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三陸沖地震

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過去に三陸沖とその周辺海域で発生した主な大地震。

三陸沖地震(さんりくおきじしん)は、東北地方三陸沖太平洋)を震源として発生する地震の総称である。

概要[編集]


沿

 (M8.2 - 8.5) 沿

2011311 (Mw9.0) 沿600[1]

名称[編集]

地震調査委員会による分類の地図。気象庁の震央地名の分類とは異なる。

143

調

調便

沿

[]


西

[2]

[]


M7.412m

[3]7421088642513[4]沿調1257102823[5]1454121231123[6][7]

沿[8]
発生年月日 名称 規模 最大震度 最大津波
(津波規模)[9][10]
死者・行方不明者 備考
869年7月9日[注 1]
貞観11年5月26日
貞観地震 M8.3 - 8.6 10m以上[11]
30m?[7]
( 4 )
死者約1,000人 震源域については、三陸沖ではなく現在の宮城県沖から福島県沖であったとする説、これらに加えて三陸沖も伴っていたとする説などがある。
1611年12月2日
慶長16年10月28日
慶長三陸地震 M8.1 - Mw8.5[12], Mw≥8.9 震度4-5程度[11][13] 20m?
25mとも[3]
( 4 )
死者2000 - 5000人 震害はなく、津波が内陸まで遡上していることから津波地震の可能性や、千島・カムチャツカ海溝での超巨大地震であった可能性が指摘されている。
1677年4月13日
延宝5年)
延宝八戸沖地震[14] M7.4 - 7.9 震度5程度[11] 6.0m
( 2 )
三陸沖北部の固有地震。延宝陸中地震とも。5ヶ月後には磐城-房総沖を震源、津波地震と推定される地震が発生。
1763年1月29日
宝暦13年)
宝暦八戸沖地震[14] M7.4 - 7.9 震度5程度[11] 4.0 - 5.0m
( 2 )
三陸沖北部の固有地震。
1793年2月17日
寛政5年1月7日
寛政地震
(宮城県沖地震)
M8.0 - 8.4 震度6程度[11] 5 - 7m
( 2 )
死者約100人 三陸沖南部海溝寄りで発生した地震が宮城県沖と連動[14]
1856年8月23日
安政3年7月23日
安政八戸沖地震[14] M7.5 - 7.7 震度5程度[11] 5 - 7m
( 2 )
死者38人 三陸沖北部の固有地震[14]
1896年6月15日
明治29年)
明治三陸地震 Ms 7.2
Mw 8.5
Mt 8.6
震度4 38.2m
( 4 )
死者・行方不明者21,959人 津波地震。
1897年8月5日
(明治30年)
M7.7 震度4 3.0m
( 1 - 2 )
三陸沖南部海溝寄りの地震[14]
1933年3月3日
昭和8年)
昭和三陸地震 Mjma 8.1-Mw 8.4[15] 震度5 28.7m
( 3 )
死者1522人
行方不明者1542人
正断層型・アウターライズ地震
1968年5月16日
(昭和43年)
十勝沖地震 Mjma 7.9
Mw 8.2
震度5 6m
( 2 )
死者52人 十勝沖地震となっているが、震源域は三陸沖北部の固有地震に該当する[14]
1994年12月28日
平成6年)
三陸はるか沖地震 Mjma 7.6
Mw 7.8
震度6 0.6m
( -1 )
死者3人 三陸沖北部で発生したが、固有地震ではない[14]
2011年3月11日
(平成23年)
東北地方太平洋沖地震 Mjma 8.4
Mw 9.0
震度7 40.1m[16]
( 4 )
死者・行方不明者1万5千人以上[注 2][17] 三陸沖南部海溝寄りで発生した地震。3月9日にM7.3の前震、本震と同日の3月11日と7月10日にそれぞれM7.5とM7.3の余震が三陸沖で発生している。

[]


沿M93,00012131,0001,200調[ 3]113,5003800900沿[18][19]

[]


 - 

[]

注釈[編集]

  1. ^ 貞観地震のみユリウス暦(グレゴリオ暦換算で7月13日)
  2. ^ 2011年9月6日時点
  3. ^ 北海道大学特任教授の平川一臣(自然地理学)によって示された、北海道〜東北地方の太平洋沖を震源とし巨大津波を発生させてきた地震の分類による。参考:2012年1月26日発行の専門誌「科学

出典[編集]



(一)^ 調(2011) (PDF) 

(二)^ 2011   Archived 2012328, at the Wayback Machine.

(三)^ ab沿  1 ,p.1-16 (1934-03-30), hdl:2261/13768

(四)^      1981

(五)^    1940

(六)^  []β

(七)^ ab   1995

(八)^ 

(九)^  Iida, K., 1958, Magnitude and energy of earthquakes accompanied by tsunami, and tsunami energy, J. Earth Sci., Nagoya Univ., 4 : 101-112.

(十)^   2007

(11)^ abcdef (PDF) 3

(12)^   1994

(13)^ (1975) 1611122

(14)^ abcdefgh調

(15)^ Kanamori(1977) (PDF) Kanamori, H., 1977, The energy release of great earthquakes, J. Geophys. Res. 82, 2981-2987.

(16)^ 調.  調 (2012114). 201229

(17)^ 2 201196

(18)^ M91000/ 2012127

(19)^ M92012127

関連項目[編集]

外部リンク[編集]