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[[第62期王将戦]](2012年度)では、定員僅か7名(予選を勝ち抜く枠は3名)の難関とされる'''王将リーグ入り'''を果たしたが、1回戦から順に[[郷田真隆]]・渡辺明・[[豊島将之]]・[[深浦康市]]・[[羽生善治]]・[[久保利明]]に敗れ、6戦全敗に終わった。 |
[[第62期王将戦]](2012年度)では、定員僅か7名(予選を勝ち抜く枠は3名)の難関とされる'''王将リーグ入り'''を果たしたが、1回戦から順に[[郷田真隆]]・渡辺明・[[豊島将之]]・[[深浦康市]]・[[羽生善治]]・[[久保利明]]に敗れ、6戦全敗に終わった。 |
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[[第74期順位戦|第74期(2015年度)B級2組順位戦]]では、7回戦を終えた時点で6勝1敗、同星で順位上位の[[糸谷哲郎]]及び[[野月浩貴]]を追う展開で迎えた8回戦は糸谷との直接対決であったが、これに敗れて2敗で4番手に後退した。しかし飯島は残り2局を連勝し、1番手の糸谷・2番手の[[阿部隆]]・3番手の野月はいずれも残り2局を1勝1敗としたため、飯島の最終順位が2位に繰り上がり、B級1組昇級を決定させた。初のB級1組順位戦となった第75期(2016年度)は、3勝9敗という結果で1期でB級2組へ降級となった。以降も順位戦における成績が振るわず、B級2組に出戻っていた[[第77期順位戦|第77期(2018年度)]]において降級点を喫し、[[第78期順位戦|第78期(2019年度)]]でも4勝6敗であるにも |
[[第74期順位戦|第74期(2015年度)B級2組順位戦]]では、7回戦を終えた時点で6勝1敗、同星で順位上位の[[糸谷哲郎]]及び[[野月浩貴]]を追う展開で迎えた8回戦は糸谷との直接対決であったが、これに敗れて2敗で4番手に後退した。しかし飯島は残り2局を連勝し、1番手の糸谷・2番手の[[阿部隆]]・3番手の野月はいずれも残り2局を1勝1敗としたため、飯島の最終順位が2位に繰り上がり、B級1組昇級を決定させた。初のB級1組順位戦となった第75期(2016年度)は、3勝9敗という結果で1期でB級2組へ降級となった。以降も順位戦における成績が振るわず、B級2組に出戻っていた[[第77期順位戦|第77期(2018年度)]]において降級点を喫し、[[第78期順位戦|第78期(2019年度)]]でも4勝6敗であるにもかかわらず不運にも降級点を喫してしまいC級1組に陥落してしまった。 |
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2021年2月2日の[[第79期順位戦]]C級1組で[[高橋道雄]]九段に勝ち、七段昇段後190勝の規定により八段へ昇段した。七段への昇段が2010年であったため、「長かった。長かったです。10年かかりましたよ。長かったです…」と語った<ref>{{Cite web|title=将棋・飯島栄治七段が八段に昇段「10年かかりましたよ。長かったです」|url=https://hochi.news/articles/20210203-OHT1T50127.html|website=スポーツ報知|date=2021-02-03|accessdate=2021-02-05|language=ja}}</ref>。翌期の[[第80期順位戦]]C級1組では7勝3敗でB級2組への復帰を決めた。2021年度の[[第69期王座戦 (将棋)|第69期王座戦]]では、[[久保利明]]、[[深浦康市]]を破り、ベスト4進出を果たした。 |
2021年2月2日の[[第79期順位戦]]C級1組で[[高橋道雄]]九段に勝ち、七段昇段後190勝の規定により八段へ昇段した。七段への昇段が2010年であったため、「長かった。長かったです。10年かかりましたよ。長かったです…」と語った<ref>{{Cite web|title=将棋・飯島栄治七段が八段に昇段「10年かかりましたよ。長かったです」|url=https://hochi.news/articles/20210203-OHT1T50127.html|website=スポーツ報知|date=2021-02-03|accessdate=2021-02-05|language=ja}}</ref>。翌期の[[第80期順位戦]]C級1組では7勝3敗でB級2組への復帰を決めた。2021年度の[[第69期王座戦 (将棋)|第69期王座戦]]では、[[久保利明]]、[[深浦康市]]を破り、ベスト4進出を果たした。 |
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* 飯島流引き角戦法が升田幸三賞を受賞した記念にマスコット「ひきかくくん」を募集し、決定している<ref>[http://piecodesign.jp/?p=612 引き角くんキャラクターコンテスト、結果発表! 2010年7月15日](元女流棋士[[藤田麻衣子 (女流棋士)|藤田麻衣子]]によるBlog)</ref>。 |
* 飯島流引き角戦法が升田幸三賞を受賞した記念にマスコット「ひきかくくん」を募集し、決定している<ref>[http://piecodesign.jp/?p=612 引き角くんキャラクターコンテスト、結果発表! 2010年7月15日](元女流棋士[[藤田麻衣子 (女流棋士)|藤田麻衣子]]によるBlog)</ref>。 |
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* 『[[週刊将棋]]』紙上で、[[佐藤紳哉]]と「深夜A時」というユニットを組み、活動をしている<ref>[http://mynavi-open.jp/weblog/2011/07/post-1094.html マイナビ女子オープン 大盤解説に謎の生物乱入]</ref>。2011年4月22日の王将戦一次予選では佐藤との直接対決が行なわれたが、『王狩』への登場権利が掛けられていた。 |
* 『[[週刊将棋]]』紙上で、[[佐藤紳哉]]と「深夜A時」というユニットを組み、活動をしている<ref>[http://mynavi-open.jp/weblog/2011/07/post-1094.html マイナビ女子オープン 大盤解説に謎の生物乱入]</ref>。2011年4月22日の王将戦一次予選では佐藤との直接対決が行なわれたが、『王狩』への登場権利が掛けられていた。 |
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* 2017年1月19日、第88期[[棋聖戦 (将棋)|棋聖戦]]で当時77歳の[[加藤一二三]]と対局。加藤は前日に[[順位戦#フリークラス|順位戦の規定]]に基づく[[引退#将棋|引退]]が決定していたにも |
* 2017年1月19日、第88期[[棋聖戦 (将棋)|棋聖戦]]で当時77歳の[[加藤一二三]]と対局。加藤は前日に[[順位戦#フリークラス|順位戦の規定]]に基づく[[引退#将棋|引退]]が決定していたにもかかわらず、気合十分で当該対局に臨み、飯島に勝利した。この結果により加藤は、[[日本将棋連盟]]公式戦勝利の最高齢記録<ref>それまでの最高齢記録は、当時'''76歳11か月'''の[[丸田祐三]]が、1996年3月12日の第54期[[順位戦]]最終局で[[植山悦行]]に勝利したものであった。</ref>を約20年ぶりに塗り替えた。
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*将棋監修を務めていた小説『[[盤上の向日葵]]』が、[[NHK BSプレミアム]]で2019年にドラマ化されると、引き続き監修を務めるとともにドラマ出演も果たした<ref>[https://hochi.news/articles/20190908-OHT1T50110.html 将棋の飯島七段が“俳優デビュー” 8日スタートのドラマ「盤上の向日葵」]</ref>。 |
*将棋監修を務めていた小説『[[盤上の向日葵]]』が、[[NHK BSプレミアム]]で2019年にドラマ化されると、引き続き監修を務めるとともにドラマ出演も果たした<ref>[https://hochi.news/articles/20190908-OHT1T50110.html 将棋の飯島七段が“俳優デビュー” 8日スタートのドラマ「盤上の向日葵」]</ref>。 |
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* 口癖は「凄くないですか」。そのため2021年現在は、「凄くないですか」+「八段」から、ネット上のニックネームで「凄八」と呼ばれることが多い。ついに凄八シールを制作するに至った<ref>[https://twitter.com/yomiuri_ryuo/status/1406065938382802948 @yomiuri_ryuoのツイート](2021年6月19日)</ref>。 |
* 口癖は「凄くないですか」。そのため2021年現在は、「凄くないですか」+「八段」から、ネット上のニックネームで「凄八」と呼ばれることが多い。ついに凄八シールを制作するに至った<ref>[https://twitter.com/yomiuri_ryuo/status/1406065938382802948 @yomiuri_ryuoのツイート](2021年6月19日)</ref>。 |
2022年5月8日 (日) 14:31時点における版
飯島 栄治 八段 | |
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名前 | 飯島 栄治 |
生年月日 | 1979年9月16日(44歳) |
プロ入り年月日 | 2000年4月1日(20歳) |
棋士番号 | 236 |
出身地 | 東京都江東区 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 桜井昇 |
段位 | 八段 |
棋士DB | 飯島 栄治 |
2021年2月3日現在 |
棋歴
1991年、江東区立平久小学校6年生︵出場時は5年生︶のとき、第16回小学生将棋名人戦で準優勝。決勝戦の相手は、後に多数のアマチュア棋戦で実績を上げ、プロ公式戦でも棋士を相手に互角の勝負を演じた清水上徹であった︵戦形は相矢倉︶。同年、奨励会の入会試験に合格。入会から6年半をかけて三段昇段し、三段リーグ4期目の1999年度・第26回三段リーグを2位の成績で通過して2000年4月に20歳でプロ入り。︵同回三段リーグの1位は当時15歳の渡辺明︶ 初参加から3期目の第16期︵2003年度︶竜王戦6組で準優勝。決勝で高野秀行に敗れ本戦進出はならなかったが、5組昇級。 第62期︵2003年度︶C級2組順位戦は最終局までライバル上位4名との昇級争いとなった。その最終局で飯島は勝って8勝2敗としたものの、4名中3名が勝ったため次点︵4位︶で一歩届かなかった。しかし、次の第63期︵2004年度︶では近藤正和とともに開幕8連勝。最終成績を9勝1敗・1位として、C級1組へ昇級した。 第32期︵2006年度︶棋王戦で予選を突破し、本戦の挑戦者決定トーナメントで渡辺明を破って3回戦進出︵深浦康市に敗れる︶。 第18期︵2005年度︶、第19期︵2006年度︶の竜王戦5組では、2期連続で残留決定戦に回ってから降級を免れるという苦戦であったが、第20期︵2007年度︶では5組準優勝で4組へ昇級。さらに第21期︵2008年度︶竜王戦4組の3位決定戦で勝って3組に昇級し、竜王戦連続2回昇級により六段に昇段。 第15期︵2007年度︶銀河戦の本戦︵ブロック戦︶で、鈴木大介、行方尚史らを破るなどして4連勝で決勝トーナメント進出。さらに、決勝トーナメントでは藤井猛、羽生善治を破ってベスト4入り︵準決勝で渡辺明に敗れる︶。 第58回︵2008年度︶NHK杯戦で本戦出場し、三浦弘行らを破って3回戦︵ベスト16︶に進出︵羽生善治に敗れる︶。 順位戦ではC級1組に上がってから4期連続で7勝3敗であったが、5期目の第68期︵2009年度︶は、1戦目で広瀬章人に負けた後に全て勝ち、9勝1敗・2位でB級2組へ昇級した。 第22期︵2009年度︶竜王戦3組では準決勝で負け、3位決定戦︵敗者復活︶でも敗退した。しかし、1組の中原誠の引退による次期の2組の欠員補充のため、3度目のチャンスとなる追加の昇級者決定戦︵5位決定戦︶が組まれ、この一局で野月浩貴に勝ち2組へ昇級。さらに、第23期︵2010年度︶竜王戦2組では、3位決定戦︵2010年10月22日︶で島朗に勝ち、4期連続昇級で1組に初昇級︵七段昇段︶。6組から参加した棋士で、一度も本戦に出場していない状況での1組昇級は、中川大輔・橋本崇載に次いで史上3人目である。 第25期︵2012年度︶竜王戦1組でも準決勝で深浦康市に敗れたが、一局勝負の1組3位本戦出場者決定戦で橋本崇載に勝ち、自身初の本戦出場を決めた。決勝トーナメントで2組優勝の佐藤天彦に勝ち、準決勝進出の大健闘を見せた︵山崎隆之に敗れた︶。 第62期王将戦︵2012年度︶では、定員僅か7名︵予選を勝ち抜く枠は3名︶の難関とされる王将リーグ入りを果たしたが、1回戦から順に郷田真隆・渡辺明・豊島将之・深浦康市・羽生善治・久保利明に敗れ、6戦全敗に終わった。 第74期︵2015年度︶B級2組順位戦では、7回戦を終えた時点で6勝1敗、同星で順位上位の糸谷哲郎及び野月浩貴を追う展開で迎えた8回戦は糸谷との直接対決であったが、これに敗れて2敗で4番手に後退した。しかし飯島は残り2局を連勝し、1番手の糸谷・2番手の阿部隆・3番手の野月はいずれも残り2局を1勝1敗としたため、飯島の最終順位が2位に繰り上がり、B級1組昇級を決定させた。初のB級1組順位戦となった第75期︵2016年度︶は、3勝9敗という結果で1期でB級2組へ降級となった。以降も順位戦における成績が振るわず、B級2組に出戻っていた第77期︵2018年度︶において降級点を喫し、第78期︵2019年度︶でも4勝6敗であるにもかかわらず不運にも降級点を喫してしまいC級1組に陥落してしまった。 2021年2月2日の第79期順位戦C級1組で高橋道雄九段に勝ち、七段昇段後190勝の規定により八段へ昇段した。七段への昇段が2010年であったため、﹁長かった。長かったです。10年かかりましたよ。長かったです…﹂と語った[1]。翌期の第80期順位戦C級1組では7勝3敗でB級2組への復帰を決めた。2021年度の第69期王座戦では、久保利明、深浦康市を破り、ベスト4進出を果たした。棋風
銀河戦(2007年) 第10手 △3一角まで △飯島栄治 持駒:なし
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飯島流引き角戦法
人物・エピソード
●顔と語り口は温和であるが、低音で太く響く声の持ち主。 ●将棋が勝負所になると、ハンカチを持った手でこめかみの辺りを押さえる癖がある。 ●2007年に婚約を発表し、2008年に挙式・入籍し2009年に子どもが誕生している。 ●2010年より、将棋漫画﹃王狩﹄の将棋監修を務めている。好きな漫画は﹃ベルセルク﹄と﹃シグルイ﹄とのこと[3]。 ●飯島流引き角戦法が升田幸三賞を受賞した記念にマスコット﹁ひきかくくん﹂を募集し、決定している[4]。 ●﹃週刊将棋﹄紙上で、佐藤紳哉と﹁深夜A時﹂というユニットを組み、活動をしている[5]。2011年4月22日の王将戦一次予選では佐藤との直接対決が行なわれたが、﹃王狩﹄への登場権利が掛けられていた。 ●2017年1月19日、第88期棋聖戦で当時77歳の加藤一二三と対局。加藤は前日に順位戦の規定に基づく引退が決定していたにもかかわらず、気合十分で当該対局に臨み、飯島に勝利した。この結果により加藤は、日本将棋連盟公式戦勝利の最高齢記録[6]を約20年ぶりに塗り替えた。 ●将棋監修を務めていた小説﹃盤上の向日葵﹄が、NHK BSプレミアムで2019年にドラマ化されると、引き続き監修を務めるとともにドラマ出演も果たした[7]。 ●口癖は﹁凄くないですか﹂。そのため2021年現在は、﹁凄くないですか﹂+﹁八段﹂から、ネット上のニックネームで﹁凄八﹂と呼ばれることが多い。ついに凄八シールを制作するに至った[8]。昇段履歴
昇段規定は、将棋の段級 を参照。 ●1991年6級 = 奨励会入会。 ●1995年 初段 ●1998年2月 三段 ︵1998年度前期から三段リーグ︶ ●2000年4月1日 四段 = プロ入り︵三段リーグ2位︶ ●2004年9月7日 五段︵勝数規定︶ ●2008年9月11日 六段︵竜王ランキング戦連続2回昇級︶5組準優勝(第20期) → 4組3位(第21期) → 3組(第22期) ●2010年10月22日 七段︵竜王戦1組昇級︶ ●2021年2月2日 八段︵勝数規定︶主な成績
●2006年度 勝率ランキング第2位 0.750︵30勝10敗︶在籍クラス
竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。将棋大賞
●第37回︵2009年度︶ 升田幸三賞︵飯島流引き角戦法︶著書
単行本
●飯島流引き角戦法(MYCOM将棋ブックス) ﹃本書は画期的な振り飛車対策で、角道を突かずに玉を囲う新作戦です。﹄監修
●王狩︵おうがり︶︵2010年 - 2011年、作画‥青木幸子、講談社︶ ●盤上の向日葵︵2017年、著者‥柚月裕子、中央公論新社︶※2019年放送のテレビドラマ版も監修[9]。脚注
関連項目
外部リンク
- 日本将棋連盟プロフィール
- 飯島栄治 (@eijijima) - X(旧Twitter)