ありとあらゆるわが思 ダンテ

 今日は、ダンテの「ありとあらゆるわが思」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 近代におけるダンテの翻訳家と言えば、 山川丙三郎と上田敏が有名かと思うんです。これを実際に読んでみると、雅文で難読な文体のために、読んでいて今ひとつ意味内容が掴めないところがあるんです。詩や文学は答えが明瞭なものはほとんど無いので、上田敏の文体はダンテの文学性に一致したものなのでは、というように思う訳詩でした。ダンテのモチーフとした最愛の女性はベアトリーチェで、このダンテとベアトリーチェの関係性も曖昧なものであって、謎めいているんです。短い詩作品なので、読み通すのは簡単なんですが、けっきょく何を告げているのかは、どこまでも謎ということが目に見えてきて、神曲の全体や、とくに神曲の天堂篇もじつは、この詩のように謎にあふれているのでは、と思いました。
むつかしい言葉を調べてみました。
らうがはし 詮術せんすべ
 

0000 - ありとあらゆるわが思 ダンテ

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