泥葬 竹内浩三

 今日は、竹内浩三の「泥葬」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 おおよそ百年くらい前のなんということもない詩を読んでみたんですけど、そこで都市の名前が出てくるんです。新宿や池袋の名前が記されています。新宿……というと都庁や歌舞伎町をイメージするんですけれども、そういうものがない新宿のことを書いている。都庁も歌舞伎町も無い新宿はイメージしにくい。昔は道ばたに腐ったものやゴミが散乱していたのかもしれなくて、泥という言葉ひとつとっても、その内側の意味がちがってしまっているのかもしれない、と思いました。無名の詩には変に現実的な描写があったりして、妙な感じがおもしろかったです。自然界の描写が二行だけ記されているんですけれども、そこだけ泥中の蓮……のような描写になっていました。
 

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酔へ! ボードレール

 今日は、ボードレールの「酔へ!」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回は富永太郎が翻訳した、ボードレールの短い詩を読んでみました。これおもしろい詩なんですよ。ロックンロールな詩なんです。本文こうです。
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  すべての廻転するものにでも、すべての歌ふものにでも、すべての話すものにでも、今は何時だときいてみたまへ。(略)『時』に虐げられる奴隷になりたくないなら、絶え間なくお酔ひなさい! 酒でも、詩でも、道徳でも、何でもおすきなものでquomark end - 酔へ! ボードレール
 
 最近、YouTubeで海外のミュージッククリップを聞いてまわることがマイブームとして再燃しているんです。はじめは音を楽しんでいただけなんですけれど、それで、いったい彼らは何を歌っているのか、ちょっと知ってみたいと思って、和訳も調べつつ、これまで黒人がブルースやラップで何を歌ってきたのかというのを、歌の和訳サイトで、いろいろ見てまわりました。人気のあるものから順番に聴いていったのですが、音楽を聴いただけでも、Black Lives Matterという言葉がつい数カ月前に生みだされたわけでは無く、長い時間をかけて求められてきたことが理解できるように思いました。
 
Public Enemy – Fight The Power 和訳はコチラ
Childish Gambino – This Is America 和訳はコチラ
Travis Scott – SICKO MODE ft. Drake 和訳はコチラ
Lupe Fiasco & Guy Sebastian – Battle Scars 和訳はコチラ
Alicia Keys – Underdog 和訳はコチラ
 
ブルースの和訳サイトもいくつかリンクを紹介します。
【和訳】B. B. King – Everyday I have the blues
【和訳】B.B. King – How Blue Can You Get
【和訳】Howlin’ Wolf – Killing Floor
【和訳】Robert Johnson – Cross Road Blues
【和訳】John Bundrick – Muddy Water
【和訳】T-Bone Walker – Stormy Monday
 
 Black Lives Matterにかんする詳しい内容は、こちらのwikipediaや、wiredの最新記事や、映画と黒人文化に関する記事、が理解しやすかったです。
 今回はボードレールの詩を読みながら、ブラックミュージックをいろいろ聴いてみました。パブリック・エナミーの”Don’t Believe The Hype!”というのが印象に残りました。
 ボードレールはフランスの詩人で、のちの世の人からブラック・ヴィーナスとも呼ばれたジャンヌ・デュヴァルと恋愛し十年以上ともに暮らしたのだそうです。詩に酔いたまえ、というボードレールの言葉が印象に残りました。全文は以下から読んでみてください。すてきな詩なんです。
 

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〈あめがふつてくりや〉 村山籌子

 今日は、村山籌子の「あめがふつてくりや」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これは幼子のための、オノマトペではないのですが言葉の音色のみを楽しむ、そういう詩のようです。絵本にしたらイメージが広がりそうな詩でした。

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わたしの正月 中野鈴子

 今日は、中野鈴子の「わたしの正月」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 中野鈴子という詩人の作品を僕は今回はじめて読んだのですが、中野重治のじつの妹さんなんだそうです。なんだか、ビックリして読みました。すごい直接的な詩作品なんです。中野重治の兄妹だ、とわかる感じの詩なんです。「年ぐ米」と書いているので、かなり昔の農民のことを描いている詩です。ちょっと調べてみると、wikipediaには「年貢」のページに「敗戦後、地租は固定資産税という名称に代わり現代でも事実上年貢にあたる税はある。」と書いていて面白かったです。日本に住んでいたらみんな消費税という年貢を支払っている、とも言えるかもしれないです。
 出版は一九三二年の十五年戦争の初期の頃のものなので「ひっくりかえしたい」というような一部の言葉が「xxxxかえしたい」という伏せ字になっています。「みんなの胸たたいて」という詩の一節が印象に残りました。
 

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山の歓喜 河井酔茗

 今日は、河井酔茗の「山の歓喜」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 もうこの読書サイトに繰り返し同じことを書いてしまったんですけど、近代文学の魅力は、自然界の描写が色濃く、そこがおもしろいのだ、と思うのですけど、今日の詩は、現代語で書かれたアニミズムみたいで楽しかったです。

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鈍走記 竹内浩三

 今日は、竹内浩三の「鈍走記」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 ぼくは今回、はじめて竹内浩三という名前を知りました。この人は敗戦の寸前まで生きた詩人で、戦前と戦中だけを生きた……日大で映画を学んでいた青年だそうです。
 遁走とんそうというと逃げ出すことを意味するのですけれど、この詩の題名は、鈍走です。のろく走る……。この短い詩だけを読むと、なんだかユーモラスな作品のように思えました。他の詩はどんななのでしょうか。この詩の言葉が印象に残りました。
quomark03 - 鈍走記 竹内浩三
  おれは、人間という宿命みたいなものをかついで鈍走する。すでに、スタアトはきられた。quomark end - 鈍走記 竹内浩三
 

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星座 今野大力

 今日は、今野大力の「星座」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 ぼくは今回、今野大力こんのだいりきという名前を初めて聞いたのですが、調べてみると、二十世紀の北海道の有名な詩人なのでした。一五年戦争の最中に、結核を患っていた詩人だそうです。百年前は、現代よりも銀河が美しく見えた……天ということばが印象深い詩でした。今回は一篇の詩を読んでみました。

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