論語物語(1) 下村湖人

 今日は、下村湖人の「論語物語」その1を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回から、25回くらいかけて、論語の物語を読んでゆこうと思います。これは大手出版社からいくたびも再販されつづけてきたもので、かなり長いこと読まれている名作なんです。論語の書き下し文とはまた異なって、平易な日本語で記された論語の物語です。1話1話読んでゆこうと思うのですが、ここから全文を一気に読むことも出来ます。けっこうむつかしい本だと思うので、ぼくは分割して読んでみようと思います。
 作者の下村湖人は序文で、こう書いています。
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 この物語において、孔子の門人達は二千数百年前の中国人としてよりも、吾々の周囲にざらに見出しうる普通の人間として描かれている。quomark end - 論語物語(1) 下村湖人
 
 読んでみると、数十年前の日本人の雰囲気が漂っているようで、読みやすいんです。それにマチガイの例が分かりやすいと、理解もしやすいです。
 第1回では「富める子貢しこう」が貧富について語っています。孔子の、貧しくても「道を楽み」豊かになっても「礼を好む」、という指摘が印象に残りました。貧しくてもいろいろ工夫をして楽しむことができる。今ちょうど、外出することがむつかしい時期に、小麦粉が売れていて、食を楽しむことを工夫している人がいる、こういう時代にも共通した問題が描かれていると思いました。
 

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『論語』はこちら(※論語の原文に近い日本語訳です)