停車場にて 小泉八雲

 今日は、小泉八雲の「停車場にて」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 小泉八雲ラフカディオ・ハーンといえば、日本の伝統的な幽霊譚を書き起こし、不気味な言い伝えを文学に昇華した作家だと思うんですが、今回のは現実にあった事件の考察なんです。ラフカディオ・ハーンはこの実話物語を「きわめて東洋的な事件」の顛末だというんですが、ほかの日本近代作家とはやはりぜんぜんちがう物語になっているように思うんです。ポーやH.p.ラヴクラフトに見受けられるような、普通ならこうは書かないだろうなあというような乾いた事件の描写があるんです。
「警察の記録には、毎年、プロの犯罪人たちが子どもらに示した同情の報告がある」犯罪の現場にまったく無傷で生きていた「小さな男の子」のことを書いていました。いま人気の海外ドラマの開始数分のところで見るような場面を、ラフカディオハーンは切り取るんです。まなざしが違うと、描かれる場面がまるで異なるのでは、と思いました。
 

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