病院風景 寺田寅彦

 今日は、寺田寅彦の「病院風景」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これは百年前の病院について記した随筆です。寺田寅彦の文体が見事なんだと思います。病院とその周辺で起きる日常的な現象を、ことこまかに明記してゆきます。中盤で動物実験に関する人道的見解も、ほんのすこし記されていました。最後の一頁で唐突に寺田寅彦の思いが記されています。普段の寺田寅彦ならここまで感情を込めて書かないのではないか、『文学青年』という文芸誌を創刊した人々の熱意に後押しされて、このおわりの三行を書いたのではないかと思いました。
 

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