よめいり荷物 片山廣子

 今日は、片山廣子の「よめいり荷物」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これは不思議なエッセーで、明治の後半における嫁入り道具の、その中身のことだけを、ずらっと並べるように書いたものなのです。読んでいるうちに、この豊かで雅な暮らしの始まりのところを、切り取るように記した文体に引き込まれました。いろんな日本の道具や家具のことが、とつとつと記された、なんだか穏やかな日記でも垣間見ている気分で読める随筆でした。
 結婚する相手の家に、およめさんと一緒に運ばれてゆくモノを、記しているのでした。本文こうです。
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 長持には夫婦揃の夏冬の夜具、座ぶとん、夫婦用座ぶとん、夫婦用と客用の枕、蚊帳、たんぜん二人分が入れられる。吊台には机、本箱、鏡台、姿見、針箱、くけ台、衣桁、下駄箱、えもん竹、日がさ、雨傘、洗面器、物さし、裁ち板、張板、火のし、鏝、たらひ二つ(重なるように大小の物)、めざまし時計、大小のお重箱、硯ばこ、そろばん、膳椀、茶椀、湯のみ……quomark end - よめいり荷物 片山廣子
  

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