ゲーテ詩集(66)

 今日は「ゲーテ詩集」その66を配信します。縦書き表示で読めますよ。
 こんかいは花が主題の詩で、菫や薔薇や、忘れな草が記されます。二百年前の世界は、四方を自然におおわれ尽くした世界だった、というように思う、とりどりの花々の詩でした。ゲーテは詩人であると同時に、政治家であり、自然科学論の本も書いているのでした。哲学者ヘーゲルと文豪ゲーテの討論として有名なものに、こういうものがあります。弁証法といったような新興の技術を悪しき人々に悪用されないかどうかをゲーテはいぶかしんで、安全性や人間性において「自然研究のほうがよっぽどましなものだ」とゲーテが説いたのだそうです。アリストテレスは自然界から学んで人間の哲学を構築した。文学で自然賛歌をする、自然界から学ぶ、ということはゲーテが生涯の仕事として、自ら選んだことなのでした。
 

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追記    万葉集や一茶の句集には、自然界から学ぶ、というところが色濃いのでは、と思いました。