分配 島崎藤村

 今日は、島崎藤村の「分配」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 文芸で生計を立てることがほとんど不可能だった時代に、どのように資本と家族と文学のことを考えていたのか、島崎藤村が記しています。とくに家族の成長について書いています。また国による生活保護法の無い時代に、どのように互助の仕組みが存在していたのかも分かる記述がありました。
 島崎藤村は今回、貧しさの中にある時の、ものの考え方を時折記していて……これに感銘を受けました。本文こうです。
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 過去を振り返って見ると、今の私がどうにか不自由もせずに子供らを養って行けるというだけでも、不思議なくらいである。あの子供らのかあさんの時代のことを思うと、今の借家ずまいでも私には過ぎたものだ。
とみとは、生命よりほかの何物でもない。」
 この言葉が私を励ました。
 私は旅人のような心で、今までどおりのごくあたりまえな生活を続けたかった。quomark end - 分配 島崎藤村
   

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