疑問と空想 寺田寅彦

 今日は、寺田寅彦の「疑問と空想」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 鳥が飛行中に鳴くのは、音波で周囲の物体を探知して、ソナーとして自分の鳴き声を使っているかもしれない、と寺田寅彦が述べています。
「飛びながらおりおり鳴くのも、単に友を呼びかわしまた互いに警告し合うばかりでなくあるいはその反響によって地上の高さを瀬踏みするためにいくぶんか役立つのではないかと思われる」
 一般的に、鳥の鳴き声は、求愛か、警告か、単純な会話かだと思うんですが、これ以外に、ソナーとして使っているかもしれない。
 ちょっと調べてみると、科学的には、コウモリは超音波を発してソナー代わりとし、物体を検知しているそうです。
 

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追記  そういえば猟犬が獲物を追いつめるときに盛んに鳴くのは、明らかにソナー代わりとして、自分の位置と相手の位置を分かりやすくしているんだなあと、思いました。啼かない猟犬は、味方に誤射されてしまいそうですし。