梁（越後線）渡部橋野積橋 (河口日本海)
関屋分水	(信濃川水門より分派) 関屋大橋関屋分水橋梁（越後線）有明大橋堀割橋浜浦橋新潟大堰橋(河口日本海)
コモンズ・ Category:信濃川の橋・Category:中ノ口川の橋・Category:関屋分水の橋・Category:大河津分水の橋