今日は、河井酔茗の「山の歓喜」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
もうこの読書サイトに繰り返し同じことを書いてしまったんですけど、近代文学の魅力は、自然界の描写が色濃く、そこがおもしろいのだ、と思うのですけど、今日の詩は、現代語で書かれたアニミズムみたいで楽しかったです。
鈍走記 竹内浩三
今日は、竹内浩三の「鈍走記」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
ぼくは今回、はじめて竹内浩三という名前を知りました。この人は敗戦の寸前まで生きた詩人で、戦前と戦中だけを生きた……日大で映画を学んでいた青年だそうです。
遁走というと逃げ出すことを意味するのですけれど、この詩の題名は、鈍走です。のろく走る……。この短い詩だけを読むと、なんだかユーモラスな作品のように思えました。他の詩はどんななのでしょうか。この詩の言葉が印象に残りました。
おれは、人間という宿命みたいなものをかついで鈍走する。すでに、スタアトはきられた。