神童の死 北原白秋

 今日は、北原白秋の「神童の死」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これは猟奇的な事件について、北原白秋が事態を空想しながら、現場の状況を書いているごく数頁の短編です。前半でゴアな表現があって要注意なんですが、後半で事件の様相や言葉の問題について論じていて、悪に関する考察の部分が興味深いように思いました。
  

0000 - 神童の死 北原白秋

装画をクリックするか、ここから全文を読む。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)
  
文豪ゲーテが「どんなに理にそむいたことでも、分別か偶然によって正道に引きもどされないものはない。どんなに理にかなったことでも、無分別と偶然によって邪道に導かれ得ないものはない。」ということを述べていたんですが、この古い事件は、まさにこの問題と共通したことが生じていたように思いました。