今日は、太宰治の「大恩は語らず」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
婦人公論のNさんが太宰治の家にやってきて「恩讐記といふテエマで數枚」書いて欲しいというのでした。本文こうです。
手紙でお願ひしたら、あなたは、きつとお斷りになるだらうと思ひましたから、ですから、私がけふお宅へお願ひにあがつたのです。恩は、ともかく、讐あだなんて、あまり氣持のよいものでは無いのですから、テエマにあまり拘泥せず、子供の頃、誰かに毆られて、くやしかつたとか、そんな事でもお書きになつて下さつたら、いいのです。
手紙だけだとどうしても伝わらないことを、わざわざ対面で話しに来た、というのが良いなあと思いました。軍部による発禁と廃刊が相次ぐ、昭和十五年の出来事でした。「大恩は語らず」と言うのですが、そこは他作で、太宰治が書きそうなところのような気もしました。
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追記 「忠臣藏だつて、考へてみると、へんなものですよ」というあたりで、ほんとにそうだなと、思いました。
追記2 現在、電子書籍のバージョンアップ改良版を制作中で、更新がすこしだけ、とどこおっております。また現在、photoshop2025をついに廃棄して最新版のPhotoshopを使用開始したため、このため、更新がすこしだけ、とどこおっております。







