ゆふべみた夢 富永太郎

 今日は、富永太郎の「ゆふべみた夢」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 美しい情景の記載からはじまるこの抒情詩は、中盤から友人との奇妙な再会を喜ぶ、夢らしい夢の場面が描かれ、そこから友人Nの不吉な崩壊が、詩の言葉で描きだされてゆきます。「ぼんやりそこに立つたまま、よごれた彼の顔を眺めてゐた。」という終盤の一文が印象深い掌編でした。
  

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