コンテンツにスキップ

「小原直」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
履歴の双方向閲覧
← 古い編集
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
Greaseno (会話 | 投稿記録)
1,476 回編集
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
編集の要約なし
 
(20人の利用者による、間の33版が非表示)
4行目: 4行目:

|画像 = Naoshi Ohara.jpg

|画像 = Naoshi Ohara.jpg

|画像説明 =

|画像説明 =

|国略称 ={{JPN}}

|国略称 = {{JPN}}

|生年月日 =[[1877年]][[1月24日]]

|生年月日 =[[1877年]][[1月24日]]

|出生地 = {{JPN}} [[新潟県]]

|出生地 = {{JPN}} [[新潟県]]

|没年月日 ={{死亡年月日と没年齢|1877|1|24|1967|9|8}}

|没年月日 = {{死亡年月日と没年齢|1877|1|24|1967|9|8}}

|死没地 =

|死没地 =

|出身校 = [[東京大学|東京帝国大学法科大学法律学科]]

|出身校 = [[東京大学|東京帝国大学法科大学法律学科]]
19行目: 19行目:

|サイトタイトル =

|サイトタイトル =

|国旗 = JPN

|国旗 = JPN

|職名 = [[司法大臣]]

|職名 = 第36代[[法務大臣|司法大臣]]

|内閣 = [[岡田内閣]]

|内閣 = [[岡田内閣]]

|就任日 = [[1934年]][[7月8日]]

|就任日 = [[1934年]][[7月8日]]

|退任日 = [[1936年]][[3月9日]]

|退任日 = [[1936年]][[3月9日]]

|国旗2 = JPN

|国旗2 = JPN

|職名2 = [[内務大臣 (日本)|内務大臣]]

|職名2 = 第52代[[内務大臣 (日本)|内務大臣]]

|内閣2 = [[阿部内閣]]

|内閣2 = [[阿部内閣]]

|就任日2 = [[1939年]][[8月30日]]

|就任日2 = [[1939年]][[8月30日]]

|退任日2 = [[1940年]][[1月16日]]

|退任日2 = [[1940年]][[1月16日]]

|国旗3 = JPN

|国旗3 = JPN

|職名3 = [[厚生省#歴代の厚生大臣|厚生大臣]]

|職名3 = 第3代[[厚生省#歴代大臣|厚生大臣]]

|内閣3 = [[阿部内閣]]

|内閣3 = [[阿部内閣]]

|就任日3 = [[1939年]][[8月30日]]

|就任日3 = [[1939年]][[8月30日]]

|退任日3 = [[1939年]][[11月29日]]

|退任日3 = [[1939年]][[11月29日]]

|国旗4 = JPN

|国旗4 = JPN

|職名4 = [[法務大臣]]

|職名4 = 第5代[[法務大臣]]

|内閣4 = [[第5次吉田内閣]]

|内閣4 = [[第5次吉田内閣]]

|就任日4 = [[1954年]][[6月19日]]

|就任日4 = [[1954年]][[6月19日]]

|退任日4 = [[1954年]][[12月9日]]

|退任日4 = [[1954年]][[12月9日]]

}}

}}

'''小原 直'''︵おはら なおし、[[1877年]]︵[[明治]]10年︶[[1月24日]] - [[1967年]]︵[[昭和]]42年︶[[9月8日]]︶は、[[日本]]の[[検察官]]、[[政治家]]、[[弁護士]]。[[岡田内閣]]、[[阿部内閣]]、[[第5次吉田内閣]]で[[司法大臣]]・[[法務大臣]]などの[[閣僚]]を務める。[[新潟県]][[長岡市]]出身。

'''小原 直'''︵おはら なおし、[[1877年]]︵[[明治]]10年︶[[1月24日]] - [[1967年]]︵[[昭和]]42年︶[[9月8日]]︶は、[[日本]]の[[検察官]]、[[政治家]]、[[弁護士]]。[[岡田内閣]]、[[阿部内閣]]、[[第5次吉田内閣]]で[[法務大臣|司法大臣]]・[[法務大臣]]などの[[国務大臣|閣僚]]を務める。[[新潟県]][[長岡市]]出身。


== 人物 ==

== 人物 ==

新潟県[[古志郡]][[長岡本町]]︵現在の長岡市︶に、[[士族]][[田中敬次郎 (明治時代)|田中敬次郎]]の三男として生まれる。その後、元[[会津藩|会津藩士]][[小原朝忠]]の[[養子]]となり﹃小原﹄姓を名乗る。旧制[[新潟県立長岡高等学校|新潟県立長岡中学校]]から、麹町区永田町の[[橋本圭三郎]]宅の書生となり[[共立学校]]四年級に編入。旧制[[第一高等学校 (旧制)|第一高等学校]]では[[松平恒雄]]︵[[宮内大臣]]、初代[[参議院議長]]︶、[[長島隆二]]︵[[大蔵省]]理財局長心得、[[立憲政友会|政友会]]代議士、[[桂太郎]]総理の娘婿︶らと同級であった。[[東京大学|東京帝国大学法科大学法律学科]]を経て、[[1902年]]︵明治35年︶7月に[[司法省]]採用となり、[[東京地方裁判所]][[判事]]に任用される。当時の上司[[倉富勇三郎]]から見込まれ、[[千葉地方裁判所]]検事として赴任。以後、検事の道を進む。

新潟県[[古志郡]]長岡弓町︵[[長岡本町]]、長岡町を経て現‥長岡市︶に、旧[[越後長岡藩|長岡藩士]][[田中敬次郎 (明治時代)|田中敬次郎]]の三男として生まれる<ref name=長岡>﹃長岡歴史事典﹄53頁。</ref>。その後、長岡裁判所検事・元[[会津藩|会津藩士]][[小原朝忠]]の[[養子]]となり﹁小原﹂姓を名乗る{{R|長岡}}。新潟県第七中学区公立第一番小学校︵現‥長岡市立阪之上小学校︶、旧制‥[[新潟県立長岡高等学校|新潟県立長岡中学校]]︵現‥新潟県立長岡高等学校︶から、[[麹町区]][[永田町]]の[[橋本圭三郎]]宅の書生となり[[共立学校]]四年級に編入。旧制[[第一高等学校 (旧制)|第一高等学校]]では[[松平恒雄]]︵[[宮内大臣]]、初代[[参議院議長]]︶、[[長島隆二]]︵[[大蔵省]][[理財局]]長心得、[[立憲政友会|政友会]]代議士、[[桂太郎]]総理の娘婿︶らと同級であった。[[1902年]]︵明治35年︶[[東京大学大学院法学政治学研究科・法学部|東京帝国大学法科大学]]法律学科を卒業し{{R|長岡}}、同年7月に[[司法省 (日本)|司法省]]採用となり、[[東京地方裁判所]][[判事]]に任用される。当時の上司[[倉富勇三郎]]から見込まれ、[[千葉地方裁判所]]検事として赴任。以後、検事の道を進む。



小原は、検察官在任中に東京地裁検事局検事正 [[小林芳郎]]の下で、[[南谷知悌]]、[[古賀行倫]]、[[武富済]]、[[小山松吉]]、[[大田黒英記]]らと[[日本製糖汚職事件]]︵日糖事件︶で家宅捜索と贈収賄者の取調べを担当した。日糖事件の取調べ段階で発覚したものの桂太郎総理より本件捜査の見合わせを余儀なくされた[[内外石油事件]]では、小原、武富で事件担当となった<ref>﹃小原直回顧録﹄︵小原直、1967年︶ P27、P29 </ref>。[[幸徳事件]]、[[シーメンス事件]]、[[大浦事件]]、[[八幡製鉄所汚職事件]]、[[朴烈事件]]などを担当、特に、幸徳事件では[[宮下太吉]]と[[管野スガ]]の取り調べを担当した。また、シーメンス事件では主任検事を担当した。

小原は、[[検察官]]在任中に東京地裁検事局検事正 [[小林芳郎]]の下で、[[南谷知悌]]、[[古賀行倫]]、[[武富済]]、[[小山松吉]]、[[大田黒英記]]らと[[日本製糖汚職事件]]︵日糖事件︶で家宅[[捜索]]と贈収賄者の取調べを担当した。日糖事件の取調べ段階で発覚したものの桂太郎総理より本件捜査の見合わせを余儀なくされた[[内外石油事件]]では、小原、武富で事件担当となった<ref>﹃小原直回顧録﹄︵小原直、1967年︶ P27、P29 </ref>。[[幸徳事件]]、[[シーメンス事件]]、[[大浦事件]]、[[八幡製鉄所汚職事件]]、[[朴烈事件]]などを担当、特に、幸徳事件では[[宮下太吉]]と[[管野スガ]]の取り調べを担当した。また、シーメンス事件では主任検事を担当した。



[[田中義一内閣]]の[[原嘉道]]司法大臣の下で[[司法省|司法]][[次官]]に抜擢されるが、以後、[[濱口内閣|濱口]]・[[犬養内閣|犬養]]・[[斎藤内閣]]の司法次官を務める。また、この時期に[[各省次官合同会議]]で[[外務省|外務]]次官であった[[吉田茂]]と親交を結び、戦後死去するまで交友関係が続いた。

[[田中義一内閣]]の[[原嘉道]]司法大臣の下で[[司法省 (日本)|司法]][[次官]]に抜擢され、以後、[[濱口内閣|濱口]]・[[犬養内閣|犬養]]・[[斎藤内閣]]の司法次官を務める。また、この時期に[[各省次官合同会議]]で[[外務省|外務]]次官であった[[吉田茂]]と親交を結び、戦後死去するまで交友関係が続いた。


[[画像:Naoshi Ohara 3.jpg|right|thumb|150px|小原直]]

[[画像:Naoshi Ohara 3.jpg|right|thumb|150px|小原直]]

[[岡田内閣]]の司法大臣在任中、[[帝人事件]]、[[天皇機関説事件]]、[[二・二六事件]]が起き、特に、二・二六事件では、[[秘書官|総理秘書官]]・[[迫水久常]]から、反乱軍に殺害されたとされていた[[岡田啓介]]総理の生存がいち早く伝えられ、その事実が確認されると、岡田の参内を強く主張し、不敬を理由に反対する他の一部閣僚の反対を押し切った。しかし、次期[[広田内閣]]では留任が望まれていたにも拘らず、[[大日本帝国陸軍|陸軍]]から[[陸軍大臣]]内定者[[寺内寿一]]の名において[[国体明徴声明|国体明徴問題]]などの処置に難ありとして[[組閣]]への干渉を受けたため、吉田茂、[[下村宏]]と共に入閣を阻止された。

[[岡田内閣]]の司法大臣在任中、[[帝人事件]]、[[天皇機関説事件]]、[[二・二六事件]]が起き、特に、二・二六事件では、[[内閣総理大臣秘書官|総理秘書官]]・[[迫水久常]]から、反乱軍に殺害されたとされていた[[岡田啓介]]総理の生存がいち早く伝えられ、その事実が確認されると、岡田の参内を強く主張し、不敬を理由に反対する他の一部閣僚の反対を押し切った。しかし、次期[[広田内閣]]では留任が望まれていたにも拘らず、[[大日本帝国陸軍|陸軍]]から[[陸軍大臣]]内定者[[寺内寿一]]の名において[[国体明徴声明|国体明徴問題]]などの処置に難ありとして[[組閣]]への干渉を受けたため、吉田茂、[[下村宏]]と共に入閣を阻止された。



[[阿部内閣]]では、[[第一次近衛内閣]]・[[平沼内閣]]時代に司法大臣であった[[塩野季彦]]の反対を受け司法大臣に就任できず、代わりに[[内務大臣 (日本)|内務大臣]]兼[[厚生省#歴代の厚生大臣|厚生大臣]]に任じられた。これは、当時の司法界における経済検事︵捜査検事︶系列の小原閥に対する[[思想検事]]系列の塩野閥の対立の結果と見られている。

[[阿部内閣]]では、[[第一次近衛内閣]]・[[平沼内閣]]時代に司法大臣であった[[塩野季彦]]の反対を受け司法大臣に就任できず、代わりに[[内務大臣 (日本)|内務大臣]]兼[[厚生省#歴代大臣|厚生大臣]]に任じられた。これは、当時の司法界における経済検事︵捜査検事︶系列の小原閥に対する[[思想検事]]系列の塩野閥の対立の結果と見られている。



閣僚退任後は弁護士業を開業し、戦後に至り、[[公職追放]]となる<ref>{{citation| 和書| title = 公職追放に関する覚書該当者名簿| editor = 総理庁官房監査課| publisher = 日比谷政経会| year = 1949| id = {{NDLJP|1276156}}| page = [{{NDLDC|1276156/548}} 455]| ref = harv}}</ref>。

閣僚退任後は弁護士業を開業し戦後に至る。



戦後、[[昭和電工事件]]では迫水久常の弁護を担当し、迫水唯一人のみ一審段階で無罪となった<ref>﹃小原直回顧録﹄︵1967︶迫水久常の寄稿文 より </ref>。[[指揮権 (法務大臣)|指揮権発動]]で辞職に追い込まれた[[犬養健]]の後任である[[加藤鐐五郎]]の後を継ぎ、第5次吉田内閣で法務大臣を務めた。[[松平保男#会津会|会津会会員]]<ref>﹃会津会雑誌第五十一号﹄</ref>。

[[戦後]]、[[昭和電工事件]]では迫水久常の弁護を担当し、迫水唯一人のみ一審段階で[[無罪]]となった<ref>﹃小原直回顧録﹄︵1967︶迫水久常の寄稿文 より </ref>。[[指揮権 (法務大臣)|指揮権発動]]で辞職に追い込まれた[[犬養健]]の後任である[[加藤鐐五郎]]の後を継ぎ、第5次吉田内閣で法務大臣を務めた。[[松平保男#会津会|会津会会員]]<ref>﹃会津会雑誌第五十一号﹄</ref>。


== 略歴 ==

== 略歴 ==
72行目: 72行目:

* [[1934年]]（昭和9年）[[7月8日]] - 岡田内閣司法大臣

* [[1934年]]（昭和9年）[[7月8日]] - 岡田内閣司法大臣

* [[1936年]]（昭和11年）[[3月9日]] - 内閣総辞職 免 司法大臣

* [[1936年]]（昭和11年）[[3月9日]] - 内閣総辞職 免 司法大臣

** 9月2日 - 貴族院議員勅選<ref>『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年、45頁。</ref>

* [[1939年]]（昭和14年）[[8月30日]] - 阿部内閣内務大臣兼厚生大臣

* [[1939年]]（昭和14年）[[8月30日]] - 阿部内閣内務大臣兼厚生大臣

** [[11月28日]] - 免 厚生大臣兼務

** [[11月28日]] - 免 厚生大臣兼務

* [[1940年]]（昭和15年）[[1月14日]] - 内閣総辞職 免 内務大臣

* [[1940年]]（昭和15年）[[1月14日]] - 内閣総辞職 免 内務大臣

* [[1945年]]（昭和20年）[[11月2日]] - 司法制度改正審議会委員

* [[1945年]]（昭和20年）[[11月2日]] - 司法制度改正審議会委員

*[[1946年]]（昭和46年）4月24日 - 貴族院議員 免<ref>『官報』第5782号、昭和21年4月26日。</ref>

*[[1946年]]（昭和21年）4月24日 - 貴族院議員 免<ref>『官報』第5782号、昭和21年4月26日。</ref>

* [[1954年]]（昭和29年）[[6月19日]] - 第5次吉田内閣法務大臣

* [[1954年]]（昭和29年）[[6月19日]] - 第5次吉田内閣法務大臣

** [[12月9日]] - 内閣総辞職 免 法務大臣

** [[12月9日]] - 内閣総辞職 免 法務大臣

* 1966年（昭和41年）[[9月9日]] - 長岡市名誉市民表彰<ref>[http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/hyousyou/meiyosimin.html 名誉市民] 新潟県長岡市オフィシャルサイト</ref>

* 1966年（昭和41年）[[9月9日]] - 長岡市名誉市民表彰<ref>[http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/hyousyou/meiyosimin.html 名誉市民] 新潟県長岡市オフィシャルサイト{{リンク切れ|date=2017年12月}} {{Wayback|url=http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/hyousyou/meiyosimin.html |title=|date=20140318110435}}</ref>

* 1967年（昭和42年）9月8日 - 死去。没後に[[従二位]]追叙。

* 1967年（昭和42年）9月8日 - 死去。没後に[[従二位]]追叙。


87行目: 88行目:

== 著作 ==

== 著作 ==

* 小原直回顧録 （[[中公文庫]]） ISBN 4-12-201365-8 C1132

* 小原直回顧録 （[[中公文庫]]） ISBN 4-12-201365-8 C1132

== 親族 ==

* [[生駒高常]] - 妻の弟。[[石川県]]知事・[[台中州]]知事。


== 脚注 ==

== 脚注 ==

{{Reflist}}

{{脚注ヘルプ}}

=== 出典 ===

{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==

*『長岡歴史事典』長岡市、2004年。


== 関連項目 ==

== 関連項目 ==
96行目: 105行目:


== 外部リンク ==

== 外部リンク ==

{{Commons|Category:Naoshi Ohara}}

{{Commons-inline|Category:Naoshi Ohara}}



{{-}}

{{start box}}

{{start box}}

{{s-off}}

{{s-off}}
⚫

{{Succession box
⚫

| title = {{flagicon|JPN}} [[国家公安委員会委員長]]
⚫

| years = 第2代：1954年
⚫

| before = [[小坂善太郎]]
⚫

| after = [[大麻唯男]]
⚫

}}

{{Succession box

{{Succession box

| title = {{flagicon|JPN}} [[法務大臣]]

| title = {{flagicon|JPN}} [[法務大臣]]
114行目: 117行目:

}}

}}

{{Succession box

{{Succession box

| title = {{flagicon|JPN}} [[厚生省#歴代の厚生大臣|厚生大臣]]

| title = {{flagicon|JPN}} [[国家公安委員会委員長]]
⚫

| years = 第2代：1954年
⚫

| before = [[小坂善太郎]]
⚫

| after = [[大麻唯男]]
⚫

}}
⚫

{{Succession box
⚫

| title = {{flagicon|JPN}} [[厚生省#歴代大臣|厚生大臣]]

| years = 第3代：1939年

| years = 第3代：1939年

| before = [[廣瀬久忠]]

| before = [[廣瀬久忠]]
126行目: 135行目:

}}

}}

{{Succession box

{{Succession box

| title = {{flagicon|JPN}} [[司法大臣]]

| title = {{flagicon|JPN}} [[法務大臣|司法大臣]]

| years = 第36代：1934年 - 1936年

| years = 第36代：1934年 - 1936年

| before = [[小山松吉]]

| before = [[小山松吉]]
132行目: 141行目:

}}

}}

{{end box}}

{{end box}}

{{内務大臣}}

{{法務大臣|1954年}}
⚫

{{国家公安委員会委員長|1954年}}
⚫

{{司法大臣}}

{{法務大臣}}

{{内務大臣|1939年-1940年}}

{{厚生労働大臣||[[厚生省#歴代の厚生大臣|厚生大臣]]}}

{{厚生労働大臣|1939年|[[厚生省#歴代大臣|厚生大臣]]}}
⚫

{{司法大臣|1934年-1936年}}
⚫

{{国家公安委員会委員長}}

{{Normdaten}}

{{Normdaten}}

{{DEFAULTSORT:おはら なおし}}

{{DEFAULTSORT:おはら なおし}}
⚫

[[Category:日本の法務大臣]]

[[Category:日本の国家公安委員会委員長]]

[[Category:昭和時代戦後の閣僚]]
⚫

[[Category:日本の弁護士]]

[[Category:貴族院勅選議員]]

[[Category:昭和時代の貴族院議員]]

[[Category:日本の厚生大臣]]

[[Category:日本の内務大臣]]

[[Category:日本の司法大臣]]

[[Category:昭和時代戦前の閣僚]]

[[Category:戦前日本の司法官僚]]

[[Category:戦前日本の司法官僚]]

[[Category:日本の検察官]]

[[Category:日本の検察官]]

[[Category:日本の裁判官]]

[[Category:日本の裁判官]]

[[Category:日本の閣僚経験者]]

[[Category:東京大学出身の人物]]

[[Category:日本の内務大臣]]

[[Category:旧制第一高等学校出身の人物]]

[[Category:日本の司法大臣]]

[[Category:開成中学校・高等学校出身の人物]]

[[Category:日本の厚生大臣]]

[[Category:新潟県立長岡高等学校出身の人物]]

[[Category:貴族院勅選議員]]

[[Category:公職追放者]]

[[Category:シーメンス事件の人物]]

[[Category:シーメンス事件の人物]]
⚫

[[Category:日本の弁護士]]

[[Category:二・二六事件の人物]]

[[Category:二・二六事件の人物]]

[[Category:東京大学出身の人物]]

[[Category:従二位受位者]]
⚫

[[Category:長岡市]]

[[Category:新潟県出身の人物]]

[[Category:新潟県出身の人物]]

[[Category:1877年生]]

[[Category:1877年生]]

[[Category:1967年没]]

[[Category:1967年没]]

[[Category:長岡市の歴史]]

2023年9月3日 (日) 12:19時点における最新版

日本の旗 日本の政治家

小原直

生年月日 1877年1月24日
出生地 日本の旗 日本 新潟県
没年月日 (1967-09-08) 1967年9月8日（90歳没）
出身校 東京帝国大学法科大学法律学科
称号 従二位（没後追叙）

日本の旗 第36代司法大臣

内閣 岡田内閣
在任期間 1934年7月8日 - 1936年3月9日

日本の旗 第52代内務大臣

内閣 阿部内閣
在任期間 1939年8月30日 - 1940年1月16日

日本の旗 第3代厚生大臣

内閣 阿部内閣
在任期間 1939年8月30日 - 1939年11月29日

日本の旗 第5代法務大臣

内閣 第5次吉田内閣
在任期間 1954年6月19日 - 1954年12月9日
テンプレートを表示

小原 直︵おはら なおし、1877年︵明治10年︶1月24日 - 1967年︵昭和42年︶9月8日︶は、日本の検察官、政治家、弁護士。岡田内閣、阿部内閣、第5次吉田内閣で司法大臣・法務大臣などの閣僚を務める。新潟県長岡市出身。

人物[編集]


新潟県古志郡長岡弓町︵長岡本町、長岡町を経て現‥長岡市︶に、旧長岡藩士田中敬次郎の三男として生まれる[1]。その後、長岡裁判所検事・元会津藩士小原朝忠の養子となり﹁小原﹂姓を名乗る[1]。新潟県第七中学区公立第一番小学校︵現‥長岡市立阪之上小学校︶、旧制‥新潟県立長岡中学校︵現‥新潟県立長岡高等学校︶から、麹町区永田町の橋本圭三郎宅の書生となり共立学校四年級に編入。旧制第一高等学校では松平恒雄︵宮内大臣、初代参議院議長︶、長島隆二︵大蔵省理財局長心得、政友会代議士、桂太郎総理の娘婿︶らと同級であった。1902年︵明治35年︶東京帝国大学法科大学法律学科を卒業し[1]、同年7月に司法省採用となり、東京地方裁判所判事に任用される。当時の上司倉富勇三郎から見込まれ、千葉地方裁判所検事として赴任。以後、検事の道を進む。

小原は、検察官在任中に東京地裁検事局検事正 小林芳郎の下で、南谷知悌、古賀行倫、武富済、小山松吉、大田黒英記らと日本製糖汚職事件︵日糖事件︶で家宅捜索と贈収賄者の取調べを担当した。日糖事件の取調べ段階で発覚したものの桂太郎総理より本件捜査の見合わせを余儀なくされた内外石油事件では、小原、武富で事件担当となった[2]。幸徳事件、シーメンス事件、大浦事件、八幡製鉄所汚職事件、朴烈事件などを担当、特に、幸徳事件では宮下太吉と管野スガの取り調べを担当した。また、シーメンス事件では主任検事を担当した。

田中義一内閣の原嘉道司法大臣の下で司法次官に抜擢され、以後、濱口・犬養・斎藤内閣の司法次官を務める。また、この時期に各省次官合同会議で外務次官であった吉田茂と親交を結び、戦後死去するまで交友関係が続いた。
小原直
岡田内閣の司法大臣在任中、帝人事件、天皇機関説事件、二・二六事件が起き、特に、二・二六事件では、総理秘書官・迫水久常から、反乱軍に殺害されたとされていた岡田啓介総理の生存がいち早く伝えられ、その事実が確認されると、岡田の参内を強く主張し、不敬を理由に反対する他の一部閣僚の反対を押し切った。しかし、次期広田内閣では留任が望まれていたにも拘らず、陸軍から陸軍大臣内定者寺内寿一の名において国体明徴問題などの処置に難ありとして組閣への干渉を受けたため、吉田茂、下村宏と共に入閣を阻止された。

阿部内閣では、第一次近衛内閣・平沼内閣時代に司法大臣であった塩野季彦の反対を受け司法大臣に就任できず、代わりに内務大臣兼厚生大臣に任じられた。これは、当時の司法界における経済検事︵捜査検事︶系列の小原閥に対する思想検事系列の塩野閥の対立の結果と見られている。

閣僚退任後は弁護士業を開業し、戦後に至り、公職追放となる[3]。

戦後、昭和電工事件では迫水久常の弁護を担当し、迫水唯一人のみ一審段階で無罪となった[4]。指揮権発動で辞職に追い込まれた犬養健の後任である加藤鐐五郎の後を継ぎ、第5次吉田内閣で法務大臣を務めた。会津会会員[5]。

略歴[編集]


●1877年︵明治10年︶1月24日 - 生
●1883年︵明治16年︶4月1日 - 古志郡立阪之上校入学
●1890年︵明治23年︶4月1日 - 新潟県立長岡中学校入学
●1892年︵明治25年︶4月1日 - 共立学校編入
●1895年︵明治28年︶7月1日 - 第一高等学校第一部 無試験入学
●1898年︵明治31年︶7月1日 - 東京帝國大学法科大学法律学科入学
●1902年︵明治35年︶7月1日 - 東京帝國大学法科大学法律学科卒業
●7月28日 - 司法官試補 静岡地方裁判所勤務
●1905年︵明治37年︶2月 - 東京地方裁判所判事
●10月28日 - 千葉地方裁判所検事
●1908年︵明治41年︶3月31日 - 東京区裁判所検事兼東京地方裁判所検事
●1927年︵昭和2年︶4月20日 - 田中内閣司法次官
●1934年︵昭和9年︶7月8日 - 岡田内閣司法大臣
●1936年︵昭和11年︶3月9日 - 内閣総辞職 免 司法大臣
●9月2日 - 貴族院議員勅選[6]
●1939年︵昭和14年︶8月30日 - 阿部内閣内務大臣兼厚生大臣
●11月28日 - 免 厚生大臣兼務
●1940年︵昭和15年︶1月14日 - 内閣総辞職 免 内務大臣
●1945年︵昭和20年︶11月2日 - 司法制度改正審議会委員
●1946年︵昭和21年︶4月24日 - 貴族院議員 免[7]
●1954年︵昭和29年︶6月19日 - 第5次吉田内閣法務大臣
●12月9日 - 内閣総辞職 免 法務大臣
●1966年︵昭和41年︶9月9日 - 長岡市名誉市民表彰[8]
●1967年︵昭和42年︶9月8日 - 死去。没後に従二位追叙。

栄典[編集]


●1930年︵昭和5年︶12月5日 - 帝都復興記念章[9]

著作[編集]


●小原直回顧録 ︵中公文庫︶ ISBN 4-12-201365-8 C1132

親族[編集]


●生駒高常 - 妻の弟。石川県知事・台中州知事。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]



(一)^ abc﹃長岡歴史事典﹄53頁。

(二)^ ﹃小原直回顧録﹄︵小原直、1967年︶ P27、P29 

(三)^ 総理庁官房監査課 編﹃公職追放に関する覚書該当者名簿﹄日比谷政経会、1949年、455頁。NDLJP:1276156。 

(四)^ ﹃小原直回顧録﹄︵1967︶迫水久常の寄稿文 より 

(五)^ ﹃会津会雑誌第五十一号﹄

(六)^ ﹃貴族院要覧︵丙︶﹄昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年、45頁。

(七)^ ﹃官報﹄第5782号、昭和21年4月26日。

(八)^ 名誉市民 新潟県長岡市オフィシャルサイト[リンク切れ] アーカイブ 2014年3月18日 - ウェイバックマシン

(九)^ ﹃官報﹄第1499号・付録﹁辞令二﹂1931年12月28日。

参考文献[編集]

  • 『長岡歴史事典』長岡市、2004年。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、小原直に関するメディアがあります。


公職
先代
加藤鐐五郎 		日本の旗 法務大臣
第5代：1954年 		次代
花村四郎
先代
小坂善太郎 		日本の旗 国家公安委員会委員長
第2代：1954年 		次代
大麻唯男
先代
廣瀬久忠 		日本の旗 厚生大臣
第3代：1939年 		次代
秋田清
先代
木戸幸一 		日本の旗 内務大臣
第59代：1939年 - 1940年 		次代
児玉秀雄
先代
小山松吉 		日本の旗 司法大臣
第36代：1934年 - 1936年 		次代
林頼三郎
日本の旗 法務大臣 (1954年)
法務総裁

法務大臣

カテゴリ カテゴリ
非国務大臣

国務大臣

カテゴリ カテゴリ
日本の旗 内務大臣 (1939年-1940年)
内務卿

内務大臣

引継職

地方行財政部門

内事局長官・（内事局官房自治課長・官房職制課長） - 国務大臣地方財政委員会委員長・全国選挙管理委員会委員長・（総理庁官房自治課長） - 国務大臣地方自治庁長官 - 国務大臣自治庁長官 - 自治大臣 - 総務大臣

警察部門

内事局長官・（内事局第一局長） - 国家公安委員会委員長・（国家地方警察本部長官） - 国務大臣国家公安委員会委員長・（警察庁長官）

土木部門

建設院総裁 - 建設大臣 - 国土交通大臣

衛生・社会部門

厚生大臣 - 厚生大臣・労働大臣 - 厚生労働大臣

調査部門

内事局長官・（内事局第二局長） - 国務大臣法務総裁・（法務庁特別審査局長） - 国務大臣法務総裁・（法務府特別審査局長） - 法務大臣・（公安調査庁長官）

出版・著作権部門

文部大臣・（文部省社会教育局文化課長） - 文部大臣・（文部省社会教育局著作権課長）- 文部大臣・（文部省文化局長） - 文部大臣・（文化庁長官）- 文部科学大臣・（文化庁長官）

神道部門

神社本庁総長（宗教法人化）

国籍に関する事務

内事局長官・（内事局第二局長） - 国務大臣法務総裁・（法務庁民事局長） - 国務大臣法務総裁・（法務府民事局長） - 法務大臣・（法務省民事局長）

出入国管理に関する事務

外務大臣・（入国管理部長） - 外務大臣・（出入国管理庁長官） - 外務大臣・（入国管理庁長官） - 法務大臣・（法務省入国管理局長）- 法務大臣・（出入国在留管理庁長官）

旧軍需物件に関する事務

内閣総理大臣・（終戦連絡中央事務局長官） - 内閣総理大臣・（連絡調整中央事務局長官） - 外務大臣・（外務省連絡局長） - 外務大臣・（外務省国際協力局長）

カテゴリ カテゴリ
日本の旗 厚生大臣 (1939年)
再編前

厚生大臣

労働大臣

厚生労働大臣

2001年の省庁再編により厚生大臣と労働大臣は統合された。

カテゴリ Category:日本の厚生労働大臣・Category:日本の厚生大臣・Category:日本の労働大臣
日本の旗 司法大臣 (1934年-1936年)
司法卿

司法大臣

司法卿・司法大臣 | 法務総裁・法務大臣
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=小原直&oldid=96801843」から取得