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そして柄谷は、安吾が文壇に注目された時期に掲げていた[[ファルス]](全的に人間存在を肯定<ref>「FARCE に就て」(青い馬 第5号、1932年3月)</ref>)ではない、いわゆる近代小説的な、意識による抑圧の理論の「まともな長編小説」を書こうとして鬱病を再発させ、その長編「吹雪物語」の完成後、鬱病を回復させた時期に執筆した「イノチガケ」という作品([[キリスト教]]がいかに日本に到来し広がったかを政治的背景の中で示した作品)に着目し、その中の、幕府が考案した穴つるしの刑によって[[殉教]]が繰り返される光景の「無味乾燥な書き方」や、その「滑稽な」処刑により[[切支丹]]の死の尊厳を封じることができたと書いている随筆「文学と国民生活」を関連させつつ、その滑稽さが「死の欲動」を抑制したと解析している<ref name=”karatani”/>。そのため、その「イノチガケ」(ある意味でファルスの反復)以後の安吾は、初期にファルスを唱えながらもなお抱いていた「近代小説の形態へのこだわり」を捨て去り、多彩なジャンル(「[[日本文化私観]]」のようなエッセイや「織田信長」などの歴史小説)に及ぶ重要な執筆活動を広げ、その活動を通して安吾の中で「近代小説を優位におくハイアラーキー([[位階]])」が消失したとして、柄谷は以下のように安吾の作品総体を評価している<ref name=”karatani”/>。

そして柄谷は、安吾が文壇に注目された時期に掲げていた[[ファルス]](全的に人間存在を肯定<ref>「FARCE に就て」(青い馬 第5号、1932年3月)</ref>)ではない、いわゆる近代小説的な、意識による抑圧の理論の「まともな長編小説」を書こうとして鬱病を再発させ、その長編「吹雪物語」の完成後、鬱病を回復させた時期に執筆した「イノチガケ」という作品([[キリスト教]]がいかに日本に到来し広がったかを政治的背景の中で示した作品)に着目し、その中の、幕府が考案した穴つるしの刑によって[[殉教]]が繰り返される光景の「無味乾燥な書き方」や、その「滑稽な」処刑により[[切支丹]]の死の尊厳を封じることができたと書いている随筆「文学と国民生活」を関連させつつ、その滑稽さが「死の欲動」を抑制したと解析している<ref name=”karatani”/>。そのため、その「イノチガケ」(ある意味でファルスの反復)以後の安吾は、初期にファルスを唱えながらもなお抱いていた「近代小説の形態へのこだわり」を捨て去り、多彩なジャンル(「[[日本文化私観]]」のようなエッセイや「織田信長」などの歴史小説)に及ぶ重要な執筆活動を広げ、その活動を通して安吾の中で「近代小説を優位におくハイアラーキー([[位階]])」が消失したとして、柄谷は以下のように安吾の作品総体を評価している<ref name=”karatani”/>。

{{Quotation|彼はもはやファルスを唱えない。が、その作品総体がファルス的なのである。その結果として、近代的小説を中心として見る戦後の文学史家において、安吾は二流の作家と見なされてきた。実際、彼の作品では、エッセイが小説的で、小説がエッセイ的である。どんな作家にもあるような代表作というべきものがない{{refnest|group="注釈"|柄谷は、「彼の作品では、エッセイが小説的で、小説がエッセイ的である」と述べているため、この場合の「どんな作家にもあるような代表作」は、近代的小説を中心として見る戦後の文学史における小説らしい小説であり、柄谷が言うところの、「近代小説の形態」をなしている小説(エッセイ的でないもの)を含意している。}}。しかし、安吾が今もわれわれを惹きつけるのは、まさにそのためである。安吾の作品を一冊にまとめるとき、このようなジャンル的区別を否定すべきである。そして、それこそが安吾のいう「全的肯定」にほかならない。|柄谷行人「坂口安吾とフロイト」<ref name=”karatani”/>。}}

{{Quotation|彼はもはやファルスを唱えない。が、その作品総体がファルス的なのである。その結果として、近代的小説を中心として見る戦後の文学史家において、安吾は二流の作家と見なされてきた。実際、彼の作品では、エッセイが小説的で、小説がエッセイ的である。どんな作家にもあるような(ロマン主義的な長編小説といった)代表作というべきものがない{{refnest|group="注釈"|柄谷は、「彼の作品では、エッセイが小説的で、小説がエッセイ的である」と述べているため、この場合の「どんな作家にもあるような代表作」は、近代的小説を中心として見る戦後の文学史における小説らしい小説であり、柄谷が言うところの、「近代小説の形態」をなしている小説(エッセイ的でないもの)を含意している。}}。しかし、安吾が今もわれわれを惹きつけるのは、まさにそのためである。安吾の作品を一冊にまとめるとき、このようなジャンル的区別を否定すべきである。そして、それこそが安吾のいう「全的肯定」にほかならない。|柄谷行人「坂口安吾とフロイト」<ref name=”karatani”/>。}}



また、[[奥野健男]]の論考によると、坂口安吾は多彩な活動をする一方で、気まぐれに放棄された未完作、未発表作も多く、その烈しい精神の振幅の個性を全的に表現しうる方法論を模索しながらも十全に開花させた純文学においての[[長編小説]]は書かれることは無かったが<ref name="okuno"/>{{refnest|group="注釈"|その意味で、奥野は、「坂口安吾は、ついに十全の自己表現の場を見いだしえなかった、永遠に未完成、未熟な悲劇の小説家といえよう」と述べている<ref name="okuno"/>。}}、いわゆる文壇の巨匠や名人と言われるような器用な作家の作品からは得られない特異な魅力のある作家として、広くジャンルを越えて他の多くの作家、創作者からも親しまれている傾向があり<ref name="okuno"/><ref>『KAWADE夢ムック文藝別冊 坂口安吾―風と光と戦争と』(河出書房新社、2013年)</ref>、奥野はその安吾の魅力を、他の小説家からは求めることができない「不思議な人間的魅力にあふれている」「ある時は人間の魂の底まで揺がすようなすさまじい感動を、ある時は澄みきった切ないかなしみに似た憧れを与えてくれる」と評しつつ、「失敗作を含めて、坂口安吾の作品の中に、未来の文学へのさまざまな貴重な実験や発想や方法、そして全人的なヴァイタリティをぼくたちは見いだすことができる」としている<ref name="okuno"/>。また、文学作品だけではなく、その[[歴史小説]]や[[推理小説]]も評価され愛好されている<ref name="tuduki"/>。

また、[[奥野健男]]の論考によると、坂口安吾は多彩な活動をする一方で、気まぐれに放棄された未完作、未発表作も多く、その烈しい精神の振幅の個性を全的に表現しうる方法論を模索しながらも十全に開花させた純文学においての[[長編小説]]は書かれることは無かったが<ref name="okuno"/>{{refnest|group="注釈"|その意味で、奥野は、「坂口安吾は、ついに十全の自己表現の場を見いだしえなかった、永遠に未完成、未熟な悲劇の小説家といえよう」と述べている<ref name="okuno"/>。}}、いわゆる文壇の巨匠や名人と言われるような器用な作家の作品からは得られない特異な魅力のある作家として、広くジャンルを越えて他の多くの作家、創作者からも親しまれている傾向があり<ref name="okuno"/><ref>『KAWADE夢ムック文藝別冊 坂口安吾―風と光と戦争と』(河出書房新社、2013年)</ref>、奥野はその安吾の魅力を、他の小説家からは求めることができない「不思議な人間的魅力にあふれている」「ある時は人間の魂の底まで揺がすようなすさまじい感動を、ある時は澄みきった切ないかなしみに似た憧れを与えてくれる」と評しつつ、「失敗作を含めて、坂口安吾の作品の中に、未来の文学へのさまざまな貴重な実験や発想や方法、そして全人的なヴァイタリティをぼくたちは見いだすことができる」としている<ref name="okuno"/>。また、文学作品だけではなく、その[[歴史小説]]や[[推理小説]]も評価され愛好されている<ref name="tuduki"/>。


2024年1月8日 (月) 14:40時点における版

坂口 安吾
(さかぐち あんご)
1946年12月、東京都蒲田区安方町の自宅二階にて
撮影:林忠彦
誕生 坂口 炳五(さかぐち へいご)
1906年10月20日
日本の旗 日本新潟県新潟市西大畑通28番戸(現・中央区西大畑町579番地)
死没 (1955-02-17) 1955年2月17日(48歳没)
日本の旗 日本群馬県桐生市本町2丁目266番地
墓地 新潟県新津市大安寺(現・新潟市秋葉区大安寺)
職業 小説家評論家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士哲学
最終学歴 東洋大学印度哲学倫理学科第二科(現・文学部東洋思想文化学科)
活動期間 1931年 - 1955年
ジャンル 小説評論随筆
主題 ファルスアプレゲール、行雲流水、大悟徹底
絶対の孤独、偉大なる落伍者
歴史探訪
文学活動 無頼派新戯作派
代表作風博士』(1931年)
日本文化私観』(1942年)
堕落論』(1946年)
白痴』(1946年)
桜の森の満開の下』(1947年)
二流の人』(1947年)
不連続殺人事件』(1947年)
主な受賞歴 探偵作家クラブ賞(1948年)
文藝春秋読者賞(1950年)
デビュー作 『木枯の酒倉から』(1931年)
配偶者 坂口三千代(旧姓・梶)
子供 坂口綱男
親族 坂口得太郎(曾祖父)、ミタ(曾祖母)
坂口得七(祖父)、ユウ(祖母)
吉田久平(母方の祖父)
坂口仁一郎(父)、アサ(母)
坂口献吉(長兄)、千鶴(妹)
村山セキ(五姉)、喜久(姪)
シウ、ユキ、ヌイ(異母姉)
キヌ、アキ(養女姉、六姉)
七松、成三(次兄、三兄)
上枝、下枝(四兄、七姉)
ウィキポータル 文学
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主要作品

推理小説

巨勢博士

  • 不連続殺人事件(1947年) - 長編
  • 復員殺人事件(第19章までで未完、1949年)
  • 選挙殺人事件(1953年)
  • 正午の殺人(1953年)

結城新十郎

ノンシリーズ

  • 投手殺人事件(1950年)
  • 孤立殺人事件
  • 屋根裏の犯人(1953年)
  • 南京虫殺人事件(1953年)
  • 山の神殺人(1953年)
  • 影のない犯人(1953年)
  • 心霊殺人事件(1954年) - 中編
  • 能面の秘密(1955年)

海外翻案

  • 組立殺人事件(1951年) - ロイ・ヴィカース作品[71]

歴史小説

その他小説・自伝

  • 木枯の酒倉から
  • ふるさとに寄する讃歌
  • 風博士
  • 黒谷村
  • 海の霧
  • 霓博士の頽廃
  • 竹藪の家
  • 蝉――あるミザントロープの話
  • Pierre Philosophale
  • 村のひと騒ぎ
  • 傲慢な眼
  • 小さな部屋
  • 麓(未完)
  • 姦淫に寄す
  • 蒼茫夢
  • 金談にからまる詩的要素の神秘性に就て
  • 逃げたい心
  • をみな
  • 狼園
  • 母を殺した少年(吹雪物語の一部)
  • 老嫗面
  • 南風譜―牧野信一へ―
  • 吹雪物語
  • 閑山
  • 紫大納言
  • 木々の精、谷の精
  • 篠笹の陰の顔
  • イノチガケ
  • 風人録
  • 波子
  • 真珠
  • 二十一
  • 鉄砲
  • 露の答
  • わが血を追ふ人々
  • 白痴
  • 外套と青空
  • 女体
  • いづこへ
  • 戦争と一人の女
  • 石の思ひ
  • 続戦争と一人の女
  • 恋をしに行く
  • 私は海を抱きしめてゐたい
  • ぐうたら戦記
  • 風と光と二十の私と
  • 母の上京
  • 花妖
  • 二十七歳
  • 花火
  • 桜の森の満開の下
  • 暗い青春
  • 金銭無情
  • オモチャ箱
  • 青鬼の褌を洗う女
  • ジロリの女――ゴロー三船とマゴコロの手記
  • アンゴウ
  • 三十歳
  • にっぽん物語(のちの『火』)
  • 天明太郎
  • 肝臓先生
  • 水鳥亭由来(のち「水鳥亭」と改題)
  • 街はふるさと
  • 九段
  • 女忍者使ひ
  • 夜長姫と耳男
  • 吝嗇神の宿(『人生オペラ リレー小説』第2回)
  • 握つた手
  • 女剣士
  • 保久呂天皇
  • 花咲ける石
  • 裏切り
  • 狂人遺書
  • 花咲ける石
  • 青い絨毯

戯曲

  • 麓(未完)
  • 輸血

評論・随筆

  • 今後の寺院生活に対する私考
  • FARCEに就いて
  • 新らしき文学
  • ドストエフスキーとバルザック
  • 長島の死に就て
  • 悲願に就て
  • 枯淡の風格を排す
  • 文学の一形式
  • 牧野さんの祭典によせて
  • 牧野さんの死
  • かげろふ談義
  • 日本の山と文学
  • 文字と速力と文学
  • 作家論について
  • 文学のふるさと
  • ラムネ氏のこと
  • 古都
  • たゞの文学
  • 日本文化私観
  • 居酒屋の聖人
  • 青春論
  • 文学と国民生活
  • 伝統の無産者
  • 咢堂小論
  • 芸術地に堕つ
  • 地方文化の確立について
  • 処女作前後の思ひ出
  • 尾崎士郎氏へ(私信に代へて)
  • 堕落論
  • 魔の退屈
  • 肉体自体が思考する
  • 続堕落論
  • デカダン文学論
  • 戯作者文学論
  • 特攻隊に捧ぐ
  • 私は誰?
  • 恋愛論
  • 大阪の反逆
  • わが戦争に対処せる工夫の数々
  • 教祖の文学
  • 散る日本
  • 推理小説について
  • 不良少年とキリスト
  • 太宰治情死考
  • 志賀直哉に文学の問題はない
  • 戦争論
  • ヨーロッパ的性格、ニッポン的性格
  • 哀れなトンマ先生
  • 僕はもう治つてゐる
  • 精神病覚え書
  • 勝負師
  • 行雲流水
  • 安吾巷談
  • 百万人の文学
  • 推理小説論
  • わが人生観
  • 巷談師
  • 安吾新日本地図
  • 負ケラレマセン勝ツマデハ
  • 飛騨・高山の抹殺―安吾の新日本地図・中部の巻
  • 飛騨の顔
  • 歴史探偵方法論
  • 光を覆ふものなし―競輪不正事件
  • 安吾行状記
  • 安吾史譚
  • 道鏡童子―安吾史譚・その二
  • もう軍備はいらない
  • 人の子の親となりて
  • 坂口安吾下田外史
  • 武者ぶるい論
  • 安吾新日本風土記
  • 砂をかむ
  • 世に出るまで

著作本一覧

単行本


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FARCE

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選集・全集

  • 『坂口安吾選集』(全9巻)銀座出版社 1947年12月-1948年8月
  • 『坂口安吾選集』(全8巻)創元社 1956年7月-1957年6月
  • 『定本坂口安吾全集』(全13巻)冬樹社 1967年11月-1971年12月
  • 『坂口安吾評論全集』(全7巻)冬樹社 1971年12月-1972年3月
    • 解説:関井光男
  • 『坂口安吾選集』(全12巻)講談社 1982年2月-1983年2月
  • 『坂口安吾全集』(全18巻)筑摩書房ちくま文庫〉1989年-1991年
  • 『坂口安吾全集』(全17巻+別巻)筑摩書房 1998年-2000年、※別巻2012年12月
  • 『坂口安吾歴史小説コレクション』(全3巻)春陽堂書店 2018年
  • 『坂口安吾エンタメコレクション』(全3巻)春陽堂書店 2019年
    • 解説:七北数人

文庫新版

  • 新潮文庫『白痴』1949年10月、改版1997年、2011年
    • 新版『堕落論』2000年、『不連続殺人事件』2018年、『不良少年とキリスト』2019年
  • 角川文庫『堕落論』『不連続殺人事件』、『明治開化安吾捕物帖』正・続、各・改版2006年ほか
    • 『道鏡・狂人遺書』『暗い青春・魔の退屈』『ふるさとに寄する讃歌』『外套と青空』『ジロリの女』『夜長姫と耳男』『散る日本』『安吾巷談』『安吾史譚』『安吾新日本地理』『白痴・二流の人』『能面の秘密』『復員殺人事件』『私の探偵小説』
  • 創元推理文庫『日本探偵小説全集10 坂口安吾集』1985年
  • 河出文庫『安吾史譚』1989年
    • 『心霊殺人事件 安吾全推理短篇』『復員殺人事件』2019年
    • 『安吾新日本地理』『安吾新日本風土記』『日本論』
  • 講談社文芸文庫『桜の森の満開の下』1989年、ほか9冊
  • ちくま文庫『坂口安吾 ちくま日本文学』2008年
  • 岩波文庫『堕落論・日本文化私観 他二十二篇』2008年
    • 『桜の森の満開の下・白痴 他十二篇』『風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇』
  • 実業之日本社文庫『堕落論・特攻隊に捧ぐ』2013年
  • 土曜文庫『真書太閤記』、『信長』、『安吾史譚』2017年。オンデマンド出版
  • 中公文庫『勝負師 将棋・囲碁作品集』2018年

文庫漫画版




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195429- 4881012

195530- 492151748

公開年月日 タイトル 監督 主演 製作 配給
1951年4月27日 天明太郎 池田忠雄 佐野周二 松竹大船撮影所 松竹
1958年1月9日 負ケラレマセン勝ツマデハ 豊田四郎 森繁久彌 東京映画 東宝
1975年5月31日 桜の森の満開の下 篠田正浩 若山富三郎 芸苑社 東宝
1977年3月15日 不連続殺人事件 曾根中生 瑳川哲朗 タツミキカク / ATG ATG
1998年10月17日 カンゾー先生 今村昌平 柄本明 今村プロダクション / 東映 / 東北新社 / 角川書店 東映
1999年11月13日 白痴 手塚眞 浅野忠信 手塚プロダクション 松竹
2011年11月19日 UN-GO episode:0 因果論 水島精二 勝地涼 ボンズ 東宝
2012年9月29日 BUNGO〜ささやかな欲望〜
告白する紳士たち「握った手」
※オムニバスの一篇。
山下敦弘 山田孝之 ボイスアンドハート 角川映画
2013年4月27日 戦争と一人の女 井上淳一 江口のりこ 戦争と一人の女製作運動体 ドッグシュガームービーズ

評伝・研究・関連文献


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西西 2012191-227

KAWADE    2013

  2016

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 1983 - 

 19921995

 1994 - 

PHP 2009

 2011 ISBN 978-4-426-10888-5

(2003) - 12Y宿 2005 2007()

 1976 - 

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注釈



(一)^ ︿[9]

(二)^ [8]

(三)^ [23]

(四)^ [8]

(五)^ [8]

(六)^ [8]

(七)^ 西[37]

(八)^ [13]

(九)^ 100[44]

(十)^ 

(11)^ [1]

(12)^ 15 1999 ISBN 4-480-71045-0

(13)^ 519

出典



(一)^ abcdefghijk1970198920082012

(二)^ abcdefghijklmnopqrstuvwxyzaaabacadaeafagah351986

(三)^ abcde101985

(四)^ abcd1970198920082012

(五)^ abc 19671134 2003, p. 609

(六)^ T.Sakaguchi Home

(七)^ abc193512

(八)^ abcdefg1970198920082012

(九)^ abcdefghi194611

(十)^ abcde 2008

(11)^ 19572014

(12)^ 

(13)^ abKAWADE 2013

(14)^ abcdef2000

(15)^ 19471

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(30)^ 19471

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(32)^ × KAWADE 2013

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(43)^ 269223

(44)^ abcdKAWADE 2013

(45)^ 1969

(46)^ 19553

(47)^ ab1999

(48)^  

(49)^ ab101985

(50)^ abc19771978

(51)^ abcde 2000, pp. 283302

(52)^ FARCE  519323

(53)^ KAWADE 2013

(54)^  1996, pp. 261266

(55)^   1996, pp. 255261

(56)^ ab 2008, pp. 391402

(57)^ ab 19677

(58)^ ab 195681

(59)^ 1958

(60)^ ab 1956629 2003, p. 225

(61)^ 194812

(62)^ http://shogikifu.web.fc2.com/essay/essay021.html

(63)^ 

(64)^ https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42891.html 

(65)^ https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42891.html 

(66)^  

(67)^ https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45898.html 

(68)^ https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43150.html 

(69)^  https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43182.html 

(70)^ https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42625.html 

(71)^ 171998-1999

(72)^ abc  2018212


0819989ISBN 978-4480710383 

10198510ISBN 978-4488400101 

20005ISBN 978-4101024028 

1996ISBN 978-4041100202 

20121ISBN 978-4041100011  -19703

1978-NCID BN02493345  -197710

 200811ISBN 978-4003118238 

19734NCID BN03853639 

19992ISBN 978-4087743845 

 3519866ISBN 978-4106206351 

 ︿KAWADE20139ISBN 978-4309978116 

 29 420034ISBN 978-4106425691 

 34 920039ISBN 978-4106425745 

Ed. James Dorsey and Doug Slaymaker, with translations by James Dorsey, Literary Mischief: Sakaguchi Ango, Culture, and the War. Lantham, MD: Lexington Books, 2010.  (Doug Slaymaker, James Dorsey, Ogino Anna, Karatani Kojin, and Robert Steen),  "A Personal View of Japanese Culture" (, 1942), "Pearls" (, 1942), and "Discourse on Decadence" (parts 1 and 2, 1946).






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