ゲーテ詩集(52)

 今日は「ゲーテ詩集」その52を配信します。縦書き表示で読めますよ。
 わたしの心から湧きだす、幸運ななにかが底の底までわたしに知らしめる思想のほかには、わたしに持ちものは無い……。「幸運の手」が良い時期に私に知らしめてくれる思想。ゲーテがむつかしい文体を使っているのか、翻訳家の生田が難しい訳文を作ったのか分からないんですが、本文こうです。
quomark03 - ゲーテ詩集(52)
 わたしは知つてゐる、抑へも出来ず
わたしの心から湧き出して来る
また好運の手がいい折りを見て
底の底までわたしに味はさせる
この思想といふものを外にしては
わたしの所有物もちものはないことをquomark end - ゲーテ詩集(52)
 

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 良い思想を持つことさえできれば、ほかに持ちものはそれほどいらないように思えてくる詩なのでした。ゲーテの言う「幸運の手」がもたらす思想は、いったいどういうものなんだろうと、思いました。