婦人の笑顔 島崎藤村

 今日は、島崎藤村の「婦人の笑顔」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 日本の文学というと、紫式部と清少納言の存在が大きく、「ひらがな」を使って文学を書きはじめたのも女性で、さいしょから文学は女性が中心になって創られてきた、というように思うんですけど、近代文学では男の作家だらけなんです。島崎藤村は日本文化の女性性に造詣が深い作家だと思うんですが、こんかいは古人の記した「おふく」という女性についてごく短い随筆を書いています。
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  中世以来、続きに続いた婦人の世界の暗さを思へば、「笑」を失つたものが多からうと思はれる中で、あれは光つた笑顔に相違ない。quomark end - 婦人の笑顔 島崎藤村
 
 という指摘が印象に残りました。紫式部の描きだした「末摘花」を連想させるエッセーでした。最後の一文が、謎めいていてすてきでした。
 

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(追記  数日間ほど離席していました……更新がちょっとだけ滞っております。ご了承ください。)