今日は、森鴎外の「あそび」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
これは官吏の日常を描いた、小説なんです。軍人でありながら、仕事とはべつに芸術をつくっていった森鴎外の、独特な眼差しがあるように思いました。木村という主人公も、公務員でありながら文学芸術をやっている。作中で、ヘルマンバールやルーズベルトのことをちょっと論じていました。
主人公の木村は「始終晴々としている」んです。おもしろいこともない場面で楽しんで暮らしている。べつに自他をあざむいているわけではない。なぜなのか。
学校の暗記の勉強とかを楽しそうにやっている、煩雑な仕事をいつも笑いながらやっている人がじっさいに居ますけど、そういう人の心理状態が、森鴎外によって記されていて、なるほどと思うところがありました。
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