時間 横光利一

 今日は、横光利一の「時間」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 ぼくはこれを読むのは2回目です。サーカスの座長が、消え去ってしまって、取り残された「私達」は、宿屋の宿泊費を払う金さえ無い。そこから集団で脱走劇が始まるんですが、映画の序盤のように悪役がまったく目に見えない、見えないところを言語化しつづけているのがなんだか迫力のあるように思いました。
 逃走している集団の中で1人だけ病人がいる。その人とどう逃げてどう生き延びようか、というところの描写が印象深かったです。
 

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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約3秒)
 
追記  用意周到な伏線を張り巡らせた超絶技巧の現代海外ドラマを見慣れてしまうと、近代の小説がちょっと陳腐に見えてしまって、それで良いのかと、突っ込んでしまいたくなるようなオチに遭遇することがあると思うんですが、今回のはどうもそれで、精読できる読者はもっとこの小説の魅力を発見できるんだろうなあ……と思いました。