三百年後 小倉金之助

 今日は、小倉金之助の「三百年後」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 数学者の小倉金之助が、三百年前の古書への偏愛を記した随筆です。「妙なもので、書物も三百年位の歳を取ると、私にはただ懐かしいのだ。よくも今まで生きていて、そしてよくも貧しい私の懐に飛込んで来て呉れたものだ。そう云う感謝の気分にもなる」と小倉金之助氏は愛書趣味の心情を記すのですが、同時に学者であるので、批判的に読むことの重要性を説いていました。
 

0000 - 三百年後 小倉金之助

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追記 最後の数行で、今からおおよそ200年後に、昭和のころの学問の、文化的な価値を残すための仕組みについて論じています。本の流通や紙質に関する議論の箇所は、方法としては間違っているように思えます。おそらく神社で言うところの式年遷宮というか再建文化によって、残すべき貴重な書を、不滅の状態にしておくことの重要性を考えていたのでは、と思いました。現代で言うと図書館での電子化業務や、プロジェクト・グーテンベルクの価値について連想する随筆でした。