桜 岡本かの子

 今日は、岡本かの子の「桜」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 もう桜前線は東北から北海道あたりに到達する時期だと思うのですが、ちょっとコロナやなんやというので桜をあまり愛でられなかったようにおもって、桜の歌集を読んでみました。ぼくはこれを読むのは3回目なのですが、幾つかの言葉が印象に残りました。狂いという、ふつうは使われない言葉もこんなに美しく記せるのかと、感心して読みました。岡本かの子は、リフレインがとくに上手いと思うんです。同じ言葉を、同じ本の中に複数回ちりばめていて、そのときどきで印象と用い方が異なり、これがみごとなんです。
 
ほそほそとしづくしだるる糸ざくら西洋婦人れてくぐるも
 

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なまけ者と雨 若山牧水

 今日は、若山牧水の「なまけ者と雨」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 ぼくはどうも、雨に対しての語彙がまったく乏しくて、小雨と大雨くらいの差しか認識できないんですけど、歌人の若山牧水が雨のことを描くと、あらゆる雨の様態が描きだされるんです。若山牧水の言葉は水彩画みたようで、雨がもたらす光景の機微を微細に描きだすんです。今回、牧水は慈雨や小雨、穏やかな雨のことを描きだしていて、自然界への敬愛の意を記しています。
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  はちはちと降りはじけつつ荒庭の穗草がうへに雨は降るなりquomark end - なまけ者と雨 若山牧水
 

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晶子詩篇全集拾遺(1) 与謝野晶子

 今日は、与謝野晶子の「晶子詩篇全集拾遺」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回から、同じ詩集を数十回に分けて読む、詩集の連載をやってゆこうと思います。与謝野晶子は、歌集の「みだれ髪」が有名で、ほかにもおおよそ二十六もの歌集を出していて、それから詩もあまたに記しています。「みだれ髪」もいつか公開しようと思います。今回読むのは「晶子詩篇全集」の続編である「拾遺」を読んでゆきます。拾遺というのは、「漏れ落ちたものをひろって補うこと。また、そうしてつくったもの」(デジタル大辞泉より)という意味だそうです。えーと、だいたい七十数回にわけて、与謝野晶子の詩を読んでみたいと思います。

0000 - 晶子詩篇全集拾遺(1)  与謝野晶子

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