「TBSラジオ」の版間の差分
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TBSラジオの放送対象地域では、[[ビデオリサーチ]]が1990年から、[[東京駅]]から35km圏内における居住者の聴取状況︵個人聴取率︶を偶数月︵2月・4月・6月・8月・10月・12月︶に調査している。調査期間は基本として第3週の7日間だが、2009年までの4月・6月・8月には2週間にわたって実施していたほか、[[オリンピック]]の開催年には開催期間中︵冬季は2月・夏季は8月︶のみ期間を変更している。
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TBSラジオの放送対象地域では、[[ビデオリサーチ]]が1990年から、[[東京駅]]から35km圏内における居住者の聴取状況︵個人聴取率︶を偶数月︵2月・4月・6月・8月・10月・12月︶に調査している。調査期間は基本として第3週の7日間だが、2009年までの4月・6月・8月には2週間にわたって実施していたほか、[[オリンピック]]の開催年には開催期間中︵冬季は2月・夏季は8月︶のみ期間を変更している。
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対抗となる[[全国ラジオネットワーク]](NRN)のキー局である[[文化放送]]や[[ニッポン放送]]とは異なり、[[1986年]](昭和61年)秋の改編における『[[ハローナイト]]』から、一時期ぶれこそあったものの、聴取者層の年齢をやや高めに設定したアダルト路線をとってきた。年に6回実施されている[[聴取率]]調査([[レーティング]])において、TBSラジオは「[[首都圏 (日本)|首都圏]]で一番聴かれているラジオ局」として、2001年(平成13年)8月から2021年4月分まで、119期(19年10か月)にわたって[[聴取率]]トップを維持していた |
対抗となる[[全国ラジオネットワーク]]︵NRN︶のキー局である[[文化放送]]や[[ニッポン放送]]とは異なり、[[1986年]]︵昭和61年︶秋の改編における﹃[[ハローナイト]]﹄から、一時期ぶれこそあったものの、聴取者層の年齢をやや高めに設定したアダルト路線をとってきた。年に6回実施されている[[聴取率]]調査︵[[レーティング]]︶において、TBSラジオは﹁[[首都圏 (日本)|首都圏]]で一番聴かれているラジオ局﹂として、2001年︵平成13年︶8月から2021年4月分まで、119期︵19年10か月︶にわたって[[聴取率]]トップを維持していた<ref>{{Twitter status|mn_enta_tv|1415325615335510017}}</ref><ref name="hagiwara">{{Cite web|title=TBSラジオ、約20年ぶりの聴取率1位転落も﹁他局との争いには興味がない﹂と語る“独自戦略”|url=https://thetv.jp/news/detail/1052540/|website=WEBザテレビジョン|accessdate=2021-10-11|date=2021-10-07|page=1}}</ref>。
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TBSラジオは2001年4月分まで文化放送やニッポン放送の後塵を拝していたが、2001年6月分から単独首位の座を維持していた<ref>{{Twitter status|mn_enta_tv|1415325615335510017}}</ref><ref name="hagiwara">{{Cite web|title=TBSラジオ、約20年ぶりの聴取率1位転落も﹁他局との争いには興味がない﹂と語る“独自戦略”|url=https://thetv.jp/news/detail/1052540/|website=WEBザテレビジョン|accessdate=2021-10-11|date=2021-10-07|page=1}}</ref>。
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このように長年にわたって聴取率が好調だった背景には、[[ジャパン・ラジオ・ネットワーク|JRN]](TBSラジオが基幹局)や[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|JNN]](TBS→[[TBSテレビ]]が基幹局)といった全国規模のニュースネットワークの豊富な取材力を生かした[[ニュース]]・[[情報番組]]が、ラジオ番組に長年親しんできた世代(50 - 60代)から手厚い支持を受けていたことが挙げられている。聴取率の調査対象者が2001年(平成13年)10月期より69歳まで引き上げられたこともTBSの追い風になった<ref>[http://www.tbs.co.jp/pressreleases/20011108.html TBSラジオ 10月聴取率調査でもトップ 2期連続単独首位 男女35才〜49才でも平日平均、土曜、週平均でトップ] - TBSラジオ&コミュニケーションズ 編成局編成部 2001年11月7日</ref>。 |
このように長年にわたって聴取率が好調だった背景には、[[ジャパン・ラジオ・ネットワーク|JRN]](TBSラジオが基幹局)や[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|JNN]](TBS→[[TBSテレビ]]が基幹局)といった全国規模のニュースネットワークの豊富な取材力を生かした[[ニュース]]・[[情報番組]]が、ラジオ番組に長年親しんできた世代(50 - 60代)から手厚い支持を受けていたことが挙げられている。聴取率の調査対象者が2001年(平成13年)10月期より69歳まで引き上げられたこともTBSの追い風になった<ref>[http://www.tbs.co.jp/pressreleases/20011108.html TBSラジオ 10月聴取率調査でもトップ 2期連続単独首位 男女35才〜49才でも平日平均、土曜、週平均でトップ] - TBSラジオ&コミュニケーションズ 編成局編成部 2001年11月7日</ref>。 |
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=== 方針転換 === |
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2018年10月までのTBSラジオは、他の調査対象局と同様に調査期間を「スペシャルウィーク」に設定。期間中に予算を増額したうえで、期間外のレギュラー放送では(予算などとの兼ね合いで)招きにくい特別なゲストを期間中の自社制作番組に迎えたり、聴取者向けのプレゼントを手厚くしたりするなどの施策で聴取率の上昇や単独首位の維持を図ってきた<ref name="reform">{{Cite web |url=https://www.news-postseven.com/archives/20220217_1726817.html?DETAIL |title=「長年の王者」TBSラジオの苦戦 フジテレビと共通する“栄華の弊害”も |publisher=NEWSポストセブン |date=2022-02-17|accessdate=2022-02-18}}</ref>。しかし、[[読売広告社]]を経て[[J-WAVE]](調査対象局の1つで1988年開局のFM単営局)で編成部長を務めた三村孝成が2018年6月に代表取締役社長へ就任したことを機に、同年12月から既存の聴取率調査に対する方針を転換。営業上は調査データの活用を続けながら<ref>[https://tbsrsales.jp/ TBSラジオ営業サイト]</ref>も、放送上は「スペシャルウィーク」の設定や上記の施策を取り止めている<ref name="sw">{{Cite news|title=TBSラジオ“スペシャルウィーク”12月からやめます ラジコのデータ活用へ|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2018/11/28/0011858762.shtml|publisher=デイリースポーツ|date=2018-11-28|accessdate=2018-11-30}}</ref>。 |
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TBSラジオでは、﹁スペシャルウィーク﹂の廃止などに踏み切った理由として、[[radiko]]でのサイマル配信開始︵2010年︶を機に聴取者数を﹁ラジオ365データ﹂︵実測値︶としてリアルタイムで把握できるようになったことを明言<ref name="sw" /><ref name="reform" />。2010年代の後半からは、レギュラーパーソナリティの高齢化が進んでいることなどを背景に、自社制作で長年放送されてきた生ワイド番組を相次いで終了︵[[#番組の編成傾向・歴史|詳細後述]]︶。ラジオ東京時代の1952年から続けてきた[[TBSラジオ エキサイトベースボール|プロ野球中継の自社向け放送業務]]も2017年限りで完全に終えるなど、年2回︵4月・10月︶の番組改編のたびにタイムテーブルを大幅に変更しながら、パーソナリティや﹁メインターゲット﹂に当たる聴取者の世代交代を図っている<ref name="crisis" />。このような﹁改革﹂を矢継ぎ早に進める一方で、2021年6月分の聴取率調査では[[J-WAVE]]、同年10月分の調査では[[TOKYO FM]]が単独首位を初めてマーク。 |
TBSラジオでは、﹁スペシャルウィーク﹂の廃止などに踏み切った理由として、[[radiko]]でのサイマル配信開始︵2010年︶を機に聴取者数を﹁ラジオ365データ﹂︵実測値︶としてリアルタイムで把握できるようになったことを明言<ref name="sw" /><ref name="reform" />。2010年代の後半からは、レギュラーパーソナリティの高齢化が進んでいることなどを背景に、自社制作で長年放送されてきた生ワイド番組を相次いで終了︵[[#番組の編成傾向・歴史|詳細後述]]︶。ラジオ東京時代の1952年から続けてきた[[TBSラジオ エキサイトベースボール|プロ野球中継の自社向け放送業務]]も2017年限りで完全に終えるなど、年2回︵4月・10月︶の番組改編のたびにタイムテーブルを大幅に変更しながら、パーソナリティや﹁メインターゲット﹂に当たる聴取者の世代交代を図っている<ref name="crisis" />。このような﹁改革﹂を矢継ぎ早に進める一方で、2021年6月分の聴取率調査では[[J-WAVE]]、同年10月分の調査では[[TOKYO FM]]が単独首位を初めてマーク。2022年4月改編後最初の調査︵同月第3週実施分︶では順位を4位にまで下げている<ref name="crisis">{{Cite web|title=かつての王者、TBSラジオが聴取率調査4位に転落の衝撃 凋落に歯止めはかかるか|url=https://www.news-postseven.com/archives/20220525_1757452.html?DETAIL|website=NEWSポストセブン|accessdate=2022-05-25|date=2022-05-26|page=1}}</ref>。
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(「聴取者が聴取する局の周波数や番組をあまり変えない」という意味で)「習慣のメディア」とされるラジオ<ref name="crisis" />の世界で、TBSラジオが上記の「改革」へ舵を切った背景には、ラジオ番組への総接触時間が他のメディアに比べて少ないことや、関東地区の聴取率が2ヶ月に1回のアンケート調査でしか把握できないばかりか、収益や広告料と連動しなくなっていることが挙げられている。2021年10月の時点で「UXプランニング部長」として編成部門を率いていた萩原慶太郎によれば、このような現状の下で、「聴取率調査を『(ラジオでの広告効果を測るうえで)唯一の指標』として信じ続けても良いのか?」「普段の放送とは違う企画で聴取率を『盛る』かのようなスペシャルウィークや、高齢者の聴取をとりわけ意識した番組作りの結果として聴取率1位を獲得することは、今後のラジオ業界にとってどれほど有益なのか?」といった課題が社内から提起されたことが「改革」のきっかけになったという<ref name="hagiwara" />。ちなみに萩原は、「古くからのリスナーさん(既存の聴取者)を大切にしつつも、多様な価値観を提供してきたこと」「こだわりのトークの面白さを追求してきたこと」をTBSラジオの強み、「在京他局に比べて長寿番組が多い一方で社員数が少ない故に、『トライアル』や『チャレンジ』に打って出る機会が少ないこと」を弱みに挙げたうえで、「他局との争いには興味がない。むしろ、リスナーの総数をTBSらしいアプローチで増やすことが大事」「新規(聴取者)層の開拓を目指せば、聴取率は自然と1位でなくなるので、現状では『1位だけ』にこだわる必要はない。今後は(前述した弱みを克服しながら)リスナーさん(聴取者)から愛される番組を3~4年のスパンで作らなければならない」とも語っている<ref>{{Cite web|title=TBSラジオ、約20年ぶりの聴取率1位転落も「他局との争いには興味がない」と語る“独自戦略”|url=https://thetv.jp/news/detail/1052540/p2/|website=WEBザテレビジョン|accessdate=2021-10-11|date=2021-10-07|page=2}}</ref>。 |
(「聴取者が聴取する局の周波数や番組をあまり変えない」という意味で)「習慣のメディア」とされるラジオ<ref name="crisis" />の世界で、TBSラジオが上記の「改革」へ舵を切った背景には、ラジオ番組への総接触時間が他のメディアに比べて少ないことや、関東地区の聴取率が2ヶ月に1回のアンケート調査でしか把握できないばかりか、収益や広告料と連動しなくなっていることが挙げられている。2021年10月の時点で「UXプランニング部長」として編成部門を率いていた萩原慶太郎によれば、このような現状の下で、「聴取率調査を『(ラジオでの広告効果を測るうえで)唯一の指標』として信じ続けても良いのか?」「普段の放送とは違う企画で聴取率を『盛る』かのようなスペシャルウィークや、高齢者の聴取をとりわけ意識した番組作りの結果として聴取率1位を獲得することは、今後のラジオ業界にとってどれほど有益なのか?」といった課題が社内から提起されたことが「改革」のきっかけになったという<ref name="hagiwara" />。ちなみに萩原は、「古くからのリスナーさん(既存の聴取者)を大切にしつつも、多様な価値観を提供してきたこと」「こだわりのトークの面白さを追求してきたこと」をTBSラジオの強み、「在京他局に比べて長寿番組が多い一方で社員数が少ない故に、『トライアル』や『チャレンジ』に打って出る機会が少ないこと」を弱みに挙げたうえで、「他局との争いには興味がない。むしろ、リスナーの総数をTBSらしいアプローチで増やすことが大事」「新規(聴取者)層の開拓を目指せば、聴取率は自然と1位でなくなるので、現状では『1位だけ』にこだわる必要はない。今後は(前述した弱みを克服しながら)リスナーさん(聴取者)から愛される番組を3~4年のスパンで作らなければならない」とも語っている<ref>{{Cite web|title=TBSラジオ、約20年ぶりの聴取率1位転落も「他局との争いには興味がない」と語る“独自戦略”|url=https://thetv.jp/news/detail/1052540/p2/|website=WEBザテレビジョン|accessdate=2021-10-11|date=2021-10-07|page=2}}</ref>。 |
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* TBSラジオ・クリーンサタデーキャンペーン |
* TBSラジオ・クリーンサタデーキャンペーン |
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**TBSラジオ戸田送信所では、2018年12月8日の放送開始から、送信所の発電を |
**TBSラジオ戸田送信所では、2018年12月8日の放送開始から、送信所の発電をみんな電力株式会社(現・株式会社UPDATER)提供の[[再生可能エネルギー]]に全面的に切り替えて送信を行っている。TBSラジオが取り組む環境保全の国際的な課題解決への一環とするとともに、「リスナーの皆さんとともに環境問題について考え、新しい行動を起こしていく」取り組みの一環として、毎週土曜日の早朝~夕方のワイド番組において、様々な環境問題の取り組みを、リスナーや各団体などから募集する「TBSラジオ・クリーンサタデーキャンペーン」をおこなっている<ref>[https://www.tbsradio.jp/327326 TBSラジオ・クリーンサタデーキャンペーン]</ref>。 |
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* 聴取可能エリア |
* 聴取可能エリア |
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** 同社が公表している聴取可能エリアは、関東地方の1都6県を完全にカバーしており、周辺県の50%︵福島・長野50%、静岡70%、山梨100%、新潟5%各人口比︶も良好〜実用上聴取可能な範囲としている<ref>[https://web.archive.org/web/20190714011654/http://www.tbs.co.jp:80/radio/sales/cm/howmany.html TBSラジオのCMについて︵TBSラジオ営業情報︶]</ref>。
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** 同社が公表している聴取可能エリアは、関東地方の1都6県を完全にカバーしており、周辺県の50%︵福島・長野50%、静岡70%、山梨100%、新潟5%各人口比︶も良好〜実用上聴取可能な範囲としている<ref>[https://web.archive.org/web/20190714011654/http://www.tbs.co.jp:80/radio/sales/cm/howmany.html TBSラジオのCMについて︵TBSラジオ営業情報︶]</ref>。
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** [[東京都島嶼部]](大島地区除く)では、送信所からの距離の関係で、一部の限られた狭い地域を除き、電波が[[電離層]]に反射して届く夜間のみの受信に限られるが、2010年3月15日以降はradikoを利用することで、[[インターネット]]回線必須ではあるが、安定して聴取可能となっている。 |
** [[東京都島嶼部]](大島地区除く)では、送信所からの距離の関係で、一部の限られた狭い地域を除き、電波が[[電離層]]に反射して届く夜間のみの受信に限られるが、2010年3月15日以降はradikoを利用することで、[[インターネット]]回線必須ではあるが、安定して聴取可能となっている。 |
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** [[スピルオーバー]]によって、終日北は[[福島県]][[郡山市]]、西は[[山梨県]][[富士吉田市]]近辺、[[静岡県]] |
** [[スピルオーバー]]によって、終日北は[[福島県]][[郡山市]]、西は[[山梨県]][[富士吉田市]]近辺、[[静岡県]]中部まで聴取可能で、海上伝搬という特性により佐渡島南岸や能登半島東岸も比較的良好に受信できる。夜間は日本国内・近隣諸国を含めて他に954kHzを使用している中波放送が無いため全国的に聴取可能である。
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** 但し、[[北海道]][[室蘭市]]、[[滋賀県]][[彦根市]]、[[徳島県]][[徳島市]]、[[長崎県]][[五島市]]、[[青森県]][[青森市]]、[[鳥取県]][[米子市]]、[[山口県]][[萩市]]、[[愛媛県]][[松山市]]、[[佐賀県]][[佐賀市]]周辺では、[[NHKラジオ第1放送]]の周波数(945kHzまたは963kHz)が近いため、夜間でもやや聴取困難。 |
** 但し、[[北海道]][[室蘭市]]、[[滋賀県]][[彦根市]]、[[徳島県]][[徳島市]]、[[長崎県]][[五島市]]、[[青森県]][[青森市]]、[[鳥取県]][[米子市]]、[[山口県]][[萩市]]、[[愛媛県]][[松山市]]、[[佐賀県]][[佐賀市]]周辺では、[[NHKラジオ第1放送]]の周波数(945kHzまたは963kHz)が近いため、夜間でもやや聴取困難。 |
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** 送信所上空に雷雲が発生した場合、聞き取りづらくなる現象があり、その際は番組中にパーソナリティが「'''戸田送信所付近で雷雲が発生しているため、お聞き苦しい場合があります。'''」という断りのアナウンスを入れている。 |
** 送信所上空に雷雲が発生した場合、聞き取りづらくなる現象があり、その際は番組中にパーソナリティが「'''戸田送信所付近で雷雲が発生しているため、お聞き苦しい場合があります。'''」という断りのアナウンスを入れている。 |
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︻'''各県警'''︼ 2019年︵令和元年︶9月27日をもって、'''神奈川県警・埼玉県警・千葉県警へのキャスターの配置を廃止'''した<ref>{{Twitter status|TBSR_PR|1176692813670445056}}</ref>。同日の﹃アフター6ジャンクション﹄が最後の放送となった。以下は廃止時点での担当者。
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︻'''各県警'''︼ 2019年︵令和元年︶9月27日をもって、'''神奈川県警・埼玉県警・千葉県警へのキャスターの配置を廃止'''した<ref>{{Twitter status|TBSR_PR|1176692813670445056}}</ref>。同日の﹃アフター6ジャンクション﹄が最後の放送となった。以下は廃止時点での担当者。
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* 酒井良子<神奈川>(1980年代より出演) |
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* [[柳沢怜]]<神奈川>(2000年より出演。TBSラジオキャスター) |
* [[柳沢怜]]<神奈川>(2000年より出演。TBSラジオキャスター) |
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* 加藤奈央<神奈川>(2015年9月 - 。TBSラジオキャスター) |
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* 斉藤裕子<埼玉>︵2014年12月 - 。1990年代 - 2014年9月は警視庁担当、2014年12月 - 2015年3月までは千葉も兼任。それ以前は埼玉の担当だった時期もあり。元954キャスタードライバー︶
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* [[海老原美代子]]<埼玉>(2017年1月 - 。気象予報士。2013年7月まで気象予報士として、TBSラジオに出演) |
* [[海老原美代子]]<埼玉>(2017年1月 - 。気象予報士。2013年7月まで気象予報士として、TBSラジオに出演) |
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* 河瀬やよひ<千葉> |
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* 成宮千晴<千葉>(2016年7月 - 。元[[千葉テレビ放送|チバテレビ]]交通情報担当) |
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【'''過去の担当キャスター'''】 |
【'''過去の担当キャスター'''】 |
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* [[宮脇花織]]<警視庁>( - 2007年8月。元954情報キャスター) |
* [[宮脇花織]]<警視庁>( - 2007年8月。元954情報キャスター) |
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* [[阿南京子]]<警視庁>︵1980年代 - 2015年1月。以前は埼玉の担当だった。中咽頭がん治療の為、降板<ref>[https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1515664.html 阿南京子さん中咽頭がん治療 ラジオ交通情報で人気] - [[日刊スポーツ]]、2015年7月31日</ref>。︶
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* [[阿南京子]]<警視庁>︵1980年代 - 2015年1月。以前は埼玉の担当だった。中咽頭がん治療の為、降板<ref>[https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1515664.html 阿南京子さん中咽頭がん治療 ラジオ交通情報で人気] - [[日刊スポーツ]]、2015年7月31日</ref>。︶
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* 恩田美穂子<警視庁>(2004年12月 - 2005年12月、2014年10月 - 2016年9月。以前は埼玉の担当だった。元[[954情報キャスター]]) |
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* [[山崎景子]]<警視庁>(2008年7月 - 2014年12月。)2006年10月 - 2008年7月までは埼玉の担当だった。元954情報キャスター) |
* [[山崎景子]]<警視庁>(2008年7月 - 2014年12月。)2006年10月 - 2008年7月までは埼玉の担当だった。元954情報キャスター) |
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* [[平井麻枝子]]<神奈川>( - 2008年12月。元954情報キャスター) |
* [[平井麻枝子]]<神奈川>( - 2008年12月。元954情報キャスター) |
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* [[新崎真倫]]<神奈川>(2008年12月 - 2010年3月。元954情報キャスター、現フリーアナウンサー) |
* [[新崎真倫]]<神奈川>(2008年12月 - 2010年3月。元954情報キャスター、現フリーアナウンサー) |
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* [[小西杏奈]]<神奈川>(2015年4月 - 6月。元954情報キャスター) |
* [[小西杏奈]]<神奈川>(2015年4月 - 6月。元954情報キャスター) |
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* 綾部峰雪<埼玉>( - 2006年9月。元954情報キャスター) |
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* [[一場麻美]]<埼玉>(2007年4月 - 2010年9月。元954情報キャスター) |
* [[一場麻美]]<埼玉>(2007年4月 - 2010年9月。元954情報キャスター) |
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* [[野村麻美]]<埼玉>(2008年2月 - 2009年3月。元954情報キャスター) |
* [[野村麻美]]<埼玉>(2008年2月 - 2009年3月。元954情報キャスター) |
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* [[波岡陽子]]<埼玉>(2010年6月 - 2015年8月(途中、休養期間あり)。元954情報キャスター) |
* [[波岡陽子]]<埼玉>(2010年6月 - 2015年8月(途中、休養期間あり)。元954情報キャスター) |
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* [[佐藤しほ里]]<埼玉>( - 2011年4月。元954情報キャスター) |
* [[佐藤しほ里]]<埼玉>( - 2011年4月。元954情報キャスター) |
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* 安井衣里<埼玉>(2011年5月 - 2012年2月。元954情報キャスター) |
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* 村山亜希子<埼玉>(2011年12月 - 2013年5月。元954情報キャスター) |
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* 大澤瞳<埼玉>(2013年6月 - 2014年3月。元954情報キャスター) |
* 大澤瞳<埼玉>(2013年6月 - 2014年3月。元954情報キャスター) |
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* [[阿部文音]]<埼玉>(2013年7月 - 2016年3月。TBSラジオキャスター) |
* [[阿部文音]]<埼玉>(2013年7月 - 2016年3月。TBSラジオキャスター) |
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* [[小島明子]]<千葉>( - 2007年8月。元954情報キャスター) |
* [[小島明子]]<千葉>( - 2007年8月。元954情報キャスター) |
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* [[泉貴子 (キャスター)|泉貴子]]<千葉> ( - 2009年2月。元954情報キャスター) |
* [[泉貴子 (キャスター)|泉貴子]]<千葉> ( - 2009年2月。元954情報キャスター) |
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* 多田のり<千葉>(1980年代 - 2017年3月) |
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* 楠本有美<千葉>(2017年4月 - 2018年1月) |
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* 石井美江<千葉>(2018年2月 - 2019年1月。TBSラジオキャスター(当時)、現[[NHK金沢放送局]]契約キャスター) |
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== 時報 == |
== 時報 == |
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* [[TBSラジオデジタル]] - 地上デジタル音声放送にて行っていたAMラジオのサイマル放送。[[2008年]]︵平成20年︶[[9月29日]]開始。[[2011年]]︵平成23年︶[[3月31日]]終了。
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* [[TBSラジオデジタル]] - 地上デジタル音声放送にて行っていたAMラジオのサイマル放送。[[2008年]]︵平成20年︶[[9月29日]]開始。[[2011年]]︵平成23年︶[[3月31日]]終了。
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* [[OTTAVA]](オッターヴァ) - [[地上デジタル音声放送]]とインターネットラジオによるクラシック音楽専門のラジオ局。[[2007年]](平成19年)4月開局。[[2009年]]4月1日、TBSの持株会社移行と同時にデジタルラジオ事業がTBSラジオ&コミュニケーションズから東京放送ホールディングス(TBSHD)へ移管。『OTTAVA』の運営もTBSHDが担うこととなる。デジタルラジオの放送は全局廃止により[[2011年]](平成23年)[[3月31日]]終了。インターネットラジオ放送は、[[2014年]]7月に東京放送ホールディングスからナクソス・ジャパン株式会社傘下(当時)のOTTAVA株式会社に事業譲渡され、現在も放送は継続中である。現在ではTBS、またその関係会社との関係はない。 |
* [[OTTAVA]](オッターヴァ) - [[地上デジタル音声放送]]とインターネットラジオによるクラシック音楽専門のラジオ局。[[2007年]](平成19年)4月開局。[[2009年]]4月1日、TBSの持株会社移行と同時にデジタルラジオ事業がTBSラジオ&コミュニケーションズから東京放送ホールディングス(TBSHD)へ移管。『OTTAVA』の運営もTBSHDが担うこととなる。デジタルラジオの放送は全局廃止により[[2011年]](平成23年)[[3月31日]]終了。インターネットラジオ放送は、[[2014年]]7月に東京放送ホールディングスからナクソス・ジャパン株式会社傘下(当時)のOTTAVA株式会社に事業譲渡され、現在も放送は継続中である。現在ではTBS、またその関係会社との関係はない。 |
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* TBS RADIO WEB RADIO - AMラジオの一部コーナーをインターネットにて[[オンデマンド]]配信を行っている。[[1999年]](平成11年)「[[小沢昭一の小沢昭一的こころ]]」を皮切りにスタート。事実上TBSラジオクラウドに吸収された。 |
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* [[TBS RADIO podcasting954]] - [[ポッドキャスティング]]による[[インターネットラジオ]]局。[[2005年]](平成17年)10月開設、[[2016年]](平成28年)6月30日サービス終了。 |
* [[TBS RADIO podcasting954]] - [[ポッドキャスティング]]による[[インターネットラジオ]]局。[[2005年]](平成17年)10月開設、[[2016年]](平成28年)6月30日サービス終了。 |
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2022年6月14日 (火) 11:33時点における版
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | TBSラジオ[1] |
本社所在地 |
日本 〒107-8001[注釈 1] 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放送センター9階[1] 北緯35度40分18.02秒 東経139度44分4.33秒 / 北緯35.6716722度 東経139.7345361度 |
設立 |
2000年(平成12年)3月21日[1] (株式会社ティ・ビー・エス・ラジオ・アンド・コミュニケーションズ) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 4010401040466 |
事業内容 | 放送法による放送事業ほか[1] |
代表者 | 代表取締役社長 三村孝成[1] |
資本金 | 1億円[2] |
発行済株式総数 | 9,575株(2020年3月期)[1] |
売上高 | 84億9200万円(2021年3月期)[1] |
営業利益 | 4億8200万円(2021年3月期)[1] |
経常利益 | 4億8800万円(2021年3月期)[1] |
純利益 |
2億9900万円 (2021年3月31日現在)[2] |
純資産 |
37億4200万円 (2021年3月31日現在)[2] |
総資産 |
55億5300万円 (2021年3月31日現在)[2] |
従業員数 | 69人(2021年4月現在)[1] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 津村昭夫[1] |
主要株主 | TBSホールディングス 100%[1] |
関係する人物 | 清水洋二、余田光隆、加藤嘉一 |
外部リンク | https://www.tbsradio.jp/ |
特記事項: |
TBSラジオ TBS Radio,Inc.[1] | |
---|---|
種別 | AM |
放送対象地域 | 関東広域圏 |
系列 | JRN系 |
略称 | TBSラジオ[1] |
愛称 |
TBSラジオ ラジオ東京 |
コールサイン | JOKR |
開局日 | 1951年12月25日 |
本社 |
〒107-8001[1] 東京都港区赤坂5丁目3番6号 TBS放送センター9階[1] |
演奏所 | 本社と同じ |
親局 / 出力 | 東京(戸田) 954kHz / 100kW |
主な中継局 | 墨田FM補完中継局(東京スカイツリー)90.5MHz / 7kW |
公式サイト | https://www.tbsradio.jp/ |
特記事項:2000年3月21日、株式会社東京放送(TBS、現:株式会社TBSホールディングス)のラジオ番組制作・営業を目的に分社設立。 2001年(平成13年)10月1日、東京放送から中波ラジオ放送免許を承継。 番組宛の郵便番号は107-8066 2020年9月29日からFAX番号を統一。 |
概要
1950年︵昭和25年︶、電波監理委員会はラジオ民間放送への門戸開放について、当面は東京2局、その他1局に対し認可を認めることとした。これに対し、個別に民間放送の準備を進めていた﹁朝日放送﹂︵大阪の朝日放送と同じく朝日新聞社による計画︶、﹁ラジオ日本﹂︵毎日新聞社による計画︶、﹁読売放送﹂︵読売新聞社による計画︶、﹁東京放送﹂︵日本電報通信社による計画︶の4社は、原安三郎らの仲介により合同を模索。開局申請を一本化することとし、1951年︵昭和26年︶1月10日に株式会社ラジオ東京︵資本金1億5,000万円︶として電波監理委員会に申請書を提出した[3]。同年、12月25日に全国で6番目、東日本初の民間放送局として開局した。当時の局名はラジオ東京︵ラジオとうきょう・社名も同じ︶。1955年︵昭和30年︶テレビジョン放送事業参入の後、1960年︵昭和35年︶に社名が東京放送︵とうきょうほうそう︶に、略称がTBSに変更されて以降、ラジオ放送事業はTBSラジオと呼ばれることとなった。 2000年︵平成12年︶3月21日、東京放送の合理化の一環として、同局のラジオ番組の制作と、広告営業を主とするラジオ事業の現業全般を行う子会社として﹃株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ﹄︵ティービーエスラジオ アンド コミュニケーションズ、TBS Radio & Communications, Inc. 略称 TBS R&C︶が設立され、翌2001年︵平成13年︶10月1日、東京放送から中波放送の免許︵周波数954kHz、コールサインJOKR︶を承継し、一般放送事業者︵現・民間特定地上基幹放送事業者︶に事業転換した。しかし、この時点で既に﹁TBSラジオ﹂の名の方が広く浸透していたためにその社名と略称はあまり用いられず、2016年︵平成28年︶4月1日にその名に揃えて﹃株式会社TBSラジオ﹄に社名変更した。以降はTBS Rを略称としているがそれすら同じ理由で全く定着していない[注釈 2]。結局のところ﹁TBS R&C﹂﹁TBS R﹂共に東京放送→TBSテレビと当社を厳密に区別するためだけに用いられるのが実態であり、東京放送時代からの流れに加えてその運営体系も手伝い、TBSテレビ︵ともすればTBSHDも︶とひとまとめにされる形で﹁TBS﹂と略記される[注釈 3]のが一般的であることは相変わらずのまま現在に至る。 その後、TBSグループの再編があり、東京放送から社名変更した東京放送ホールディングス︵TBSHD︶傘下に、テレビ放送事業者であるTBSテレビ︵当社同様、テレビ番組制作会社から事業転換︶と、ラジオ放送事業者である当社が置かれる体制へ移行した。実際はテレビ・ラジオ両社は勿論BS-TBS[注釈 4]もTBS放送センター内に本社・演奏所を置く、アナウンサーが後述の理由で3波共通、スタジオも一部共有するなど、実質的には従前のラテ兼営局と同然の運営体系を取っている。それでも会社が別である以上、3社それぞれが日本民間放送連盟の会員となっており、民放連でも﹁TBSテレビ=地上波テレビ単営﹂﹁TBSラジオ=ラジオ単営﹂﹁BS-TBS=BSテレビ単営﹂として扱われている[注釈 5]。 広報活動の一環として、TBSラジオ番組パーソナリティのインタビューやイベント情報、横浜ベイスターズ情報[注釈 6]や番組表などが掲載されたフリーペーパー﹁TBSラジオPRESS オトビヨリ﹂︵1980年の発行開始から2021年4月までに誌名は﹁THE954﹂→﹁THE954PRESS﹂→﹁954press﹂→ ﹁TBSラジオPRESS﹂と変わっている。︶を発行︵都営地下鉄駅やイトーヨーカドー店舗︵東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県︶、TBSハウジングなどで配布︶しており、郵送による取り寄せも受け付けている[4]。2018年からは﹁TBSラジオfam︵ファム︶﹂の名称で同誌の配布サービスを行う施設を募集している[5]。2020年2・3月号までは偶数月1回の発行だったが、4月号からは不定期発行となった。過去にはラジオ編成部による直出情報にて構成されたメールマガジン﹁954プレスメール!﹂[6]を毎週金曜日に配信していた。また、分社化以前にはTBSテレビで放送終了前に深夜番組の番宣、スペシャルウィークにはそれ以外の時間帯でもプレゼント企画に関する告知CMなどテレビCMを放送したり、﹃ムー一族﹄や﹃ザ・ベストテン﹄﹃キャッチアップ﹄といった番組でTBSテレビのカメラがラジオスタジオへ入る事もしばしば見られたが分社化以後はそのような事は無くなった︵テレビの企画でカメラが入るケースは分社化後も稀に見られる︶。聴取率
TBSラジオの放送対象地域では、ビデオリサーチが1990年から、東京駅から35km圏内における居住者の聴取状況︵個人聴取率︶を偶数月︵2月・4月・6月・8月・10月・12月︶に調査している。調査期間は基本として第3週の7日間だが、2009年までの4月・6月・8月には2週間にわたって実施していたほか、オリンピックの開催年には開催期間中︵冬季は2月・夏季は8月︶のみ期間を変更している。 対抗となる全国ラジオネットワーク︵NRN︶のキー局である文化放送やニッポン放送とは異なり、1986年︵昭和61年︶秋の改編における﹃ハローナイト﹄から、一時期ぶれこそあったものの、聴取者層の年齢をやや高めに設定したアダルト路線をとってきた。年に6回実施されている聴取率調査︵レーティング︶において、TBSラジオは﹁首都圏で一番聴かれているラジオ局﹂として、2001年︵平成13年︶8月から2021年4月分まで、119期︵19年10か月︶にわたって聴取率トップを維持していた[9][10]。 このように長年にわたって聴取率が好調だった背景には、JRN︵TBSラジオが基幹局︶やJNN︵TBS→TBSテレビが基幹局︶といった全国規模のニュースネットワークの豊富な取材力を生かしたニュース・情報番組が、ラジオ番組に長年親しんできた世代︵50 - 60代︶から手厚い支持を受けていたことが挙げられている。聴取率の調査対象者が2001年︵平成13年︶10月期より69歳まで引き上げられたこともTBSの追い風になった[11]。方針転換
2018年10月までのTBSラジオは、他の調査対象局と同様に調査期間を﹁スペシャルウィーク﹂に設定。期間中に予算を増額したうえで、期間外のレギュラー放送では︵予算などとの兼ね合いで︶招きにくい特別なゲストを期間中の自社制作番組に迎えたり、聴取者向けのプレゼントを手厚くしたりするなどの施策で聴取率の上昇や単独首位の維持を図ってきた[12]。しかし、読売広告社を経てJ-WAVE︵調査対象局の1つで1988年開局のFM単営局︶で編成部長を務めた三村孝成が2018年6月に代表取締役社長へ就任したことを機に、同年12月から既存の聴取率調査に対する方針を転換。営業上は調査データの活用を続けながら[13]も、放送上は﹁スペシャルウィーク﹂の設定や上記の施策を取り止めている[14]。 TBSラジオでは、﹁スペシャルウィーク﹂の廃止などに踏み切った理由として、radikoでのサイマル配信開始︵2010年︶を機に聴取者数を﹁ラジオ365データ﹂︵実測値︶としてリアルタイムで把握できるようになったことを明言[14][12]。2010年代の後半からは、レギュラーパーソナリティの高齢化が進んでいることなどを背景に、自社制作で長年放送されてきた生ワイド番組を相次いで終了︵詳細後述︶。ラジオ東京時代の1952年から続けてきたプロ野球中継の自社向け放送業務も2017年限りで完全に終えるなど、年2回︵4月・10月︶の番組改編のたびにタイムテーブルを大幅に変更しながら、パーソナリティや﹁メインターゲット﹂に当たる聴取者の世代交代を図っている[15]。このような﹁改革﹂を矢継ぎ早に進める一方で、2021年6月分の聴取率調査ではJ-WAVE、同年10月分の調査ではTOKYO FMが単独首位を初めてマーク。2022年4月改編後最初の調査︵同月第3週実施分︶では順位を4位にまで下げている[15]。 ︵﹁聴取者が聴取する局の周波数や番組をあまり変えない﹂という意味で︶﹁習慣のメディア﹂とされるラジオ[15]の世界で、TBSラジオが上記の﹁改革﹂へ舵を切った背景には、ラジオ番組への総接触時間が他のメディアに比べて少ないことや、関東地区の聴取率が2ヶ月に1回のアンケート調査でしか把握できないばかりか、収益や広告料と連動しなくなっていることが挙げられている。2021年10月の時点で﹁UXプランニング部長﹂として編成部門を率いていた萩原慶太郎によれば、このような現状の下で、﹁聴取率調査を﹃︵ラジオでの広告効果を測るうえで︶唯一の指標﹄として信じ続けても良いのか?﹂﹁普段の放送とは違う企画で聴取率を﹃盛る﹄かのようなスペシャルウィークや、高齢者の聴取をとりわけ意識した番組作りの結果として聴取率1位を獲得することは、今後のラジオ業界にとってどれほど有益なのか?﹂といった課題が社内から提起されたことが﹁改革﹂のきっかけになったという[10]。ちなみに萩原は、﹁古くからのリスナーさん︵既存の聴取者︶を大切にしつつも、多様な価値観を提供してきたこと﹂﹁こだわりのトークの面白さを追求してきたこと﹂をTBSラジオの強み、﹁在京他局に比べて長寿番組が多い一方で社員数が少ない故に、﹃トライアル﹄や﹃チャレンジ﹄に打って出る機会が少ないこと﹂を弱みに挙げたうえで、﹁他局との争いには興味がない。むしろ、リスナーの総数をTBSらしいアプローチで増やすことが大事﹂﹁新規︵聴取者︶層の開拓を目指せば、聴取率は自然と1位でなくなるので、現状では﹃1位だけ﹄にこだわる必要はない。今後は︵前述した弱みを克服しながら︶リスナーさん︵聴取者︶から愛される番組を3~4年のスパンで作らなければならない﹂とも語っている[16]。支社・支局
- 横浜支局 〒231-0015 横浜市中区尾上町3-43 横浜パークサイド関内2階
- 大宮支局 〒330-8669 さいたま市大宮区桜木町1丁目7-5 大宮ソニックシティビル28階
- 関西支社 〒530-0001 大阪市北区梅田2丁目5-25 ハービスOSAKA11階
- 名古屋支局 〒450-6312 名古屋市中村区名駅1丁目1-1 JPタワー名古屋12階
- ※横浜・大宮支局はTBSラジオ単独[1]、関西支社、名古屋支局はTBSHD・TBSテレビと同居。過去に広島支局を置いていた(1970年代〜1980年代。ラテ兼営時代)
聴取手段
戸田送信所
呼出符号 (コールサイン) |
呼出名称 (コールネーム) |
周波数 | 空中線 電力 |
所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
JOKR | てぃいびいえす らじお |
954kHz | 100kW | 埼玉県戸田市 氷川町 3丁目3番51号 (戸田競艇場前)[17] |
AMモノラル放送 送信所の土地・建物はTBSHDの所有。 送信設備の保守は自社で行っている [18][注釈 8]。 |
墨田FM補完中継局
周波数 | 空中線電力 | 実効輻射電力 | 所在地 | 聴取可能エリア |
---|---|---|---|---|
90.5MHz | 7kW | 57kW | 東京都墨田区押上1丁目1番13号 (東京スカイツリー)[26] |
東京都23区 埼玉県・千葉県・神奈川県の主要都市 および周辺 |
radiko
radikoプレミアム
2014年4月1日開始。radiko公式サイトのプレミアム会員登録︵有料︶を行う事で、前述の通常配信対象地域である関東1都6県外の日本国内でもradikoを利用した聴取を可能にするもの。ただし、エリアフリー配信許諾の都合上、2014年4月から2018年4月まで、以下のレギュラー番組放送中は1都6県外での聴取を遮断、休止していた。 ●たまむすび内﹃おもしろい大人・月刊ニッキ﹄︵第1水曜 15:00 - 15:30︶ ●放送当日の13:00 - 15:00はエリアフリーでも配信。コーナー自体は15:20過ぎまでであるが、当日のエンディング、その後のCMまで休止し、15:30の﹃荒川強啓 デイ・キャッチ!﹄開始と同時に配信を再開。タイムフリー配信においても同じ扱い。ただし、TBSラジオクラウドでは、音楽をカットした上で放送終了から1週間配信は行われていた。 ●これ以外にも、ジャニーズ事務所所属タレントが各番組にゲスト出演する場合、出演部分及びその前後︵ワイド番組の場合は基本的に15分区切り、箱番組の場合は全編︶の配信を休止する他、特別番組に出演する場合も全編配信を休止していた︵﹃たまむすび﹄など、ラジオクラウドでの配信がある番組の場合、通常通り配信は行われる︶。 なお、以下の番組は当初プレミアムでの配信が行われていなかったが、許諾処理を行った上で順次配信されるようになった。 ●林原めぐみのTokyo Boogie Night - 2014年6月以降配信。 ●今晩は 吉永小百合です - 2014年夏以降配信、ただし、2016年10月現在もほとんどのネット局でプレミアム配信が行われていない。 ●橋幸夫の地球楽団 - 2016年10月2日以降配信[28]。J:COMケーブルネットワーク
2014年5月27日からJ:COMのケーブルネットワーク︵J:COMテレビのデータ放送の音声送信機能︶を通じてのAMラジオ音声の再送信が行われている[29]。沿革
補足
●TBSラジオ︵東京放送︶の新聞ラ・テ等番組表のおける表記は、ラジオ東京時代︵1951年12月25日 - 1960年11月28日︶は﹁ラジオ東京﹂︵コールサインの﹁JOKR﹂、または﹁KR﹂を併記︶、東京放送に商号変更後の1960年11月29日 - 1961年11月30日までは﹁東京ラジオ﹂︵東京放送ラジオ︶[注釈 24]としていたが、﹁TBS﹂に対外呼称を統一した1961年12月1日以降は﹁TBSラジオ﹂となっている。 ●午前5時起点の24時間放送であるが、日曜日深夜︵月曜日午前1時︶にメンテナンスのため放送休止となる。演奏所・スタジオ
過去に使用していたスタジオ
- パノラマスタジオ・レインボースタジオ: 旧TBS本館(赤坂メディアビル)5階にあった生放送スタジオ。1970年代以降、TBSラジオの編成において全日を通して生ワイド番組の比重が高まり、長時間の生放送に対応しうるスタジオとして1971年にパノラマスタジオを、1985年にはパノラマスタジオに隣接してレインボースタジオを設置し、1994年10月2日の放送センター移転に伴う廃止まで生番組で使われた。それまでの防音壁で囲まれた密室という常識を覆して窓を配置。外の景色が見えるようにしたほか、出演者・スタッフが快適に過ごせる配慮もなされていた。レインボースタジオ完成後は両スタジオの間に仕切りガラスが設けられ、クロストークに使われていた。