犬 島崎藤村

 

 今日は、島崎藤村の「犬」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 島崎藤村と言えば、社会問題をとりあげた「破戒」を記した偉大な文学者だと思うのですが、若いころには「若菜集」という瑞々しく耽美的な詩集も書いていてとにかくかっこいい、と思っていたのですが、この随筆的作品を読むと、ナルキッソスのかいまみた犬と男女の世界のようで、なんともおもしろかったです。本文こうです。
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 私には人に愛せらるゝ性質があつた、人の心を引くに足るだけの容貌もあつた。自分で言ふもなものではあるが、私はよく手入れをした髪と、たかい筋の通つた鼻と、浅黒くはあるがしかしきめこまか光沢つやのある皮膚とを持つて居た。のみならず、いかにせば斯の容貌を用ふべきかといふことをも知つて居た。私には又、若々しさがあつた。力があつた。quomark end - 犬 島崎藤村
 

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晶子詩篇全集拾遺(58)

 今日は、与謝野晶子の「晶子詩篇全集拾遺」その(58)を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回の詩に描かれた男を、漫画家が描いたら、すこぶる個性的なキャラクターになるのではと思いました。マグリットの絵にあるような、不思議な気配のただよう詩でした。

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途上 谷崎潤一郎

 今日は、谷崎潤一郎の「途上」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 谷崎潤一郎といえばまんじがほんとにお薦めの作品なんですけど、「途上」はごく短い小説です。谷崎の文学は、できごとの詳細が異様であるにもかかわらず、なぜだかリアリティーがあって、その迫力におどろく、というのがあると思います。今回は探偵が登場して、事件の真相を語りはじめます。
 

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断崖の錯覚 太宰治

 今日は、太宰治の「断崖の錯覚」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 太宰治の別名義のペンネームで有名なものは「辻島衆二」というごく若い十代の頃につかっていたものがあるのですが、その他にも、辻魔首氏、小菅銀吉、大藤熊太、というのがあります。今回は、黒木舜平という作家名で推理小説を書いた、太宰治にしては珍しい作品なんです。叙述トリックのある推理小説では無いのですが、犯罪心理や罪の告白というのがあって、これはみごとに太宰治の作品だ、と思いました。
 

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追記
太宰治という筆名をはじめて使って発表した小説は「列車」という作品で24歳の頃のものだそうです。

論語物語(28) 下村湖人

 今日は、下村湖人の「論語物語」その28を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 論語物語は今回で完結です。
 孔子が広く知られるようになったのは、孔子の没後千五百年くらい経った宋の時代からなんだそうです。孔子が生きた時代から百数十年後に、弟子たちが編纂して孔子の本がまとまった。哲学者の和辻哲郎はこういうように記しています。
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 漢の儒学はその孔子理解を通じて漢の文化を作ったのであり、宋学もその独特な孔子理解を通じて宋の文化を作ったのである。が、これらの歴史的発展を通じて魯の一夫子孔子は人類の教師としての普遍性を獲得した。quomark end - 論語物語(28) 下村湖人
 
 孔子の晩年の仕事を、下村湖人はこう記します。
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 門人たちに道を説くことのほかに、中国において孔子にゆるされている、ただ一つの仕事は、古典の究明である。政治の実際に当って舵をとるには、彼の智慧は、諸侯の心とあまりにへだたりがあり過ぎた。そして、彼自身でも、彼の中国に対する最後の、そして最上の贈物が、倦むことなき古典の究明であることを、も早や知りすぎるほど知っているのである。quomark end - 論語物語(28) 下村湖人
 
 下村湖人はさいご、孔子と泰山を象徴的に描きだしていました。泰山にはいつか行ってみたいなあと、思うような描写でした。ぼくは「老子」が好きなんですけれども、唐の韓愈によれば、孔子が老子から教えを受けたという説は否定されているのです。ぼくとしては、下村湖人が考える、孔子と老子の出会いの記述は重要に思えました。論語を読み終えたら、こんどは老子を学びたいように思いました。
 

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★『論語物語』をはじめから最後まですべて読む(※大容量で重いです)
『論語』はこちら(※論語の原文に近い日本語訳です)

 それから、0円で読める論語を四冊ぶん集めた論語全集を作りました。このページをお気に入りに登録して原稿用紙千三百枚の大長編を完読してみてください。
「論語全集」は、下村湖人の「論語物語」「現代訳論語」の二作と、和辻哲郎の「孔子」と中島敦の「弟子」、合計四冊をひとつに収録した、論語を学ぶためのアンソロジー電子書籍です。原稿用紙約千三百枚の大容量作品になっています。下村湖人の描く論語物語では、貧しくても「道を楽み」豊かになっても「礼を好む」というエピソードから物語が始まります。
  
【第一巻】「論語物語」下村湖人
【第二巻】「孔子」和辻哲郎
【第三巻】「弟子」中島敦
【第四巻】「現代訳論語」下村湖人
 

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追記
次回から漱石の本を読んでゆこうと思います。

 

朝のヨット 山川方夫

 今日は、山川方夫の「朝のヨット」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 居なくなった少年をめぐる掌編小説です。奇妙に洒脱な文体が印象に残りました。
 むつかしい言葉を調べてみました。
 舫綱
 

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