今日は、江戸川乱歩の「百面相役者」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
神社の境内にある見世物小屋に、異様な劇がもよおされているというので、変人記者Rとともにその「グロテスク」で「忌まわしい」芝居小屋に足を踏み入れた「私」はある怪奇を目撃するのでした。奇妙な変装をまのあたりにし、それから墓地での怪異について論じるRは、事件に関する「人肉の面」という異様な仮説を打ち立てるのでした……。
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追記 顔の肉を移植したのではというくらい極端に変装が上手すぎる百面相の役者と、墓地の遺体から首を奪い去ってゆく異常犯罪と、この2つの怪異を記した物語でした。これは怪奇小説にしては珍しいというのか、手品の種明かしをすっかりしてしまって、怪異がかんたんにかき消されてしまうという妙なオチの小説でした。古い小説だから恐怖描写が陳腐に思ってしまうところがあるのかなあ、と思って途中でどう読めば良いのか分からなくなるのですが、種明かしされてみると、怪奇が霧消してただの笑い話として片づけられてしまうという、妙な構成の物語でした。
(装画のAI使用率は約10%)







