猫先生の弁 豊島与志雄

 今日は、豊島与志雄の「猫先生の弁」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 豊島与志雄というとヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」を翻訳したことがもっとも有名な成果だと思うんですけど、けっこう随筆と小説を書いていて、ぼくはそれがなにか好きなんです。
 いまペットの犬というと、室内で暮らしていることが大半だと思うんですけど、半世紀以上前の随筆なので、野良犬や野良猫の話しみたいになっています。漱石の時代の文士には、猫が人気だったろうなあ、野良猫は強いし自由だし清潔好きだし、文芸をやる人間にとっては魅力的な存在だったのだろうと思いました。
 

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猫 渋澤怜

 今日は、渋澤怜さんの現代小説「猫」を公開します。
 これは小説家で日本語教師の渋澤怜さんから原稿をいただいた作品です。
 猫と東京とベトナムにかんするエッセーです。お楽しみください。
 

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明かりの本では、新作小説やエッセーや、古典の翻訳作品など、オリジナル原稿を募集しています。
くわしくはこちら。
 
 

夏目漱石 吾輩は猫である

 今日は、夏目漱石の「吾輩は猫である」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今日2020年2月22日はネコの日らしいので、猫の小説を紹介してみます。ぼくはこの長編小説を10回にわけて10日間くらいでいちおう読み終えたのですが、これは漱石の処女作で、かなり冗長な場面がくり返されるため、読み終えるのがむつかしい本だと思いました。
 はじめて漱石作品を読むときは「吾輩は猫である」は当時発表されたのと同じ方法で、短編小説として1章のみだけを読むというのもお勧めします。ストーリーは特にない小説なので、1章と9章を読めば、かなりこの小説の魅力は堪能できる、ような気もします。これは漱石がいちばんはじめに、かなり長い期間を通して記した長編小説で、漱石の前期と中期の創作にかんして年表を作ってみたんですが、こうなっています。
zunisuruto souseki - 夏目漱石 吾輩は猫である
 「吾輩は猫である」には、漱石ののちの作品の萌芽といえるような魅力的なシーンが多数あって、漱石作品の「三四郎」や「それから」が好きな人は全文読んでみると、いろんな発見があると思います。芸術論や文化論などの会話がさまざまに記されていて、どこかを抜粋して読んでもおもしろいんです。
 猫には垣根が無い、家の内と外の区別を持たない。そこから人々の考え方に耳をすまして透視して見てゆくのが、こんかいの主人公なんです。
 

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どんぐりと山猫 宮沢賢治

 今日は、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」を公開します。装画つきの縦書き表示で、全文読めますよ。
 はじめまして、またはお久しぶりです。明かりの本では2日に1回、文学作品を公開してゆきます。今回から、iPhoneをはじめとしてスマートフォン、iPadやタブレット、あらゆるPCで縦書きの文学作品を読書できるようになりました。
 どうぞ、明かりの本ですてきな文学作品を見つけてください。

 今日は、賢治の代表的な童話「どんぐりと山猫」を全文お読みいただけます。旅をしているところは、物語の中心では無いのですが、この移動しながら奥まったところに辿りつく展開が、印象に残りました。

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 縦書き文庫のURLか、あるいは縦長の装画をクリックすると、読書ページに進みます。ページの左端をクリックすると次のページに進みます。右端をクリックすると前のページに戻ります。ブラウザを閉じても十日間は自動で栞が挟まれていて、続きから読むことができます。iPhoneでもPCでも全文読めます。
 
 
 今回から、明かりの本では無料で読めるコンテンツを『ドネーションウェア』として公開してゆきます。クリックするだけですべて0円で読めますが、もし読書をじゅうぶん楽しんでいただけたら、ぜひこちらからドネーションを送ってください。よろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 
 
つぶやき
新サイトを始動できてすっごく嬉しいんですが、なんだか今はまだ本がちょっとだけしかなくって……、でっかい図書館に本がたったの1冊しかないような、そういう奇妙な状態でなんかアレなんですけど、今から再録も含めて、いろいろ素晴らしい本を、ぼく自身も再読しながら掲載してゆきたいと思います。