こころ 今野大力

 今日は、今野大力の「こころ」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これはほんの数行の詩で、一瞬で読み終えてしまうんですが、今野大力の詩をもっと探してみたくなるような掌編でした。
 検閲と発禁が絶えなかった日本近代文学では稀な、反戦詩を多く書いた詩人なんだそうです。
 「こころ」というと漱石と、八木重吉の「秋の瞳」を連想しました。八木はこういう詩を書きました。
 
こころよ
では いつておいで
しかし
また もどつておいでね
やつぱり
ここが いいのだに
こころよ
では 行つておいで(八木重吉の「秋の瞳」より)
 

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猫町 萩原朔太郎

 今日は、萩原朔太郎の「猫町」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
  旅というと、目的地を目指す探訪であるとか、探索とか、社会見学みたいな要素があるのかと思うんですが、萩原朔太郎はそういった目標のある旅では無く、まず、幻視のなか訪れる謎の異界の魅力について記していて、さらに路地の中に迷い込んで方角を見失い居場所が分からなくなることの魅力について描くのでした。萩原の本業は詩作なんですけれども、こんかいは自分の旅の体験を小説の形で記しているのでした。詩人の描く小説、というだけでなにかすてきなものに思いました。萩原朔太郎が冗談のように謎の世界についておもしろおかしく語っているのか、あるいはほんとうにあった奇妙な出来事として、あまたの猫が住む街について記しているのか、いったいどちらなのか判別がつかないまま、謎の事態を読みすすめてゆきました。これは小説の文体を模した、詩なのでは、と思いました。
 

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ゆふべみた夢 富永太郎

 今日は、富永太郎の「ゆふべみた夢」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 美しい情景の記載からはじまるこの抒情詩は、中盤から友人との奇妙な再会を喜ぶ、夢らしい夢の場面が描かれ、そこから友人Nの不吉な崩壊が、詩の言葉で描きだされてゆきます。「ぼんやりそこに立つたまま、よごれた彼の顔を眺めてゐた。」という終盤の一文が印象深い掌編でした。
  

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魔女 小熊秀雄

 今日は、小熊秀雄の「魔女」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 ネオン管が光り輝く近代的未来像の街……「東京の三月の夜の街」を活写した、奇妙な叙事詩なんですが、これは、おそらく中盤と後半が書かれないまま未完作となったものなんです。最後の一文は「未完」で終わるんですが、描こうとしたのは……「嵐のやうにとんでゆく」「激しさと乱暴さと不気味さ」をもつ「悪魔的」な男たちに「恋する」「女」が「悪魔と魔女と聖母」の三者と共に滅んでいってしまった、そういう叙事詩、だったはずなんです。物語と言うよりも、即興で詠まれる詩の断片の集成でした。たぶん。前編が終わらないうちに未完となった作品なので、もっと違う話しなのかもしれないんですが。
 作中に、ウラジーミル・マヤコフスキーを愛読する登場人物が現れます。カジミール・マレーヴィチの混沌とした立体未来主義絵画みたような、謎めいた空間を徘徊する悪魔の描写が美しい、詩なのでした。後半では、おそらくリア王の滅びに似た物語を描こうとしたのでは、と思いました。アンチクライマックスの典型のような終わり方をする、未完の長詩でした。
  

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機会 宮沢賢治

 今日は、宮沢賢治の「機会」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これはほんの一頁の詩なんです。賢治といえば自然界や銀河を描いた詩が多いと思うんですが、こんかいは相聞の詩で、ちょっと珍しい作品に思います。
 むつかしい言葉を調べてみました。
 愛憐
 

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熊 新美南吉

 今日は、新美南吉の「熊」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 北海道の、おおきな熊のことを書いた詩です。雄大さと寂しさの同居した生のありさまが描かれます。なんだか不思議な詩でした。
   

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