鯉 岡本綺堂

 今日は、岡本綺堂の「鯉」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 フランスの映画で、蛙を料理して食べるのを見たことがあるんです。日本ではほとんど食べないはずだと思っていたのですが、じつは東京でも大阪でもレストランでカエルを高級食材として扱う店があるんです。アジアでもカエルを食う地域があって、現代でも食べることが出来る。食べようと思えば日本でも食べに行ける。ますは悪食だ、というのを佐藤垢石の随筆で読んだことがあるのですが、鯉ももしかするといろいろ食べるのかもしれない……奇妙な怪談でした。ぜったいにありえない異変の一歩手前みたいに絶妙な、ぎりぎり実話に思えてくる話しで、岡本綺堂は終盤で話しを急展開させていて、軽妙な転結だと思いました。
  

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橋の下 山本周五郎

 今日は、山本周五郎の「橋の下」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 橋の下から、世間をぼんやりと観察する、男がいる。どうもかつては家柄のよい武士で、ある時を境に零落したらしい。老翁は、ぐうぜん訪れた若い侍に、このように述べます。
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  「この橋の下には、人間の生活はありません」と老人は静かに話を続けた、「こういうところで寝起きするようになってからの私は、死んだも同然です、橋の上とこことはまったく世界が違いますが、それでも私には、橋の上の出来事を見たり聞いたりすることはできます、世間の人たちは乞食に気をかねたりはしませんし、もうこちらにも…………quomark end - 橋の下 山本周五郎
  
 果たし合いのそののちの世界が描きだされます。現実には、劇的な場面よりも、そのあとの時間のほうが長いわけで、山本周五郎はその通常なら記されてこなかった「それから」を描いていました。
 

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