符牒の語源 三代目 三遊亭金馬

 今日は、三遊亭金馬の「符牒の語源」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 警察の隠語や符牒については、漫画やドラマでよく出てくるので知っているんですけれども、噺家の専門用語についてはほとんど知らないので、この落語家の随筆は興味深かったです。
 符牒に上品なものはほとんどない……と記していてなるほどと思いました。大声で言いにくい、都合の良くないことをパッと伝えるために符牒がある。
 ありとあらゆる符牒について話してゆくんですけど、もはや隠語を使う必要の無いところで使っていて創作落語みたいになっていました。本文こうです。
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 犬は吠えてうるさいので「シュウト」。犬に餌をやることを「持参金」。これなれば白昼往来で大きな声で仲間同士で話をしてもわからない。
「横丁の伊勢屋の娘はいい娘だな。養子に行こうと思うのだがシュウトがいる。あいつがうるさくって」
「持参金持って行きなよ」
「今夜あたり口説いて見て養子に行こう」
 なるほどこれなら大丈夫だ。quomark end - 符牒の語源 三代目 三遊亭金馬
  
 隠語の方がむしろ、危なさを隠せていないのが面白く感じました。話のオチの「青菜」についてはwikipediaの記載が読みやすかったです。
 

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