今日は、葛西善藏の「おせい」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
近代文学は放蕩のかぎりを尽くす中毒者たちが描きだす、不良文学である、という話をむかし聞いて、じっさいに近代作品を読んでみるようになって、あまりそういうものを発見できなかったのですが、これこそまさに、「貧乏、病氣」に塗れ「癇癪、怒罵」を愛人に「浴びせかけ」る「慘めな」「エゴイスト」の小説だ、と思える近代小説らしい鬱屈した作品でした。
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追記 おせいという女性を気に入った「私」は妻があるのにこの若い女性と酒浸りの日々をすごして、不摂生が原因で病気になっては看病してもらい、おせいから借金をし続け、仕事も子育て資金もまったく無いのに、おせいに無茶苦茶なことを述べていて……そのうえ「私」はチェーホフの主人公になったような気分で夢うつつなので、ありました。







