国道191号
一般国道 | |
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国道191号 | |
地図 | |
総延長 | 292.4 km |
実延長 | 285.7 km |
現道 | 268.1 km |
制定年 | 1953年(昭和28年)指定(1970年(昭和45年)延伸) |
起点 | 山口県下関市 下関駅西口交差点(北緯33度57分4.4秒 東経130度55分21.2秒 / 北緯33.951222度 東経130.922556度) |
主な 経由都市 |
山口県長門市、萩市 島根県益田市 広島県山県郡安芸太田町 |
終点 | 広島県広島市中区 広島市役所前交差点(北緯34度23分4.89秒 東経132度27分14.44秒 / 北緯34.3846917度 東経132.4540111度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道9号 国道262号 国道186号 国道261号 国道183号 国道54号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道191号︵こくどう191ごう︶は、山口県下関市から島根県益田市を経由して、広島県広島市中区に至る一般国道である。
海岸線に沿って走る国道191号
山口県阿武郡阿武町宇田
下関市から日本海の海岸線沿いに本州西端を周回し、島根県益田市より中国山地を横断して瀬戸内海側の広島市へ到達する路線で、道路状況としては、路線のほぼ中間に位置する、益田市を境に大きく分かれる。
起点の下関市から益田市までは日本海沿いを走行しており、国道9号︵鳥取県岩美郡岩美町 - 益田市間︶や国道178号︵岩美町以東︶と共に、山陰地方の各都市を連絡する性格を持つ。ほとんどの区間でJR西日本山陰本線と並行︵線路と併走する区間も多い︶し、基本的に海岸沿いのルートを経由するが、部分的に峠越えの区間も存在する。山陰自動車道に並行する自動車専用道路である萩・三隅道路は国道191号のバイパスである。下関市豊浦町・豊北町を中心とした区間には﹁西長門ブルーライン﹂[1]、阿武町を中心とした萩市から益田市にかけての区間は﹁北長門コバルトライン﹂[2]の愛称がそれぞれある。一方で、益田市から終点の広島市までは匹見峡、三段峡などの山間部を通過し、島根県石見地域・広島県北西部と広島市を結ぶ陰陽連絡路線としての性格が強い。
なお、広島市安佐北区可部以南の終点までの区間では国道54号や国道183号などと重複し、祇園新道はこの重複区間の中にある。
広島県と島根県との県境付近
本州最西端を走る長門ブルーラインは、日本海の海岸線に沿って奇岩断崖が続く交通量も少ない快適路で、西日本有数のドライブルートで知られる[10][11]。
益田市 - 広島市区間には沿線に八幡高原191などのスキー場が存在するなど中国地方でも降雪の多い区間を通過しており、山間部を中心に寒波が来るとたびたび路面凍結する。三段峡以南の太田川沿いの区間ではJR西日本可部線が平行していたが、2003年︵平成15年︶に三段峡 - 可部間の鉄道が廃止となり、国道191号経由の代替バスが運行されている。
概要[編集]
路線データ[編集]
一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。 ●起点‥下関市︵下関駅西口交差点 = 国道9号・山口県道250号南風泊港線終点︶ ●終点‥広島市︵中区、広島市役所前交差点=国道2号交点、国道54号・国道183号・国道261号起点、広島県道243号広島港線終点︶ ●重要な経過地‥山口県豊浦郡豊北町[注釈 2]、同県大津郡油谷町[注釈 3]、長門市、萩市、同県阿武郡須佐町[注釈 4]、益田市、広島県山県郡戸河内町[注釈 5]、同郡加計町[注釈 5] ●総延長 : 292.4 km︵島根県 58.2 km、広島県 50.9 km、広島市 19.4 km、山口県 163.9 km︶重用延長を含む[4][注釈 6] ●重用延長 : 6.7 km︵島根県 - km、広島県 6.7 km、広島市 0.0 km、山口県 - km︶[4][注釈 6] ●未供用延長 : なし[4][注釈 6] ●実延長 : 285.7 km︵島根県 58.2 km、広島県 44.2 km、広島市 19.4 km、山口県 163.9 km︶[4][注釈 6] ●現道 : 268.1 km︵島根県 57.0 km、広島県 42.8 km、広島市 19.4 km、山口県 149.0 km︶[4][注釈 6] ●旧道 : 2.6 km︵島根県 1.3 km、広島県 1.3 km、広島市 - km、山口県 - km︶[4][注釈 6] ●新道 : 15.0 km︵島根県 - km、広島県 - km、広島市 - km、山口県 15.0 km︶[4][注釈 6] ●指定区間[5][6][7] ●下関市竹崎町四丁目1番3︵起点︶- 同市豊北町大字北宇賀字箕ノ腰1420番1︵二見夫婦岩︶ ●長門市西深川字四ノ椎ノ木道祖587番1︵椎ノ木峠︶ - 益田市中吉田町281番2︵中吉田町交差点︶ ●広島市安佐北区可部南一丁目120番6︵中島交差点︶ - 同市中区大手町四丁目7番︵国道54号と重複する区間︶歴史[編集]
現行の道路法︵昭和27年法律第180号︶に基づく二級国道として1953年︵昭和28年︶に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は下関益田線として下関市から益田市までの路線であった[8]が、1970年︵昭和45年︶に益田市から広島市まで延伸し[9]、うち広島県山県郡加計町[注釈 5]から太田川に沿って広島市に至る区間は国道186号から編入している。年表[編集]
●1953年︵昭和28年︶5月18日 - 二級国道191号下関益田線︵下関市 - 益田市︶として指定施行[8]。 ●1965年︵昭和40年︶4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道191号として指定施行[3]。 ●1970年︵昭和45年︶4月1日 - 終点側を延伸し、一般国道191号︵下関市 - 益田市 - 広島市︶として指定施行[9]。 ●2016年︵平成28年︶4月1日 - 国道54号の可部バイパスの旧道の管理が国土交通省から広島市に移管され、国道191号が旧道経由のみとなる[7]。路線状況[編集]
バイパス[編集]
重複区間[編集]
- 国道186号(広島県山県郡安芸太田町・戸河内IC入口交差点 - 山崎交差点)
- 国道433号(広島県山県郡安芸太田町津浪 - 安芸太田町坪野)
- 国道261号(広島県広島市安佐北区・飯室交差点 - 広島市安佐南区・緑井1丁目交差点)
- 国道183号(広島県広島市安佐北区・191号分れ交差点 - 広島市安佐南区・緑井1丁目交差点)
- 国道54号(広島県広島市安佐北区・中島交差点 - 広島市中区・広島市役所前交差点(終点))
- 国道183号・国道261号(広島市中区・紙屋町交差点 - 広島市中区・広島市役所前交差点(終点))
道路施設[編集]
主なトンネル[編集]
- 大刈トンネル
- 銅ヶ峠トンネル
- 発坂トンネル
道の駅[編集]
事前通行規制区間[編集]
都道府県名 | 区間 | 規制内容 |
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山口県 | 長門市三隅上 - 山口県萩市三見市 | 連続雨量150 mmを超える場合通行止 |
阿武郡阿武町木与 - 山口県阿武郡阿武町宇田 | 連続雨量200 mmを超える場合通行止 | |
萩市三見市 - 山口県萩市山田 | 連続雨量250 mmを超える場合通行止 |
交通量[編集]
24時間交通量(台) 道路交通センサス
観測地点 | 平成22(2010)年度 |
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安芸太田町松原 | 1,198 |
安芸太田町川手 | 1,772 |
安芸太田町土居 | 4,061 |
安芸太田町加計 | 3,763 |
安佐北区安佐町小河内 | 4,560 |
安佐北区可部町勝木 | 17,630 |
安佐北区亀山七丁目 | 15,667 |
︵出典‥﹁平成22年度道路交通センサス﹂︵国土交通省ホームページ︶より一部データを抜粋して作成︶
広島県山県郡北広島町東八幡原
︵2020年6月撮影︶
下関市 - 益田市の区間は、日本海沿いのシーサイドラインで、ほぼJR西日本山陰本線と並走する。沿線には温泉地が点在し、長門市から萩市にかけて日本海に浮かぶ島々も見える[10]。益田市 - 広島市の区間は、中国山地の峠をいくつか越える道路で、太田川沿いの広島市郊外のローカルな風景と、県境付近の山深い山岳道路の沿線には匹見峡やスキー場も見られる[10]。
地理[編集]
通過する自治体[編集]
交差する道路[編集]
- 国道9号(下関市・下関駅西口交差点(起点))
- 国道435号(下関市・特牛交差点)
- 国道491号(長門市・新大坊交差点)
- 国道316号(長門市・正明市交差点)
- E9 山陰自動車道 - 三隅IC(長門市)
- 国道490号(萩市・木間入口交差点)
- 国道262号(萩市・警察署前交差点)
- 国道315号(萩市・須佐ホルンフェルス入口交差点[12])
- 国道9号(益田市・中吉田町交差点)
- 国道186号(山県郡安芸太田町・戸河内IC入口交差点)
- 国道186号(山県郡安芸太田町・山崎交差点)
- 国道433号(山県郡安芸太田町津浪)
- 国道433号(山県郡安芸太田町坪野)
- 国道261号(広島市安佐北区・飯室交差点)
- E74 広島自動車道 - 広島北IC(広島市安佐北区)
- 国道54号(広島市安佐北区・安佐北区民文化センター入口交差点)
- 国道183号(広島市安佐北区・191号分れ交差点)
- 国道54号(広島市安佐北区・中島交差点)
- 国道183号(広島市安佐南区・緑井1丁目交差点)(国道183号重複 : 国道261号)
- E2 山陽自動車道 - 広島IC(広島市安佐南区)
- 国道183号(広島市中区・紙屋町交差点)(国道183号重複 : 国道261号)
- 国道2号(広島市中区・市役所前交差点(終点))
ギャラリー[編集]
-
山口県下関市豊北町
-
山口県長門市日置上上城
-
山口県萩市大字椿東越ヶ浜
-
国道9号との交差
島根県益田市中吉田町 -
島根県益田市大谷町
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ “下関観光ガイドブック” (PDF). 下関市観光交流部観光政策課. p. 22. 2011年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月13日閲覧。
(二)^ “中国とるぱ・北長門コバルトライン”. 国土交通省中国地方整備局. 2013年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月13日閲覧。
(三)^ ab“一般国道の路線を指定する政令︵昭和40年3月29日政令第58号︶”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月13日閲覧。
(四)^ abcdefg“表26一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月11日閲覧。
(五)^ “一般国道の指定区間を指定する政令︵昭和33年6月2日政令第164号︶”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2016年9月3日閲覧。
(六)^ ﹃﹁一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令﹂を閣議決定﹄︵プレスリリース︶国土交通省道路局、2016年3月15日。2016年9月3日閲覧。
(七)^ ab一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令︵平成28年3月18日政令第68号︶
(八)^ abウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令︵昭和28年5月18日政令第96号︶の原文があります。
(九)^ ab一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令︵昭和44年12月4日政令第280号︶
(十)^ abc佐藤健太郎 2014, pp. 123–125.
(11)^ “長門ブルーライン”. 豊浦町観光協会ホームページ. 豊浦町観光協会. 2016年2月18日閲覧。
(12)^ “訪日外国人をはじめ、すべての利用者にわかりやすい道案内の実現に向けて ~中国地方の道路案内標識の改善~”. 国土交通省 中国地方整備局. 2021年8月14日閲覧。
参考文献[編集]
- 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年10月20日。ISBN 978-4-06-288282-8。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
●国土交通省中国地方整備局
●山口河川国道事務所‥山口県の指定区間を管理。
●浜田河川国道事務所‥島根県の指定区間を管理。
●広島国道事務所‥広島市の指定区間︵国道54号重用区間︶を管理。
●山口県
●土木建築部道路整備課‥下関土木建築事務所が下関市、長門土木建築事務所が長門市の指定区間外をそれぞれ管理。
●島根県
●益田県土整備事務所‥島根県の指定区間外を管理。
●広島県
●西部建設事務所安芸太田支所‥山県郡北広島町 - 山県郡安芸太田町の区間を管理。
●広島市
●佐伯区役所
●農林建設部維持管理課‥佐伯区の区間を管理。
●安佐北区役所
●農林建設部維持管理課‥安佐北区の指定区間外を管理。
国道191号に関連する地理データ - オープンストリートマップ