学問のすすめ(5)福沢諭吉

 今日は、福沢諭吉の「学問のすすめ」その5を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 「学問のすすめ」第1編から3編までは、じつは小学生が読めるように、わかりやすい言葉で書いてきた、と福沢諭吉は書きます。古い言葉で読みにくいところはあるんですが、内容は分かりやすいところも多いと思います。4編と5編は、学者批判を記しているので難しい内容で、6編からはまた小中学生が読める内容を書いている、そうです。
 福沢諭吉は独立して生きられる状態をとかく重んじていて、これが失われれば悲しいことであると、書いています。
 近代の日本はまだ、国際関係が出来ているわけでは無く、まだ幼子が家の外に出てないようなものだと、書いています。不当な支配を受けないための闘いが出来る知恵がある人のことを「独立の気力」がある者、というように述べているんです。学校や工業や軍事を表向きそろえたとしても、独立が成立するわけでは無い、という指摘がありました。
 独立した状態というのはほんの数年くらいで失われがちな存在であって、初期の慶應義塾であっても、これは失われる可能性がある。形だけ整っているのはこれは独立の状態では無いようなんです。人々が独立しようという気力を漲らせられるように、なすべき事をなせていることを、独立している、と記しているのでした。今回の論は、研究所や私立大学の経営論なのでは、と思いました。
 

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