冬の山 木暮理太郎

 

 今日は、木暮理太郎の「冬の山」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 日本の文学の特徴に、旅の風景を描く作品があまたにある、というのがあると思うんですけど、これは旅の雑誌のための随筆です。木暮氏は登山家で、山の魅力を記しています。

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追記 今ちょっと離席しています。更新がややとどこおっております。ご了承ください。

論語物語(14) 下村湖人

 今日は、下村湖人の「論語物語」その14を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回は仲弓という人物が登場します。孔子は弟子にたいして厳しいのですが、仲弓に対しては妙に褒めつづけるんです。いったいどういうことか、と本人も謎を感じている。孔子が仲弓を誉めそやすので、弟子たちは強い嫉妬心を抱いて陰口が増してゆき、いざこざが起きます。怨みや嫉妬が生じるのは「何といっても自分を愛し過ぎることにある」という指摘があってたしかにその通りだと思うんですけど、これが「悪の根源」なんだと、孔子が考えるのにはギョッとしました。
 老子は「曲なれば則ち全し」と「曲がりくねった木は使い道が無いのでかえって人生をまっとうできる」という話しをしているんですけれども、これがなんだか、孔子の話を読んでいると妙に思いうかぶんです。孔子は三十五歳くらいの頃に老子と深く関わっていて、老子の教えを受けていた部分があるんです。今回も、むつかしい話しでした。
 

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『論語』はこちら(※論語の原文に近い日本語訳です)

漫画と科学 寺田寅彦

 今日は、寺田寅彦の「漫画と科学」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 この随筆は1921年、今からちょうど100年くらい前に書かれたものです。ちょっと奇妙なことが書いてあって、20世紀初頭の漫画の歴史を書いていると思ったら、どうもそうじゃないんです。漫画……というと20世紀アメリカン・コミックスの技法を取り入れた物語漫画のことを一般に指ししめしていると思うんですけど、寺田寅彦が「漫画」というときは、北斎や鳥羽僧正のつまり戯画のことを言っているようなんです。ぼくの感覚では漫画というとストーリー漫画や起承転結の4コマ漫画しか思いうかばず、一枚絵の作品は漫画と呼ばないと思っていたんですけど、寺田寅彦は一枚絵の漫画について今回論じています。現代ではこれをマンガと言わないで、風刺絵か戯画か美術かイラストだと考えると思います。百年経ったら言葉の中身が変わっちゃうんだ、と思ってなんだか無意味なところで驚きました。1920年代の漫画の歴史についてはwikipediaに詳しく記されていました。
 

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趣味の遺伝 夏目漱石

 今日は、夏目漱石の「趣味の遺伝」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 漱石は森鴎外と親しかった。鴎外は軍の要職についているわけで、それが本作に強い影響を与えているように思いました。この小説の序盤に、群衆の万歳によってかき消されそうになっている、ある気配を探っている、主人公はいったいなにを思って軍人たちの凱旋を眺めているのか、読んでゆくと「浩さん」という友人のことが記されてゆく。
 「浩さん」は戦争に行って帰ってこれなくなった。作中で浩さんの母が出てきて嘆く。どうも従軍中に喀血した正岡子規と、その家族の生き方を彷彿とさせるんです。子規のような生き方を志す明治生まれの男に漱石が語りかけている、そのために子規が実現できなかったところのイギリス的な恋愛表現が不幸の描写の後に書き継がれるのではないか、と思いました。
 あとこれだけ深刻な問題を記していっているのに、「人間はどこかに泥棒的分子がないと成功はしない」とか「泥棒気のない純粋の紳士は大抵行き倒れになる」とか、他にもあきらかに冗談を書いているところがあまたにあって、それに迫力がありました。
 異聞奇譚である「趣味の遺伝」の謎と、永井荷風の「濹東綺譚」にあらわれてくる謎には、なにかしらの関係性があるんじゃないかとか、いろいろな空想をしました。
 

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晶子詩篇全集拾遺(43)

 今日は、与謝野晶子の「晶子詩篇全集拾遺」その(43)を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回のは、正月を描いた詩でした。「春のしらせ」という詩の言葉が印象的な、もうひとつの作品もすてきでした。
  

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貝鍋の歌 中谷宇吉郎

 今日は、中谷宇吉郎の「貝鍋の歌」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 中谷氏が、北海道での生活について書いているんですけど、不思議な随筆なんです。なんだかつい数日前に書かれた随筆みたいだ、と思いました。貝の煮汁の微妙な味わい深さを、科学者の視点でちょっと考察している。「人間の舌は、あんがい敏感であって、化学分析でもわからないていどの微量の成分を、感じとるものである」と書いているんですけど、半世紀ほど経っても新鮮さを失わない、このようなエッセーを書く秘訣はいったいどこにあるんだろうと思いました。
 

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