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[[1900年]]夏に[[大和]]の[[飛鳥坐神社]]を一人で訪れた折に、9歳上の[[浄土真宗]]の[[僧侶]]で仏教改革運動家である[[藤無染]](ふじ・むぜん)と出会って初恋を知ったという説がある。[[富岡多惠子]]によると、迢空という号は、このとき無染に付けられた愛称に由来している可能性<ref>[[富岡多惠子]]『釋迢空ノート』</ref> があるという。

[[1900年]]夏に[[大和]]の[[飛鳥坐神社]]を一人で訪れた折に、9歳上の[[浄土真宗]]の[[僧侶]]で仏教改革運動家である[[藤無染]](ふじ・むぜん)と出会って初恋を知ったという説がある。[[富岡多惠子]]によると、迢空という号は、このとき無染に付けられた愛称に由来している可能性<ref>[[富岡多惠子]]『釋迢空ノート』</ref>があるという。



[[1901年]]15歳になったこの年に父親から『万葉集略解』{{efn2|江戸後期の歌人[[加藤千蔭]]が、1800年(寛政12年)『万葉集』二十巻を注釈した著述で、明治以降も刊行されている。折口が読んだのは明治33年版。}}を買ってもらう<ref name="kodaiwoyuku"/>。『文庫』『新小説』に投稿した[[短歌]]一首ずつが入選する。

[[1901年]]15歳になったこの年に父親から『万葉集略解』{{efn2|江戸後期の歌人[[加藤千蔭]]が、1800年(寛政12年)『万葉集』二十巻を注釈した著述で、明治以降も刊行されている。折口が読んだのは明治33年版。}}を買ってもらう<ref name="kodaiwoyuku"/>。『文庫』『新小説』に投稿した[[短歌]]一首ずつが入選する。

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{{出典の明記|date=2011年9月22日 (木) 05:04 (UTC)|section=1|ソートキー=人1953年没}}

{{出典の明記|date=2011年9月22日 (木) 05:04 (UTC)|section=1|ソートキー=人1953年没}}

* [[天文学者]]の[[萩原雄祐]]は府立今宮中学校時代に折口に師事したことで知られている。

* [[天文学者]]の[[萩原雄祐]]は府立今宮中学校時代に折口に師事したことで知られている。

* 中学校時代に出版されて間もない[[国歌大観]]を一夏掛けて精読し、兄の友人であった[[加藤順三]]に「和歌の表現の至りつくしたのは、玉葉集・風雅集ですよ。」と語った<ref>折口信夫著 『歌の話・歌の円寂する時 他一篇』[[岡野弘彦]]「解説」([[岩波文庫]]、2009年)</ref>

* 中学校時代に出版されて間もない[[国歌大観]]を一夏掛けて精読し、兄の友人であった[[加藤順三]]に「和歌の表現の至りつくしたのは、玉葉集・風雅集ですよ。」と語った<ref>折口信夫著 『歌の話・歌の円寂する時 他一篇』[[岡野弘彦]]「解説」([[岩波文庫]]、2009年)</ref>

* 少年期に3度[[自殺]]を図ろうとしている。

* 少年期に3度[[自殺]]を図ろうとしている。


* [[]][[]]<ref>[[]][[]]19822004</ref><ref>[[ ()|]]100 [[]]2006</ref>[[]]

* [[]][[]]<ref>[[]][[]]19822004</ref><ref>[[ ()|]]100 [[]]2006</ref>[[]]

* [[同性愛|同性愛者]]([[男色]]家)であり、以下のようなエピソードが伝わる。

* [[同性愛|同性愛者]]([[男色]]家)であり、以下のようなエピソードが伝わる。


** [[]][[]][[]][[1947]][[]][[]]

** [[]][[]][[]][[1947]][[]][[]]

** このような折口の[[性的指向]]に対して柳田は批判的で、折口の前で加藤に向かって「加藤君、牝鶏(おそらく鶏姦の意)になっちゃいけませんよ」と忠告した<ref>『わが師 折口信夫』 204-205頁には「土間に下りていた折口先生の表情がみるみる蒼白になった。じっとうつむいたまま、立ちすくんでいられる。…“柳田先生はいつもぼくをいじめなさる。ぼくのだいじにしている弟子を、みんなとってしまわれる”ほとんど泣きべそをかくような声であった」という記述がある</ref> こともある。

** このような折口の[[性的指向]]に対して柳田は批判的で、折口の前で加藤に向かって「加藤君、牝鶏(おそらく鶏姦の意)になっちゃいけませんよ」と忠告した<ref>『わが師 折口信夫』 204-205頁には「土間に下りていた折口先生の表情がみるみる蒼白になった。じっとうつむいたまま、立ちすくんでいられる。…“柳田先生はいつもぼくをいじめなさる。ぼくのだいじにしている弟子を、みんなとってしまわれる”ほとんど泣きべそをかくような声であった」という記述がある</ref>こともある。

** 折口自身は「同性愛を[[変態性欲|変態]]だと世間では言うけれど、そんなことはない。男女の間の愛情よりも純粋だと思う。変態と考えるのは常識論にすぎない」と述べている<ref>『わが師 折口信夫』 208頁。</ref>。

** 折口自身は「同性愛を[[変態性欲|変態]]だと世間では言うけれど、そんなことはない。男女の間の愛情よりも純粋だと思う。変態と考えるのは常識論にすぎない」と述べている<ref>『わが師 折口信夫』 208頁。</ref>。

** 『口ぶえ』という、男子中学生同士の恋を叙情的に描いた若い頃の[[小説]]がある。

** 『口ぶえ』という、男子中学生同士の恋を叙情的に描いた若い頃の[[小説]]がある。

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=== 天皇・神道論 ===

=== 天皇・神道論 ===

* 御即位式と大嘗祭と <ref>『歴史教育』第3巻第8号、歴史教育研究會。1928年12月</ref>

* 御即位式と大嘗祭と <ref>『歴史教育』第3巻第8号、歴史教育研究會。1928年12月</ref>

* 穀物の神を殺す行事([[ジェームズ・フレイザー|フレイザー]]著、折口信夫訳) <ref> 『土俗と伝説』第1巻第1-2号、文武堂。1918年8月</ref>

* 穀物の神を殺す行事([[ジェームズ・フレイザー|フレイザー]]著、折口信夫訳) <ref>『土俗と伝説』第1巻第1-2号、文武堂。1918年8月</ref>

* 原始信仰 <ref>『郷土科学講座1』、郷土科学研究会。1931年9月</ref>

* 原始信仰 <ref>『郷土科学講座1』、郷土科学研究会。1931年9月</ref>

* 剣と玉 <ref> 上代文化研究会公開講演会筆記</ref> <ref> 『上代文化』第7号、上代文化研究会。1931年12月</ref>

* 剣と玉 <ref>上代文化研究会公開講演会筆記</ref><ref>『上代文化』第7号、上代文化研究会。1931年12月</ref>

* 皇子誕生の物語 <ref> 『東京日日新聞』、[[東京日日新聞社]]。1933年12月</ref>

* 皇子誕生の物語 <ref>『東京日日新聞』、[[東京日日新聞社]]。1933年12月</ref>

* 大倭宮廷の剏業期 <ref> 『改造]』第14巻第1号、[[改造社]]。1933年1月</ref>

* 大倭宮廷の剏業期 <ref>『改造]』第14巻第1号、[[改造社]]。1933年1月</ref>

* 道徳の発生 <ref> 『[[表現]]』第2巻第4号、[[表現社]]。1933年4月</ref>

* 道徳の発生 <ref>『[[表現]]』第2巻第4号、[[表現社]]。1933年4月</ref>

;戦後

;戦後


*  <ref> [[]]19466</ref><ref> 19496</ref> 

* 神道の新しい方向 <ref>[[第一放送]]。1946年6月。</ref><ref>『民俗学の話』、共同出版社。1949年6月</ref>

* 神道宗教化の意義 <ref>関東地区神職講習会講演筆記。1946年8月</ref><ref>神社新報社、1947年10月</ref>

* 神道宗教化の意義 <ref>関東地区神職講習会講演筆記。1946年8月</ref><ref>神社新報社、1947年10月</ref>

* 女帝考 <ref>『思索』第3号。1946年。</ref>

* 女帝考 <ref>『思索』第3号。1946年。</ref>

* 神道の友人よ <ref>『[[神社新報]]』第27号、[[神社新報社]]。1947年</ref>

* 神道の友人よ <ref>『[[神社新報]]』第27号、[[神社新報社]]。1947年</ref>

* 民族教より人類教へ <ref> [[神社本庁]]創立満一周年記念講演会筆記</ref><ref>『神社新報』第27号、神社新報社。1947年</ref>

* 民族教より人類教へ <ref>[[神社本庁]]創立満一周年記念講演会筆記</ref><ref>『神社新報』第27号、神社新報社。1947年</ref>

* 民族史観における他界観念 <ref>『古典の新研究』第1輯、角川書店。1952年10月</ref>

* 民族史観における他界観念 <ref>『古典の新研究』第1輯、角川書店。1952年10月</ref>




2022年6月1日 (水) 14:48時点における版

折口 信夫
(おりくち しのぶ)
誕生 1887年2月11日
大阪府西成郡木津村
死没 (1953-09-03) 1953年9月3日(66歳没)
東京都新宿区信濃町
墓地 石川県羽咋市
職業 民俗学者国語学者歌人
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 國學院大學国文科卒業
ジャンル 民俗学詩歌
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

  [ 1]188720211 - 19532893 

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退192413

西1

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柳田國男との関係




1915434-5

[6]

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人物




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3

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1947

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西西西132144 19712

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先妻                  ┏あゐ
 ┃                  ┃
 ┣━━━彦次郎     秀太郎    ┣静
 ┃            ┃     ┃
彦七            ┣━━━━━╋順
 ┃            ┃     ┃
 ┣━━━造酒ノ介    ┏こう    ┣進
 ┃     ┃     ┃      ┃
とよ     ┣━━━━━╋ゆう    ┣信夫
       ┃     ┃      ┃
      つた     ┗えい    ┣親夫
                    ┃
                    ┗和夫


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I 2002

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西 1999ISBN 412002878X

西 1985ISBN 4273020351

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  西19935

 西19881998ISBN 4469012580

 20002ISBN 458506012X


   1974 - 

19 2   20083ISBN 4902385546

  
200550910 ISBN 4273033631

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 2013ISBN 4062901978

 1972  - 

 1972 - 

  2001

   1997

   199711ISBN 4096261165 - 

   2000 ISBN 4120030121

    1994

   1999

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  2016ISBN 4864881073

 2018

   2016ISBN 4585230475

   2007ISBN 4305703556

   2003

  100 20038ISBN 4585051635

    20082016

  2008
  2014ISBN 4044092141

 2018

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   2017ISBN 4121024583

  ︿2019


26  1985 - 

  1992

 2009
 ︿2017

  1999 ISBN 4048530968 

17   2000
DVD   2007

  2019 















(一)^ [1]

(二)^ [1]

(三)^ 18001233

出典


(一)^ ab6911196811 p.25

(二)^ 

(三)^ ab 2009

(四)^  118

(五)^ 19484292

(六)^ I1213

(七)^ I1420

(八)^   (2009)

(九)^ 19822004

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(11)^   204-205

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(14)^ P230, , 1996P76, 1977

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関連項目

外部リンク