東京大学
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東京大学 | |
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2024年度からの新ロゴ[1] | |
大学設置/創立 | 1877年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人東京大学 |
本部所在地 |
東京都文京区本郷七丁目3番1号 北緯35度42分48秒 東経139度45分44秒 / 北緯35.71333度 東経139.76222度座標: 北緯35度42分48秒 東経139度45分44秒 / 北緯35.71333度 東経139.76222度 |
学生数 | 28,218 |
キャンパス |
本郷(東京都文京区) (2021年4月1日現在) |
学部 |
法学部 医学部 工学部 文学部 理学部 農学部 経済学部 教養学部 教育学部 薬学部 |
研究科 |
法学政治学研究科 医学系研究科 工学系研究科 人文社会系研究科 理学系研究科 農学生命科学研究科 経済学研究科 総合文化研究科 教育学研究科 薬学系研究科 数理科学研究科 新領域創成科学研究科 情報理工学系研究科 情報学環・学際情報学府 公共政策学連携研究部・教育部 |
ウェブサイト | 東京大学 |
概観
東京大学全体
東京大学は欧米諸国の諸制度に倣った[3]、日本国内で初の近代的な大学として設立された[4]。憲章
東京大学には、特に創立時に明文化された建学の精神はない。しかし、国立大学法人化に伴い、現在は﹁東京大学憲章﹂[5]が定められている。東京大学憲章は、大学としての使命を公に明らかにすることと、目指すべき道を明らかにすることを目的として学内有識者会議によって制定されたものである。学部教育の基礎としてリベラル・アーツ教育︵教養教育︶を重視することを謳っている。教育および研究の概略
教育研究とキャンパス
東京大学は、主な3つのキャンパスごとに教育内容・研究内容を異にする。教育内容の面では、主に教養課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス[6]、主に大学院課程の教育を行う柏キャンパスに分けられる。また研究内容の面では、学際的な研究を行う駒場キャンパス、伝統的な学問領域の研究を行う本郷キャンパス、新しい学問領域の研究を行う柏キャンパスに分けられる。こうしたキャンパス分立体制は、学部ごとにキャンパスを分立することの多い他の大学と比べると珍しい形態である。さらに、現在でも学部入学時の教養課程を分化して設置していることも、日本国内の大学では珍しい存在となっている[注釈 1]。リベラル・アーツ教育
受賞
大学評価
大学評価の世界的指標の一つである、クアクアレリ・シモンズによる﹁QS世界大学ランキング 2024﹂における総合評点の世界順位は、同点26位の香港大学に0.2ポイント後れを取って28位であった︵国内大学中は第1位︶。評価指標別では、Academic Reputation︵学術関係者からの世評︶で満点を達成した世界の8校のうちの一つであり、アジアでは唯一である。Employer Reputation︵雇用者からの世評︶では世界第9位等を獲得した︵なお、国際化に関する留学生比率と外国人教員比率のスコアは依然として低い︶[15][16]。 タイムズ・ハイアー・エデュケーションによる﹃THE世界大学ランキング 2023-2024﹄︵2023年度︶では世界順位は29位、アジア第4位である[17][注釈 2]。また、タイムズ・ハイヤー・エデュケーションがベネッセと連携して日本の大学の評価を発表している﹃THE世界大学ランキング日本版2023﹄では、3位・4位の大阪大学・東京工業大学の両大学に追い上げられながらも、辛うじて前回と同じ順位の総合第2位であった[18][19]。 分野別ランキングはU.S. Newsにおいて、以下の通りであった[20]。入学試験
学部入学試験
大学院入学試験
沿革
略歴
年表
明治
大正
昭和︵旧制︶
昭和︵新制︶
平成
令和
●2020年︵令和2年︶ ●2月 低温センターを改組し、低温科学研究センターを設置。 ●4月 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、入学式を中止[注釈 26]。 ●8月 総合図書館の改修工事が終了︵11月26日グランドオープン︶[94]。 ●10月16日 日本で初の大学債となる国立大学法人東京大学債券︵ソーシャルボンド、愛称﹁東京大学FSI債﹂︶を発行[95]。 ●2021年︵令和3年︶ ●4月 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため取り止めていた入学式を2年ぶりに挙行[96][注釈 27]。 ●7月8日 政府の新型コロナウイルス感染症対策に沿って、新型コロナウイルスワクチンの 大学拠点接種 の実施に踏み切る[98]。 ●9月 UTokyo Compassを公表[99][100]。 ●2022年︵令和4年︶7月 - 弥生キャンパス内の東大球場が日本野球聖地・名所150選に選定された[101]。基礎データ
所在地
- 本郷キャンパス(東京都文京区本郷、東京都文京区弥生、北緯35度42分45.7秒 東経139度45分42.4秒)
- 駒場キャンパス(東京都目黒区駒場、北緯35度39分38.4秒 東経139度41分05.4秒)
- 柏キャンパス(千葉県柏市柏の葉、北緯35度54分04.6秒 東経139度56分11.4秒)
- 白金キャンパス(東京都港区白金台、北緯35度38分23.5秒 東経139度43分29.5秒)
- 中野キャンパス(東京都中野区南台、北緯35度41分09.9秒 東経139度40分23.0秒)
- 検見川キャンパス(千葉県千葉市花見川区)
- 小石川キャンパス(東京都文京区)
- 東海村キャンパス(茨城県那珂郡東海村)
- 田無キャンパス(東京都西東京市)
- 西千葉キャンパス(千葉県千葉市稲毛区)- 閉鎖
- 六本木キャンパス(東京都港区)- 閉鎖
象徴
スクールカラー
東京大学のスクールカラーは 淡青︵ライトブルー︶である。これは東京大学ボート部が1920年9月24日、京都大学と初めてボート競技を行った際、乗るボートをくじ引きで決めたところ、東京大学は淡青、京都大学は濃青、となったことに由来する[102]。 また、各学部ごとのカレッジカラーも存在する。 ●法学部 - 緑色 ●医学部 - 赤色 ●工学部 - 白色 ●教育学部 - 橙色 ●理学部 - 樺色 ●農学部 - 紫色 ●経済学部 - 青色 ●教養学部文科 - 黒色 ●教養学部理科 - 黄色 ●薬学部 - 臙脂色シンボルマーク
校歌・応援歌
東京大学には校歌が存在しないが、応援歌﹃ただ一つ﹄と運動会歌﹃大空と﹄が﹁東京大学の歌﹂として公認されている[105]。また、学生歌として﹃足音を高めよ﹄が存在する。各種学校/専門学校から帝國大學令を廃止して旧制の新﹁大学令﹂により1920年以降に旧制大学に昇格した歴史は東京大学には無く、最初から大学として存在するため、校歌というよりもむしろ、﹁学生歌﹂だけの存在で代替できるとの見解もある。2004年6月に東京大学の校歌についての検討会が設置され、﹃大空と﹄を暫定的に校歌とする提案がなされた。しかし、﹃ただ一つ﹄の方が親しみがあるという意見が多く寄せられたため、﹃ただ一つ﹄と﹃大空と﹄を校歌ではなく﹁東京大学の歌﹂と位置付けた。 これに加え新しい﹁東京大学の歌﹂の歌詞を公募したが、入選作品はなく、今後の対応は2005年4月時点で検討中である。 東京大学で現在も歌われている歌には以下がある。 応援歌﹃ただ一つ﹄ 大森幸男作詞、山口琢磨作曲。1947年に誕生[106]。校歌に代わって、式典での斉唱や運動部の試合でのエール交換[注釈 28]に使用されている。曲名の表記は、大学当局は﹃ただ一つ﹄、応援部などの運動部は﹃ただひとつ﹄とすることが多い。 運動会歌﹃大空と﹄ 北原白秋作詞、山田耕筰作曲。1932年に誕生。制作当時は学歌としての制定を意図していたが、手続上の混乱で学歌とはならなかった経緯がある。北原は格下げともいえるこの処遇に不満を抱いていたという。なお、﹁帝国の学府﹂の歌詞は戦後になって﹁栄光の学府﹂と改変された[108]。東京六大学野球では7回のエール交換で歌われる[107]。 学生歌﹃足音を高めよ﹄ 平井富夫作詞、末広恭雄作曲。1953年に誕生[109]。上の2曲と並んで東京大学の関係者には有名。 応援歌﹃闘魂は﹄ 第一応援歌に相当する。 第一高等学校寮歌﹃嗚呼玉杯に花うけて︵第十二回紀念祭東寮寮歌︶﹄ ﹁少年倶楽部﹂に連載された佐藤紅緑の少年小説﹁あゝ玉杯に花うけて﹂で広く知られるようになった。 緑会会歌 青戸精一作詞、山田耕筰作曲[110]。戦前の六大学野球では校歌代わりによく歌われた[111]。 各曲の楽譜・歌詞・音源は、公式サイト内の東大マーク・東京大学の歌に掲載されている。また、これらの歌が収録された CDも東大生協で販売されている。大学公認商品
東京大学内の大学生協や購買部などでは、商標登録された図形商標および The University of Tokyo 名を入れた商品なども販売している。報道各社では東大ブランドと使うときには、こちらの商品以外のものにも使われる場合がある。大学公認の商品の場合には、図形商標および The University of Tokyo 名が入った商品が大学公認のものである。なお、校章の入ったものは、学生証、本部出版物などに限られている。卒業者数
学部卒業者数
学部卒業者数の累計は、新制大学発足前の卒業者91,453人を含む295,562人︵2022年3月31日時点︶である[112][113]。大学院修了者数
大学院修了者数︵新制発足以降︶の累計は、修士課程110,493人、専門職学位課程6,000人、博士課程39,598人︵2022年3月31日現在︶である[114]。論文博士の取得者数は、旧制大学院で授与された11,182人を含む29,944人︵2022年3月31日時点︶である[115]。教職員数
役員を含む教職員数は11,547人︵2023年5月1日時点︶である[116]。組織構成
東京大学では、学部入学者全員が教養学部へ一旦所属し、2年間の教養学部前期課程を経て、進学選択により各学部学科へ進学する制度を採用している。なお、教養学部においては、学部専門教育組織としての後期課程、そして大学院研究科として総合文化研究科もある。学部
東京大学の学部入学者は全員が6つの科類︵文科一類、二類、三類、理科一類、二類、三類︶に分かれて教養学部に所属し、2年間の前期課程を履修する。その後、教養学部も含めた10学部に分かれて2年間︵ただし医学部医学科、農学部獣医学課程、薬学部薬学科は4年間︶の後期課程を履修する。前期課程から後期課程への進学時に行われる進学選択については東京大学の進学選択を参照。 なお、後期課程︵3年次︶への編入学、学士入学を行っている学部もある。- 法学部「東京大学大学院法学政治学研究科・法学部」を参照
- 第1類(法学総合コース)(旧第2類公法コース)
- 第2類(法律プロフェッションコース)(旧第1類私法コース)
- 第3類(政治コース)
- 新しいコース制度は2017年進学者から適用
- 医学部「東京大学大学院医学系研究科・医学部」を参照
- 医学科(6年制)
- 総合健康科学科
- 工学部「東京大学大学院工学系研究科・工学部」を参照
- 社会基盤学科
- 建築学科
- 都市工学科
- 機械工学科
- 機械情報工学科
- 精密工学科
- 航空宇宙工学科
- 電子情報工学科
- 電気電子工学科
- 物理工学科
- 計数工学科
- マテリアル工学科
- 応用化学科
- 化学システム工学科
- 化学生命工学科
- システム創成学科
- 文学部「東京大学大学院人文社会系研究科・文学部」を参照
- 人文学科
- 2016年4月に思想文化、歴史文化、言語文化、行動文化の4学科を改組[117]
- 人文学科
- 理学部「東京大学大学院理学系研究科・理学部」を参照
- 数学科
- 情報科学科
- 物理学科
- 天文学科
- 地球惑星物理学科
- 地球惑星環境学科
- 化学科
- 生物化学科
- 生物学科
- 生物情報科学科
- 農学部「東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部」を参照
- 応用生命科学課程
- 環境資源科学課程
- 獣医学課程(6年制)
- 経済学部「東京大学大学院経済学研究科・経済学部」を参照
- 経済学科
- 経営学科
- 金融学科
- 教養学部「東京大学大学院総合文化研究科・教養学部」を参照
- 前期課程(文科一類・二類・三類、理科一類・二類・三類)
- 後期課程
- 教養学科
- 学際科学科
- 統合自然科学科
- 教育学部「東京大学大学院教育学研究科・教育学部」を参照
- 総合教育科学科
- 薬学部「東京大学大学院薬学系研究科・薬学部」を参照
- 薬科学科
- 薬学科(6年制)
研究科
特記している以外の専攻には修士課程および博士後期課程が設置されている。
- 人文社会系研究科「東京大学大学院人文社会系研究科・文学部」を参照
- 基礎文化研究専攻
- 日本文化研究専攻
- アジア文化研究専攻
- 欧米系文化研究専攻
- 社会文化研究専攻
- 文化資源学研究専攻
- 韓国朝鮮文化研究専攻
- 教育学研究科「東京大学大学院教育学研究科・教育学部」を参照
- 総合教育科学専攻
- 学校教育高度化専攻
- 法学政治学研究科「東京大学大学院法学政治学研究科・法学部」を参照
- 経済学研究科「東京大学大学院経済学研究科・経済学部」を参照
- 経済専攻
- マネジメント専攻
- 総合文化研究科「東京大学大学院総合文化研究科・教養学部」を参照
- 言語情報科学専攻
- 超域文化科学専攻
- 地域文化研究専攻
- 国際社会科学専攻
- 広域科学専攻
- 理学系研究科「東京大学大学院理学系研究科・理学部」を参照
- 物理学専攻
- 天文学専攻
- 地球惑星科学専攻
- 化学専攻
- 生物科学専攻
- 工学系研究科「東京大学大学院工学系研究科・工学部」を参照
- 社会基盤学専攻
- 建築学専攻
- 都市工学専攻
- 機械工学専攻
- 精密工学専攻
- 航空宇宙工学専攻
- 電気系工学専攻
- 物理工学専攻
- システム創成学専攻
- マテリアル工学専攻
- 応用化学専攻
- 化学システム工学専攻
- 化学生命工学専攻
- 先端学際工学専攻(博士後期課程)
- 原子力国際専攻
- バイオエンジニアリング専攻
- 技術経営戦略学専攻
- 原子力専攻(専門職学位課程)
- 農学生命科学研究科「東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部」を参照
- 生産・環境生物学専攻
- 応用生命化学専攻
- 応用生命工学専攻
- 森林科学専攻
- 水圏生物科学専攻
- 農業・資源経済学専攻
- 生物・環境工学専攻
- 生物材料科学専攻
- 農学国際専攻
- 生圏システム学専攻
- 応用動物科学専攻
- 獣医学専攻(4年制博士課程)
- 医学系研究科「東京大学大学院医学系研究科・医学部」を参照
- 分子細胞生物学専攻(4年制博士課程)
- 機能生物学専攻(4年制博士課程)
- 病因・病理学専攻(4年制博士課程)
- 生体物理医学専攻(4年制博士課程)
- 脳神経医学専攻(4年制博士課程)
- 社会医学専攻(4年制博士課程)
- 内科学専攻(4年制博士課程)
- 生殖・発達・加齢医学専攻(4年制博士課程)
- 外科学専攻(4年制博士課程)
- 健康科学・看護学専攻
- 国際保健学専攻
- 医科学専攻(修士課程)
- 公共健康医学専攻(公衆衛生大学院)(専門職学位課程)
- 薬学系研究科「東京大学大学院薬学系研究科・薬学部」を参照
- 薬科学専攻
- 薬学専攻(4年制博士課程)
- 数理科学研究科「東京大学大学院数理科学研究科」を参照
- 数理科学専攻
- 新領域創成科学研究科「東京大学大学院新領域創成科学研究科」を参照
- 基盤科学研究系
- 物質系専攻
- 先端エネルギー工学専攻
- 複雑理工学専攻
- 生命科学研究系
- 先端生命科学専攻
- メディカル情報生命専攻
- 環境学研究系
- 自然環境学専攻
- 海洋技術環境学専攻
- 環境システム学専攻
- 人間環境学専攻
- 社会文化環境学専攻
- 国際協力学専攻
- 情報生命科学専攻
- 基盤科学研究系
- 情報理工学系研究科「東京大学大学院情報理工学系研究科」を参照
- コンピュータ科学専攻
- 数理情報学専攻
- システム情報学専攻
- 電子情報学専攻
- 知能機械情報学専攻
- 創造情報学専攻
- 情報学環・学際情報学府「東京大学大学院情報学環・学際情報学府」および「東京大学大学院情報学環教育部」を参照
- 学際情報学専攻
- 公共政策学連携研究部・公共政策学教育部 (GraSPP)
- 公共政策学専攻(公共政策大学院)(専門職学位課程)
附属機関
学部附属機関
大学院研究科附属機関
●人文社会系研究科附属 ●次世代人文学開発センター ●北海文化研究常呂実習施設 ●死生学・応用倫理センター ●教育学研究科附属 ●学校教育高度化・効果検証センター ●バリアフリー教育開発研究センター ●法学政治学研究科附属 ●ビジネスロー・比較法政研究センター ●近代日本法政史料センター ●経済学研究科附属 ●日本経済国際共同研究センター (CIRJE) ●金融教育研究センター (CARF) ●経営教育研究センター (MERC) ●総合文化研究科附属 ●グローバル地域研究機構 (IAGS) ●国際環境学教育機構 ●国際日本研究教育機構 ●先進科学研究機構 ●複雑系生命システム研究センター ●進化認知科学研究センター ●共生のための国際哲学研究センター (UTCP) ●東アジアリベラルアーツイニシアティブ (EALAI) ●グローバルコミュニケーション研究センター附置研究所
専門研究、大学院教育を行う。研究課題によっては、学外からも利用可能。- 1947年5月31日設置、1992年3月31日廃止。
- 1992年4月1日設置、2004年3月31日廃止。
- 1955年に全国共同利用研究所として東京都田無市に設置された。1997年に高エネルギー加速器研究機構に改組された。
全学的研究施設・センター
附属図書館
国際高等研究所
東京大学全体の学術の卓越性の向上および国際化を強力に推進するため、全学組織である﹁東京大学国際高等研究所﹂(UTIAS) を2011年︵平成23年︶1月1日に設置した。世界最高水準の研究と、国際発信力を強化し総合研究大学としての国際的プレゼンスを高めることなどを達成目標としている。 ●カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) ●ニューロインテリジェンス国際研究機構 (IRCN) ●東京カレッジ (Tokyo College)総長室直属機構
東京大学総長室直属の研究機構。最大の目的は、研究分野毎の研究科連携を進める学際横断型研究機構および専門研究機構からなる。総括プロジェクト機構が大学本部内機構。事務部門の効率化を進め、各研究分野毎の公平性を保つことを目的にしている。 ●総括プロジェクト機構 ●地球観測データ統融合連携研究機構 (EDITORIA) ●創薬機構 (DDI) ●ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 (Nano Quine) ●海洋アライアンス ●トランスレーショナル・リサーチ・イニシアティブ (TRI) ●IRT研究機構 ●高齢社会総合研究機構 (IOG) ●生命科学ネットワーク ●フューチャーセンター推進機構 (UTFC) ●海洋基礎生物学研究推進センター (CMB) ●マイクロ・ナノ多機能デバイス研究ネットワーク ●日本・アジアに関する教育研究ネットワーク (ASNET) ●文書館 ●ゲノム医科学研究機構 ●こころの多様性と適応の統合的研究機構 (UTIDAHM) ●分子ライフイノベーション機構 (MLI) ●スポーツ先端科学研究拠点 (UTSSI)東京大学出版会
東京大学総長を会長とする財団法人。正確には附属機関ではなく独立採算制を執る独立した機関であるが、東京大学本郷キャンパス内に事務所があることや東京大学関係者の書籍を発行することを目的としているため、本節にまとめた。主に学術書や大学の講義で使う教科書などを出している。附属学校
その他の機関
●日本語教育センター︵国際本部︶ ●国際センター︵国際本部︶ ●本郷オフィス︵国際センター相談室︶ ●駒場オフィス ●駒Iキャンパス ●駒II支所 ●柏オフィス︵柏インターナショナルオフィス︶︵柏IO︶ ●保健・健康推進本部︵保健センター︶ ●本郷支所 ●駒場支所 ●柏支所教育および研究
教育
●2020年度に、新型コロナウイルス感染症拡大への対応から、オンライン授業を導入しており[119]、対面授業と併用しながらオンライン授業の活用へ授業様式は変化している[120]。教養教育︵前期課程教育︶
東京大学の教養教育は、カリキュラムこそ現代に合わせて変化しているものの、実質的に旧制高等学校時代で重視されていた教養教育の流れを汲んでいる。大手予備校などの教育関係者やマスメディアの間では、旧制高等学校からの教養教育体系がそのまま維持されている大学は、現在の日本では東京大学以外存在していないという評価がある。これは現在の日本では実学が重視されており、多くの大学で教養教育を大幅に縮小するというカリキュラム改変が実施されているためである。採択されたプログラム
授業料減免制度
学生の家計について、所得評価額が基準値以下の場合に授業料の半額〜全額を免除、また総所得が218万円以下︵給与所得のみの場合は400万円以下︶の場合は原則として授業料全額が免除される制度がある[121]。これにより、入学試験合格者のうち年収450万円以下の家庭の占める割合は18%となった[122]。 ただし、私費外国人留学生については、外国人留学生奨学金︵150,000円/月︶受給時に、授業料減免申請の取下げ手続きを行うこととする[123]。学位の取り消し
2010年に、創立史上初の学位の取り消しが行われた。 2003年3月28日に、博士︵工学︶の学位を授与された、トルコ国籍の大学院工学系研究科博士課程学生︵その後、大学院工学系研究科建築学専攻助教となっていた︶について、不正な方法で学位を受けた事実が判明したため、学位を取り消すこととなった[124]。研究
●1995年度に、当時の文部省︵現‥文部科学省︶令により中核的研究拠点形成促進プログラムが始まる。日本学術会議および科学技術・学術政策局の科学技術・学術審議会答申に基づき、研究課題毎の中核拠点形成の活動が始まる。中核的研究拠点は、大学共同利用研究所に相当する機関を形成することを目的とする。 ●2001年度に新たに法制度化された、競争的研究資金獲得制度に基づく研究プログラムを﹁21世紀COEプログラム﹂︵略して21世紀COE︶と呼ぶ。21世紀COE制度は、研究者個人ではなく、研究課題毎に採択されるため、大学内審査を経て、第三者評価により採択される。なお、全てのプログラムは数値管理に基づく評価法によって評価される。詳しくは、大学評価および競争的研究資金については書籍﹁研究評価 研究者・研究機関・大学におけるガイドライン﹂︵根岸正光・山崎茂明 編著︶、丸善、2001を参考にされたい。 ●2006年度に21世紀COEプログラム実施後の第三者評価を行い、いくつかの問題点が指摘されたため、それに基づきグローバルCOEプログラムへ制度変更が行われる。21世紀COEではばらまきの批判があったため、研究課題を精査し産業界への展開や応用研究に絞ることになる。産業界への展開を目的としたため、採択においては研究テーマ課題毎に採択することにした。この事業には日本学術会議、科学技術振興機構、日本学術振興会なども参加している。 ●2007年度に、グローバルCOEプログラム開始と同時に、世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラムが始まる。文部科学省の外郭団体である日本学術振興会の事業で、基礎研究分野の大幅な強化を目的とし、基礎研究分野への大幅な予算を投入することで、大学間連携や専門研究者育成、研究拠点となる研究所の設立および強化が始まる。21世紀COEプログラム
28件のプロジェクトが採択された。 ●2002年 ●生命科学 ●生体シグナル伝達機構の領域横断的研究 ●﹁個﹂を理解するための基盤生命学の推進 ●戦略的基礎創薬科学 ●化学・材料科学 ●動的分子論に立脚したフロンティア基礎化学 ●化学を基盤とするヒューマンマテリアル創成 ●情報・電気・電子 ●情報科学技術戦略コア ●未来社会を担うエレクトロニクスの展開 ●人文科学 ●共生のための国際哲学交流センター ●生命の文化・価値をめぐる﹁死生学﹂の構築 ●基礎学力育成システムの再構築 ●学際・複合・新領域 ●融合科学創成ステーション ●2003年 ●医学系 ●脳神経医学の融合的研究拠点 ●環境・遺伝素因相互作用に起因する疾患研究 ●ゲノム医科学の展開による先端医療開発拠点 ●数学・物理学・地球科学 ●科学技術への数学新展開拠点 ●極限量子系とその対称性 ●多圏地球システムの進化と変動の予測可能性 ●強相関物理工学 ●機械・土木・建築・その他工学 ●機械システム・イノベーション ●都市空間の持続再生学の創出 ●社会科学 ●国家と市場の相互関係におけるソフトロー ●先進国における︽政策システム︾の創出 ●市場経済と非市場機構との連関研究拠点 ●ものづくり経営研究センター ●学際・複合・新領域 ●生物多様性・生態系再生研究拠点 ●心とことば — 進化認知科学的展開 ●2004年 ●革新的な学術分野 ●言語から読み解くゲノムと生命システム︵次世代バイオインフォマティクス拠点の創成︶ ●次世代ユビキタス情報社会基盤の形成グローバルCOEプログラム
17件のプロジェクトが採択されている。 ●2007年 ●生命科学 ●生体シグナルを基盤とする統合生命学 ●化学・材料科学 ●理工連携による化学イノベーション ●電気・電子・情報 ●セキュアライフ・エレクトロニクス ●人文科学 ●死生学の展開と組織化 ●共生のための国際哲学教育研究センター (UTCP) ●学際・複合・新領域 ●世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ ●2008年 ●医学系 ●疾患のケミカルバイオロジー教育研究拠点 ●ゲノム情報に基づく先端医療の教育研究拠点 ●数学・物理学・地球科学 ●未来を拓く物理科学結集教育研究拠点 ●数学新展開の研究教育拠点 ●機械・土木・建築・その他工学 ●都市空間の持続再生学の展開 ●機械システム・イノベーション国際拠点 ●社会科学 ●国家と市場の相互関係におけるソフトロー ●ものづくり経営研究センター アジア・ハブ ●学際・複合・新領域 ●次世代型生命・医療倫理の教育研究拠点創成 ●学融合に基づく医療システムイノベーション ●2009年 ●学際・複合・新領域 ●ゲノム情報ビッグバンから読み解く生命圏 注‥21世紀COEプログラム、グローバルCOEプログラム以外にも通常の研究教育活動や、特に科学研究費︵略:科研費︶による研究は行われている。なお、科研費以外にも研究テーマによって、特別研究費・企業委託研究費・採択研究費︵特定領域など︶の研究費があり、これらが研究活動の源泉となっている。例として、GRAPEプロジェクトは、採択研究費と企業委託研究費︵委託研究員も受け入れている︶からなる。また、寄附講座によって運営される研究室もあり、この場合には教職員は企業からの派遣によって成り立っている︵研究費は企業からの持ち出しであり、税額控除対象となっているようである︶。特別栄誉教授
東京大学で世界的に著しい功績を挙げた教授あるいは勤務した者に対して授与される終身称号のことである。東京大学より称号の授与とともに栄誉手当が支給される。2004年4月1日に﹁東京大学特別栄誉教授規程﹂を制定し、2005年1月1日付で4人の東京大学元教授に初めて東京大学特別栄誉教授の終身称号を授与した。研究成果の社会展開
留学生受け入れ事業
2010年代、世界に開かれた大学作りが国家的戦略︵﹁留学生30万人計画﹂︶として掲げられた[125]のと軌を一にして、東京大学での外国人留学生の受け入れ数は急増している[126]。 各大学とも国際化拠点整備事業︵グローバル30︶にエントリーしてモデルとなる事業[127]を進める中で、特に東京大学においては質の高い優秀な留学生の受け入れを行い、ハイレベルの国内学生との優れた知的創造のアマルガム生成が期待される[128]。 2020年代でも、スーパーグローバル大学創成支援事業が進められている。令和3年度予算額‥33億円︵令和2年度予算額‥33億円︶[129]。うち、東京大学は、タイプA︵トップ型︶に位置付けられている[130]。外国人留学生数
2022年5月1日時点で受け入れている外国人留学生は、4,627人にのぼり︵正規学生のほか研究生・聴講学生等含む︶[131]、過去最高の人数である。とりわけ、85%以上を占める私費外国人留学生については、2022年5月の調査で初めて4千人に達し、2012年比でこの10年のうちに倍増しており、大学による留学生支援の成果の一端がうかがえる[132][133]。日本学生支援機構が行う外国人留学生の在籍状況調査︵2021年5月時点︶によると、国内の大学における留学生受け入れ数は、2007年以降前年までトップに位置した早稲田大学が2年続きの減少により後退した結果もあり、東京大学[注釈 29] が15年ぶりに1位に返り咲いている[134]。 2022年度の外国人留学生を出身国・地域別の内訳から見ると、中国が全体の約3分の2にあたる65.6%、次いで多い韓国が8.0%であるなどアジアからの学生が全体の9割近くを占めている。その他にヨーロッパからの学生が4.5%、北米からの学生が2.6%などとなっている[131]。この年は、110の国・地域から4,627人の学生を受け入れている。学生生活
課外活動
東京大学運動会
学生・院生・研究生・教職員・卒業生・修了生・元教職員などを会員とする財団法人。学部生は原則として全員加入であり、年会費が必要。アメリカンフットボール部や漕艇部、硬式野球部、応援部は有名である。全国七大学総合体育大会の参加校で、2009年より京都大学との間で双青戦も開催されている。サークル
学生団体
大学当局の公認サークル。団体設立には必ず顧問教官を置く必要があるほか、本郷キャンパスにサークルの活動拠点になるような場所が事実上存在しないため、サークル活動を維持するには駒場キャンパスでの便宜を受けられる学友会加盟サークルで十分な場合が多いなどの理由から、公認を受けないサークルが多い。教養学部学友会加盟サークル
教養学部の学生自治団体の一つである学友会に加盟しているサークル。サークル設立に際し顧問教官を置く必要がない上、学友会を通じ大学からのサークル援助金を受け取ることが可能。また援助金以外にも部室の確保など、駒場Iキャンパスにおけるサークル活動を行う際の便宜が十分に得られることから、大半のサークルはこちらを選択している。学生自治会
かつては各学部の学生自治会の連合組織として学生自治会中央委員会が置かれていたが、現在は存在していない。学生自治会ないしそれに相当する自治団体としては、教養学部前期課程の東京大学教養学部学生自治会、法学部の東京大学法学部緑会、医学部自治会などがある。大学祭
五月祭︵本郷キャンパス︶と駒場祭︵駒場キャンパス︶の2つがある。五月祭は研究発表が中心であるのに対して、駒場祭は教養学部前期課程に在籍している学生の活動の発表を中心に行われている。五月祭
テーマ
駒場祭と違い、五月祭ではテーマがある回とない回がある。年度 | テーマ |
---|---|
74回(2001年) | あなたが伸ばしたその手のひらに |
75回(2002年) | - |
76回(2003年) | - |
77回(2004年) | Making the Future |
78回(2005年) | いろとりどり |
79回(2006年) | My Favorite May Festival |
80回(2007年) | Re Academic |
81回(2008年) | En-join |
82回(2009年) | Academic Pandemic |
83回(2010年) | 東大を、見に行こう |
84回(2011年) | 東大に、出会う夏 |
85回(2012年) | Our Campus is Your Canvas |
86回(2013年) | aMayzing! |
87回(2014年) | 花咲く未来、建造中 |
88回(2015年) | 知識の扉を、開ける夏 |
89回(2016年) | 東大生に、恋した日。 |
90回(2017年) | つつむ、ひらく |
91回(2018年) | 渦を巻く |
92回(2019年) | 〈おもしろい〉が、交差する。 |
93回(2020年) | 青ク咲ク |
94回(2021年) | 灯る[135] |
95回(2022年) | 汽祭域[136] |
96回(2023年) | はなみどり[137] |
駒場祭
駒場祭(こまばさい、Komaba Festival, 略称:駒祭)は、東京大学駒場Iキャンパスで開催される大学祭。教養学部前期課程の学生を中心に構成される。駒場祭委員会により開催されている。例年11月下旬勤労感謝の日付近の3日間に開催される。駒場祭の起源は、1891年(明治24年)に旧制第一高等学校(一高)で開催された第1回紀念祭にまでさかのぼる。1950年(昭和25年)3月一高が廃止され、新制東京大学に移行した後、同年11月25日に第1回駒場祭が開催され、現在に至る。初代委員長は小倉寛太郎。
スポーツ
●硬式野球部は東京六大学野球連盟に所属している︵1925年加盟︶。 ●旧帝国大学が持ち回りで開催している全国七大学総合体育大会に参加している。 ●一橋大学との対抗戦は、同学の前身である東京商科大学時代から続いており、漕艇部、柔道部、陸上運動部、ゴルフ部、ホッケー部など様々な運動部で開催されている。両大学では東京大学の﹁東﹂と一橋大学の旧称である東京商科大学の﹁商﹂を取って、東商戦︵商東戦︶と呼ぶ。また、単に相手校の名を冠して一橋戦︵商大戦・東大戦︶と呼ぶこともある︵イッキョウセンと呼ぶ部もある︶。特に漕艇部の﹁東京大学一橋大学対校競漕大会﹂︵東商レガッタ︶は、体育会以外の学生や出身者も観戦に訪れるため、他の同対抗戦と比べて盛大であると同対抗戦の関係者は考えている。 ●運動部所属者以外にも運動の場を提供するという趣旨の下、運動会は総長杯サッカー大会・総長杯野球大会・伊豆戸田マラソン等の諸大会、ダンス・グライダー・ボウリングといった数々のスポーツについての講習会・体験会を主催している。学内組織と大学関係者
学内組織
総長は、学内選挙によって選出される。大学の管理責任者であるのみならず、東京大学という学問の府を象徴する存在として機能している。理事︵国立大学法人法の定めにより7名以内︶は総長が任命し、総長と理事で役員会が構成される。このほか、幹部職員として副学長︵若干名︶や監事︵2名︶、副理事︵若干名︶等が置かれている。このうち、監事は文部科学大臣が任命する。 ●幹部職員︵総長、理事︿外部出身者を含む﹀、副学長、監事、副理事︶ ●経営協議会︵総長、理事、教職員、学外委員︶ ●教育研究評議会︵総長、理事、研究科長、研究所長等︶ ●教員︵教授、准教授、講師、助教、助手︶ ●学生 ●事務部門︵本部事務、学部・研究科事務、研究所事務等︶ ●卒業生︵全学の同窓会である赤門学友会のほか、各学部、研究科、部活動、同好会毎に組織︶職制度
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東京大学新聞社
学生新聞﹁東京大学新聞﹂を発行している公益財団法人。編集部はすべて東京大学の学生で構成されており、新入生募集などが一般のサークルと一緒に掲載されることもあるが、東京大学教授を理事長とした、法人格を有する団体である点が大きく異なる。大学関係者
大学関係者一覧
稷門賞
卒業生
同窓会組織
各学部・学科ごとに同窓会が分立している。これは、東京帝国大学時代に各学部︵分科大学︶の独立性がとても大きかったことの名残である。近年は、全学的な同窓会連合組織である﹁東京大学同窓会連合会﹂や﹁東京大学校友会︵旧称、赤門学友会﹂[138]が発足している。卒業生個人は各学部ごとの同窓会や赤門学友会に加入できる。 ●鉄門倶楽部︵医学部医学科︶ ●東京大学保健学同窓会︵医学部健康科学・看護学科︶ ●東京大学工学部丁友会︵工学部、工学系研究科︶ ●木葉会 ︵工学部建築学科、工学系研究科建築学専攻︶ ●造兵精密同窓会︵工学部精密工学科、工学系研究科精密工学専攻︶ ●東京大学電気系同窓会︵工学系研究科、情報理工学系研究科、新領域創成科学研究科、情報学環・学際情報学府の電気関連専攻︶ ●航空宇宙会︵工学部航空宇宙工学科・工学系研究科航空宇宙工学専攻︶ ●東京大学経友会︵経済学部︶ ●東京大学薬友会︵薬学部︶ ●東京大学理学部数学教室・大学院数理科学研究科同窓会︵東大数学同窓会︶︵理学部数学科、数理科学研究科︶ ●創域会︵新領域創成科学研究科︶ ●東京大学公共政策大学院同窓会︵公共政策大学院︶ ●東京大学医師会︵医学部医学科︶ この他に、サークル・ゼミ・クラス単位の同窓会や地域ごとの同窓会もある。また、女子卒業生のみ︵女子在学生も入会可能︶の﹁さつき会﹂もある。駒場友の会は駒場キャンパスの同窓会としての性格をもっている。学士会
東京大学卒業生カード
三菱UFJニコスと提携し、同窓生向けのクレジットカードを発行していた(現在は廃止)。黒を基調にした一般カードとゴールドカードが存在した。付加機能としては総合図書館の入館証を兼ねていた(2011年以降発行者は利用不可)。
施設
キャンパス
東京大学は新制大学となってから長い間(日本全国に分布する研究施設などを除くと)本郷・駒場の主要2キャンパスで構成されていたが、1992年6月に立案された三極構造構想に基づいて柏キャンパスが設置されてからは、本郷・駒場・柏が主要キャンパスと扱われるようになった。現在、東京大学公式サイトでは、これらに白金・中野を加えた5キャンパス体制を謳っている。本郷・駒場・柏はさらに複数のキャンパスに分かれている。「東京大学キャンパス計画委員会規則」(平成14年2月19日評議会可決)では、「『本郷地区』とは本郷、浅野および弥生の各キャンパスをいい、『駒場地区』とは駒場第一および駒場第二の各キャンパスをいい、『柏地区』とは柏キャンパスをいい、『検見川・西千葉・柏II地区』とは検見川、西千葉および柏IIの各キャンパスをいう」と定義されていたが、2007年1月の「柏地区キャンパス開発・利用計画要綱」(平成7年12月12日評議会承認)の改正により、現在では柏IIキャンパスは柏地区キャンパスに含まれることになっている。
東京大学構内には歴史的建築が多数存在するため、代表的な建造物については東京大学の建造物で詳しく解説している。
本郷地区キャンパス
後期課程と大学院のほとんどが設置されているキャンパス。
駒場地区キャンパス
教養課程などが設置されているキャンパス。
柏地区キャンパス
自然科学系研究所などが集中設置されているキャンパス。
白金キャンパス
中野キャンパス
●使用学部・使用研究科・使用附属施設‥なし ●交通アクセス 東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅より徒歩10分 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩20分、 都営地下鉄大江戸線西新宿五丁目駅より徒歩15分 ●JR新宿駅西口より京王バス利用 ﹁中野地区﹂とも呼ばれる。旧制東京高等学校が所在した場所である。現在は東京大学教育学部附属中等教育学校が所在する。1962年に東京大学海洋研究所が設置されていたが、2010年4月に東京大学大気海洋研究所として柏キャンパスへ完全移転した。その他の施設
小石川地区︵東京都文京区︶ 使用附属施設 ●理学系研究科附属植物園 ●農学生命科学研究科附属小石川樹木園 ●総合研究博物館小石川分館 交通アクセス 都営地下鉄三田線白山駅より徒歩10分 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩約15分 田無地区︵田無キャンパス︶︵東京都西東京市︶ 使用附属施設 ●生態調和農学機構 ●農学生命科学研究科附属田無演習林 交通アクセス 西武新宿線田無駅より徒歩7分 西武池袋線ひばりヶ丘駅より西武バス利用 多摩農場は検見川キャンパスに移転する予定であったが、地元の市民団体が反対運動をしたこともあり、2007年8月に移転中止を決定した。逆に、これまで検見川キャンパスにあった緑地植物実験所および神奈川県二宮町の附属農場二宮果樹園を田無地区に移転することとなり、2010年4月、統合して生態調和農学機構が発足した。なお二宮果樹園は、移転に先立って2008年3月19日に閉鎖された。 以前は宇宙線研究所、原子核研究所︵現‥高エネルギー加速器研究機構︶も同キャンパスに設置されていたが、現在はいずれも移転している。 検見川地区︵検見川キャンパス︶︵千葉県千葉市花見川区︶ 使用附属施設 ●薬学系研究科附属薬用植物園 ●検見川総合運動場 交通アクセス ●JR 総武線新検見川駅より徒歩10分 将来、検見川キャンパスの運動場機能の一部を柏IIキャンパスに移すことを計画している。 農学生命科学研究科附属農場の多摩農場︵田無地区︶・二宮果樹園を検見川キャンパスに移転させる計画もあったが、これは上述のように中止となった。 西千葉地区︵西千葉キャンパス︶︵千葉県千葉市稲毛区︶ 使用附属施設 ●なし 交通アクセス ●JR 総武線西千葉駅より徒歩5分 生産技術研究所附属千葉実験所があったが、2017年4月1日に柏キャンパスに移転した。2019年現在、民間による街計画の跡地利用が進められている[139]。 柏キャンパスに統合・移転した大気海洋研究所は、当初西千葉キャンパスに設置される予定だった。当初の予定地は、移転財源確保のため処分する見込みである。 東海キャンパス︵東海村キャンパス︶︵茨城県那珂郡東海村︶ 使用研究科 ●工学系研究科原子力専攻 使用附属施設 ●物性研究所附属中性子科学研究施設 交通アクセス ●JR常磐線東海駅より路線バス︵茨城交通︶利用 ●JR東京駅より高速バス︵茨城交通︶利用 原子力専攻は研究室・事務室の他に、研究設備として高速中性子源炉﹁弥生﹂、ライナック (LINAC)、核融合炉ブランケット研究施設、重照射研究設備 (HIT) を有する。 この他、スーパーカミオカンデ、農学生命科学研究科附属演習林、医科学研究所附属奄美病害動物研究施設など全国各地に研究施設を持つ。学生食堂
大講堂︵安田講堂︶
東京大学大講堂は﹁安田講堂﹂の異名を持ち、赤門︵次節を参照︶と並んで東京大学を象徴する建物となっている。東大紛争の際に発生した東大安田講堂事件は昭和の事件史では必ず取り上げられるエポックとなっている。赤門
宿舎
検見川総合運動場
対外関係
大学発企業の設立
民間企業などとの連携
朝日新聞社と連携して度々シンポジウムや世論調査を含む共同調査などを行っている[154][155]。地方自治体との連携
三重県四日市市にサテライトを設け、地域の課題解決を研究する協定を締結[156]。他大学・研究機関との協力
国際学術交流協定 東京大学では国際交流を推進するために、世界各地の49か国の大学等研究機関と国際学術交流協定を結んでいる。大学間の協定だけでなく AIKOM のような部局︵学部・研究科・研究所など︶間の協定もあるが、それらを全て合わせた協定数は891となっている︵2018年9月時点︶[157]。 東アジア4大学フォーラム (BESETOHA) 東京大学、北京大学、ソウル大学校、ベトナム国家大学ハノイ校の4大学で構成されている学術会議である。1999年に東京大学駒場Iキャンパスで第1回会議が開催された。 東京大学リベラルアーツ南京交流センター︵東京大学教養教育南京交流中心︶ 総合文化研究科・教養学部の海外学術交流拠点として2004年11月25日に南京大学に設置された。 8大学工学系研究科長懇談会 早稲田大学との包括連携協定[158] 日仏情報学連携研究拠点 (JFLI) 国際高等研究所 産業技術総合研究所︵東大柏キャンパス内に研究拠点﹁柏センター﹂開設︶[159]2021年度の国際交流協定
●国連工業開発機関︵UNIDO︶との国際交流協定の締結︵2021年7月︶[160]社会との関わり
事件
●明治十六年事件 ●久米邦武筆禍事件 ●戸水事件 ●森戸事件 ●国際労働会議代表反対運動 ●天皇機関説事件 ●矢内原事件 ●人民戦線事件 ●平賀粛学 ●河合栄治郎事件 ●東京大学文学部不正入試事件 ●﹁曲学阿世﹂論争 ●東大助教授毒殺事件 ●東大ポポロ事件 ●東大紛争 - 東大安田講堂事件 ●宇都宮病院事件 ●東大駒場騒動 ●SIGN研究[161] ●加藤茂明元教授による大量論文不正問題[162] ●ディオバン事件[163][164] ●匿名Aによる論文大量不正疑義事件[165] ●東京大学誕生日研究会レイプ事件[166] ●Ordinary researchersによる論文22報の不正疑義問題[167] ●マイトラクリップ手術による死亡事故の隠蔽事件[168] ●教養学部・大学院総合文化研究科の教授就任予定者の内定取り消し事件[169]企業からの評価
人事担当者からの評価
●2021年日本経済新聞社と日経HRが実施した、﹁企業の人事担当者からみたイメージ調査﹂[170]︵全上場企業と一部有力未上場企業4,850社の人事担当者を対象に、2019年4月から2021年3月までの間に採用した学生から見た大学のイメージなどを聞いた調査︶において、東京大学は、﹁全国総合﹂で788大学[171]中、第4位[170]にランキングされた。出世力
●ダイヤモンド社の2006年年9月23日発行のビジネス誌﹃週刊ダイヤモンド﹄94巻36号︵通巻4,147号︶﹁出世できる大学﹂と題された特集の出世力ランキング︵日本の全上場企業3,800社余りの代表取締役を全調査[172][173][174]︶で、東京大学は、2006年時点で存在する744大学[175]中、第1位[176]にランキングされた。 ●﹃週刊エコノミスト﹄︵2010年8月31日号︶に掲載された、﹁卒業生数の割に役員・管理職の人数が多い度合い﹂で、東京大学は、2010年時点で存在する全国の778大学[177]中、第33位にランキングされた[178]。ギャラリー
脚注
注釈
2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世界ランク | 12 | 16 | =19 | 17 | 19 | 22 | 26 | 30 | 27 | 23 |
アジア順位 | 1 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 |
国内順位 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
(注記)順位の数字の前にイコール記号が付く場合は、 原典の表記の通り、同点順位であることを表す。 |
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世界ランク | 23 | 43 | 39 | 46 | 42 | =36 | =36 | =35 | 39 | 29 |
アジア順位 | 1 | 3 | 4 | 6 | 5 | 5 | 4 | 5 | 6 | 4 |
国内順位 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
出典
参考文献
●﹃東京大学百年史 通史一 (PDF) ﹄東京大学百年史編集委員会,1984-01,Issued ●﹃東京大学百年史 通史二 (PDF) ﹄東京大学百年史編集委員会,1985-03,Issued ●﹃東京大学百年史 通史三 (PDF) ﹄東京大学百年史編集委員会,1986-03,Issued ●東京大学本部広報課 編﹃東京大学の概要 2021資料編﹄︵PDF︶東京大学、2021年10月22日。2021年10月28日閲覧。関連文献
●東京帝国大学﹃東京帝国大学五十年史 上册﹄1932年 ●東京帝国大学﹃東京帝国大学五十年史 下册﹄1932年 ●東京大学出版会﹃東京大学その百年﹄1960年 ●立花隆﹃天皇と東大﹄文藝春秋、2005年 ●東京大学キャンパス計画室編﹃東京大学本郷キャンパス 140年の歴史をたどる﹄東京大学出版会、2018年 ISBN 978-4-13-001350-5 ●吉見俊哉・森本祥子編﹃東大という思想﹄東京大学出版会、2020年 ISBN 978-4-13-020159-9Wiki関係他プロジェクトリンク
関連項目
外部リンク
- 東京大学
- 東京大学|UTokyo (@UTokyo_News) - X(旧Twitter) (日本語)
- UTokyo|東京大学 (@UTokyo_News_en) - X(旧Twitter) (英語)
- 東京大学消費生活協同組合
- 東京大学学術機関リポジトリ UTokyo Repository
- 東京大学百年史
- 東京帝国大学五十年史料(東京大学総合図書館所蔵)
- 写真帖「東京帝国大学」(東京大学総合図書館所蔵)
関連項目 |
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