今日は、江戸川乱歩の「目羅博士の不思議な犯罪」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
百年前の世界ですが、日の暮れて誰も居なくなった上野の動物園で「私」は奇妙な男に出会います。
犬の哲学者ディオゲネスを連想させるような放浪する哲学者風の変人男と出会った「私」は、猿をからかう「青年」の、奇妙な話しに引き込まれ、猿と男の異様な狂態をまのあたりにして……。
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追記 ここからは完全にネタバレとなりますので、近日中に読み終える予定の方は、先に本文から読むことをお勧めします。
事件の真相としては、猿のモノマネの習性を使いこなして、狂気の猿真似をさせてふつうの人間を3人も自滅させるという事件が起き、この謎を解明するために、犯罪予告を行った目羅博士を調べた「青年」は、瓜二つのビルに映し出される、月夜の鏡像の幻によって、異常事態を引きおこすというトリックを暴くのでした。模倣をする人間の本能と月夜のビルに映し出される偽りの鏡像を使った、殺人事件が、月夜の晩にのみ連続して起きていたのでした。実際にこれを行っても犯罪は現出しないはずで、江戸川乱歩は意図的に、現実には使えない方法を考えついたのではないかというように思う、終盤の展開でした。この奇態な犯罪を行った目羅博士は同じトリックによって哀れにも滅びてゆくのでした……。







