今日は、森鴎外の「寒山拾得」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
唐の時代の道教の道士……この神秘的な怪異を描きつつ、閭丘胤がまのあたりにした、3人の奇妙な咒を描きだします。豊干という僧は水を使った咒で頭痛を治癒し、みすぼらしい姿の寒山と拾得は、正体を言い当てられると、すうっと逃げ去ってしまうのでした。
鴎外は作中で、「道」にたいして「三通り」の態度があると述べます。
一、道についてまったく無頓着な人。
二、宗教または学問の道を探究する人。
三、道を究める人を尊敬するだけで、どうも真理に暗い人。
老子の「道」と、道教の道士の神秘的な「道」は、ずいぶん違いがあるんです。どうもこの2つの大きな違いのことを思索しながら鴎外がこの道教の怪異を記したのでは、と思いました。「腹の底からこみ上げて来るような笑い声を出し」て「駆け出して逃げ」てしまう老荘思想の教え、というのを空想しました。
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追記 今度いつか、半年後にでも、老子道徳経の現代語訳をじっくり読んでゆこうと思っています。


