今日は、八木重吉の「秋の瞳」その40を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
八木重吉の詩はどれも謎めいているとは思うのですが、今回の詩はとくべつに謎なのでした。植物に語りかけるところまでなら、よくある描写なのですが、植物と「わたし」を混同しかけるという、見たことのない問いがあるのでした。それも偶然書いてしまって推敲しなかったというようなものではなく、意図的に、植物に問いかけをして、そのあと「おまへは わたしぢやなかつたのかえ」という思いを吐露するのでした。
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追記 前回は「穂」に問いかけて、今回は「あさがほの 実」に呼びかけている詩でした。八木重吉は聖書をよく読んだ詩人ですので、聖書における「種」のたとえを、自身の詩にも書きあらわしているのでは、と思います。聖書には「成長する種」「一粒の麦」「からし種」と、さまざまなたとえがあるのでした。


