今日は、小川未明の「人間否定か社会肯定か」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
小川未明は児童文学の中に社会批評性をとりいれた特別な作家だと思うんですが、今回は完全に大人向けの評論を記していました。本文こうです。
人間は、希望と光明を持てばこそ、はじめて、幾多の辛酸を凌いでも、前へ、前へと進んで来たのである。人間が、年若くして、人生を美しいと思った。その信念には、間違いがない筈であった。自然は美しく、大空はかくの如く自由であると考えた。
現代社会や現代思想と比較するとどうも古めかしいところがあるのですが、氏の作品と共通項のある評論に思いました。
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追記 小川未明は「人間性」を選択するか「社会性」を選択するかという二者択一をせまっているわけではありませんでした。人間的なことと社会的なことが対立してしまう状況を例にだし、どちらの必要性も説いている批評を展開していました。「社会が、人間を悪くするのであったら、いかにしてそれを改めなければならぬかについて考えなければならない。」という小川未明の指摘が印象に残る作品でした。







