比較科学論 中谷宇吉郎

 今日は、中谷宇吉郎の「比較科学論」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 中谷宇吉郎が百年前の近代科学のありさまを解説しています。警視庁の仕事のような「警視庁型」と、アマゾン川の奥底で大自然を探索をするような果てしのない「アマゾン型」の2種がある、とまず中谷宇吉郎氏は指摘します。よい研究はこの2種が融合したようなものだと書きます。
 警視庁型は、組織的に統率をとって計画的に問題を追いつめることが出来て、委託したりもできる。机上である程度、予定が立てられる。いっぽうでアマゾン型の領域では、結果がまったく出ないことも当然ある。太平洋の深海の泥を調査して、流星がどれほど地球に降り注いだかを研究したりする。
 「ニュートンの発見」から「実際に人工衛星をつくる」までを解説したところが、なんだかかっこいい文章でした。

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追記  また、哲学という学問と、科学の関係性についても解説していました。現代の科学であっても、おそらく古典哲学の名著から学ぶことは重要であるのでは、と思いました。戦後の随筆ですので、原爆の研究についての科学的な解説もありました。現代の科学や最新技術やAIについて、自分で調べてみてもさっぱり分からなかったりするんですけど、80年前の科学者のエッセーを読んでみると、科学の発展について、分かりやすいところがあるように思いました。