細雪(75)谷崎潤一郎

 今日は、谷崎潤一郎の「細雪」その75を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回は……1930年代後半から、自由と自立を実現したはずだった妙子が、不幸つづきのはてに、犯罪まがいの窃盗で家の名を汚した奥畑啓坊とつるんでいるということで、ほとんど勘当されかけているという場面でした。
 ついに東京の鶴子のほうから厳しい意見が来てしまいます。妙子を東京に避難させて啓坊との関わりを断たせるか、あるいは関西の家を追い出すか、という判断をしなさい、という長い手紙を送ってきたのでした。鶴子はほとんど物語に出てこなかったのですが、古い家柄を重視する、厳しい姉なのでありました。とくに鶴子の夫が厳格なんです。
 それで妙子は、関西ではんぶん一人暮らしの日々を始めた、という展開でした。
 犯罪まがいの悪さをして家から追い出された男と、つるんでいるのはどうも良くないとは思うんですが、ついこのあいだ婚約者が亡くなった妙子にたいして非情すぎないだろうかと思う、展開でした。実家への謝罪さえ終わっていないうちからもう、婚約者を失った妙子に絡んでいるというのが、両家の親戚縁者にどうも知れわたってしまいました。もう、物語の終盤がせまっている段階です。
 

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当サイトでは『細雪 中巻一』を通し番号で『細雪 三十』と記載しています。下巻の最終章は通し番号で『細雪 百一』と表記しています。
「細雪」の上中下巻、全巻を読む。(原稿用紙換算1683枚)
谷崎潤一郎『卍』を全文読む。 『陰翳礼賛』を読む。
  
■登場人物
蒔岡4姉妹 鶴子(長女)・幸子(娘は悦ちゃん)・雪子(きやんちゃん)・妙子(こいさん)